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2010

02/03

Wed.

10:49:04

老師と少年 

Category【哲学・心理

老師と少年 (新潮文庫)老師と少年 (新潮文庫)
(2009/11/28)
南 直哉

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書き出しをご紹介します。

前夜

 その夜、入り口にうつむいて立つ少年に老師は言った。
「若い友よ。こちらに来なさい」
 老師は自ら身を動かし、かたわらに場所を空けた。少年は呼ばれるまま師の横に坐った。



年末、大阪に行った時に購入した本。
開くとまず、行間の広さに驚きます。1ページに12行しか文章が書かれていない。112ページの薄い本ですので、あっという間に読めると思っていたのですが、いざ読み始めてみると薄さ=軽さではないことがわかります。

少年は心に悩みを抱いています。考えても答えがでない。森を歩きながら答えを求める少年は、老師のいる庵へたどり着きます。それぞれ、前夜から一~七夜を経て後夜まで、少年は毎夜老師を訪ねて心の問いを投げかけます。少年の心には死や生についての問題です。老師はそんな少年の心を小さな光で照らすように心の深遠に迫ります。

著者は禅僧の南直哉氏で、現在恐山の院代、そして福井市霊泉時の住職でいらっしゃるそうです。この老人と少年の話はまさに禅の問答のようで、まずは問う。そして、考える。考えに考えて、答えを求める。でも、きっと正解は1つじゃないんでしょうね。どうして人間は生きているのだろう。人は死んだらどうなるんだろう。小さい頃、だれもが死を恐れ、悩み、不安に感じたのではないでしょうか。大人になるにつれ、その恐れはどんどん日常のあれこれに消されてそれほど悩まなくなってしまったけど、何かのキッカケ一つでまた心がざわざわしてくる。

巻末のあとがきは、なんと3名もの方が寄せておられます。3名とは、茂木健一郎先生、みうらじゅんさん、歌手の土屋アンナさんです。

読んでいても、難しくてわからないんです。少年の問いの意味はわかります。でも老師の言葉はすっと簡単には理解できません。その都度本を置き、考えてみる。これは何度も読んでこそ、心に入り込む1冊です。さっと見だけでは、絶対に理解できないはず。本との対話が必要です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・南直哉さん、マイケルと同じ1958年生まれだそうです。経歴を見ると、「1984年曹洞宗で出家得度」とありますが、26歳の頃のマイケルと言えば、モータウン25周年コンサートで初めてのムーンウォークを披露した翌年、ペプシのコマーシャルで火傷で重症を負った年です。その翌年には「We are the World」を作っています。とくになんら関係のないお話ですが、そんなことをぼんやり考えてしまいました。

・巻末の土屋アンナさんのあとがきが素晴らしいです。こういう読み方もあるんだーと力をもらえます。


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2009

08/20

Thu.

10:08:01

子どもの宇宙 

Category【哲学・心理

子どもの宇宙 (岩波新書)子どもの宇宙 (岩波新書)
(1987/09)
河合 隼雄

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書き出しをご紹介します。

子どものなかの宇宙

 この宇宙のなかに子どもたちがいる。これは誰でも知っている。しかし、ひとりひとりの子どものなかに宇宙があることを、誰もが知っているだろうか。それは無限の広がりと深さをもって存在している。大人たちは、子どもの姿の小ささに惑わされて、ついその広大な宇宙の存在を忘れてしまう。大人たちは小さい子どもを早く大きくしようと焦るあまり、子どもたちのなかにある広大な宇宙を歪曲してしまったり、回復困難なほどに破壊したりする。このような恐ろしいことは、しばしば大人たちの自称する「教育」や「指導」や「善意」という名のもとになされるので、余計にたまらない感じを与える。


この本は河合隼雄先生が児童文学を例に子どもの心にある宇宙について語った本です。非常に読みやすい上に、紹介されている児童文学のおもしろさにぐんぐん引き込まれると思います。

実際にお子さんがいらっしゃる方ならば、「ああ、そうだ!」と共感されることも多いのではないでしょうか。一般に「子ども」と言うと、幼稚園、小学生くらいの小さな存在を想像しがちです。しかし河合先生が実際に心理治療に当たった子どもの中には中学生や高校生も存在します。子どもとは、私たちが思う以上に長い時間のことを言うのかもしれません。

この本を手に取った理由は、まず梨木香歩さんが河合先生のもとで学ばれたという記事を読んだことに始まります。以前から河合先生のお名前は、雑誌「飛ぶ教室」などで存じていたのですが、著作を読むまでには至りませんでした。雑誌に寄稿された記事を多く読んだことも、なかなか著作に手が伸びなかった理由かもしれません。最近は梨木さんのような児童文学出身者の書く小説に惹かれるようになったこともあり、一度しっかりと河合先生の本を読みたくなりました。

自分の子ども時代を思い返しても、トラウマとなっているものもあれば思い出となっているものもあります。その理由がわかりました。お子さんがいらっしゃる方、一読をおススメします。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・私はMichael Jacksonが大好きです。彼は子どもの頃からショウ・ビジネスの世界で働いてきたことで、子ども時代を失ってしまったと語っていました。だからこそ、大人になって子どもたちが楽しめるネバーランドを作り、病気の子ども達に解放し、自分自身も楽しんできたんだと思います。そんなMJの気持ち、この本を読んで少しわかった気がします。動物、宇宙、変身などなど、キーワードはたくさんあったんですね。もしMJが河合先生に会えていたら・・・と思わずにはいられません。

・児童文学にはそれぞれ楽しみ方があります。大人の目から分析する方法としては、その物語の根底にあるテーマを見つけることから始まりますが、子どもはただただ想像力に訴えてくる不思議なイベントに惹かれるものです。大人が今でもファンタジーに弾かれるのは、そんな子どもの頃に育てた宇宙の存在がなせる技なんだと思います。

・何よりも河合先生の文章の素晴らしさに感嘆することでしょう。この本も温かみのある知的な本でした。これからもう少し、先生の著作を読んで行きたいと思います。


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2009

08/07

Fri.

22:33:47

日本宗教史 

Category【哲学・心理

日本宗教史 (岩波新書)日本宗教史 (岩波新書)
(2006/04)
末木 文美士

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書き出しをご紹介します。

はじめに 日本宗教史をどう見るか

日本思想史と古層論
 丸山真男(一九一四-九六)は、初期の江戸時代の思想史研究から戦前のファシズム研究へと進み、一時代を画したが、その後アカデミズムの場に戻って日本思想史を構築する中で到達した立場の一つが古層論であった。「歴史意識の古層」(『忠誠と反逆』収録)という論文の中で、丸山は記紀神話の冒頭の叙述から「なる、つぎ、いきほひ」という三つの範疇を取り出し、それが執拗な持続低音(basso ostinato)として、「日本の歴史叙述なり、歴史的出来事へのアプローチの仕方なりの基底に、ひそかに、もしくは声高にひびきつづけてきた」とする。そこには戦後、近代的、合理的な思考を日本の中に根付かせ、再び戦前に戻るまいと努力してきた丸山が、その試みに挫折し、伝統的思考の根強さにお手上げとなってしまった状況が反映されているようだ。



信仰を尋ねられて「無宗教です」と答える民族はそう多くはないそうです。日本の場合、年末年始には神社へ参拝に行き、結婚式はキリスト教風、葬儀は仏教で、と多種の宗教が混在している人も多いはず。また、熱心に宗教活動を行わない昨今では、あえて「○○教を信じています」などとは言い難い環境にもあるかもしれません。私もどちらかというと無宗教なんですけど、外国でこれを言うと誤解を与える場合があると思い、大抵は一番影響を受けてるっぽい仏教を挙げています。

この本は、そんな日本の宗教の流れを追うのに最適な1冊です。まず、神話から始まります。神話がどのように宗教へ影響及ぼしたのかはご存知の方も多いでしょう。この当たりですと、歴史や国文学の世界に近いものがありますが、さらっとまとまった内容ですのでわかりやすかったです。逆に難しかったのは仏教で、日本に持ち込まれてから宗派の枝分かれが絶えず行われており、読んでいるうちに頭の中がこんがらがってしまいました。近代の項目はとくに重要な項目が多く、政教分離や新興宗教、神道のありかたなどについて語られています。

人が最も宗教を必要とするのは、やはり死に接する時ではないでしょうか。生まれる場所は選べませんが、命を閉じる場所はある程度自分でコントロールが可能です。また結婚式にしても、何度も行う人もいれば、1度も行わない人だっています。仏教がこれだけ日本の文化に影響を及ぼしたのは、やはり幕を閉じる場面で必要とされたからではないでしょうか。そんな仮定を抱きながら読んでいたわけですが、どうやら死後の世界のあり方も関係しているらしいことがわかりました。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・私はなんとなく輪廻を信じています。あるような気がします、というかそうあって欲しいと思っているのかもしれません。これが私が「仏教徒です」と答えている根本的な理由のような気がします。神社に行くのは、宗教というより習慣や風習や文化の面が強い気がします。それはやっぱり、死に関連してるかどうかの強度なんでしょうね。

・世界平和の鍵の一つを宗教が握っているのは確かです。本来、幸せで平和に暮らすためのものなのに・・・と思わずにはいられません。



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2009

08/06

Thu.

14:54:42

日本の精神性と宗教 

Category【哲学・心理

日本の精神性と宗教日本の精神性と宗教
(2006/04/14)
河合 隼雄橋本 武人

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この本は、天理大学で行われたシンポジウムでの講演を書籍化したものです。
参加者は、河合隼雄先生、鎌田東二先生、山折哲雄先生、橋本武人先生で、私は河合先生と山折先生の講演内容が読みたくて、この本を購入しました。

今日の書き出しは、河合先生の講演の部分からご紹介しましょう。

 もちろん天理大学は宗教ということに非常に関心が高い大学でありますけれど、そうでなくとも、今、日本人の宗教への関心が非常に高くなっていると思います。以前でしたら、宗教のことを何か言うと、どこかうさん臭いなという感じで聞く人がけっこういたのですが、今はどこで話ても、関心をもつ人が多いのが非常に一般的だと思います。
 これにはいろいろ原因が考えられますが、その一つとしては、やはりグローバリゼーションということで、世界中の地域がお互いにコミュニケーションができるようになったことがあげられます。



おなじアジアの国で暮らしているにもかかわらず、やはり文化差による理解度や感覚の違いが生じます。ずっと何が違うのかと考えてきました。私は高校・大学をプロテスタント系の学校で過ごし、高校時代の宗教の時間に初めて聖書を学びました。高校時代は毎朝礼拝があり、聖書の朗読と賛美歌を歌い、月に何度かは講堂に全校生徒が集まり(しかもパイプオルガンがありました)大掛かりな礼拝を行った記憶があります。しかし、我が家は仏壇もあれば神棚もあるという一般的?な家庭でした。一応聖書について学びましたので、西洋のいろいろな事情もなんとなく頭で理解できるようにはなったと思います。

ソウルには至るところに教会があり、毎週礼拝に出席する熱心な信者も多い地域です。一方で儒教はこの国の文化背景の奥深い根として今でも影響を及ぼしています。確かに思考の流れは、私が高校時代に学んだ聖書というよりは、儒教の傾向が強い。キリスト教が入ってきてから、まだ100年余りのソウルでは、まだまだキリスト教的習慣が根付いているとは言いがたいと思います。

そこで、私自身の文化的思考や傾向を客観的に見てみると、幼い頃に身についた仏教的背景があることに気がつきました。それは儒教というフィルターを通したからこそ、初めて強く意識できたんだと思います。

もともと仏教美術が好きなこともあって仏教に関心を抱き続けていたところ、東洋哲学や民俗学についても興味を持つようになりました。そこで、日本人の根底にある宗教観についてもっとフォーカスしてみようと購入したのがこの本です。河合先生のお話は、自然の中で共存する神からグローバル世界での個人主義・利己主義へと広がります。敬う気持ちが薄れ始めていることが、現代の日本を変えているというご指摘です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・天理大学という場所柄もあり、お話はそちらに流れる傾向が強いのですが、河合先生のお話と山折先生のお話には非常に含蓄があります。宗教観がどのように文化として受け止められているのかを知りたい方は、山折先生と鎌田先生の講演部分を読んでみて下さい。

・河合先生の講演内にある、インディアンのお話が非常に心に残りました。河合先生が訪れたナバホ族の人々には、「宗教」という言葉がないんだそうです。理由は、生活そのものが宗教だから。目覚めたら感謝し、食事をしては感謝し、地面に立てば感謝する。「ありがたい」という気持ちを常に抱いて生きることが、私たちのいう「宗教」に相当する。だからわざわざ「宗教」という言葉を使わないんだそうです。感慨深いお話です。


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2009

07/14

Tue.

19:50:04

死ぬときに後悔すること25 

Category【哲学・心理

死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた
(2009/05/25)
大津 秀一

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書き出しをご紹介します。

はじめに

 「先生は、後悔したことはありますか?」
 静かにベッドに横たわったあなたは問う。
 「後悔・・・・・・ですか?」
 「ええ」
 ともすれば眠ってしまいそうな、そんな強い眠気と闘いながら、あなたは“もろもろ”を振り払うかのように大きく頷いた。
 「後悔?」
 「そう、先生にはないでしょうか?」
 私は、肩からぶら下げた聴診器の先を左手でやわらかく握りしめた。ひんやりとした感覚が手から入り、脊髄を通って脳に達する。
 「もちろん、ありますよ」



この本を読もうと思ったキッカケは、月間『致知』を刊行している致知出版から出されていたことと、人生が幕を閉じる間際での後悔について知りたかったこと、そして土井英司さんのBBMで紹介されていたことからでした。

著者である大津秀一先生は、この本の他にも緩和医療や死生観について記されておられます。驚いたのは、大津先生はなんと1976年生まれのまだ30代だということ。私が勝手に想像していたことではありますが、死生観などを扱うお医者さんはきっと50代くらいのベテラン先生なんだろうなーと思ってました。今まで読んだ健康や医療にまつわる本の大半がベテラン先生によるものだったからかもしれません。でも断言したいのは、大津先生の年齢だからこそ見え、感じられた点も多いだろうということです。

この本には25の後悔が紹介されています。若い今だからこそ、まだコントロールが可能です。例えば7番目に「悪事に手を染めたこと」とあります。これなんかは若いからこそ陥ってしまうことでしょうし、これを何十年も心に溜め込む苦しさを「後悔」として受け止められたのも、30代の若さゆえではないでしょうか。ある程度御年を召した先生なら「後悔は誰にでもあることですよ」と一様の回答しかできないような気もしないでもないです。

25の後悔のうち、私なんかはすでに後悔を感じているものもあったりします。30代半ばでもう後悔しているんですから、10代20代の方が読めば、きっとこれから訪れるであろう多くの岐路での判断に役立つことでしょう。私が今身に染みて後悔していることは、心理編のほとんどと、17番の「会いたい人に会っておかなかったこと」です。

あと、社会・生活編では、これからしっかりと見据えておきたいと思う事柄が多々ありました。海外で生活していると、一般の死とは別の問題が付きまといます。簡単に言うと、外国で死ぬか、日本で死ぬかです。万が一海外で命を落とした場合、どこで葬儀をするか、どこで火葬するか(または土葬)、どこに埋葬するか、など日本にいれば考えなくてもよいような諸々も頭に入れておかなくてはなりません。

残りの人生を後悔しないため、「ああ、楽しかった!」と満足して旅立てるようにするため、この25個の前例は必ずや今後の支えになってくれると思います。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・ドラマでは、臨終間際まで会話が可能だったりしますが、実際にはそのようなことは非常に稀だそうです。家族に伝えたいことがあるのなら、今のうちに伝えるべきなんだと強く感じました。特に夫婦の場合、もとは他人の関係です。「言わなくてもわかる」というご夫婦がおりますが、相手が自分の言いたいことを100%理解していると常に実感できますか?仮に通じ合っているとして、通じ合うから言葉少なな毎日で夫婦関係が良好であると言い切れますか?「言わなくてもわかる」は自分への甘えなんだと思います。良いことも悪いことも、伝える努力がなくては相手に理解を求めることはできません。死に際にありったけの「ありがとう」を伝えるためにも、夫婦や家族の絆のためにも、日々会話を大切にしようと思いました。

・後悔、先に立たずは本当です。私は恩師が他界したことをインターネットで知りました。海外在住という事情があったにせよ、随分経ってからのことでした。もっと話たいこともありましたし、立派にやってる姿もお見せしたかった。何よりも感謝の気持ちをお伝えしたかった。恩師の声を聞きたかった。それが叶わぬ今、やっぱりふと後悔を感じずにはいられません。ですから、会いたい人には今すぐ会うべきなんだと思います。なかなか日本に帰られない私には、非常に染みる言葉でした。



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2009

03/23

Mon.

18:05:37

風土―人間学的考察  

Category【哲学・心理

今日読んだ本は、これ。

風土―人間学的考察 (岩波文庫)風土―人間学的考察 (岩波文庫)
(1979/01)
和辻 哲郎

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渋いです・・・汗とか
書き出し、ご紹介しますね。

一 風土の現象

 ここに風土と呼ぶのはある土地の気候、起床、地質、地味、地形、景観などの総称である。それは古くは水土とも言われている。人間の環境としての自然を土水火風として把捉した古代の自然観がこれらの概念の背後にひそんでいるのであろう。しかしそれを「自然」として問題とせず「風土」として考察しようとすることには相当の理由がある。それを明らかにするために我々はまず風土の減少を明らかにしておかなくてはならぬ。



学生時代に流し読みして以来の再読です。
この本は恩師に読むように薦められて手に入れたのですが、何と言っても1931年の作品です。言葉が古いというか、難しいというか・・・。大学生の私にはあまりグッとくる1冊とはなりませんでした。

でも、今日本を離れ海外で暮らしてみると、この風土の意味がわかってきます。
その地域によって形成される文化が異なるっていうのがなんとなくわかるんですよね。反対意見も多いこの『風土』。日本文化論がここからスタートしたかと考えると、この本の内容がわかった今、私もようやく日本文化について考えるスタートラインに立てた気がしています。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・今ではもっともっと哲学的な考察も進み、日本の文化について書かれた良書があふれています。外に出て初めて、日本を客観的に見てみたくなりました。時系列で日本文化論に関する本を読んでみたいと思います。

・『風土』も良いのですが、和辻哲郎と言えば『古寺巡礼』がはずせないですよね。見仏ブームのさきがけです。

・欧米に暮らす方にとっても、この作品はなにかヒントを与えてくれる1冊となると思います。私の恩師も、英文学の背景をより理解できるようにと薦めて下さいました。開国から数十年後、日本の先人はこんな風と海外と接し、理解していたんですね。昔の文学書を読む上でのヒントともなりました。


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2008

04/30

Wed.

17:35:40

「いいこと」ばかりが起こる幸せの6ステップ 

Category【哲学・心理

さて、今日は再読ではなく、積ん読からのご紹介。

「いいこと」ばかりが起こる幸せの6ステップ―勝手に未来が開けていく「ドミノ倒し」の法則「いいこと」ばかりが起こる幸せの6ステップ―勝手に未来が開けていく「ドミノ倒し」の法則
(2004/03)
石原 加受子

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この本、どうして購入したのか、どーしても思い出せない!かれこれ2年余り積ん読の山に鎮座しておりました。特に悩みがあるわけでもないのですが、そろそろ積ん読の山を整理しよう!と手に取った次第でございます。

石原 加受子さんは、20冊以上の著作を持つ心理カウンセラーさんだそうです。
この本を購入した頃は、なにか悩みがあったと思われ・・・。

まずは目次をご紹介。

1 「イヤなこと」には、手をつけない!―「しない」と決めると、かえってうまくいく不思議
2 他人のことは、見なくていい―誰とでもうまくいく「いつもゴキゲン」の秘密
3 「気持ちいいこと」を最優先―「心地よさ」が「いいこと」を連れてくる
4 感情にまかせても、だいじょうぶ―素直な自分を表現すれば、味方は必ず現われる
5 運命は、「小さなこと」でガラッと変わる―やってみた人だけが知っているシンプルな法則
6 だから、新しいことをひとつだけ―いつの間にか自分が変わり、運命が変わる
omake こうするだけで、心に羽根がはえてくる!―単純に実行すれば、簡単に未来が開けてくる

簡単に説明すると、自分の殻を破る?プラス思考を取り入れる?ような本ですね。

では、書き出し、いきます。

どうしても答えがみつからない。
なかなか決心がつかない。
こうしようと決めたはずなのに、時間が経つとまた迷いはじめてしまう。
これでよかったのかと、しばらくすると悩んでしまう。
けれども、
「いくら考えても考えても、答えが出ません」
そして最後には、
「もう、どうしていいかわからない」
もしあなたが、こんな気持ちになっているとしたら、
「私が迷ってしまうのは、この問題をあまりにも複雑にとらえ過ぎているためなんだ」
とつぶやいてみましょう。そうつぶやくだけで、少し楽になるはずです。



ああ、やっぱり私、何か悩みがあったんでしょうね(笑)
orzな気分で購入したのかも。

今の悩みは増え続ける「食欲、物欲、体重」の三重苦。
でも、辛くはないんです。なぜなら、この3つ、自分でコントロール出来る事ばかりですから、ヤル気になればどうにかできる。
(↑じゃあ、どうにかしろ怒

でも、最後まで読んでみると「なるほどなー」と思えることも沢山ありました。
特に呼吸法の表現が気に入りました。それは、

「下腹部あたりに、大きな唇がある」とイメージする

「腹式呼吸で。」と言われるより、分かりやすい絵文字名を入力してください

腹式呼吸は、意志を育てる呼吸法だそうです。リラックスにも良いですよね。

この本、悩みのある時にもう一度読んでみたいと思います。


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2008

04/06

Sun.

12:15:22

現代語訳 般若心経 

Category【哲学・心理

今日は新月ですね。ということで、ご紹介するのはこちら。

現代語訳 般若心経 (ちくま新書 (615))現代語訳 般若心経 (ちくま新書 (615))
(2006/09)
玄侑 宗久

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新月と満月の日に写経をしております。
般若心経の写経を始めることに決めたのはよいのですが、意味がわからないundefined般若心経を理解するために初めて読んだのがこの本でした。今でも写経の前にはパラパラと見ています。

では、書き出しのご紹介。今日は「はじめに」からの引用です。


 『般若心経』は難しい、と思われている。
 たしかに本文二百六十二文字の内容は、あまり類例がないほどに凝縮している。
 きちんと学ぼうと思えば、十八界をはじめ、四諦や十二因縁など実存的苦悩への仏教的洞察、また人間の認知機能に対する分析なども知らなくてはならないし、さらにはこのお経ができる頃までの仏教各派の議論なども踏まえなくてはならないだろう。
 大袈裟に云えば、これは『大般若経』六百巻のエッセンスとも云えるわけだから、難しいと感じるのも無理はないのである。



 般若心経に限らず、私には「お経は難しい」という印象があります。聖書はお話仕立てで読みやすいですし、文学にも引用されるなど身近な感じがあります。一方仏教は、なんだかとても暗くて重くてとっつきにくい。

この本では、般若心経を実感できるような形で解説されています。全体を読み終えると、仏教のお話というより宇宙のお話だったような気になります。最近の成功本に語られていることって、実は昔々の時代にもう日本に伝わってきていたんですね。

「宗教関係はちょっと・・・」と言う方にも、この本はオススメです。むしろ宗教というより、東洋哲学と考えると良いかもしれません。西洋哲学にある「幸福学」「平和学」の東洋哲学版だと思えば、より理解が早いと思います。私は哲学に明るくないので、後半部は何度も読み返しました。まだまだ「なるほど」と納得できるほどの知識もありません。しかしこれも「発見力」の一環で、いつかふっと見える日がくるような気がします。幸せとは、自分の中の幸せを発見する力のことかな?と思ったりしています。でももっと時間がたてば、また違った考えが浮かんでくるんだろうなー。うーん、深い!

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