05«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»07

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2010

04/08

Thu.

09:50:56

林真理子の名作読本 

Category【文章読本

林真理子の名作読本 (文春文庫)林真理子の名作読本 (文春文庫)
(2005/10/07)
林 真理子

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書き出しをご紹介します。

「わたしが・棄てた・女」 遠藤周作

 恋愛というのは、いったいどのようにして成り立つのであろうか。
 男と女が出会い、お互いに行為を持つ。そしてそれはやがて愛情に発展し、その先に肉体関係があると、人は思いたがる。特に女性はそうだ。恋人が自分の体を求めるのは、愛情という精神が揺り動かしているのだと信じたいわけである。
 が、男はそれほど純粋というわけではない。たいていの場合、彼のオスとしての本能が、狡賢い行動をとらせていると考える方が正解だろう。



いつ頃購入したのかは忘れてしまったのですが、たしか勝間さんのおススメ書として紹介されていたことが購入のキッカケだったはず。でもいつ、どこで紹介されていたのかが全く思い出せません。Bookloversだったかな、ブログだったかな…。

この本は林真理子さんが名作と呼ばれる小説を読破し、その感想を雑誌上で掲載していたものです。雑誌のコラムですから、それぞれの本についても短く簡単にまとめてあります。文庫本で見開き4ページくらいの記事なのに、どれも「読んでみたい!」と思わせる。今まで読んだ書評集の中で、この本ほど読後に読みたい感を高めてくれた本はありません。上の書き出しからは省きましたが、それぞれの書評の前に100文字程度のあらすじ紹介と、書籍写真と出版社名が掲載されています。名作ですから、初版から随分たっているものも多く、全てがすでに文庫化されているというのも嬉しかった。文庫なら気軽に購入できるというのもポイント高しです。

紹介されている本の殆どは国内の作品ですが、中には『肉体の悪魔』や『グレート・ギャッツビー』などの大作も含まれています。「書評とはこんな風に書くものなのか」という勉強にもなる一方、小説の読み方、書き方の勉強にもなる知識豊富な一冊です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・すでに絶版となり、一般書店では手に入らない本がいくつかあります。こういう本を古本屋さんで探すのも楽しいでしょうね。

・この本だけでも名作を読んだ気分になりますが、それでもやっぱり実際に手にとって読んでみたい!気がついたら紹介されている本の殆どをオーダーしていました。

・当たり前ですが、昔の文豪は一つ一つ原稿用紙のマス目を埋めるように作業をしたはず。ところが今はパソコンの時代となりました。今までそんなこと考えたことありませんでしたが、パソコンが使われるようになって無駄にだらだらとした小説っていうのも出てきているそうです。詳しくは『細雪』の項を読んで頂きたいのですが、プロはこんな時代の変化をも確実に大きな流れとして捉えているんですね。脱帽です。


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2009

04/28

Tue.

10:43:25

文章は接続詞で決まる 

Category【文章読本

この頃、生徒さんの質問のレベルがアップしてきました。
そこで読んだ本がこちらです。

文章は接続詞で決まる (光文社新書)文章は接続詞で決まる (光文社新書)
(2008/09/17)
石黒圭

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書き出しをご紹介します。

プロでも気遣う接続詞

 読者にわかりやすく、印象に残るような文章を書きたい。その気持ちは、プロの作家であろうと、アマチュアの物書きであろうと変わりません。
 でも、そのためには、どこから手をつけたらよいのでしょうか。
 プロの作家は、接続詞から考えます。接続詞が、読者の理解や印象にとくに強い影響を及ぼすことを経験的に知っているからです。
 井伏鱒二の書いた「『が』『そして』『しかし』-文体は人の歩き癖に似ている」(吉行淳之介選・日本ペンクラブ編『文章読本』ランダムハウス講談社文庫。初出は一九五六年『文学界』十巻八号、文芸春秋)というエッセイがあります。そのなかで、こんな話が紹介されています。



井伏鱒二のエッセイ、気になりますねw
長くなるのでこちらでは割愛しますが、簡単に説明しますと、プロの作家でも推敲の過程で悩むのは接続詞らしい、というお話でした。

この本を読んだキッカケは、生徒さんに接続詞の質問を受けたからです。

生徒 先生、『そして』は『クリゴ』ですよね?『それで』も『クリゴ』ですよね?
    なにが違うんですか?

こんな質問が飛び交いました。接続詞って教えるの難しいですね。外国語を学ぶ時、その外国語の意味と合致するものを母国語に求めます。例えば、『둋빒럻뼹귩볺쀍궢궲궘궬궠궋りんご』=『듰뜎サグヮ』でほぼ同じ意味を説明できます。でも、接続詞となるとそう簡単ではありません。接続詞はその時の文脈により意味が変わってきますね。よって둋빒럻뼹귩볺쀍궢궲궘궬궠궋語とキムチ語をイコールで結べないケースが多いんです。辞書にもいくつかのパターンが説明されているのですが、忙しい生徒さん達は「もっとシンプルに勉強したい!」と1単語に1母国語を当てたがります。うーん、教えるの難しい!

この本は、そんな駆け出し日本語教師にも、少しでも上手な文章を書きたい人にも、そして現代国語の読解が苦手な人にもオススメです。説明の後にプロの手によって書かれた文章の説明があります。(大半がエッセイ大賞の受賞作です)これは勉強になる一冊。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・何気なく使っていた接続詞。特に文章を書く際にはもっと気をつけたいなと思いました。接続詞を入れる、入れないで文章の「格」が変わってきます。

・通じにくい文章にはいくつか問題点が挙げられます。接続詞もその原因の一つで、多すぎても少なすぎてもいけません。その匙加減を知ることが、美文の秘訣なんだなーと思いました。

・文頭に付くのが接続詞の特徴だと思っていましたが、文尾に付く場合もあるんですねー。あと、「逆に」のような場合、漢字を使うべきか、ひらがなを使うべきかというお話にも納得しました。かなり深いです、接続詞。

・結局、頭の中で何を書きたいのかが整理されていない限り、適切な接続詞は使えません。最近はパソコンで文章を作ることが多いので、なかなか清書する機会も無くなりました。文を再考する時は、もっと丁寧に文章の構成をチェックしたいと思います。

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2008

07/21

Mon.

19:28:42

文章のみがき方 

Category【文章読本

今日はこの本を読みました。

文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)
(2007/10)
辰濃 和男

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辰濃和男さんは、朝日新聞「天声人語」の元筆者だそうです。「天声人語」と言えば、誰もが認める名文中の名文。私も受験生の頃、随分お世話になりました。私が読んだあの文章、きっと辰濃さんの文章だったんですね。ますます本書に期待が寄せられます。

さて、「いい文章」を書くには一体どうすればよいのでしょうか。何に心がけるべきでしょうか。
まずは目次をご覧下さい。

<目次>
 まえがき

I 基本的なことを、いくつか
1 毎日、書く
2 書き抜く
3 繰り返し読む
4 乱読をたのしむ
5 歩く
6 現場感覚を鍛える
7 小さな発見を重ねる

II さあ、書こう
1 辞書を手もとにおく
2 肩の力を抜く
3 書きたいことを書く
4 正直に飾りげなく書く
5 借りものでない言葉で書く
6 異質なものを結びつける
7 自慢話は書かない
8 わかりやすく書く
9 単純・簡素に書く
10 具体性を大切にして書く
11 正確に書く
12 ゆとりをもつ
13 抑える

III 推敲する
1 書き直す
2 削る
3 紋切型を避ける
4 いやな言葉は使わない
5 比喩の工夫をする
6 外来語の乱用を避ける
7 文末に気を配る
8 流れを大切にする

IV 文章修業のために
1 落語に学ぶ
2 土地の言葉を大切にする
3 感受性を深める
4 「概念」を壊す
5 動詞を中心にすえる
6 低い視線で書く
7 自分と向き合う
8 そっけなさを考える
9 思いの深さを大切にする
10 渾身の力で取り組む

目次をご覧頂くだけで、なんとなく方向が見えてきませんか?
著者は、日々気に入った文章に出会うと、それを書きとめてきたそうです。この本では、そんな文章に関する書き抜きをまとめ、文章のみがき方を説明するものです。

では、書き出しのご紹介です。

1 毎日、書く

「旅行に行って、10日くらい書かないことはありますけど、そうすると10日分へたになったなと思います。ピアノと一緒なんでしょうね。書くというベーシックな練習は毎日しないといけません」 (よしもとばなな)

十日分、へたになるというのはつまり、元にもどるのに十日はかかるということでしょうか。「作家になるずっと前から書くことが日常でした」という人だからこそ、「10日分へたになった」ことが実感としてわかってしまうのか。「わかる」というのは、これまた大変な習練の結果だと思います。



このよしもとばななさんのコメントに、圧倒されてしまいました。私、10日ブログをお休みしても、「へたになった」と思ったりするのでしょうか・・・。いや、無いな

このよしもとばななさんの文章のように、各章のはじめに著者が選んだ文章が掲載されています。

ところで、「いい文章」ってなんでしょうね。私にとっての「いい文章」とは、まず第一に好きな文章、気に入った文章です。感情のはじっこを捕まれるような文章。それはとろけるような比喩であったり、漢字とひらかなの使い分けであったり、文体であったり、音だったりします。それから、とてつもなく印象に残る文章。大抵は小説の書き出しにそのパワーを感じたりもするのですが、最近はビジネス書にも強く引きつけられる文章が山盛りです。そして、生き生きした想像力にうったえる文章。ラーメンの話が書かれていて、思わずラーメン屋に走った事もありました。そんな文章には憧れを感じます。

さて、こうした自分なりの「いい文章」は、やはりいい文章に接する事で良し悪しや好き嫌いの判断が養われます。そして、「いい文章」を書く人は、やっぱり読書家だったりもします。好きな作家さんのおススメする本を読むと、いかに影響を受けたかが何となく伝わってくる。まず「いい文章」を書くには、「いい文章」にたくさん触れ、「いい文章」とは何かを知る事からはじまると思いました。

次は自分が産む側です。よしもとばななさんも仰っておられますが、文章を書くことは楽器の練習のように、積み重ねが大切だそうです。芸術は爆発じゃなくて、努力なのかも(笑) 確かに毎日書くことで、必ず一つは学びがあるように思います。単語の意味を確認したり、漢字、おくりがな、スペルをチェックするだけでも、大きな一歩、確かな成長だと思います。ところで、努力が苦手な私・・・。積み重ねとか言われると、途端に挫けてしまいそう。でも、一日で夏目漱石みたいな文章の達人にはなれないのですから、やっぱり毎日訓練を重ねたいと思います。

「いい文章」を書くには、日々訓練の積み重ね。そして、何かを伝えたいと思う熱い気持ちが、文章を育ててくれるのではないでしょうか。日々是修行ですね。

つくづく日本語って豊かだなーと思います。表現方法は多種多彩。語調で作るリズム感や、漢字とひらがなの美術的なバランス、そしてカタカナが生む個性。もっと楽しまないと、ね。

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2008

07/16

Wed.

08:44:45

伝わる・揺さぶる!文章を書く 

Category【文章読本

野球の興奮の後、今日はこれを読みました。

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
(2001/11)
山田 ズーニー

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山田ズーニーさんのお名前は、ほぼ日の「大人の小論文教室。」でよく知っていました。書籍を読むのは、今回が初めてです。

文章とは本当に難しいです。というより、言葉で表現することの苦労たるや、産みの苦しみ(って、子を産んだことありませんが쀜)に匹敵するのではないかと思うことしばしば。喜んでもらえるような文章を書きたいと思いながらも、なかなか力が伴わない私にとって、この本は「思いを伝える文章は何か?」ということを教えてくれる1冊となりました。

まずは、書き出しをご紹介しましょう。

 書くことは考えることだ。だから、書くために必要なことを、自分の頭で考える方法がわかれば、文章力は格段に進歩する。
 では、あなたは暗記と応用ではなく、「自分の頭でものを考える方法」を習ったことがあるだろうか?
 ある日私は、大学院生からこんなEメールをもらった。



この本の驚くべきは、新書なのに、横書きです。横書きの新書、私、初めてみました!普段の生活で縦書き使うことってなくなりましたね。新書の横書き、とても読みやすく、目にやさしい。

高校生に小論文の指導をなさっていただけあり、例文も非常に身近でしっくりくるものが多かったです。

「思いを伝える文章」って、何でしょうね。

この本によりますと、戦略アドバイスとして、7つの視点を挙げています。

1 意見
2 望む結果
3 論点
4 読み手
5 自分の立場
6 論拠
7 根本思想


これらについては、ぜひ例文で比較しながら本書を読んでいただきたいのですが、簡単に説明すると、文章を書くときに注意すべきポイントは、ゴールをしっかり設定して、読み手の立場も考慮し、誤解されない文章を書く、ということになります。

例えば、文章を書く上での基礎となるのは、

論点-何について書くか。自分が取り上げた問題。
論拠-意見の理由
意見-自分が一番言いたいこと

です。これを抑えるだけでも、自分の頭が整理されてきます。「結局、何がいいたいの?」とか、「だから、なに?」な文章というのは、上の基礎が抑えられていないケースが多いそうです。これは私も大いに反省すべき点で、論点と論拠が微妙にずれちゃったりしていることも・・・。しっかりメモして手帳に書き残しました。

基礎となる3つの要素は、非常にシンプルな構成です。でも、こうした枠組みを知り、自分の言いたいことは何かを突きつめていく作業は、考える力を増殖してくれるように思います。枠組みにしたがって考えを進めてみるだけでも、ごちゃごちゃになっていた頭のなかが、くっきりと整理されてくるので、言いたいことが鮮明に見えてくる。結局文章テクニックが上手いだけではダメで、意見がしっかりと組み立てられていた文章が、相手に思いを伝えられるのだと思いました。

思いを伝える文章とは、伝えたい事がはっきりした文章のこと。ゴールが明確な文章で、読み手の潜在意識を揺さぶって、共鳴できるような文章のことなんでしょうね。

もちろん、私もそんな文章の書き手を目指して、これからも毎日努力を続けたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願い致します궭궶괃

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2008

07/12

Sat.

12:32:54

調べる技術・書く技術 

Category【文章読本

今日はこの本を読みました。

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)
(2008/04/18)
野村 進

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この本も学びの多い1冊でした。
フィールドワークが必要な社会科系の学生さんにも力になると思います。

あまり「ノンフィクション」や「ルポ」に興味の無かった私ですが、この本を読んで是非ノンフィクションの名作を読んでみたいと思いました。なぜなら、例として挙げられている野村さんの文章がすごかったからです。続きを読まずにはいられない、もっと読みたい!もっと読みたい!と読書欲をつつく文章でした。

書き出しをご紹介しましょう。

 よく「ユニークなテーマ」という言い方をする。
 テーマ設定には独創性が欠かせない。そんなイメージが根強くある。
 ところが、これから何かを書こうとするとき、誰もが一度は立ち止まり、しばし途方に暮れるのは、あらゆる手0間がすでに書き尽くされているのではないかと思えてくることだ。



このあと、チャップリンのステッキのお話があります。私はこのエピソードはとても素晴らしいと思いました。是非是非、本書でご確認下さい。

この本で紹介されているのは、野村さんご自身のルポで、雑誌に掲載された3作です。短編ではありますが、野村さんの文章には、読み続けずには入られない迫力と面白さがあり、「私はノンフィクションというものを誤解していたかもしれない」と思いました。

ノンフィクションというと、なんだかお堅いトピックを、報道とは違う角度から掘り込んでいくようなイメージがありました。スポットライトを浴びる華やかな世界ではなく、むしろ裏方にペンの力でスポットライトを当てるような印象とでもいうのでしょうか。隠れていたものが、急に表に出てくる勢いに少し強引さを感じていたのかもしれません。ノンフィクションというと、私は真っ先に沢木耕太郎さんを思い浮かべるのですが、良く考えると、私は沢木さんのノンフィクションもしっかり読んでいない事に気がつきました。『深夜特急』から入り、他に読んだものも旅や映画がテーマのものばかり。とすると、この本で私ははじめてノンフィクションの文章を読んだ事になります。

ノンフィクションには読者の想像力を揺さぶる大きな力があることがわかりました。「情熱大陸」という番組がありますが、あの番組では映像により、隠された部分が形となって視聴者の目に飛び込んできます。一方ノンフィクションの文章には、視覚で訴えるすべがありません。文章により、読者の想像力に訴えかけるしかないのです。ともに沢山の下調べをし、裏づけを取り、確証を得てから作品を作っていると思います。ただ、見せる力という上で、文章としてのノンフィクションは若干不利かもしれません。でも、想像する楽しみは、やはり文章が上をいきます。その楽しさが、むしろ続きを読ませたくなる原動力なんだと思います。完全に覆いを剥がすも、残すも、ライター次第です。ノンフィクションの文は、知的な魅惑の世界なのかもしれません。

野村さんのような文章を書くにはどうすればよいのか。
情報収集、整理、そしてアウトプットの方法が詳しく説明されています。今回、私が新たに知った知識として、「山根式袋ファイル作成定規」があります。紙袋にインデックスを付け、書類を整理する方法です。(くわしくはこちら→お仕事のヒント)これは使える!と思いました。

それから、自分の文章は必ず声を出して読むことの大切さについて、改めて学びました。読むだけで文章が改善するなら、私も是非やってみようと思います。

そして巻末に紹介されている参考図書も圧巻です。
ノンフィクションやルポの書き方以外にも、文章そのものの底力を上げるような本が沢山紹介されています。これはとってもステキな「おまけ」です。

ところで、この本。間違えて2冊買ってしまいました。
はははははjumee☆sweat2Rr

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2008

06/02

Mon.

11:39:24

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 

Category【文章読本

週末、整理しながらこの本を読みました。

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (PHP文庫)ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (PHP文庫)
(2004/07)
福田 和也

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いつ見ても、すごいタイトルに圧倒されます。ひと月100冊って、1日3.3冊平均ですよね。
さらに300枚も書いちゃうなんて、これまた圧倒。

では、書き出し、行きましょう!

本を読むときに大切な「こころ構え」

 まず何よりも「目的」をはっきりさせることです。
 つまり、自分は、一体何のためにこの本を読むのか、という目的意識をはっきりもたなければなりません。
 ここに一冊の書物があり、その本をあなたが手にする。
 本とあなたが対面をする、という体験自体はどんな本についても同じですが、しかし実際の読み方、対し方というのは、千差万別です。



私が持っているのは、2001年に発行されたものですが、その後PHPさんから文庫がでて、なんとシリーズ2作目も出ている模様。

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 2ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 2
(2004/03/19)
福田 和也

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2001年ですから、まだ本田直之さんや勝間和代さんの本は無い時代。私にとっては驚きの本でした。今でも十分に通用するテクニックが満載です。

まず、「読む」から。

引用部分にもありますが、福田先生によりますと、本は買う前の段階から、すでに効率UPが図れます。つまり、今なにを必要としているのかをハッキリさせることで、必要な本を選ぶという作業が可能になります。リアル書店なら尚更可。チラ見してから、検討をつけることができますね。この検討が大切!それから自分のテーマを意識しながら、その情報を拾っていく。「役立つ読書」という事ですね。情報収集ONLYで、決して味読してはなりません。

そして、情報源も大切です。日本には沢山の出版社さんがあり、毎月登場する新刊の数も膨大です。しかし、書店の面積は限れられていますので、それらの本は、最初は目立つところに積まれていても、1年後にも書店にあるとは限りません。となると、リアル書店での本探しは限られる事になります。ネット書店ではちら見できないのが難点。となると、頼りの綱は「情報」です。「この人なら!」と思える評者を見つけましょう。

次、「書く」に行きます。

福田先生の技の中でも際立っているのが「書き写し」です。書き写しとは、本をそのまま抜書きすること。本書にその例が写真入りで出ていますが、お気に入りの文具で、ただ文章を書き写していくのです。そうする事で、本の知識が身につきます。特に参考になったのは、翻訳書は原語を抜書きするというものです。これは語学面でも、内容把握の面でもプラスになりました。やっぱり原語の方が、すんなり理解できる場合もあったりします。そして原文を当たる事で深みも増します。
例えば、

青年よ、大志を抱け。(Boys, be ambitious ! )

上の文章は、道産子なら誰でもしってるクラーク博士の言葉です。北海道開拓史を伝えるこの言葉は、今では韓国でも有名です。上の文のように、翻訳と原文を合わせて抜書きメモを取ります。これは本当にスゴイ技です。いきなり原書を読むには負担が大きくても、気に入った部分だけ書き抜けば良い。すると、どんどん原書にも興味が持てるようになります。

また、文章を上手に書きたい!と思う方にもおススメです。
憧れの作家の文章を抜書きしていきます。そして、分析を加えていくのです。そういえば、そのお手本の例として、須賀敦子さんのお名前がありました。

松岡子規の「理想」と「写生」のお話も深かった!
「理想」とは、今でいう「想像」です。「写生」とはリアリズム。子規は、「理想は、一見現実の拘束を受けない自由を楽しんでいるように見えて、実は既成のイメージなり、パターンなりに強く拘束されているのだ、と言っています。つまり想像の方が、お気楽に頭のなかで連想したりできる分、フリーな感じがするけれども、実は自分の既成された枠のなかを逸脱できない。結局「月並」だと言うのです。情報が返ってアダとなる。そこで「写生」のリアリティが活きてきます。例えば最近のマイブーム「見仏」。『見仏記』読んで、なんとなく想像してわかった気になるのではなく、実際に「写生」=見に行く。リアリティを掴みに行く。すると、実物を目にすることで、何か違ったインスピレーションが沸き起こるそうです。

福田先生は、最近人気の『情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」』の最先端を行っておられました。お気に入りの皮製ノート1冊に、何でも書き込んでおられます。

この本、お買い得かも。ビジネスだけではなく、学生さんの研究論文にも役立つ方法が多くあります。それにしても、やっぱり研究熱心だからこそ、福田先生はひと月百冊読み、三百枚も書けるんだなーと思いました。

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2008

02/18

Mon.

21:09:19

日本語の作文技術 

Category【文章読本

もっと国語の勉強をしておくべきでした・・・。

日本語の作文技術日本語の作文技術
(1982/01)
本多 勝一

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引き続き、文章術について学んでいます。
数冊読み終え、ようやく日本語の深さ、文章を書くことの難しさがわかってきたところです。今まで読んだ本が、「どうして書くのか」「何を書きたいのか」という目的重視だったのに比べ、こちらはタイトル通りの作文の技術指導が中心です。内容については、裏表紙の多田道太郎氏の言葉が最も説得力があると思います。

『ちゃんとした日本語を書こうと思ったら、まず、勉強に本多勝一氏の『日本語の作文技術』を読め。これが私の持論である。』

この言葉は本当です。ブログを始める前に出会いたかったです。この本を読めばいい加減な文章は書けなくなります。そして人の書いた文章の細部にまで目が行くようになります。何気なく身についてしまった日本語の癖には勘違いや間違いが山ほどあることがわかりました。言葉に自信がある方でも、わかりやすく説明するのは難しいでしょう。では、いくつか問題を出してみます。あなたの作文技術力を試してみましょう。

問題1 次の文章をそれぞれの修飾・非修飾関係の言葉同士を直結し、文章を分かり易く書き直しなさい。

<出題文>
私は小林が中村が鈴木が死んだ現場にいたと証言したのかと思った。

問題2 次の2文の違いを区別し、説明せよ。
A 来週までに掃除せよ。
B 来週まで掃除せよ。

両問題は、ともに本書から抜粋しました。答えは下の「追記」をご覧下さい。

この本は文章術に入る前に文法説明から始まります。修飾について、句読点について、漢字とかなについて、助詞についてです。最初は少し堅い本かな、と思ったのですが、例文を確認しながら読み進めるにつれ、「おもしろくない」「堅い」など言えなくなりました。なぜならよくあるミスとして挙げられている文章が、まるで私が書いたかのような文章だったのです。自分の文章が悪文だとも知らずにいたとは情けない。しかし知って良かった。これから気をつける事ができます。一見意味のわからない悪文を構造分解でわかりやすく説明してあるのがこの本の素晴らしい点です。よってどう直すべきかが一目でわかります。これは他の本にはない特徴の一つです。構造分解のやり方がわかると、自分の悪文への手の加え方がわかります。他人の文章の素晴らしさがわかります。何度もしつこいようですが、本当に読んで良かったです。

この1冊は、文章を書く人が必ず目を通すべき本だと思いました。反省ばかりで、私はたくさんの赤線を引きました・・・。また巻末の「参考にした本」は圧巻です。先日の野口先生の3倍くらいあります。本書の中でも参考書籍の抜粋や紹介がありましたので、そこからまた少しづつ選んで読み進めたいと思います。この本を読んだからには、少しでも読みやすいブログになっていなくてはいけないのです!まだまだ自信のないtohですが、引き続き文章について学び続けます。

とてもためになる本でしたので、Googleノートブックにメモを残しました。そのメモ内容をご紹介します。


【修飾語の語順】
★?節を先に、句をあとに。 例)ライトを消して止まらずに早く走る。
★?長い修飾語ほど先に、短いほどあとに。 例)私がふるえるほど大好きなBを私の親友のCにAが紹介した。
?大状況・重要内容ほど先に。 例)初夏の雨がもえる若葉に豊かな潤いを与えた。
?親和度(なじみ)の強弱による配置転換。例)もえる夕日に初夏のみどりが照り映えた。

【句読点の打ち方】
テン- 思想の最小単位
マル- これらの最小単位を組み合わせた最初の「思想のまとまり」
・二大原則
?長い修飾語が二つ以上ある時、その境界にテンを打つ。(重文の境界も同じ原則による。)
?原則的語順が逆順の場合にテンを打つ。
※筆者の考えをテンにたくす場合として、思想の最小単位を示す自由なテンもある。

その他の使用法
?重文の境目に。
?述語が先に来る倒置文の場合に。
?呼びかけ、応答、驚嘆などの言葉のあとに。
?挿入句の前後または前だけに。

【漢字とかな】
・視覚としての言葉の「まとまり」が絵画化されなくてはならない。決まりはないが、自分の文章の中での混用は避ける。
 例)×少い---少なくない ○少ない---少なくない

【助詞の使い方】
注意すべき助詞
・係助詞「は」---正確な日本語のためには、一つの文(または句)の中では3つ以上の「は」をなるべくつかわない事。
    例)私はフランスでは3年前までは週末には本は読まなかった。→「は」5つ。分かり難い。
・格助詞「が」---反対でもなく、因果関係でもなく、「そして」という程度の、ただ2つの句を繋ぐだけの、無色透明な使い方がある。なるべく使わないようにすること。 
    例)×少し脱線するが、 ○少し脱線する。
・「には」「まで」「までに」の違いに注意。
・並列の助詞
日本語 「日本や、アメリカ、韓国では・・・」/ 英語  「Japan, USA, and Korea・・・」
「と」「も」「とか」「に」「だの」「やら」「なり」なども、ひとつだけ使う場合は最初の単語につけるのが最も座りがよい。後に入れるのが日本語的である。

【文章技術】
・紋切り型は使わない。陳腐なだけ。
・同じ言葉を繰り返さない
・「のだ」「である」は前の文を受けて説明するときに使う。やたらと文末に使わない。
・自分が笑ってはいけない。落語を手本とするように。
・体言止めはしない。下品なだけ。実会話でも使わないものを文にするのは滑稽だ。
・過去形と現在形を使い分ける。ルポタージュなど臨場感を出すには現在形が有効だ。
・リズムのある文体にする。読みながら書く。
・具体的に書く。



一度お読みになった方にはなんとなく通じるメモかと思います。未読の方は、是非一度手にとって見てください。これは本当におススメです。

日本語の作文技術日本語の作文技術
(1982/01)
本多 勝一

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2008

02/14

Thu.

21:03:53

「超」文章法 

Category【文章読本

私は今、文章の勉強中です。どうすれば面白く、ためになる文章が書けるのか。今の文章力では最後まで読んで頂けるための工夫をしなくてはならない。事前に情報を入れる事で、読む方が少し楽になるのでは?とタイトルを入れる事にしました。それを教えてくれたのが、この本です。

「超」文章法 (中公新書)「超」文章法 (中公新書)
(2002/10)
野口 悠紀雄

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『「超」整理法』で有名な野口先生の本です。
毎日、文章本を読んでいます。すでに数刷、書くことに関する本をご紹介しました。読みやすい文章本を追求する意味では、この本の方がきれいにまとまっていると思います。

メッセージこそ重要だ
よい論述文には核となるメッセージがあります。つまり言いたい事がはっきりしている。それが本当に言いたい事かどうかを見分けるには、それが一言で表せるかどうかでわかるそうです。本当に伝えたいならば、その主軸となるメッセージからあらゆる角度で迫る事ができるはず。もしメッセージが見つからないなら、それは考え抜くしかありません。メッセージがある場合は、読み手の立場でそれが面白いか、ためになるかを考えましょう。

私のブログ、メッセージ通りに書けていない事がはっきりしました。書きたい事がなにかをはっきりさせることが、良い文章の秘訣のようです。

骨組みを作る
「内容面のプロット」と「形式面の構成」があります。骨組みとは、相手にしっかりメッセージを伝えるための構成方法の事です。内容面のプロットとは、物語の骨組みの事です。ここでは冒険物語の骨組みを確認しながら話を進めています。桃太郎が旅に出るのも、旅に仲間が加わるのも、敵が現れ戦い、勝利するのも、そして故郷へ帰還するのも、全て物語を盛り上げる為の骨組みの一つなのです。冒険物語の骨組みは、論述文にも共通します。対立概念を骨組みに活かす事で、文章が膨らみます。
「形式面の構成」とは、具体的には、文章の長さ、全体構成、最初と最後の処理の事です。文章は、その長さにより書き方が異なります。ここでは文章の種類別に説明がなされています。また文章の書き出しと終わりは、読者をひきつける最も重要なポイントです。しっかり内容を検討しましょう。

このブログ、少し文字が多いですよね。もっと構成を練らなくてはなりません。

化粧する
比喩などを使い、文章に説得力をつけましょう。そして引用についても、注意しましょう。
化粧はまず、分かり難い文章、つまり複文などを減らす事です。日本語は主部と述部が離れる構造体系です。離れすぎると関係をつけにくくなります。また、主語と述語が対応しない場合や、述語が消えてしまう場合も多発しがちです。これを対処する方法が記されています。そして何度も推敲して、余分な文章を削れるだけ削って化粧を終えます。

『人生の教科書情報編集力をつける国語』でも、『リンボウ先生の文章術教室』でも、『小説の解剖学』でも言われておりましたが、文章は削るべきなんですね。私ももっともっと、推敲しなくてはなりません。

まとめ
文章は、読んでもらう人を想定せずには、明確な文章は書けません。そして伝えたい事があってこそ、文章は広がりを見せます。伝えたい事が文章の重要性の8割をしめるのだそうです。わかりやすい文章には、この二つの事が重要だと学びました。

これも3色読みしましたが、赤線たくさん引きました。これからは本で得た知識を活かし、少しずつブログに反映させたいと思います。



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2008

02/13

Wed.

08:57:30

小説の解剖学 

Category【文章読本

お菓子を食べながら読み直したのは、この本。

小説の解剖学 (ちくま文庫)小説の解剖学 (ちくま文庫)
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小説の読み方、つまり「ツボ」の見つけ方を教えてくれる一冊です。文学研究がお好きな方、小説家になりたい方には栄養満点。

実は私も文学部だったのですが、学生時代は詩や小説に散りばめられている技法を探すのが大好きでした。技法を見つけては「ほー!」とまず満足し、内容に感動し、そして実際に自分でも使ってみる。

ただ、小説の内容だけ楽しみたい方にはつまらない一冊かもしれません。なぜなら理屈っぽく感じると思うからです。「こう読め!」と言われるのも、きっと楽しくないでしょう。また自分も何かを書こうと思う方は少ないと思いますので、この本の大筋とは合わないと思います。

しかし、白黒テレビがカラーテレビになるかのように、もう少し「行間を」読みたいのであれば、この本は役に立つと思います。本全体は小説を「書く」事をテーマに解説しておりますが、著名な小説家の作品をどのように理解するかが詳しく説明されているからです。小説を読んでいる際のイメージ持ち方が分かると思います。

ただ、ここで紹介されている方法をキッチリやろうとすると、それは学者の域に達します。そこを目指す方は良しとしても、一般にそれ程の知識が必要かと聞かれると、私も「うーん」と考えてから、「いらない」と答えると思います。小説を書きたい方には、一読の必要があるかもしれませんね。

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