04«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»06

--

--/--

--.

--:--:--

スポンサーサイト 

Category【スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

trackback -- |comment --

page top

 

2012

04/26

Thu.

04:25:08

好好台湾 

Category【旅行


好好台湾 (MARBLE BOOKS)好好台湾 (MARBLE BOOKS)
(2010/10/21)
青木 由香

商品詳細を見る


この頃、無性に旅に出たい。日本に一時帰国とかじゃなくて、韓国風味がまったくないエリアに行きたい。

今、韓国に住んでおります。が、もうこれは本当に瓢箪からこま的な予定外の出来事でした。それがなぜかこんなに長く続いておりまして、自分でもビックリ。ま、住めば都でそれなりに楽しく暮らしてはおりますが、もともと私の中での是非とも行ってみたいアジアと言えば「台湾」だったのであります。

久々にまた、台湾熱が高まってきました。台湾、まじ行きたいわー。

ということで、これを購入。アマゾンでもなかなかの評判書籍です。

台湾本って、ガイド本より雑誌の特集版のほうが進展している印象があったりするんですが、この本は雑誌レベルで楽しめました。写真も良いのですが、著者の視点がかなり独特で、それに対するコメントも笑えます。ますます台湾ってばおもしろそうじゃん!なわけです。

今までは歩き方系のガイドブックを斜め読みしては台湾行きたいわ~な心を募らせていたのですが、そういう本ってやっぱり台北中心なんですね。この本、台南ありますよ!台湾行ったら、台南、台中、台北に行きたい私には嬉しい情報。もちろん台中もありました!

東日本大震災以降、台湾への感謝の念は高まるばかり。俄然、行く気満々であります。あとはいつ行けるのか、時間を作るだけ!

読み物としてもおもしろいので、台湾行く方はぜひどうぞ!

 この本を読んで 

・同じアジアなのに、随分違う!と思う点が多々な台湾ですが、ごはんがどれもおいしそうなのがかなり心引かれるポイントです。辛いものダメ、にんにくダメな私には台湾のお料理は魅力すぎ!





☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

スポンサーサイト

[edit]

page top

 

2010

10/29

Fri.

11:11:35

ロンドンはやめられない 

Category【旅行


ロンドンはやめられない (新潮文庫)ロンドンはやめられない (新潮文庫)
(2010/08/28)
高月 園子

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

西日の当たる快適なリビング

「北向きの日当たりのいい部屋」。こんな部屋が世の中に存在するでしょうか。答えはイエスです。ただし南半球での話。南半球では太陽は常に北にあるので、当然ですが、北向きは日本の南向きに相当するのです。
 では「西日の当たる快適なリビング」。こんな表現が不動産の広告に使われる国はどこでしょう?実はこれはとても多くて、イギリスや北フランス、米国北部、カナダほか、緯度の高いほとんどすべての国や地域で、西向きは意外にも南向きと同じくらい、いやそれ以上に人気が高いのです。
 思えば「日出ずる国」日本では、東が西よりえらいのは当たり前。相撲の番付でも、東の横綱のほうが西の横綱より格が上、関東人は関西人より威張っているし、同じマンションでも東向きの部屋のほうが西向きより値段が高い。



イギリスに関するエッセイが大好物な私。この本は楽しく読んだというより、勉強になった。今まで読んできたイギリス関連の書籍は、①イギリス絶賛型(同時に日本のダメな点を列挙)、②イギリス賞賛型(イギリスってステキ~。キレイ~。を紹介する)、③イギリス罵倒型(イギリス絶賛型の逆パターン。マイナス点を挙げていく)の3つに分かれていたと思います。それぞれ読み物としては面白いんですが、ちょっと偏りすぎている印象がありました。一方本書は賞賛も罵倒も絶妙なバランスで語られている。それは日本に対しても同様で、「なるほど」と学ばされる点多し。

林望先生の「イギリスはおいしい」が登場したのが91年。著者がイギリスへ渡ったのは日航機事故のあった85年。ダイアナ妃とチャールズ皇太子の世紀の結婚式が81年。今のようなイギリスブームのキッカケは、おそらく「イギリスはおいしい」からだと思います。ロイヤルファミリーのニュースは多く流れていたと思いますが、今のように誰もが気楽に旅する場所ではなかったでしょうし、音楽や美術や美容などの勉強で渡英する方は多くても、1週間にも満たない旅行や数ヶ月の留学はもっと少なかったはずです。小さなお子さんを連れての渡英は、少なからず不安もあったのではないでしょうか。実に20年以上をイギリスでお過ごしになり、お子さんもイギリスの機関で教育を受けられたそうですから、半分はもうイギリスに移民したようなものですね。母は強しで、二人のお子さんを海外で育てあげたママとしての言葉が印象的でした。特に教育に関する日英の差はとても面白く、駐在教育ママたちの失敗話などには「ああ、ありそうありそう」とつぶやけるほどです。

生活者としての言葉は非常に重みがあります。おいしー!かわいー!が連発される浮ついたロンドン日記ではありません。ロンドン事情を知る参考書として捉えるのがピッタリかもしれません。翻訳活動の傍らにつづられたエッセイは、駐妻のロンドン生活をおもしろおかしく、そして時に辛らつかつリアルに表現されています。

書き出し部にもある西日の件ですが、ヨーロッパは北海道よりも緯度が高いので、夏冬の日照時間に大きな差があります。冬は昼が終わったと思った途端に暗くなるような地域ですから、沈む太陽の恩恵をできるだけ長く享受するためには、やっぱり西に窓が必要なわけですね。

これからイギリスで暮らす方や、すでにイギリスで暮らす方には学びの多い1冊かと思います。アフタヌーンティーを楽しむステキな表紙ではありますが、ロンドン生活はこの表紙のようには甘くないようです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・ソウルはロンドンのような大都市ではありませんが、広さや人口の多さという意味では大都市にカウントしてしかるべき。一国の首都でもありますので、韓国を観察するには最も適した場所だと言えます。でも、「あれが嫌だ」「これが嫌だ」と不満ばかりが目についてしまって、なかなか冷静に分析したことがありませんでした。この本を読み、外国生活のどこに目線を置くべきかがわかったような気がします。

・ロンドンは紳士淑女のイメージが先行しすぎですし、ソウルも韓流ドラマの影響で実物よりも美化されているような気もしないではないです。隣の庭が青く見えるというところでしょうか。そんな日本人の持つイメージを辛らつに斬る!のが本書です。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2010

10/25

Mon.

10:28:25

1ポンドから買える ロンドン暮らしマーケットBest50〈2010年度版〉 

Category【旅行


1ポンドから買える ロンドン暮らしマーケットBest50〈2010年度版〉1ポンドから買える ロンドン暮らしマーケットBest50〈2010年度版〉
(2010/02)
野村 光

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

はじめに

 ロンドン観光をしたことがない人でも、もしかしたら、コベントガーデンやポートベローの名前を聞いたことがあるかもしれない。路地を埋めつくすように露店(ストール)が並ぶロンドンのマーケットは、銀食器などのアンティークからハンドクラフトまでが手に入る、一度は行ってみたい観光スポットだ。たった数ポンドで買った掘り出し物の雑貨でも、いい感じにくたびれた風合いが部屋に良くなじんで、何年経っても色あせない。
 こうしたイギリス雑貨の魅力に触れたなら、ひと味違ったロンドンの楽しみ方にも目を向けてみたい。中世から始まるロンドンのマーケットは、もともとは野菜や果物、生活雑貨が売られる、暮らしの場。今でもロンドン各地に残る小さな暮らしマーケットには、下町に根付いた生活文化が息づいている。



まず驚いたこと。ロンドンに50ものマーケットがあるんですか?ロンドンって、たしか札幌よりちょっと広いくらいの面積だったはず。開いている曜日が異なるとはいえ、そんなにたくさんのマーケットがあるとは知りませんでした。さすが井形さんのミスターパートナー編集部。ビックリするようなネタまでそろってます。

ロンドンが舞台の映画には、たいていマーケットのシーンが出てきます。ジュリア・ロバーツとヒュー・グラント主演の『ノッティングヒルの恋人』はまさにノッティングヒルにあるマーケットの様子にあふれていました。韓国には「市場(シジャン)」というものがありますが、多くは卸売りの印象です。日本の市場ともちょっと違う。ロンドンも骨董品から食材やお花までと、幅広い商品が取り扱われていたのが印象的でした。

これを見ているとロンドンに行きたくなってきます。オーガニック系のお店、充実してますね。うーん、行きたい!つくづくロンドンって見所の多い街だなーと思います。ショッピングも超一流ブランドからマーケットまでそろっているし、新品からアンティークまで手に入る。さらには適度に歩ける距離に美術館やホテルや観光地が隣立しているから、効率よく回ることができます。加えて町並み自体が美しいので、歩いているだけでもとっても楽しい。マーケットはいわゆるB級グルメの宝庫だと思いますが、この本に関しては決してB級な印象を受けません。「よくもここまで!」と驚くほどです。

ソウルの観光ガイドは、レストランガイドかと思われるほどに食ばかりのような気がしますし、マーケットも東大門と南大門くらいですよね?これからはソウルもこういった異色のガイドがあってもよいかなーという気がしました。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・よく利用していたホテルの近くに、まさかマーケットがあったとは!なんで気がつかなかったんだろうなー。

・小さいものから有名どころまで網羅されています。マーケットの情報はなかなかまとまった本がなかったので、この本はとっても貴重なんじゃないでしょうか。これでせっかく行ってもお休みだった!なんてこと、なくなりそうですね。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2010

07/21

Wed.

10:23:40

わたしのマトカ 

Category【旅行


わたしのマトカ (幻冬舎文庫)わたしのマトカ (幻冬舎文庫)
(2010/02)
片桐 はいり

商品詳細を見る



書き出しをご紹介します。


旅のはじめに

 フィンランドに出張することになった。
 二〇〇五年の夏。八月なかばから九月の終わりまで。荻上直子監督の『かもめ食堂』という、オールフィンランドロケの日本映画に出ることになったのだ。小林聡美さん、もたいまさこさんと、フィンランドの首都ヘルシンキに乗り込み、現地のスタッフ・キャストと共同作業をするという。舞台でなら、何度か海外公演を経験したが、外国での映画の撮影ははじめてである。
 一年以上も前からお達しがあったにもかかわらず、出かけるまでわたしはその国に関して、まったくなんの知識も、とくに興味もなかった。だって、出張なのである。自分から選んだ旅先ではない。
 国の内外を問わず、旅が好きである。誰から頼まれたのでもないひとり旅に出かける時には、わたしはくどいくらいにその国や場所についての下調べをする。たまに調べすぎて、見るもの聞くもの、すでに知っていることばかりで呆れ返ることもある。



映画『かもめ食堂』が大好きなことから小林聡美さんのエッセイを読むようになり、その本に挟まっていたチラシで共演者の片桐はいりさんがフィンランドについてのエッセイを書いていることを知りました。表紙のデザインがこれまたフィンランドを思わせるデザインですね。

マトカとはフィンランド語で「旅」を意味するのだそうです。主な内容は撮影で滞在したフィンランドの思いでですが、旅好きとあるだけに他の外国のエピソードも多々出てきます。

一番驚いたのは、片桐さんには長くグアテマラに滞在する弟さんがいらっしゃること。グアテマラでのことは、また別に1冊エッセイがあるそうですので、是非読んでみたいと思います。なにがおもしろかったかというと、当時殆ど連絡のつかなかった弟さんに会いに出かけた、はいりさん。なんとファックス1台を持参で南米まで移動したというのです。南米ですよ。ものすごく遠いですよ。一昔前のファックスですからどれだけデカかったことでしょう!成田からLAへ飛び、そこからメキシコへ行ってまた乗り換え。半日以上かけてグアテマラに到着するというスケジュールなんだそうですが、それぞれの乗り換え時間が1時間とか2時間というビックリな強行スケジュール!しかも成田で乗った飛行機が2時間遅れて離陸するという恐怖のサプライズです。客室乗務員に尋ねると、その飛行機はなんとLA直行ではなくて、サンフランシスコで一旦降りて乗り換えなくてはならないらしい…。片桐さんが重いファックス担いで空港内をダッシュするお姿が目に浮かびました。

インテリアや雑貨の世界では、ここ数年北欧ブームが続いています。フィンランドの食器も雑貨もどれもこれもかわいいものばかり。この本を読んで、インテリア以外にもフィンランドに行きたい!と思うようになりました。

旅行したい人におススメの1冊。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・『かもめ食堂』の裏話なども出てきて楽しく読めました。あのガッチャマンの歌を教えてもらっていた青年や、問題のお客さん役の人たち、みんな有名な方だったんですね。

・そう、フィンランドと言えばシナモンロールですよ。食べたい。どうしても食べたい。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2010

07/15

Thu.

09:27:52

イギリスだより―カレル・チャペック旅行記コレクション 

Category【旅行


イギリスだより―カレル・チャペック旅行記コレクション (ちくま文庫)イギリスだより―カレル・チャペック旅行記コレクション (ちくま文庫)
(2007/01)
カレル チャペック

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

あいさつ

 人は、それぞれの民族について、さまざまなことを考える。それらは、その民族が型にはめてみずからに与え、こうだと思い込んでいるようなものとは限らない。それでも、もはや強い習慣とさえなっているが、人は国や民族を、その政治、体制、政府、世論、またはそれについて一般に言われるものと、なんとなく同一視する。
 しかし、なにかちがうものを、その民族はある程度はっきりと示す。それは決して人が自分で考え出したり意図したりできないものだ。自分自身の見たもの。まったく偶然で日常的なものの思い出が、おのずから心の中に浮かんでくるのだ。
 なぜ、まさにその、ほかならぬ小さな経験がこんなにも強く記憶に残っているのかは、神のみぞ知る。ただ、たとえばイギリスのことを思い出すだけでも十分である。
その瞬間に目に見えるのは―



そろそろ夏休み。海外旅行に行きたーい!イギリスに、フランスに、ハワイに行きたーい!でも、そう簡単に旅行に行けない私は、旅行魂に火がついた時は旅行記を読んで我慢してます。

6月帰国した時、札幌駅の弘栄堂でみつけた本。

イギリスに関する旅行記を読むのは、今や私の課題と言ってもいいほどの趣味になってますが、この本がカレル・チャペックの書いたものだと知って絶対に読まねばと思いました。チャペックと言えば千野栄一先生を思い浮かべますが、千野先生の書籍の中にチャペックの絵心について書かれたものはあったかしら?と思いました。というのは、絵が素晴らしいんですよ。文章には「ちょっと描いてみた」的にあっさりと前置きされてるんですけど、肝心の絵は万年筆でさらっと描いたにしては美しすぎる。著者の見たイギリスの印象がストレートに伝わってきます。

チャペックの訪英は1924年の大英博覧会の年でした。取材も兼ねるとして5月27日から7月27日までの2ヶ月を過ごしたそうです。2ヶ月もありますから、相当回ってますよ。イングランドからはじまり、スコットランド、ウェールズと周り、再びイングランドへ戻っています。アイルランドがないのは、どうやらその当時は「あの国に行く人はいない」と周囲に言われ、行くための手段が無かったからだと思われます。なにしろアイルランドに関する書籍すら見つからなかったそうですから、驚きです。

印象的だったのはスコットランドかな。私も一度湖水地方を訪れたことがありますが、1924年にチャペックが見たものと、20世紀後半に私が観たものはほぼ同じと言えるようです。私が行った時も時が止まったかのような静粛さでしたが、チャペックが見た時すでに時は止まっていたようですね。

イギリスの美しさやイギリス人の気質などについての考察も非常におもしろい。イギリス人って変わってないんだなーと思います。これからイギリスの田舎を旅行する人にはおススメです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・日本ではイギリス人気が続いていますが、同じヨーロッパに住む人にもイギリスの田園風景は、人をイギリスに向かわせる美しさがあるようです。

・教会の建物の違いについてのお話、とても面白かったです。チェコとイギリスでは、教会の塔の形が違うんだそうです。アジア人には大して大きな違いとは感じられないところにも、ヨーロッパの人は異国を感じるんでしょうね。

・文章が素晴らしいのはもちろんですが、絵がスゴい。妹尾河童さんの旅行記に匹敵します。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2010

07/12

Mon.

13:53:01

いつも心にイタリアを 

Category【旅行


いつも心にイタリアを (新潮文庫)いつも心にイタリアを (新潮文庫)
(2010/01/28)
アレッサンドロ ジェレヴィーニ

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

はじめに

 このエッセイ集は、いわばイタリアに対する、僕の愛の告白だと考えています。とはいえ、どちらかといえば、一目ぼれした少年が緊張して言う甘い言葉というよりも、大の大人が相手のいいところも悪いところも知りつつ、互いの愛情を再確認するために口にする、心のこもった告白だと思います。
 ここに収録されている文章は、およそ四年にわたって書いたものです。その間、日本、韓国、アメリカと住む国を変えてきました。住んだ家についていうと、六回も変わっています。
 けれど、どこにいようが日常の中では極めてイタリア的な生活を送ってきました。毎日食べるものに関してはいうまでもなく、一日のリズムもそうで、たとえば、うちにいる日なんかは昼食が終ると必ず二十分程度の昼寝をします。また、祭日だとなんとなく教会まで足を運びます。イタリアのテレビだって、衛星放送を通してしばしば観てますし、新聞にしてもインターネットで、全国紙から生まれ故郷の地方紙まで読んでいます。



札幌の紀伊国屋本店で衝動買い。あまりにも表紙のテーブル風景が美しかったのと、イタリア人で韓国にも滞在なさっていた方の書かれた本(しかも日本語で!)ということで購入に至りました。

そう、読んでいてビックリしたんですが、ジェレヴィーニ氏がソウルにいた2002年は私が韓国入りした年でもあります。最初に住んでいたエリアの名前なんかもちらほら出てきて、「どこかですれ違っていたかも」などと思ったり。今と2002年のソウルは随分変わってしまいましたんで、あの頃の寒い冬のことをしんみりと思い出しました。

さて、韓国よりイタリア。イタリアと言えば、私の場合、真っ先に須賀敦子さんのエッセイを思い出します。ジェレヴィーニ氏は、なんとヴェネツィア大学日本語学科で須賀さんの集中講義を受講したことがあるんだそうです。(あとがきP286参照)須賀さんが日本の小説のイタリア語訳を生んでいたことは周知のことと思いますが、ネイティブであるイタリア人学生はみな、彼女の完璧なイタリア語に驚いたというエピソードに「やっぱり!」と思ってしまいました。

この本はイタリア語を勉強しているならもっともっと楽しく読めると思います。所々、簡単なイタリア語の文法についてのお話や、イタリア語学習の覚書となるようなエッセイも数多く含まれています。それが普通の生活や食についてのお話に絡められているので、イタリア語を知らない私でも強く印象に残ったほどです。

全然関係ないんですが、この頃まさにのめり込んで読んでいる検屍官シリーズの主人公の名前がケイ・スカーペッタと言います。Scarpettaと書きます。彼女はイタリア(ベネチア方面)からの移民でマイアミ出身という設定なんですが、Scarpettaという姓になんとなくイタリアっぽいと思ってはいましたけど、この本でその謎が解けました。Scarpettaとは、お皿についた美味しいソースをパンでキレイにすくって食べることなんだそうです。とすると、検屍官のケイは事件をきれいにさらって調べてしまうという意味があるのかしら。うむむ。

さてイタリア、一度は行って見たい。そして著者が書いた食についてのエッセイも読んでみたいです。楽しみ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・自信を持って「イタリアはスローフードの国です」と言えるのがとても羨ましい。ママが毎日おいしい料理を作ってくれて、それが当たり前のことであるってステキですね。どうしても日々の仕事に追われて出来合いのものを買ったり、インスタントに頼ったりしがちな昨今ですが、食は大切なもの。イタリアスタイルを見習おうと思います。

・何年たっても変わらない田舎があるっていうのも、これまた羨ましい。私も札幌に帰るだけで、なんとなく心がとろける気分になりますが、10年前と今とでは風景はすっかり変わってしまいました。ところがヨーロッパでは10年どころか100年単位で維持されているってのがビックリ。歴史の中に今があるってどういう感じなのかな。

・それにしても、外国語でこれだけの文章を編み出されるとは。私の日本語よりも絶対に流暢でお上手に違いないです。ああ、もっと勉強しなくちゃ。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2010

06/24

Thu.

07:54:11

格安エアラインで世界一周 

Category【旅行


格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)
(2009/06/27)
下川 裕治

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 八年の間、このときを待ち続けていた。
 いや、正確にいうと十数年か。
 関空(関西国際空港)発マニラ行きの、セブパシフィック航空の座席に腰をおろした。飛行機の小さな窓から、一月の寒風が吹き抜ける暗い滑走路が見渡せた。座席は、膝が前席のシートの背にぴたりとついてしまうほど狭かった。膝頭を押しつけるような感触が、これまでいやというほど乗り続けた辛いアジアのバスの旅を甦らせた。
「これだよ」
 僕はひとり悦に入っていた。
 LCC……。ローコストキャリア、日本では格安航空会社あるいは格安エアラインと呼ばれる。その名前通り、運賃の安さを売り物にする航空会社群である。LCCは運賃を下げるために、さまざまな節約策が講じられている。できるだけ多くの客を乗せるために、シートピッチといわれる座席と座席の間隔を狭めるのもそのひとつだった。これから四時間、上映される映画どころか、イヤホンで聴く音楽すらない機内で、本を読むこと以外にすることがない時間のことなど考えもせず、僕は満足げにシートベルトを締めた。



関空の丸善で衝動買い。

最近韓国にもLCCが数多く登場しています。メジャー航空会社にくらべ1万円程度安い料金で日韓を行き来できるのですが、時間の調節がつきにくいこともあって、まだ一度も利用したことはありません。

本書では、関空を出発してフィリピンへ。それからマレーシア、シンガポール、中東、ギリシャ、イギリス、アイルランドを経由して、最終地点のロングビーチへ向かいます。男三人、LCCの旅。

LCCを利用したことがないものにとっては、参考となる情報が満載です。LCCのよさを紹介している書籍はいくつかありますが、実際に乗り継ぎの技術や航空券の購入について書かれている本は以外と少ないのではないでしょうか。その上世界一周ですから、これは読んで損はないはず。

LCCで世界一周するなら、世界地理を頭に入れる必要がありそうです。いわゆる観光都市となるようなメジャー空港に飛んでいない可能性の方が高いみたい。北海道でいうなら、女満別みたいな感じでしょうか。

そういえばダブリンへ行ったとき、私もエアリンガスを利用しました。KLMでアムステルダムに入り(当時は新千歳→スキポール便っていうのがあったんですよ)、それからエアリンガスでダブリンへ向かいました。この本を読んで、今はLCCっぽい位置にあると知り、なんとなく納得。4X4の席で、ラフな制服のおにーちゃんがビニール袋からパンとジュースを取り出して、お客さんにぽいっとパスしていたのを思い出します。たしかにあれはLCC並かも。でも飛行自体は快適でしたよ。

旅好きの心がうずく1冊です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・韓国の場合、チェジュ航空というところが仁川→大阪、仁川→北九州便を出しています。ここ、格安でグアム便も飛ばす予定が有るそうです。ほかにはエア釜山、ジンエアー、イースターエアなどLCCの利用価値が高まってきているようです。そういえば金浦→名古屋っていうのもあったはず。あれはどこだったかな?

・安く海外に行きたい人なら、LCCを使わない手はないでしょう!日本の旅行会社さんもこれからは大変になりそうですね。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2010

03/17

Wed.

23:59:50

見仏記 ゴールデンガイド篇 

Category【旅行

見仏記 ゴールデンガイド篇見仏記 ゴールデンガイド篇
(2009/04/25)
いとう せいこうみうら じゅん

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。


ゴールデンガイド篇、始まる!

 2003年6月27日。京都から大和八木へ向かう近鉄特急の中で、みうらさんと私はまるでそれがリハビリであるかのようにゆっくりと言葉をかけあっていた。
「いとうん、俺、里帰りよりも来てるよ」
「ああ、奈良?」
「うん。もうあっちが両親かな、とすら思うもん」
「あっちって誰だよ?」
「あっちはこんがりいってるからね!」
「焼けてるわけじゃないよ、あれは。そもそもあんた、ご両親の話からそれてるし」
 二人で寺を巡り、仏像をじっくり見るというたびも十年を超え、おかげで互いの行動パターンもすっかり知り尽くしているというのに、半年も間が空くと必ずこうなる。
 相手の調子を確かめるというか、集中力の次元をすり合わせていくというか、とにもかくにも探るようにしゃべる。日常を離れ、完全な見仏人に変身してゆく時間さえも、我々は旅の楽しみのひとつにしているのかもしれない。



今まで出ている見仏記、仏友篇、海外篇、親孝行篇はすべて文庫で持っているのですが、待ちきれなくなり単行本のゴールデンガイド篇を購入。今回も楽しい旅です。

いつもと同様、みうらさんが挿絵をいとうさんが文章を担当されています。今や見仏はちょっとしたブームになっています。この本を参考書がわりに奈良や京都を歩く人は多いのではないでしょうか。写真や説明文が載っている仏像に関する図鑑みたいなものも見ていて楽しいのですが、個人的には写真集的な仏像本は実際に見たことのある仏を見るために利用したい。まだ出会っていない仏については、この本のようにわくわく感を引き出してくれるものを読み、十分に想像力を膨らましてから会いに行きたいと思うのです。

いとうさんとみうらさんの見仏記は、道中の二人の様子も笑えて楽しいのですが、やはり仏像を「ありがたいもの」ではなくアートやキャラクターのような目で観ているところになんとも言えないスゴさがあります。いとうさんの文章を読みながら「うわ、見てみたい!」と思っているところへ、みうらさんの挿絵が出てきます。その絵が心の中で描いたものとピッタリだったりすると、もう「これは行かなくちゃ!」となる。

目の前の物を文章で表現する、これってとても難しいことですよね。いとうさんの文章には、仏の長所も短所もしっかり伝わってきます。しょぼい、スゴい、かわいい、エロい、そんなこと普通の人は考えないだろ!というような思いまでがどっさりと込められているいるのが見仏記です。だからといって、専門性がないわけではないようです。お二人の知識にすごいなーと感心する場面も多々。

見仏したい~。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・今回の旅先は奈良、京都、福島、和歌山、兵庫です。33のお寺が登場します。

・私は奈良に憧れを感じるので、やはり奈良のお寺の話が出てくると、いろいろな思い出とともに奈良へ行く気持ちが高まります。毎回思うのですが、奈良に行くと大きさの感覚がわからなくなります。巨大だと思っていたものが、以外と小さかったり、すごく小さいと思っていたものが普通のサイズだったり。そんなミラクルな経験も、今思えば東大寺の仏像を見てから始まったんだなーと懐かしく思い出しました。

・福島にも見仏ポイントがあったんですね!いきあたりばったりに進んでいきますが、それでも平安や鎌倉期の仏があるとあり、正直意外でした。

・今度日本に帰る時は、遠回りしてでも関空経由で帰ろうかな。奈良に行きたい!見仏したい!






☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2010

03/16

Tue.

22:25:36

にっぽん蔵々紀行 

Category【旅行

にっぽん蔵々紀行 (光文社文庫)にっぽん蔵々紀行 (光文社文庫)
(2004/06)
勝谷 誠彦

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

能登半島 杜氏の里で呑む酒は

 そこは異界への入り口のように口を明け、私たちを呑み込んだ。強い風のせいであろうか。右に左にかしいだ木々が、あたかもアーチのように、道路に覆いかぶさる。左側に茫々と広がる海は、鉛色である。重苦しく圧する空も鉛色である。その中へ、私たちは呑み込まれていく。
 走っているのは、能登有料道路である。すでに道は、能登半島の付け根に達している。これから行く能登の、地理的奥深さ、そこからくる不便さが、私の中に異界という言葉を浮上させたのかもしれない。しかも、そこへの入り口は限られ、半島は袋のように見える。いかにも中欧からの文化は根本で扼され、その中へは入り難く見える。
 だが、その袋の中から、外界へと流れ出る文化には、華麗なものが二つあった。一つは漆器であり、もう一つは、能登杜氏である。輪島塗といわれる漆器は広く人口に膾炙しているところだが、能登杜氏といっても、ピンとこない向きもあろう。日本で四大杜氏と呼ばれるのは、越後、南部、丹波、そして能登なのである。なかでも能登杜氏は、北陸はもちろん近畿、中部、東海などで、その技術を高く買われている。最近特に名を上げてきた静岡の酒なども、能登杜氏の力によるところが大きいのだ。



ジャンルを決めるのに迷ってしまいました。タイトルに「紀行」とありますので、一応「旅行」に分類しています。

日本の22の蔵と地域を紹介している、日本酒好き+旅行好きにはたまらないワクワク本です。私は日本酒が大好きなのですが、量をそれほど飲むことができません。ですので、利き酒がそれ程得意ではありません。でも、おいしいと評判の日本酒があると、どうしても買わずにはいられない。あの香りといい、ほんのりとした甘さといい、体に染みる感覚といい、もうどこをとっても日本酒は「最高!」と言わずには入られない魅力の飲み物です。冷でも燗でもおいしいお酒なんて日本酒以外にありますか?もう年から年中、いつでもおいしい日本酒が恋しくてたまりません。

さて、この本のスゴいところは、旅行ガイドも兼ねているところ。しかも日本各地の蔵元が紹介されておりますので、車でドライブできる距離にある観光地も探せちゃうというおまけつきです。そろそろ日本国内の観光地に飽きた方、日本酒をテーマに回ってみては如何でしょうか?日本酒をテーマに旅をすると、こんな素晴らしいポイントがあります。

①お酒に合う、おいしいお食事・デザートに出会える
②伝統文化に触れられる
③食べものの大切さがわかる
④季節感をより強く感じられる
⑤好奇心を育てられる

これは私がこの本を読みながら感じたことです。著者はまずは石川で能登杜氏に出会い、その後も越前や灘などの銘酒どころへも出かけます。時には汽車で、時には車で、のんびりの旅なのがまた魅力的。必ずおいしいモノやステキな人々との出会いがあり、読んでいるうちに「私も食べたい~」から「行って見たい!」という気持ちを抑えられなくなります。

この本はシリーズものになっており、続編もあります。本書では個人的には地元・北海道のお酒を応援したい気になりました。その他登場する都道府県は以下です。

石川県、鳥取県、高知県、香川県、福井県、兵庫県、秋田県、長野県、北海道、徳島県、新潟県、岡山県、島根県、青森県、大阪府、兵庫県、石川県、富山県、滋賀県、山口県、和歌山県、福島県、静岡県、山形県、大分県 (登場順。重複は2度登場します)

早く続編もオーダーしなくちゃ!

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・「ああ、日本酒飲みたい!!!」と思えてくる一冊です。日本酒は苦手だという方もいらっしゃいますが、ウィスキーのように水で薄めて飲んでみるのもおいしいですから、是非試してみて下さい。日本酒は米どころ日本のためにあるお酒です。私たち日本人は、お米の味の違いを敏感に感じ取ることができます。お米に「おいしい」「おいしくない」があることも知っています。実はこれって、特殊なことなんですよ。こちらの方はあまりお米にこだわりを持っていないように思います。そしてお米で作るお酒もありますが、今やお酒と言えば焼酎です。

・ソウルでも日本のお酒が手に入る素晴らしい時代になりました。新世界百貨店などには日本酒コーナーがあります。今週末はイベントもあるそうですので、ソウルにいらっしゃる方は是非新世界百貨店へどうぞ。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2010

02/17

Wed.

22:26:30

アイルランド―パブとギネスと音楽と 

Category【旅行

アイルランド―パブとギネスと音楽と (ヨーロッパ・カルチャーガイド)アイルランド―パブとギネスと音楽と (ヨーロッパ・カルチャーガイド)
(1998/06)
ECG編集室

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

有名な都市や観光地にはたいてい、それ一つで国のパブリックイメージを決定づけるような、強力な存在感を持ったモニュメントがあるものだ。パリのエッフェル塔のように、ロンドンのビックベンのように、ニューヨークの自由の女神のように。
 このところ、日本でとみに注目を集めているアイルランド。一〇年前にはアリルランドの「ア」の字を見つけるのにさえ苦労したものだが、今ではアイリッシュパブが東京都内を中心に増え、書店に行けば関連図書が並ぶ。旅行者も格段に増え、首都ダブリンは日本人が目指す観光都市の一つとして、確実に認知されてきている。



このヨーロッパ・カルチャーガイド、本当に面白いんです。10年前の本ですが、ガイドブック以上の文化知識を与えてくれます。読み物としても最高におもしろい。これ、ヨーロッパ各国版がそれぞれ存在するのですが、私は残念ながら、当時旅の予定があったアイルランドのものしか持っていません。イギリス、イタリア、フランス、スペイン版もそろえたい!本当に面白いんですよ!!!

アイルランド版は6パートに別れており、音楽、芸術、社会、料理、その他、旅の情報について多彩な情報を得ることができます。今や音楽については、ENYA、U2など多くのアーティストが活躍してますし、アイリッシュダンスなども有名です。そして何といっても、アイルランドと言えば、ケルト。ケルト文化についてもいくつかの情報が寄せられていますので、旅の際にとても助かりました。

私はアイルランド文学が大好きで、特にオスカー・ワイルドが好きです。それにしても、アイルランドの作家って、本当に一癖も二癖もあって、なんとも賑やかなんですよね。アイルランド文学って妖精の妖さと人々の芯の強さが魅力と私は思いますが、映画を観てみるとまさにそんな雰囲気が伝わってきます。

私が行った頃は、まだアイリッシュポンド健在で、ちょっと大きめのコインにハープが描かれたシンプルなものでした。EUに統合され、今では経済も徐々に安定していると聞いています。この本の内容からは随分変わったのかも知れませんが、ギネスビールやケルト文字、リバーダンスなどのアイルランド文化の根っこなら、この本で十分に情報を得られるでしょう。

ヨーロッパ・カルチャーガイド、新しいの出してくれないかなぁ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・ちょっと調べたい事がありこの本をひっぱり出して来たのですが、あまりの面白さに最後まで読み込んでしまいました。読んでいて思い出したこと。そういえば、B&Bで食べた朝食がめちゃウマだったんですよ。見た目はイギリスのものと同じですが、ボリュームといい、しっかりした味といい、朝食はアイルランドの圧勝でした。

・アイルランドで買った指輪、大切にしていたのですが、韓国で無くしてしまいました。アクセサリーを買うためだけでも、またアイルランドに行きたいです。チャンスが来ないかなぁ。

・アイルランドはカトリックの国ですから、フランスとのつながりもあります。昔は船が頻繁に行き来していたようですし、フランス語で作品を残した作家もいます。ダブリンの街のストリートの名前、この本のおかげで懐かしく思い出しました。



☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

12/23

Wed.

08:39:30

ボローニャ紀行 

Category【旅行

ボローニャ紀行ボローニャ紀行
(2008/02)
井上 ひさし

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

テストーニの鞄

「イタリア半島は、長靴をはいた脚そっくりに見えるが、ではその長靴をはいているのは男か、女か」
 このなぞなぞに、「イタリアという言葉は女性名詞だから、イタリア半島も女性だろう」と答えたら、「きみはまじめすぎるね」と一蹴されるはずで、正しい(?)答えはこうなります。
「男の脚に決まっている。股の付け根にペニス(ヴェネツィア)があるではないか」
 これに次のように付け加えることもあるらしい。
「靴の先でサッカーのボール(シチリア島のこと)を蹴ろうとしているのだから、ますます男の脚に決まっている」



旅行にいけないので、今日も旅行エッセイを。今度は北イタリアです。それもボローニャ限定の旅行記です。上の話で行きますと、ボローニャは丁度脚の付け根の少し下にあたります。サッカーの中田選手が在籍していたことでも有名ですね。

著者の井上ひさしさんの奥様は、イタリア料理の研究家でいらっしゃいます。米原万里さんの妹さんとしても有名ですね。そんなイタリアに造詣の深い奥様をお持ちだからイタリアに関心を持っておられたのかなと想像しがちですが、実際には30年もの間、ずっとずっと井上さんはイタリアに憧れていたんだそうです。イタリアへの思いを振り返ると、それはご自身の宗教(カトリックのドミニコ会)に始まっているそうです。単身仙台の学校に送られた学校がたまたまドミニコ会の学校で、その学校のおかげで大学に進学し(そして復学し)、放送作家として活躍するようになります。

ボローニャと言われても、あまりピンと来なかった私。この本で大きくイタリアのイメージを変えました。ボローニャの自主性や街を守るために共同する姿は、思い描いていたイタリアとは大きく異なってましたので、まるでスイスあたりの街づくりのお話を読んでいるような気分に。でも、やっぱり歴史を守るイタリアそのものの姿が感じられます。

街づくりという点では、行政の方には是非この本を読んで学んで頂きたいと真剣に思いました。今住んでいるソウルもそうですが、新しいものを作るのは簡単と言えば簡単です。でも、それが10年後、30年後、50年後、100年後、街をどう形作るかまでをしっかり想像してから作るべきなんでしょうね。例えばソウルの場合、戦時中の上下水道を今でも使用しています。その上にどんどんと巨大ビルが作られているのですが、案の定、機能しない場合が多くあります。世界各地でも緑を削って街を作った結果、現在公害に悩まされているところも多くあるはず。ボローニャの人たちは、単に歴史を守るだけではなく、歴史を引き継ぐ心を持っているからこそ、住民が一緒に街を活性化させている。それはまるで共同体のように、互いを支え合うことで機能しているような印象を受けました。

また、企業の発展の歴史も興味深い。財政援助を遮断された上に、国内での売り上げを期待できなくなったボローニャの企業は、自ずと海外へ目を向けるしか生き残る道はなかったそうです。今私たちが何気なく使っているお茶のティーバック。これもボローニャの技術だそうです。思えば昔の紅茶のティーバックって、小さな金具で糸を固定していましたよね。でも、今は糸で縫い合わされている。これ、日本に導入される時に「金気の味がする」という指摘から、ボローニャ企業が試行錯誤の上に生み出した技術だそうです。また面白いのは、企業が大きく成長した時、拡大するのではなく分業するという事。技術の持ち出しはOKですが、同じ物を作ってはいけないというルールがあるそうです。独占するのではなく、分ける。これはおもしろいアイデアだと思いました。

ボローニャの街づくり、その全てがパーフェクトではないと思います。ただ、この本を読んで、そこに住むみんなが街を思い、街を守り、街を作っているという姿に感動しました。そうですよね。私たちの生がなくなった後も、せめて自分の生まれた町は、ずっとずっと美しさを保って欲しい。栄えて欲しい。そんな思いを残させる1冊でした。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・私の故郷(札幌です)の将来を考えました。10年後、30年後、50年後、あの街はどうなっているんだろう。私が街のために貢献できることはなんだろう。人々が「この街に住めて、幸せだ」と思えるような街となっているだろうか。札幌のよさがいつまでもいつまでも繋がっていって欲しいと切に思います。

・一方、ソウル。市内を東西に流れるハンガンには、旅客船を走らせるべく工事の計画が進められています。街の中は、どこでおりても高層ビル。ゴミはいたるところに捨てられていて、歩き煙草で行き来する人たちを見ていると、どうしてもここで長く暮らしたいとは思えないのは私だけでしょうか・・・

・ボローニャ、一度見て来たいです。自分の目で見て、体感したいです。そして、それを生かしたい。強く、そう思います。





☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

12/22

Tue.

20:32:31

イタリアのすっごく楽しい旅―はじめてでも、リピーターでも 

Category【旅行

イタリアのすっごく楽しい旅―はじめてでも、リピーターでも (知恵の森文庫)イタリアのすっごく楽しい旅―はじめてでも、リピーターでも (知恵の森文庫)
(2001/10)
半沢・メロジー タカコ

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。


はじめに
 ヴェネツィア在住の日本人女性から電話が入りました。生涯の夢、目標としている翻訳家にむけての作業がなかなか捗らない。現在の仕事(通訳、及びガイド)に縛られ、ジレンマに悩んでいる。そんな内容でした。
 「でもね、弘美さん」と私。「弘美さん」とは彼女の名前です。
― いいこと!翻訳はあなたの夢でしょ。諦めちゃダメよ。絶対に叶うって信じなくっちゃ。
 そう伝えた私です。
 しばらくして、彼女からファクシミリが送られてきました。
― そうですよね。夢は叶えるためにあるってこと、改めて気づきました。
 ここはイタリア。ポジティヴ思考の国。夢は夢のままで終らせちゃいけない。必ず叶うものだって信じなければ。そんなことさえスンナリと思えてしまう国なのです。



一度は行って見たいイタリア。少しずつイタリアの旅行エッセイを読むようにしています。この本は、タイトルにもあるように「はじめてでも、リピーターでも」楽しめるつくりとなっているそうですが、「はじめて」の私は非常に楽しく読むことができました。日本ならどんな街に行ってもイタリアン・レストランがあって、なかにはおいしいお料理を出すことで有名なお店もあるはずです。あの生ハムをもっと手軽に食べてみたい!あのティラミスをおなかいっぱい食べてみたい!そんな思いを抱きながら読み始めました。

お話は著者の友人の健一さんと倫子さんの旅の様子を語る形で進みます。倫子さんはこれが3度目のイタリア旅行ですが、今までは慌しいツアーでの旅でした。一方健一さんにとっては初めてのイタリア。今までは「ヨーロッパなんかいかない」と言っていた健一さん。著者の誘いにのってついにイタリアを目指します。10日間の旅行行程、彼らは自分たちだけのコースにしようと、決心します。そこで選んだのはこんなコースでした。


コモ湖(2泊)→ベルガモ(2泊)→ミラノ(1泊)→ルッカ(2泊)→ローマ(2泊)


これが一般的なのかそうでないのかはわかりませんが、私が知っている地名はミラノとローマのみです(大汗)2つ目のベルガモは、著者が住む地域なんだそうです。

お二人は食に関するお仕事をしています。よって旅も自然に食中心へと流れていくのですが、そのお話がどれもこれもおいしそうでなりません。特にソウルに来てから美味しいイタリアンに出会ったことの無い私。生ハムだの、ポルチーニ茸だの、新鮮な果物だの、デザートだの、どれもこれも「なんと酷な!」と叫びたくなるほど、味を想像させるのです。イタリア料理が好きな方なら、私と同じように叫びたくなるのではないでしょうか。

また、ショッピングのお話も楽しかったです。イタリア人のファッションセンスはウィンド・ショッピングにあるのかもしれませんね。また革製品のお話は非常に参考になりました。ファッションの国は違いますね。靴も手袋も手作りなんだそうです。一つ一つのデザインもサイズも違う。オーダーメイドでぴったりのものだって作れます。オーダーメイドだから必ずピッタリではないこと、ご存知ですか?ソウルに来て、いくつかのオーダーメイドを試しましたが、実は納得の行く物に出会ったことがありません。やっぱりこれは、長く続く職人技術によるものなんでしょうね。

ますますイタリアに行きたくなる1冊でした。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・食事はエナジーそのものです。もっとお家ご飯を充実させて、イタリアのママンのように家事もしっかりやらなければと思いました。

・それにしてもイタリアやドイツの主婦は、おうちをピカピカに磨きますよね。私も見習わなければと強く思っているのですが、いったい皆さん、どのように美しいキッチンを維持しているのでしょうか。大掃除の時期です。気持ちのあるうちに、イタリアのキッチンを目指します。




☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

11/16

Mon.

08:13:15

70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる  

Category【旅行

70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる  (宝島社新書)70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる (宝島社新書)
(2008/06/07)
高城 剛

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

世界の航空運賃は日本の格安航空券のわずか10分の1

 日本で生まれ育ってきた僕らは、空の旅に対してなにやらリッチなイメージを抱いているのかもしれない。
 例えば海外へ行くのだったら、少なくとも出発する1ヶ月前には航空券の手配を終え、持っていく荷物をまとめ、当日は片道1時間以上もかけて遠い成田空港まで行く。機内では窮屈な座席レイアウトに我慢しながらも、キャビンアテンダントからの最高のサービスを期待し、“ご自慢”の食事を心待ちにしながら、目の前のモニターに映し出された映画を楽しむ。
 航空券は高価なものだから、充実したサービスを受けるのは当然、とうわけだ。



はい。わたしもそう思ってました。だって航空券って本当に高価だし、旅の楽しみは空港や飛行機という日常とは違う空間に飛び込むことからだと思ってました。地上で食べれば決しておいしいとは思えない機内食もなんだか嬉しく、不思議においしく感じてました。そうか、今はそんな時代じゃないんですね。

私の住んでいる韓国は、仁川(インチョン)国際空港が海外への窓口となっています。この本ではすごーく絶賛されているんですが、仁川空港をメインで利用している私、実は不満が結構あったりして。この頃新しい橋が出来たり、地下鉄が開通したりしましたので若干の改善はありますが、昔はアクセス最悪でした。タクシー料金が安いので日本のように都内まで何万円というレベルではありませんが、それでも約1万円程度の料金というのは、1ヶ月の地下鉄定期代以上の料金になります。バスも韓国語の表記と小さなローマ字表記があるんですが、そもそもハングルを英語表記にしても、一般には解読不能です。例えば「乙支路」。これ、あえてカタカナにすると、「ウルチロ」と読みます。でもこれがローマ字表記になると「Euljiro」です。ちょっと読めないですよね?しかし、視点を「乗り換え」にすると、便利な空港らしいです。

ところで、ローコストキャリアと言えば、CNNで盛んにAir Asiaのコマーシャルが流れていますが、これはまだ日本や韓国にも登場していないようですね。飛行時間が3時間程度なら、日頃ビジネス・ファーストクラスを利用していない限り、座席の狭さなんかは気にならないかと思います。確かに安価で海外を行き来できたら便利ですよね。行動範囲も広がり、気軽に見聞を広げることができる。著者はこう言っています。

 

僕は日頃からアイデアと移動距離は比例すると言っている。新たなアイデアを生み出そうと机にかじりついていても、何も生まれない。ウェブをサーチして世界をわかった気になっていても、実はなんの体験もしていない。10時間インターネットを駆使すれば、莫大な情報は得られるが、体験はゼロなのである。しかし、移動すればするほど道の情報が蓄積され、アイデアがわくと考えている。(p42)



私も韓国についてなんにも知らずに来ましたが、事前にちょこっと調べた情報とは全く異なる世界でした。そして今、ほとんどソウルから出ない生活になってしまいました。旅が前ほど気軽なものではなくなってしまいました。でも、百聞は一見にしかず。経験を磨くためにも、旅をしたいです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・旅も実りのあるやり方であれば、決して無駄にならないと思っています。旅の方法については、『サバイバル時代の海外旅行術 』で学びました。次は実際に飛び出す番です!

・もし日本の航空事情が現状維持ならば、どんどんと国際社会から取り残されていくような印象を持ちました。実は韓国も似たような状況で、大韓航空とアシアナ航空以外のローコストキャリアは国内線のソウル-チェジュでしか運行されていません。もっと韓国もLCCがやってくればよいのに・・・

頑張るぞ。おーっ。 実行すること

・韓国に就航しているLCCを探す
・どうにか安く日本に帰る方法を分析する


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

10/14

Wed.

09:54:19

サバイバル時代の海外旅行術  

Category【旅行

サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書)
(2009/08/18)
高城剛

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

“ノマド”こそ人間本来の姿

 ここではないどこかへ行ってみたいという、未知の場所とそこでの新たな出会いへの憧憬は、人間なら誰もが持つ基本的な欲求です。実際にヒトは、人類史上ほとんどの間、移動生活を送ってきました。それに比べると、私たち現代人が送っているような定住生活は、歴史としてはまだまだ短い期間なのです。
 人類が定住生活を始めたのは、特定の土地で農作物をつくることがきっかけでした。しかし、それから長い歳月を隔てた現代では、人びとの多くは第3次産業に従事し、農耕のような自分の住む場所でなければ絶対にできないという職業には就いていません。さらに、目覚しい技術革新によって、様々なモノがデジタル化=非物質化されるようになった今、人びとは場所どころか物質にさえもとらわれずに生きていけるようになりました。



毎日愛読しているsmoothさんの『マインドマップ的読書感想文』で紹介されていた本です。smoothさんの記事を読み、猛烈に読みたくなりました。

実は私、著者の高城剛さんを存じませんでした。業界ではとても有名な方だそうですね。しかも沢尻エリカさんのご主人だそうで。(そしてその沢尻さんが誰かも知らなかった私・・・。浦島現象ですね、これは。)

都会からジャングルまで、旅なれた方ならではの記事満載でした。
smoothさんの記事でも紹介されておりますが、驚いたのはガイドブックへのこだわりです。日本のガイドブック、実は韓国でも大活躍しています。そのまままるごとハングルに訳されているのですが、情報更新は古いまま。日本語版と比べてみると、若干内容が省かれている部分も見られます。

そのガイドブック、高城さんによりますと、日本のガイドブックは広告主の意見が反映している場合があり、純粋な情報収集にはならないそうです。推奨されているのは、Lonely Planetのような海外のもの。特にポケットサイズは画像が多くておススメだそうです。早速私もソウル版を購入してみました。

Lonely Planet SeoulLonely Planet Seoul
(2009/06/06)
Martin Robinson

商品詳細を見る


それから、次に驚いたのはパッキング。圧縮袋を使うのは、今や旅人の常識ですね。ところが高城さんの場合、持参する荷物が極端に少ない!本書では、気温差の激しい南と北を2週間で旅する設定で、ご自身の荷物を写真で紹介して下さっています。男子の荷物は、こうも少ないのでしょうか。それとも高城さんのパッキング技が人並みはずれて優れているのでしょうか。私なんか、1泊2日の旅行でもかばんパンパンなんですよね・・・。

後半には、おススメグッズが紹介されています。私はパソコンがなくても生きていける体質ですので、それほど電子機器には興味がありませんでしたが、私も愛用している「メディキュット」が紹介されていて嬉しくなりました。ちなみに私はレッグウォーマーも持ち歩いています。これは何かと便利です。特にユニクロのヒートテックのレッグウォーマーは安いのに優秀。おススメですよ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・年に数回の帰国もままならない私の場合、何が問題って自分へのお土産です。海外では購入できないアレコレを買うと、あっと言う間に荷物が膨らみます。これ、どうにかならないでしょうか。最近では船便で送るという荒業で対応してますが、毎回とんでもない金額になってしまいます。これは帰国の回数を増やすべきかもしれません。

・とにかく旅に出てくなる本です。高城さんは、現在スペイン在住なんだそうです。自由に好きな国で暮らせるなんて、羨ましい!


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

09/04

Fri.

08:18:39

ナマの京都 

Category【旅行

ナマの京都ナマの京都
(2004/07)
グレゴリ青山

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

「グ」は’66年に京都で生まれて、26歳までそこで住んでいました。いちおう京都生まれの京都育ちではあるのですが、祖父は岡山出身、母は徳島の出身で何代も続いたバリバリの京都の人というわけではありません。とはいえ、京都で育つとやっぱり京都の風土や環境の影響は受けてしまうものです。でも、京都の影響を受けたからといって、舞妓はんになったわけでも、坊さんになったわけではありません。ちょっと性格がいけずでケチになった程度です。この本にはそんな「グ」が見てきたナマの京都のことが描いてあります。もしかしたら、今までイメージしていた京都とは全然違う、と怒る人がおられるかもしれませんが、それは「グ」の知ったことではありません。


※本書では「グ」はマル内にグで記されています。

京都生まれ、グレゴリ青山さんの京都本です。
コミカルな漫画の他、笑える文章で京都のイメージが変わりました。

最近森見登美彦さんの本を読むようになり、急に京都が好きになりました。今までは旅行会社のキャッチフレーズのような「伝統の街、京都」とか「生きる歴史の街」みたいな印象強しで、なかなか日常の京都に触れようという気持ちがありませんでした。でも、やっぱり京都も日本の都市のひとつです。そこに暮らす方もおられ、脈々と家族の絆を繋いでおられる方がいらっしゃる。とすると、観光客の知らない裏の顔があるはず。その顔、この本で知ることが出来ました。歴史、歴史してるの割りには、若者の街という印象が強まったかも。

日本全国、どのエリアに住んでいても「修学旅行は京都でした」という方、多いと思います。テレビの旅行番組でも、ネタ切れとなれば京都が登場。行った事がないという方でも、写真を見れば一発で京都だとわかるはずです。それくらい知られている街なんですけれど、なぜか京都のローカル事情って全国共通のネタにはなりませんね。私は王将が京都出身のチェーン店だと知りませんでした。「~はる」「~よる」の違いも知りませんでした。河原町と言えばショッピングエリアの印象がありますが、あそこには「河原町のジュリー」という超有名人がいたなんて知りませんでした。

最近はレンタル自転車での観光が人気だそうです。以外なことに、京都は思っていたよりコンパクトな街のようで、自転車でスイスイ移動できる距離で用がたせるとか。そういえば、森見さんの小説でも主人公は大抵愛チャリ持ってましたね。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・愛読書『見仏記』の中で、ひやしあめの話が出てきます。ずっと「ひやしあめって何だろう」と思っていたのですが、この本を読んでなぞが解けました。冷たく冷やした飴のことかと思っていたのですが、ドリンクなんですね!これは大きな発見でした。

・森見さんの小説に、映画に関係している学生がよく出てきます。太秦があるから、映画の話かと思っていたのですが、この本を読んで京都は映画館が充実していることを知りました。文化の街は奥が深いです。



☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

08/31

Mon.

15:15:55

旅で会いましょう。 

Category【旅行

旅で会いましょう。 (大人の週末バックパック)旅で会いましょう。 (大人の週末バックパック)
(2001/07)
グレゴリ青山

商品詳細を見る


書き出しをご紹介しましょう。

 「グ」は特に用事のない長い旅をしたことがありますが、用事のない短い旅はしたことがないので、行ってみることにしました。
 用事はないといっても、おいしいものは食べたいし、おみやげも買いたいし、温泉があればつかりたいと思うので、行ったら行ったでいろいろと用事はできてしまうだろうから、なるべく荷物や、観光の用事は少なくしました。
 旅の長さは、それぞれ一週間以内の、おつとめをしている人の週末と有給を足したくらいの日にちです。短い日にちだからといって、むやみに飛行機に乗るのはこわいので、なるべく移動は宙に浮かないで、海に浮いたり、陸を走ったりする乗り物を使いました。


※「グ」=本書ではマルの内にグです

著者のグレゴリ青山さんは、旅行好きな京女の漫画家さんです。
この本では、ウラジオストック、大連、台湾、上海、釜山を旅しておられます。普通の旅行と違うのは、ロシアへは海路を使っていること。

ここ数年で、ずいぶんと旅行の形態が変わったなぁと実感できる1冊でした。まず、写真が違う。今ではフィルム式よりデジカメが主流でしょう。人によっては携帯電話のカメラで済ませているかもしれません。こちらに掲載されている旅行は98年ごろのものですので、ちょうど10年前となります。アジアの10年は早いです。釜山の風景を見ても、「おお、古い!」と驚きの連続でした。

書き出しの文のように、ちょっとした文章とコミカルな漫画が絶妙です。ただ、今となっては観光ガイドとしては情報が古すぎると思いますのでご注意下さい。気分転換に丁度よい本です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・旅行記が好きでよく読むのですが、たまには漫画もよいですね。ところで、旅行を題材にしている漫画って、コミカルなものが多いですね。劇画的、少女マンガ的っていうものに出合ったことがない気がします。それだけ旅には笑いの要素が多いということでしょうか。

・釜山の情報の中で、いくつか温泉の話が出てきます。思えば韓国の温泉って、あんまりおススメがないんですよね・・・。温泉好きな人に「おススメ温泉ありますか?」と尋ねると、なぜか大抵日本の温泉をおススメされます。何でも韓国は日本のように豊かな温泉源が少ないそうで、温泉に行くよりチムジルパンの方が楽しめるとか。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

08/24

Mon.

16:16:35

辺境・近境 

Category【旅行

辺境・近境 (新潮文庫)辺境・近境 (新潮文庫)
(2000/05)
村上 春樹

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 イースト・ハンプトンに行くことになったと言ったら、何人かの出版関係の知り合いが「じゃあ向こうに行ったら是非この人に会いなさい」と言って当地に住む知り合いの作家の名前を挙げてくれた。出版社の広報担当者であるジリアンはトム・ウルフとデヴィッド・レーヴィットとE・L・ドクトロウの名を挙げた。「ニューヨーカー」の編集者であるリンダ・アッシャーはカート・ヴォネガットの名前を挙げた。ジリアンもリンダも生粋のニューヨーカーだが、ハンプトンにも家を持っていて、そういった作家たちはご近所に住んでいるお知り合いなのである(残念ながら今回はヴォネガットともドクトロウともレーヴィットとも会うことはできなかった。トム・ウルフとは後日ニューヨークで会うことができたが)。



村上春樹さんの旅行記です。今回の行き先は、イースト・ハンプトン(アメリカ)、からす島(瀬戸内海)、メキシコ、讃岐、モンゴル、アメリカ大陸横断と幅広い。メキシコでは前半はバスで移動し、後半はカメラマンの松村氏と車で太平洋沿いの街をめぐります。

旅はやっぱりいいですね。自分で旅することも好きですが、こうして優れた旅行記を読むことも旅への憧れがむくむくと刺激され、「ああ、旅に出なくちゃ」という気分にさせてくれます。「○月×日 △曜日 今日はイースト・ハンプトンに行った。海がきれいだった。ここは作家が多く住む街で、スピルバーグ監督も別荘を所有しているらしい。静かな街だった。」式の旅行記はたくさんあります。私の旅行記なんかもっと酷いものです。村上さんの旅行記には、しっかりと五感が詰められており、毎度圧倒されながら読み終えます。きっと、説明するに充分な語彙をお持ちなんだろうな、と改めて自分の言葉への扱いのぞんざいさを反省しました。

この本には、並行した写真集があります。

辺境・近境 写真篇 (新潮文庫)辺境・近境 写真篇 (新潮文庫)
(2000/05)
松村 映三村上 春樹

商品詳細を見る


合わせて読むと、楽しいですよ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・旅が大好き。でも、どうしたって旅行はお金がかかるものです。車で移動するにしても、ガソリン代やら高速のお金がかかる。海外ともなると、航空料金代だけで旅費の半分あまりを占めてしまう。世界は広く、行きたいところはたくさん。時間とお金があれば・・・と伸ばし伸ばしにしているうちに、あっという間に旅がしんどい世代になってしまうかもしれません。村上さんの旅行記を読むと、旅での経験を生かすには、やはり後にアウトプットすべく感度を高めた旅をすることが大切だと思うようになりました。事前にガイドブックを読み、計画を立てますが、いつのまにか計画をこなすことに躍起になり、大切なことを見落としがちです。旅が消耗品にならないよう、感度を高め、自分を高めるような旅を続けたいと思います。

・ちょうど一ヶ月ほど前に、『20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!』という本をご紹介しました。

参考記事 20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!

その本の中に新婚旅行は一過性のものであって、再生不可能なものとありました。旅行から多くの学びを得てきた私としては、このくだりに納得行きませんでした。村上さんの旅行記を読んでいると、旅は決して一過性のものではないと確信できます。それは旅した人のマインドのあり方と、旅を書物と同じようにインプットしアウトプットできる素材であると考えていないだけのことのように思えてなりません。みなさんはいかがお考えですか?



☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

07/27

Mon.

11:22:33

ヨーロッパ退屈日記 

Category【旅行

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)
(2005/03)
伊丹 十三

商品詳細を見る


伊丹十三さんと聞いて真っ先に思い出したのは、映画『マルサの女』でした。平成生まれの方ならば、映画監督として記憶していらっしゃる方が多いのではないでしょうか。この本は、伊丹さんがヨーロッパで俳優業をなさっていた時の滞在期です。

書き出しをご紹介します。

■わたくしの職業

 イギリスふうお洒落、なんていう言葉を耳にしたことがあった、と思うのだが一体何をさしていったことなのだろう。今日、わたくしは、白いヘルメットにプリーツ・スカート、ハイ・ヒール、そして、これは一つ非常に洒落たつもりで、紫のストッキングをはいたというご婦人が、単車を乗り捨てて、教会に入っていくのを目撃したのだが、どうですか、この眼で見ても、わたくしなんか「まさか!」と呟いたくらいです。でも、イギリスでは、これはむしろ典型的な一例であり、従って人目も惹きませんでした。



滞在先は主にイギリスとスペインなのですが、時にフランスも訪れてらしたようです。
伊丹十三さんは1933年京都の生まれで、戦後間もなくの京都府立第一中学校で学ばれました。英語が得意だったようで、その時の経験が海外での俳優業へ行かされているようです。当時、そつなく英語をこなせる人も少なかったでしょうし、ましては映画に出演ですから本当に本当に特別な方だったのだと思います。後表紙に“上質のユーモアと、見識という名の背骨を通した文章は、戦後日本に始めて登場した本格的な「エッセイ」だった。”とあるように、私がこの本を手に取った理由も上質なエッセイとして絶賛されていたからです。

センスの良さは文章だけではありません。趣向というか物を選ぶ目は、今2009年の時点で読んでもそのまま雑誌に出てきそうな勢いです。1961年の当時、欧米のファッションブランドを語れる男性なんて他にいたんでしょうかね。「粋」とはまさに、こういう方のことを言うのでしょう。


jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・書き出しの当たりもそうですが、句読点が非常に多いです。むしろそれがポイントになっている。句読点に合わせて読んでいくと、自然にリズムが生まれます。スピード読書よりゆっくりと味わいながら読むタイプの本です。

・関川夏央さんの文庫版解説がおもしろい。ちょうどこの本が出た頃の関川さんは、まだ高校生でした。驚くようなヨーロッパの生活にいちいちリアクションしている関川青年の素直さが笑えます。あと、私は気がつかなかったのですが、表紙の下にある「この本を読んでニヤッと我あったら,あなたは本格派で,しかもちょと変なヒトです」の点(、)が、よーく見るとカンマ(,)になっているのにセンスを感じたそうです。そういえば、カタカナ使いなんかも当時はとても新鮮だったんでしょうね。

・粋であるとは、本物を見抜く眼があり、自分に活かす力があることなんだと思います。山口瞳氏は、この本を中高生に読んで欲しいといっておられますが、ブランド物に一喜一憂している大人も読むべし!ブランド物をあさる目的が変わってくると思いますよ。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

06/16

Tue.

11:34:21

笑う大英帝国―文化としてのユーモア 

Category【旅行

この間、『ウケる技術 (新潮文庫)』を読んでから、笑いに貪欲になってます。授業で笑い取りたいー!

笑う大英帝国―文化としてのユーモア (岩波新書)笑う大英帝国―文化としてのユーモア (岩波新書)
(2006/05)
富山 太佳夫

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 いかにも国王らしい国王と言えば、やはりフランスのルイ十四世だろうか。太陽王と呼ばれた彼の残した言葉がある。

 本が読めて何になる?

 平均的な人間が口にするとただのアホ呼ばわりされかねないこの科白も、その発言者がかのルイ十四世だと分かった瞬間に平均的な人間の内にもある種の笑いを誘発してしまう。この一例から引き出せる学問的な仮説とは、笑いの発生源は巧妙な言葉のカラクリの内に求められるだけでなく、その言葉が発せられるときの状況や人間関係にも左右されるということである。ここではベルクソンの説も、フロイトの説も空しい。



帯には「爆笑、大笑、哄笑、激笑」と大きく書かれているけど、文中でニヤリとしたものは数個。結構まじめにフムフムと読みました。人によっては爆笑できるのかもしれませんが、実は私、イギリスの笑いに関しては、思いっきり腹の底から笑えるものもあれば、ツボにかすりもしないし笑いどころすらわからないという、かなりの両極端ぷりを発揮しています。この本の例は後者が多かったかなぁ・・・。

一方前者だとこんなのがあります。



Jonathan Rossがウケるというのもありますが、BBCがこういうの作るっていうこと自体が笑えますよねw

「あれ、なんで笑ってるの!?」といううちにギャグが終っちゃうようなものもあります。大抵は風刺ネタで現地の状況が見えないから一緒に笑えないという理由もありますが、ただ純粋に「おもしろい」と思えない場合も無きにしも非ず。

そこでユーモア大国の笑いを手放しで楽しむ方法が知りたい!と、この本を手に取ってみたわけです。でも、正直よくわかりませんでした・・・ jumee☆sweat2Rb 私が思うにですが、イギリスの笑いは、他国の笑いの価値観からみると攻撃的だったり毒舌だったりするかもしれません。笑いを送り出す側(コメディアン)と笑いを受け取る側(聴衆)が共有できる笑いのツボは常に同じとは限りませんが、笑いin UKの場合は風刺やアイロニーなのかもしれません。絵文字名を入力してくださいは古くは狂言や落語に始まり、漫談、漫才、コントなどがありますね。名指しで風刺するような文化は無かったような気がします。ただ、ボケとツッコミでわかるように、ボケ担当の間抜けっぷりを笑うというのはあるかも。

ところで、児童文学にもユーモア(ここではパロディについて取り上げられています。)として意識できるということにこの本を読むまで気がつきませんでした。なるほど、児童文学のそういう小技があってこそ、あのモンティー・パイソンを生み出す大人が育つんですね。

まじめに英文学や英国史に取り組んでいる学生さんにも読んで欲しいです。「ここ、笑いどころだから」というツボを知るキッカケになると思いますよ。

笑いって、その民族や地域の価値観を示す深い分野なのかもしれませんね。人類学を読めば、もっとそういうことがわかるのかな。気になります。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・何となく感じたことですが、風刺の場合、例えば失敗した人や何か大きなトラブルを犯した人を「敢えて笑ってあげる」という意味もあるのかなーとも思いました。笑われることでネタにされた人も憤慨するのではなく、「あーら、言われてる」くらいの余裕で、「そんなこと、大したことじゃないよ」と吹き飛ばせてしまっているようにも思います。

・風刺のターゲットとなる人は王室だったり政治家だったりしますが、それだけ市民が関心を持っていることの証明でもありますね。身近な存在であったということかも。江戸時代、将軍を風刺なんかしたら大変なことになっていたでしょうね。ハラキリ、間違いないです。

・キムチ国のお笑いにもなかなかついていけない私。笑いを共通できて初めて、その国に馴染んだといえるのかもしれません。

目次、折り込みます。
-- 続きを読む --

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

04/23

Thu.

14:35:39

遠い太鼓 

Category【旅行

旅行気分いっぱいなので、この本を読みました。
村上さんの旅行エッセイです。

遠い太鼓 (講談社文庫)遠い太鼓 (講談社文庫)
(1993/04)
村上 春樹

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 その三年のあいだ、僕は日本を離れて暮らしていた。
 とはいっても、三年間まったく日本に戻らなかったというわけではない。仕事上の必要もあって、何度かは帰国した。外国にいるあいだに書きためた原稿を出版社に渡し、何冊かの本を出版する段取りをまとめてやってしまうわけだ。だから最低一年に一度くらいは日本に帰ってこなくてはならない。でもそれを別にすれば、僕は殆どの期間をヨーロッパで暮らしていた。そしてそのあいだに、言うまでもないことだが、三年ぶん歳を取った。具体的に言えば、三十七歳から四十歳になった。
 四十歳というのは、我々の人生にとってかなり重要な意味を持つ節目なのではなかろうかと僕は昔から(といっても三十を過ぎてからだけれど)ずっと考えていた。とくに何か実際的な根拠があってそう思ったわけではない。あるいはまた四十を迎えるということが、具体的にどういうことなのか、前もって予測がついていたわけでもない。でも僕はこう思っていた。四十歳というのはひとつの大きな転換点であって、それは何かを取り、何かをあとに置いていくことなのだ、と。そして、その精神的な組み換えが終わってしまったあとでは、好むと好まざるとにかかわらず、もうあともどりはできない。試してはみたけどやはり気に入らないので、もう一度以前の状態に復帰します、ということはできない。それは前にしか進まない歯車なのだ。僕は漠然とそう感じていた。



1986年からの3年間を南欧で過ごした記録です。もう20年も前の話ですから、若い読者さんならこの頃何があったかわからないですよね。ちょうど昭和が終わり、平成が始まった頃。横綱は千代の富士で、山田詠美さんが『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞を取り、おにゃんこクラブが解散し、東京ドームが出来、天安門事件やベルリンの壁の崩壊があった頃です。その頃村上さんは、『ノルウェイの森』を執筆、出版されました。そんな頃のお話です。

私も40歳が射程距離内に入る年齢となり、この本を読みながら30代の過ごし方を学びました。心をどう動かすべきなのか、どう考えるべきなのか。特にこの年齢を海外で過ごすことになりそうな私にとって、貴重な1冊でした。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・イタリアといえば、須賀さん。(オススメはこれ。『コルシア書店の仲間たち』。河出文庫の全集もオススメです。)でも、村上さんのイタリア記も面白かったです。というより、イタリアという土地が面白いのでしょうか。須賀さんはミラノを中心に書かれておりますが、村上さんはローマの話が多いです。ギリシャ、イタリア方面を旅する前に読むとよいかも。

・村上さん、この後アメリカに行くんですね。そのエッセイは『やがて哀しき外国語』なんですけど、この本を踏まえてから読んではじめて、アメリカ時代のエッセイが楽しめます。

・私も旅が好きです。振り返って見ると、日本に住んでいた頃は現実逃避の要素が多かったと思います。苦しい状況や、飽きや、満たされない状態から逃げ出すために海外を旅してました。今、こうして海外在住するようになり、旅行に求める感覚が変わってきているような気がします。まぁ、滞在国で抱える不満をクリアにする目的もありますが、多くは癒しだと思います。この本は旅行記というよりも、どちらかと言うと「滞在記」に近いです。海外に住むとはどういうことなのか、この本から感じられるのではないでしょうか。


目次、折り込みます。

-- 続きを読む --

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

04/10

Fri.

11:48:16

もう少しむこうの空の下へ 

Category【旅行

シーナさんのエッセイ、はじめて読みました。

もう少しむこうの空の下へ (講談社文庫)もう少しむこうの空の下へ (講談社文庫)
(2003/08)
椎名 誠

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 たとえば札幌や福岡という大きな都市へ向う大型飛行機だと、通称ボーディング・ブリッジと呼ばれている巨大な蛇腹式自走通路を通って、待ち合わせロビーからそのまま飛行機の客室に入っていく。
 けれど地方の小都市や、私がこれから行く八丈島などというローカル路線は、羽田空港の一階にある、いかにもそれらしくわかり易い一格落ちのB級ロビーから、バスに乗って待機中の飛行機に向う。出発口のところにこの連絡バスがおしりを向けて並び、エンジンを回しているので、そこから噴出する排気ガスが、ロビー全体にぽわんと濃厚に漂っていた。



病院の帰り、ヨンプン文庫で購入しました。
なんとなく旅に関するエッセイを読みたかったのと、今まで読んだことのない作家さんの作品を読みたかったことから、シーナさんの本を手にとって見ました。

八丈島、沖永良部島、奄美大島、慶良間諸島などの南の島々、幕張、茨城、新潟など本州の各地域、そして北海道の余市と知床での旅のお話です。
シーナさんといえば、モンゴルの草原で馬に乗っている姿が印象に残っているのですが、海もお好きなんですね。

余市は札幌から小樽方面にJRで2時間半くらいの距離にあります。たしか札幌からはストレートに行けず、小樽で乗り換えだった気がします。そこにシーナさんの別荘があるんだそうです。そこでのお話で小樽の海猫屋さんの名前が出てきました。思わず懐かしくて、「うんうん」うなずきながら読みました。



jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・沢木さんの『深夜特急』は、文筆家が書いた旅行の記録という感じがします。一方シーナさんの作品は、職業「旅人」な人が書いた旅行記です。女性の書いた旅行記とは違う荒っぽさと、根っからの旅人らしい骨太さがステキなエッセイです。

・シーナさんの奥様も本を書いていらっしゃるんですね。この作品の中でも、何度か長期チベット滞在の旅に出ておられます。渡辺一枝さんの本も読んでみたいです。

わたしのチベット紀行―智恵と慈悲に生きる人たち (集英社文庫)わたしのチベット紀行―智恵と慈悲に生きる人たち (集英社文庫)
(2003/01)
渡辺 一枝

商品詳細を見る


・で、奥様のことはよく知らなかったのに、娘さんのことは随分前から知っていました。一時期読んでいたCafe Globeにエッセイが掲載されていたのです。ニューヨークから、結婚を期にポートランドへ移動。エッセイ、面白いです。

jumee걲signHPD http://www.cafeglobe.com/lifestyle/portland/backnumber.html

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

03/05

Thu.

21:13:54

ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで 

Category【旅行

昨日からこの本を読んでいたのですが、今、猛烈にロンドンに行きたいです。

ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書)ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書)
(2008/02)
桜井 武

商品詳細を見る


1993年、初めて英国に行った時、その街並の美しさや豊かな文化に圧倒されました。札幌の市立美術館は、イベントがある度に1000円~2000円の入場料を払います。大きな展示イベントも年に数回ですし、期間も短いです。ぎっしり人で詰まった美術館の中を、立ち止まることも出来ずあっという間に出口から放りだされていたこともありました。

ところがロンドンの美術館は違いました。何がびっくりって、あれだけの規模なのに入場料が無料だったこと。博物館に大きな図書館があって、市民も利用可能なこと。小さな子どもが美術を楽しんでいたことなど、絵文字名を入力してください の環境では考えられない文化環境がありました。

では、書き出しをご紹介します。

ナショナル・ギャラリー

 ロンドン中心部のトラファルガー広場には、高さ五六メートルのネルソン提督記念塔が立つ。その北側に、世界でも有数のコレクションを誇るナショナル・ギャラリーがある。
 つい先だってまでは、美術館と広場は渋滞の多い道路によっていつも遮られていたが、千年紀、ミレニアムを記念するロンドン改造事業の一環として、その幹線とも言える道路を遮断し、美術館とトラファルガー広場が直結するさらに大きな広場となった。
 こうして数珠つながりだった車は消え、美術館を訪れる人は、地下鉄を出て四頭のブロンズのライオンに囲まれたネルソン塔と大噴水の広場を横切り、そのまま美術館にたどり着けるようになったのだ。美術館正面に立てば、ネルソン塔の先に時計塔ビッグ・ベンが望め、世界有数の都市ロンドンの真っただなかにいることが改めて実感できる。



この本を読むと、ロンドンに行きたくなるに違いありません。
「あそこに行ったのに、見なかった!」とか、「せっかくロンドンに行ったのに駆け足で美術館めぐりを終わらせちゃった!」と思われるかたも沢山いらっしゃるはず。

美術館や博物館って、お目当てが無い人にはどう見てよいのかわからない場合があります。そんな方でも楽しめるよう、この本では各美術館・博物館の見所を紹介しています。それも10の美術館・博物館をご紹介。1週間の短期旅行では到底見切れない程の量です。テイトのように、ブリテン、モダン、St.アイヴスなど、いくつかに別れている場所を含めると、その数13箇所です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・文化を維持しようとする英国社会の歴史がわかる1冊です。あれだけの美術館や博物館が、実は個人の所有物からスタートしているというのはオドロキ。

・美術館を楽しむというのは、作品だけを見ることではありません。その歴史、構成、立地など、全部をひっくるめて見ることで、作品を身近に感じられるようになるのだと思いました。

・岡倉天心とフェノロサが、仏像を美術として捕らえることができたのは、背景に美術館や博物館の知識があったからだと思います。そのおかげで、私たちは今、信仰心とは別に仏像を“美しいもの”として見ることが出来ているのです。

・自分たちの歴史を刻む建造物を持ち出したヨーロッパ人へ、エジプトやギリシャの人々は長い間それらを返還するよう運動しています。実はキムチの国でもそのような運動があるのです。この本のおかげで身近なこととして考えるキッカケとなりました。(この国の場合は「持っていかれた」ではなくてしっかりと売買が成立していた形跡が残るものもあり眉唾だったりするのですが。)私が思うに、欧米の美術館や博物館に展示されたからこそ、その物の価値が上がったとは云えないでしょうか。浮世絵だって同じです。私たちにはただの「絵」でしたが、ヨーロッパの人には「価値のある作品」として映っていました。李氏朝鮮時代の陶磁器も同じ。日常使いの食器が、私たちの目には美しいものに見えた。だから買った。(そして彼らは売った。更に職人さんまでが移民して来た。なぜなら生活苦だけではなく、職人は日本のように技術者として崇め重宝される存在ではなかったから。)もし、ヨーロッパに運ばれていなかったら、ギリシャの神殿は今でも保存されていたでしょうか。地域開発などで破壊されたかもしれません。もしくは風雨で倒れてしまったかもしれない。保存してくれた、と考えることもできるはずです。この問題を解決するには、長い時間が掛かりそうですね。

・ああ・・・。ロンドンに住みたい。

目次、折り込みました。
-- 続きを読む --

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

02/13

Fri.

12:03:49

ハッピーハッピー ロンドン 

Category【旅行

今回購入したのはこちら。

ハッピーハッピー ロンドン〈2〉 (ガールズ・トラベラーズ・ファイル)ハッピーハッピー ロンドン〈2〉 (ガールズ・トラベラーズ・ファイル)
(2008/12)
ハッピーハッピーロンドン取材班

商品詳細を見る


귽긎깏긚、ロンドンです。
2001年に出た1冊目の『ハッピーロンドン』がとても面白かったので、2冊目も購入してみることにしました。

ハッピーロンドン (ガールズ・トラベラーズ・ファイル)ハッピーロンドン (ガールズ・トラベラーズ・ファイル)
(2001/04)
ハッピーロンドン取材班

商品詳細を見る


「ガールズ・トラベラーズ・ファイル」という名前の通り、女子が喜びそうな内容となっています。記事を書かれた方も在ロンドンの女性や、ロンドン好きの女性のようです。この本の特徴は、ガイドブックというより読み物に近いところでしょうか。多くのガイドブックが写真とちょっとしたインフォメーションを掲載しているのに対し、こちらは見開き1ページ程度の記者の体験記が記されています。

では、書き始めをご紹介しましょう。

 思い切りハメを外した王子に会えるかも?
 ハワイアン・スピリット満載のクラブでロイヤル・ファミリーに一歩お近づき!

 ダイアナ元皇太子妃の悲報が世界中を駆け巡ったときは、まだあんなにあどけなかたウィリアム王子とハリー王子。気がつけばふたりとも、やれパパ似になってしまっただの、恋人と離れただのくっついただのと、すっかり大人になっちゃった。ついでにふたりとも夜遊びが盛んなお年頃とあって、クラブやパーティーに出かけては、その豪遊っぷりや泥酔っぷりがデカデカと報じられ、「そんなんでいいのか、王子たちよ・・・・・・」って不安になっちゃうことも。でもそれって裏を返せば、「王子たちに会うなんて、夢のまた夢!」なんて思っていた一般女子たちも、王子たちに出会える可能性があるってわけじゃない!



私、あることに気付いてしまいました。
『ハッピーロンドン』が出た2001年の頃は、私もガールズ の一員だったということです。アジュンマ(キムチ語でおばさんの意)へ片足つっこんだ年齢となった今、ハッピーが2倍となった『ハッピーハッピー ロンドン〈2〉』では、その楽しみを半分くらいしか共有できない・・・뿇궭뜛귒

まず、第1章の『行くたびに新しい、ようこそロンドンへ!』の最初の記事(上参照)からすでに、「いや、私、お酒飲まないし、王子に会ってどうこうっていう野望もないし・・・」と心の中でつぶやきながら、世代の違いを感じ始めてたんですね。でも、よくよく考えると、ロンドンへ向かう人はきっとファッション、アート、音楽などの芸術分野に興味があったり、さらにはプロを目指す人が多いかと思います。(と、年齢のせいではなく興味のベクトルが違うだけさ!と強調しておきます)だから最初に大雑把な「流行」がテーマになっているのかもしれません。クラブ、ライブに興味のある方には貴重な情報かと思いますので、1章だけでも読んで見て下さい。

ガーデニング、ショッピング、食、旅のテクニック的なお話はとても楽しく読みました。
なんとこの本にもカツマー(勝間和代さんのファンのこと)が!『ロンドンで快適自転車生活』という記事があります。この記者さんは、なんとご自身の折りたたみ自転車をロンドンへ持参なさったそうです。ケースに入れて、タイヤの空気を抜けば大抵はOKだそう。記者さんはアシアナ航空を利用なさったそうですが、もし「私もmyチャリ持参するわっ!」という方がいらしたら、必ず利用予定の航空会社さんまでお確かめ下さいね。勝間さんにもロンドンで自転車に乗って欲しい!と思うのは私だけでしょうかw

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・個人的にはオーガニック・フードのお話がhitでした。この記事を読んだだけで、ロンドン熱が高まります。これ、絶対に行きたい!食べてみたい!が満載でした。この間買った紅茶もおいしかったし、やっぱりイギリスはおいしいんだ!

・この本には写真が一切ありません。全てがイラストです。それがまたいい感じでして、温かい柔らかな印象を与えています。

・一方、楽しい!ステキ!だけではなくて、危機感について喚起する必要もあるのでは?海外の大都市は安全と危険の両方が潜在しています。地下鉄駅1つ降り間違えただけで、1本道を間違えただけで、いきなり危険区域に入ってしまうこともあるんです。ソウルですらそうなんですから、ロンドンあたりだともっとその差は激しいのではないか、と。実際、ニューヨーク出身の方に聞いたのですが、ロンドンはニューヨークより、パリより怖いそうです。知り合いのビジネスマンも、ロンドンとデトロイトの出張の時はいつも以上に慎重になると云っていました。現地に滞在なさっている方なら、感が危険を知らせてくれると思いますが、旅行の場合は十分気をつけたいですね。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2009

02/08

Sun.

14:34:30

もし僕らのことばがウィスキーであったなら 

Category【旅行

社会人時代に一生分のアルコールを飲んだと思っていますので、今はもうアルコールを口にしません。そもそも昔も一度もビールをおいしいと思ったことなかったかも。(でも日本酒は好きだった!)

なのに、ウイスキーの話を読みました。

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)
(2002/10)
村上 春樹

商品詳細を見る


読んだ理由は、村上春樹さんの旅行記を読みたかったから。そして、その行き先がスコットランドとアイルランドだったからです。学生時代、ダブリンに行ったことがあります。確かにみーんなギネス飲んでたわ。

ウイスキーどころかアルコールを一切口にしませんが、それでもウイスキーの香りは好きだったりします。むかーし昔、尊敬する会社の先輩に、この本に出てくるウイスキーをご馳走して頂いた事がありました。ブレンドされたウイスキーよりも、シングルモルトの方が香り高く、まろやかに喉を通り、かすかな甘みを感じました。飲んでからも体から芳香しているような気持ちが続いて、気分良く雪道を歩いて帰ったことを思い出します。思えば恵まれた社会人生活だったなー。しみじみ。

ところで、ウイスキー派なら読んで満足な1冊だと思います。なぜなら、アイラ島に行く機会のある人なんて、ほとんど居ないと思うからです。どんなところで、どんな人が、どんな思いで作っているのかがわかるだけで、味に深みが加わるような気がします。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・この本にもありますが、私もお酒もおいしい食事も、その産地で食するのが一番おいしい食べ方だと思います。ソウルで日頃食べているキムチも、飛行機で札幌に持って行って食べてみると、やっぱり味が違う。同じブランドなのに、昨日まで食べていたものなのになんでだろう。もし、今度アイルランドに行く機会があったら、一杯くらいシングル・モルトを飲んでもいいかな、と思いました。

・アルコールを嗜みませんが、それでもお料理には使うことがあります。ウイスキー・ボンボンも大好きですし、リキュールたっぷりのケーキも好んで食べます。札幌に住んでいたころは、夕張メロンにブランデーをたらして食べていました。(これは本当におススメです。甘みが増しますよ。そうじゃなくても、夕張メロンは最高ですけど!)だから、お酒の味を知っていると云えば、知ってます。この本を読んで再確認しましたが、お酒の愉しみは酔いではなくて「香り」なのかもしれませんね。日本酒以上にヨーロッパのお酒は香りを大切にしているのかも。それがフレッシュさへ繋がるのでしょうか。

・ウイスキーを飲むなら、やっぱり海が見える部屋で頂きたい。その部屋には暖炉があって、明るささしきものは、その暖炉の火だけ。ただ静かなところで、ウイスキー片手に読書を楽しむ。
・・・あ、ちょっとオヤジ入ってますか!?

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2008

12/04

Thu.

20:15:40

青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記 

Category【旅行

数ヶ月前に購入した雑誌で紹介されていたこの本。

青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記
(2007/03/16)
高橋 絵里香

商品詳細を見る


地元の 뻢둇벞 を思わせる空と雪。美しいですね。
著者の高橋絵里香さんは、旭川のご出身だそうです。地元の中学校を卒業され、高校、大学時代を単身フィンランドで過ごされました。

まずは書き出しのご紹介です。

プロローグ

 二〇〇八年八月一日、ついに五年以上も準備をしてきた出発の日を迎えた。私はこれから高校生活をただひとり、フィンランドで過ごすために旅立つのだ。長年のフィンランド留学の夢を叶えるために旅たつ私を、旭川空港まで家族が見送りにきてくれた。
 「それじゃ・・・・・・行ってきます!」
 一年後の一時帰国まで、会えなくなる家族の表情を胸に焼つけ、姿が見えなくなるまで何度も振りかえり手を振った。どこまでも広がる畑や山並みを背に、東京に向かう飛行機の中では、ただ一心に父の言葉をくりかえし思い出していた。フィンランドの滞在許可が下りたとき、父は言った。
 「この先は、すべて絵里香のがんばり次第だよ」
 フィンランド語もほとんどしゃべれない私が、なぜフィンランドに行こうとしているのか。それは、自分を見失いかけていた中学校生活を経ても、消えずに私を導いてくれた一筋の光が、フィンランドから射すものだったからだ。



この本は、日本図書館協会選定図書、全国学校図書館協議会選定図書、夏休みの本(緑陰図書)に選出されています。子供の本かと思われるかもしれませんが、大人でもたっぷり楽しめます。いや、大人の方が楽しめちゃうかも。留学準備中の方、留学を夢見てる方、そして、これから家族を留学生として送り出そうとしているお父さん&お母さんに是非読んでいただきたいと思いました。

映画『かもめ食堂』への注目や、北欧の美しいインテリアや雑貨の人気も影響してか、ここ数年北欧の人気が高まっているように感じます。ところが北欧の文化や生活に関する本は思ったより少ない。特に世界でトップを誇るフィンランドの教育事情について書かれた本は非常に少ないと思います。貴重な1冊ですね。

絵里香さんは、小学生の頃にトーベ・ヤンソンの『たのしいムーミン一家』シリーズを読み、フィンランドに興味を持ちました。中学に入学し、厳しい校則やそれを取り締まる体罰などから心を閉ざしてしまいます。しかし、フィンランド留学を実現させ、4年間のふれあいの中で心の元気を取り戻します。

1年目、2年目、3年目、4年目と高校生活の思い出がつづられています。各章のはじめにクラスの団体写真が掲載されているのですが、それを見るだけでも絵里香さんの成長は一目瞭然です。1年生の時の堅く、緊張しきった表情は、4年生になると柔らかで穏やかでいながら、若者らしい元気さも感じられるものへと変わりました。

とてもとても年下の絵里香さんの、しかも高校生の日常に、同じ異文化の中で生活しているワタクシ、大いに反省させられました。やはり「他所の国」で生活するわけですから、不便も不満もそれなりにあったりするわけです。正直云って偏見バリバリ?귡な時もあります。機嫌の悪い時にこちらの人に間違われたりすると、むきになって否定しちゃったりするんですよ。大人なのに、情けないですね。高校生から偏見や国際人としての接し方を学んだ次第でございます。

この本は2007年の出版で、2004年にご卒業なさっていますから、回想記ですね。時間が経っているせいか大人の目線で記されている部分も多々です。著者がフィンランドから多大な影響を受けた様子がひしひしと伝わってきます。そしてその変化は読者へも新たな目線、広い視野を与えてくれるでしょう。

この本を読み、俄然フィンランドに興味が出てきた私。
オーロラ、見てみたいなー。

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2008

11/13

Thu.

11:52:24

京都おみやげ手帖 

Category【旅行

気分を盛り上げようと、旅行本を買いました。コレです。

京都おみやげ手帖 (Act books)京都おみやげ手帖 (Act books)
(2005/11)
光村推古書院編集部

商品詳細を見る


ちなみに『るるぶ九州ベストセレクト』も購入。これはとんこつラーメンの写真に惹かれまして。福岡=美食タウンです。お菓子も美味ですよねー。

そうなんです。今、かなーりホームシックモードなんですよね jumee걲down1

去年の秋に京都に行き、1年に1度は奈良・京都旅行がしたいと思ったのですが、結局2008年は一度も볷?갎の土を踏めていない jumee걲faceA73

これ、私のような京都初心者にはとてもよい本でした。
書名からもわかるように、「おみやげ」として喜ばれそうなモノがたくさんです。雑貨、お菓子、お惣菜、お茶、御香などなど、女子用のセレクションとでもいうのでしょうか。「かわいいー굂굈굑괺」がいっぱいです。

で、「かわいいー굂굈굑괺」とは縁のない私がつい購入してしまった理由は、懐かしさでした。色がとっても懐かしかったんです。 둋빒럻뼹귩볺쀍궢궲궘궬궠궋 ならではの色と組み合わせ。ちいさなちいさな雑貨にも、和の温かさがにじんでいました。毎日原色の中で暮らしているせいでしょうか。色にとても癒されました。

京都・奈良、行きたいなー。行きたいなー。行きたいなー。

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2008

10/22

Wed.

11:26:10

見仏記4 親孝行篇  

Category【旅行

今、かなり仏欲中。見仏、したいです。

見仏記4 親孝行篇 (角川文庫)見仏記4 親孝行篇 (角川文庫)
(2006/01/25)
みうら じゅんいとう せいこう

商品詳細を見る


4巻目はこんな書き出しから。

 ある夜半、家のファックスがカタカタ言い始めた。出てきたのは見慣れた癖の文字で、一番上ににでかでかと「E見仏記日程表」と書いてある。その横には丸で囲んだ二行。
 「仏友へ スケジュールです」
 それはみうらさんからのメッセージだった。
 仏像鑑賞の旅が習慣となり、我々二人は時折不意に東京を離れることがある。今回もそうだった。ただ、いつもと少しだけ違うのは、緊急に旅の模様を連載することが決定していたことである。
 しかも、発表の場はウェブサイト。つまりインターネット上だ。それでみうらさんには仮タイトルを「E見仏記」と伝えてあったのだが、自分から率先して使ってみているあたり、どうやらかなり気に入った様子である。



今回のお二人の旅は、タイトルにもありますように「親孝行」なのであります。いとうさんご両親+仏友で奈良の旅を、みうらさんご両親+仏友で新潟の旅をなさいました。もちろんいつもの仏友コンビだけで、奈良、京都、兵庫、琵琶湖沿い(東側)、若狭小浜も見仏です。

私がこの本を好きな理由、4冊目にしてわかりました。
この本を読んでると、古き良き日本を感じられるからだと思います。なんというか「文化人類学カジュアル版」みたいな印象なんですね。海外にいるから尚更、そういう「文化」とか「風習」とかにぐっとくるのかもしれません。たった数年で、こうですよ。10年以上海外に暮らす方なら、この本読んで「やっぱ俺、日本が好きだよー!」と思うことでしょう。私なんて、我が家の上を飛ぶ ??? 柄の飛行機見ただけで、「帰りてー」となりますから。二人の何気ない一言が、里心というか「大和魂」を刺激するのですよ。

日常見落としてたものが、一歩島国を出た途端、心の中で妙にいきいきと色付いているようなんです。外国の生活では“適応第一”ですから、自ずと日本的な部分が押さえられてしまう。下手に日本を思ってばかりだとホームシックになってしまうので、かなり「和風」を抑えて暮らしている人が多いと思います。見仏記は、そんな自分の中の「和風」をどーっと引き出し、溢れさせてくれます。そこに、みうらさんの仏のイラストが出てきて、どっぷり癒されちゃってる私。

特に私は離れてくらす親友たちを思い出します。いつか、こんな風に旅したいなーと思うのです。というより、仲良し仏友組の会話を読んでいると、とても友に会いたくなります。顔見ながら話したい、と思うのです。いつでも会えるところにいるって、贅沢なことなんですよー。あなたもいつ、島流しになるかわかりませんよっ!お友達を大切にしましょうね。

見仏記はこの後は『みうらじゅん・いとうせいこうのTV見仏記 』へとバージョンアップです。10本出ているので、これも1つ1つ、見ていきたいなー。

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2008

09/20

Sat.

17:53:38

見仏本 

Category【旅行

ニュースを見ていたら、「神仏霊場会」のお遍路さんの映像がありました。
見仏けんぶつ好きとしては、ちょっと気になるニュースです。

早速、「神仏霊場会」を検索してみました。

9月19日の京都新聞の記事によりますと、



<拡大>

神と仏祈る、新巡拝路  神仏霊場会が設定

 神仏習合の信仰の復興を目指す神仏霊場会(事務局・延暦寺、大津市)は29日、関西の社寺に呼び掛けて設立した新しい巡礼コース「神仏霊場巡拝の道」の巡拝を、9月8日から受け付けると発表した。巡拝に参加する関西2府4県の150社寺で専用の朱印帳(1500百円)の発売も始める。

 霊場会は3月に発足し、巡拝コースの設定を進めてきた。参加社寺は、発足時よりも26社寺増えた。京都府内は清水寺(京都市東山区)や下鴨神社(左京区)など52、滋賀県内は延暦寺や多賀大社(多賀町)など18の社寺が参加している。

 巡拝が始まる9月8日には、参加社寺の神職と僧侶約220人が伊勢神宮(三重県伊勢市)を参拝する。史上初めて、天台座主が伊勢神宮を正式参拝することになるという。

 霊場会会長の森本公誠・東大寺長老は「社寺を巡ることで日本人の心を思い出していただきたい」と話した。



近畿地区にある神社、お寺と宗派に関係なく霊場を巡るもののようですね。朱印帳もあるようです。
ああ、行きたい!

『山人あるがままに』さんに、参加150社のリストがあります。

http://yosino32.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_368a.html


こちらは、公式ガイドブック。これ、欲しいです。
絶対買うぞ!

神と仏の道を歩く―神仏霊場巡拝の道公式ガイドブック (集英社新書 ビジュアル版 10V) (集英社新書 ビジュアル版 10V)神と仏の道を歩く―神仏霊場巡拝の道公式ガイドブック (集英社新書 ビジュアル版 10V) (集英社新書 ビジュアル版 10V)
(2008/09/05)
神仏霊場会・編

商品詳細を見る


神と仏の風景「こころの道」―伊勢の神宮から比叡山延暦寺まで (集英社新書 456C) (集英社新書 456C)神と仏の風景「こころの道」―伊勢の神宮から比叡山延暦寺まで (集英社新書 456C) (集英社新書 456C)
(2008/08/19)
廣川 勝美

商品詳細を見る


いいなぁ。行きたい。

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2008

08/23

Sat.

16:19:00

ハワイイ紀行 完全版 

Category【旅行

気分だけでも南国に行くことにしました。

ハワイイ紀行 完全版 (新潮文庫)ハワイイ紀行 完全版 (新潮文庫)
(2000/07)
池澤 夏樹

商品詳細を見る


タイトルの「ハワイイ」、最初は「ハワイ+いい(良い)」をかけた遊び心かと思いましたが、ハワイ語を日本語表記すると「ハワイイ」という発音が最も近いそうです。英語表記も「Hawaii」で、よく見ると最後のiは2つです。

観光ガイドというよりは、文化や地域についての知識を深める本です。日本人に人気のハワイ。リピーターもたくさんいますよね。3回目以降のハワイの前に、この本を読むと楽しいと思います。ショッピングや海といった定番より、一歩深いハワイイを体験できることでしょう。

そもそも「ハワイに行く」というと、たいていはオアフ島のワイキキ周辺を想像すると思います。でもハワイ諸島の地図を見てみると、ハワイ島からオアフ島の間にも小さな島が。オアフ島より西には、個人の持ち物という島さえある。私もハワイ=ワイキキという旅行会社のパンフレット通りのイメージを抱いていましたが、この本のおかげで視野が広がりました。

書き出しのご紹介。

 最初に変だなと思ったのは、マウイ島カフルイ空港でチェックインしようとした時だった。カウンターの横の秤の上に荷物を置いて、航空券を出す。中に立っているのは愛想のいいかわいい若い女性。色が黒く、丸顔で、何割かはポリネシア系ということが見てとれる。つまり本来のハワイイ人の相貌だ。彼女は航空券をしげしげと見て、こちらの顔を見て、もう一度航空券をしげしげと見てから、ふっと笑った。
「あなた、モロカイに行くの?」
「そう、モロカイ」
「ふーん」
 そう言って、また人の顔を見る。どうも「ふふふ」というような顔をしている。何がおかしいのか考えてみたがわからない。だいたい日本人に比べると太平洋の島々に住む人々は表情が豊かで、心の微妙な動きがすぐ顔に出る。何か思うところがあったのだろう。それを聞き出そうかと一瞬思ったが、こちらが口を開く前に彼女は搭乗券を寄越して「いい旅を」とにっこり笑った。
 



ハワイの食べ物といえば、パイナップルとかアメリカスタイルのファーストフードを思い浮かべていた私。でも、実は「タロイモ」がハワイのソウルフードなんだそうです。ポリネシア、ミクロネシアあたりで食べられているのはよく知られています。遠い遠いルーツをたどっていくと、どうやらハワイ人はミクロネシア・ポリネシアにたどり着くそうなのです。ご存知でしたか?私はハワイでタロイモなんて、考えたこともありませんでした。でも、このタロイモにも、涙なくしては語れない多くの苦労があるのですよ。

それから、ハワイといえば、フラダンス。鮮やかなレイで着飾り、スローな美しい踊りが観光客を魅了します。実はあのフラにも、深い深い意味が隠されているのです。

まず、この本読むと、間違いなく「ハワイイ、行きたい」病になれます。
すでにこの病を持病として持つ方は、間違いなく悪化することでしょう(笑)
この病は、どんな免疫も効きません。唯一の治療法は、実際にハワイイに行くことです!


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

2008

07/29

Tue.

17:55:33

地球の歩き方 イギリス 2007~2008 

Category【旅行

魂、抜けそうです・・・
暑すぎて・・・。

やっぱり寒冷地仕様の体には、32度は暑過ぎる。
今日は午前中に1時間半、午後に1時間、扇風機の前で昼寝をする始末。私が小さかった頃、札幌の気温が30度を超える事は、1年に数回あるかないかでした。今、確実に週の半分は30度超えてます。でも、シンガポールとかドバイはもっと暑いんですよね。こんなダラダラしてばかりではいけません。8月からはがんばって仕事をしなくてはいけないのにー!

と思っていたら、今日、パクさん(生徒さん)から連絡がありました。「先生、8月も忙しいのでしばらくお休みにさせて下さい。また連絡します。」

と言う事で、夏休みが1ヶ月延長でございますjumee
って、よろこんでばかりもいられません。私のお小遣いがぁーっ!本が買えなくなる。

とりあえず、夏休みが延長になった喜びと、暑さからの逃避行ということで、今日はずーっとこれを眺めてました。

A02 地球の歩き方 イギリス 2007~2008 (地球の歩き方 A 2)A02 地球の歩き方 イギリス 2007~2008 (地球の歩き方 A 2)
(2007/07/14)
地球の歩き方編集室

商品詳細を見る


これは去年に出たやつです。今年のものはこちら。

A02 地球の歩き方 イギリス 2008~2009 (地球の歩き方 A 2)A02 地球の歩き方 イギリス 2008~2009 (地球の歩き方 A 2)
(2008/07/19)
地球の歩き方編集室

商品詳細を見る


ああ。イギリスに行きたいなぁ。私が最後にイギリスに行ったのは独身の頃だったはず。とすると、かれこれ6年も前のことなのねー。

この本を見ながら、旅行予定を立てました。こうやって予定を組めば、実現するかもしれないし(笑)
あ、でもこれはまんざら嘘でもありませんよ。実際に私、このパターンでいろんなことを実現して来ました。なぜかうまく行くんですよね。

まず、旅行期間は2週間くらいがいいな。(ということは、一人旅か!?)
恩師と旅したイギリス各地を再訪したいと思っていました。コーチを貸りて、1ヶ月ほどイギリス+ダブリン+パリを回ったのです。再現は難しいですが、バース、ストラットフォード・アポン・エイボン、エジンバラ、ヨークなら汽車でもコーチでも移動できそう。ロンドンを中心にして、3泊ずつで動けばちょうど2週間程度です。

欲を言うと、イギリスではありませんが、ダブリンにも行きたいのです。ダブリンは数回しか訪れた事がないのですが、ここは感動の土地です。毎回心が震える感動がありました。

更に欲を言うと、パリにも行きたい。街全体が芸術の英気を放ってますよね。美術館めぐりとお菓子めぐりするだけでも2週間は欲しいところ。となると、2週間では時間が足りませんね(笑)

なーんて事をBBC聴きながら、考えていたわけです。もちろん、扇風機の前で。

ふとアイスが食べたくなり、コンビニに行きました。アパートの玄関を出ると、そこは思いっきり韓国の下町・・・。開店前の焼肉屋さんから、ニンニクとごま油の匂いが立ち込めていました。紙コップに入れたトッポッキを爪楊枝でつついている女子高生。ランニングに短パン姿で昼からお酒をあおるおじさん達。お母さん達は大きな声で笑っています。

大聖堂が、美術館が、博物館が。テムズ川が、セーヌ川が、リフィー川が、一瞬にして頭の中から走り去っていきました。

banner_03.gif

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。