12«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»02

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2009

01/31

Sat.

14:30:32

村田エフェンディ滞土録 

Category【日本文学

すっかり梨木香歩さんファンになってしまいました。

先回ご紹介した『家守綺譚』の姉妹作を読みました。

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)
(2007/05)
梨木 香歩

商品詳細を見る


『家守綺譚』で、主人公の綿貫がトルコに学ぶ友人から何度か手紙を受け取っています。その友達が、村田エフェンディです。エフェンディとは、おもに学問を修めた人物に対する一種の敬称だそうです。

では、書き出しをご紹介します。

一 鸚鵡

 ムハンマドが通りで鸚鵡を拾った。
 市場へと下る途中の坂道で、下手から坂を上ってくるその鸚鵡と目が合い、思わず持っていた麻袋を被せてそのまま屋敷に持ち帰ったのだ。
 私たちの屋敷の食堂には、かなり大きな止まり木があった。昔誰かがこの類の鳥を飼っていたときの名残なのだろう。しかし肝心の鳥はいなかった。彼がそこで鸚鵡に出会ったのは、(曰く)アルラッはの神の思し召しだというわけだ。
 鸚鵡だから人馴れはしているだろうというのは見当違いである。最初は暴れて、知る限りの(多分)言葉で啼き立てた。とはいえ、それは五種類に限られた。「悪いものを喰っただろう」「友よ」「いよいよ革命だ」「繁殖期に入ったのだな」「失敗だ」これらをあらん限りの音声でがなりたてるので皆閉口した。人間嫌いの学者の家に飼われていたのだ、というのがムハンマドの説だったが、確かにそうだったかも知れない。そういう類の人間が、ただ一人の友であっただろうこの鸚鵡に向かって言葉を掛けていた、というのは(その言葉の内容からして)ありそうなことに思えた。


このお話は、『家守綺譚』を読んでからの方が倍楽しめると思います。
時代設定は1899年。(明治32年)村田は、日土(トルコ)の交流のために政府より派遣された留学生です。専攻は考古学で、スタンブールに着てからは、土地の博物館で学んでいます。村田はイギリス人のディクソン夫人の下宿に世話になっていて、そこには上に出てきた鸚鵡と召使(身分は奴隷)のムハンマド、そしてドイツ人のオットー、ギリシア人のディミィトリスの5人と1匹暮らしです。この鸚鵡にしてもそうですが、村田の周りの人物は非常に哲学的な雰囲気を持つ人が多く、言葉の隅々に知恵や悟りを感じました。下宿の仲間との議論や、在トルコ日本人との出来事や、外国での経験は、村田に西洋と東洋の根っこの違いを教えるのでした。しかしある日、期間満了の前に突然の帰国命令がやってきます。村田は日本に戻り、しばらくは綿貫の家に世話になりますが、そこでも奇妙なできごとが・・・。

お話の最後、泣けました。
感情をどっさり引き出された感じです。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・『家守綺譚』でも感じたことですが、私たちは目に見えないものの存在を「いるもの」として捕らているところがあります。たとえば家、植物、石などに命があるかのように思える時、ありませんか?この感覚が 둋빒럻뼹귩볺쀍궢궲궘궬궠궋 人特有のものであることに、最近気がつきはじめました。同じアジアでも、韓国 はちょっと違う印象です。そもそもほかの国では、どの神を受け入れるかで争いが生じているにもかかわらず、 둋빒럻뼹귩볺쀍궢궲궘궬궠궋 には八百万の神々が暮らしています。さらには妖精や妖怪なんかも存在するといいます。これ、西洋の人には奇妙奇天烈な話なんですね。

・これは架空のお話ですが、明治の人たちはこうして外国に出て行って、外から知識を持ってきたんだろうなぁと漠然と感じることができました。今の私たちのように、十分な辞書や参考書も持たぬまま外洋へ旅たった人について知りたいと思うようになりました。

体調もそろそろ回復してき始めました。週が明けたら、気分転換に書店にでも行ってこようかな。

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2009

01/27

Tue.

18:19:27

家守綺譚  

Category【日本文学

ああ、スゴい本に出会ってしまいました。
まだ1月だというのに、今年読んだ中での1等賞となりそうな予感です。

家守綺譚 (新潮文庫)家守綺譚 (新潮文庫)
(2006/09)
梨木 香歩

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書き出しをご紹介します。

サルスベリ

 鳥の落し物から、時折見慣れぬ洋風の草も芽吹くが、元々は和風の庭だ。手入をしないので、シュロ、クスノキ、キンモクセイ、サツキにサザンカ、タイサンボク、槇も榊も柴、杉も、みんな伸び放題で栄耀栄華を極めている。前の家主の時代には、定期的に植木屋が入ったので皆それなりに分をわきまえてこぢんまりとおとなしい風情であった。なぜそれが分かるかというと、ここは私の学生時代に亡くなった親友の実家であるのだ。名を高堂といった。もっとも高堂が存命の頃はまっすぐに二階の彼の部屋へ行っていたので、座敷に座りつくづくと庭を見入るということもなかったのだが。



ページを開くとすぐに、

「左は、学士綿貫征四郎の著述せしもの。」

とあります。そこからすでに私のワクワクは始まっていました。なんとなく明治の香りがしたからです。上にご紹介した書き出し部分を見ていただければわかると思いますが、夏目漱石を思わせるような登場人物と時代設定。そして、梨木さんの作品らしく自然と人との奇妙な関係が最後まで続きます。

あまり内容をご紹介しては、この作品を読む感動が薄れると思いますので、多くは語らないでおこうと思います。ただ、私はこの作品がとてもとても好きです。写本をし始めたくらい惹かれました。

明治あたりの本を読んでいると、自然界の力に人がどんなに影響を受けていたかがわかります。それが旧こよみの行事になったり、習慣や文化となっていって人々の日常になっている。古事記に記されている神々を、人が信じていた時代の話です。その頃、きっと古代の神々は自然界の中で人と共存していたのでしょうね。この作品には、そんな自然界の神秘というのでしょうか。人の側から云えば、不思議がたくさん書かれています。常に霧のベールに覆われているような、別次元とつながっているような作品でした。いや、本当にスゴいです。そういえば、『蟲師』の世界に似てるかも。

蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255)蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)
(2000/11)
漆原 友紀

商品詳細を見る


前に何かの本で読んだのですが、日本人は外国人に比べて物を擬人化して神聖化する傾向があるそうです。例えばイチロー選手。私はイチロー選手が大好きです。華麗なプレーだけではなく、彼の生き方にも圧倒されます。イチロー選手は、他の大リーグの選手とは違い、自分で自分の道具を磨きます。去年、審判が塁に進んだイチロー選手のバットを足で転がして遊んだということがありました。イチロー選手はその行為に激しく抗議しました。日本人なら「神聖な道具であるバットを足蹴にするとは!」と理解できるでしょう。でも他国の人にはそれがわからない。日本人なら道具に魂が宿っていることを想像できるはずです。私たちは物にも、植物にも、命があると思える民族文化を持っています。それが最近忘れられてますよね。

以前どこかでも書いたと思いますが、私は「すぴりちゅある」というのが好きではありません。まず他力本願な感じがするし、そのお願い系オンリーで努力ゼロ姿勢を持つ人々の姿にもげんなりします。私は自然や宇宙の力を信じていますし、見えない力も信じます。ただ最近の「すぴりちゅある」には、ちょっと疑問を感じているのです。うまく行くようにお願いしたって、自分でなにかをやってみなくては始まらないでしょう?見えない力に頼りすぎではいけないと思います。



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2009

01/26

Mon.

18:17:52

アロマテラピーの事典 

Category【美容・健康

わたくし、札幌生まれの札幌育ち、正真正銘の道産子でございます。

ところで、北海道の子ども達は、小学生の時に北海道開拓の歴史について学びます。
北海道に初めて藩が置かれたのは、道南の函館の近所、松前(まつまえ)です。海に面した小さな町で、春には桜の美しい街で有名です。中でも松前城のあたりはみごとな桜が楽しめます。松前藩が本格的に蝦夷地の開拓を始めたのは天明4年(1784年)。その後蝦夷地は北海道と改名され、本格的に松前藩領外の開拓が始まります。開拓使が置かれたのは明治2年(1869年)のこと。こうしてみると、開拓の歴史ってまだまだ若いでしょう?

アメリカの独立宣言が1776年、オーストラリアの独立が1901年です。
そう、私たち道産子には、まだまだ熱い開拓魂が宿っているのです。

なぜ、こんな話をしたかと申しますと、この本を読んだからです。

アロマテラピーの事典アロマテラピーの事典
(2000/07)
篠原 直子

商品詳細を見る


最近ちょっと疲れてたんですよね・・・。
気持ちがダウンすると、アロマに癒されたくなるのです。

当時はNeal's Yardの『エッセンシャルオイルブック―アロマセラピー』が欲しかったんですが、その頃はネットショップもなく、購入チャンスがありませんでした。篠原さんの本は、初歩者には最適の本で、アロマオイルの種類や楽しみ方のほか、日々の暮らしでの活かし方が簡単に説明されています。私はこの本でアロマオイルをブレンドすることを知りました。その頃北海道で簡単に手に入ったオイルは、富良野のラベンダーオイルと、北見のはっか油です。試しに庭に出て大きな石の上に垂らしてみたのですが、確かに個々で香るよりも不思議なやわらかさがありました。

私がアロマテラピーに興味を持ち始めたのは小学生の頃。ませガキでしたjumee☆sweat2Rb
キッカケは富良野のラベンダー園です。



どうです?きれいでしょ。
私にとって、開拓のイメージはなぜかラベンダーに繋がります。今でも北海道を思い出す時は必ず、ラベンダー園の風景と香りが浮かんできます。貧乏な我が家にとって、ラベンダーグッズはかなり高価なものでしたが、両親が小さなペンダント(オイルが入ってる)とポプリを買ってくれました。それからです、香りの世界に没入していったのは。

数年後 、私はこの本を持って、単身イギリスへ行きました。
ロンドンに到着して最初に訪れた所。それはコベントガーデンにある、Neal's Yard Remediesでした。



Neal's Yard Remediesの店舗に入った時の驚きと感動は今でも忘れられません。
店内は、魔女の部屋のように青いガラスの小瓶が立ち並んでいました。どう見ても初歩者+田舎者+アジア人と違和感満点の私にも、お店の方は大変親切にして下さいました。カバンから篠原さんの本を出し、「ラベンダーオイルと、それにあうブレンド用のオイルが欲しいです。」とつたない英語で店員さんに伝えます。

実は、ラベンダーオイルと云っても、ラベンダーの種類、蒸留方法、生産地などにより種類が異なります。私はそれを知りませんでした。香りに興味が有るとは云え、本当に無知なままで本場に足を運んだわけです。そんな私に「嗅覚がクリアな時にこのお店に来てくれてありがとう。」と仰り、丁寧にサンプル出しては説明してくれました。感動この上ありません。しかも本に出ているおススメブレンドの香りを試させてくれたり、化粧品の作り方なども教えてくれました。たしか、ラベンダー、ゼラニウム、レモングラス、タンジェリン、イランイランのオイルを買ったと思います。この経験で、私のイギリス評価は一気に加点され、その後何度も訪れるキッカケとなりました。

今でも篠原さんの本を時々出しては、ブレンドの配合を想像して楽しんでいます。
このブレンドの想像は、新しいことを創造するのに似ています。開拓者の気持ちて、こういうものだったのかなーと思いました。

北海道で育ったこと、心から感謝しています。

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2009

01/25

Sun.

18:15:52

日日是好日 

Category【随筆・エッセイ

大学生の頃、茶道を習っていました。
キッカケは祖母の女学校時代の友人がお茶の先生だったからです。土曜の午後、いつも「行きたくない」と思いながらも、千秋庵のお茶室へ通いました。結局5年続けたお茶ですが、お休みしたほうが多かった気がします。我が家の門限は22時半でしたから、ただでさえ遊び時間が少なかった。外泊なんてとんでもない!というような家でした。だから、貴重な土曜の午後をお茶で潰されるのがもったいなかったんです。そのうち一人暮らしをはじめ、私はお茶を辞めました。でも、今でも後悔してるんです。もっとしっかりやれば良かった。続けていればよかった、と。ああ。初釜、楽しかったなぁ。着物、また着たいです。

森下典子さんは、私と同じような理由でお茶をはじめながらも、二十年近くお茶を続けておられます。

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
(2008/10/28)
森下 典子

商品詳細を見る



書き出しのご紹介です。

まえがき

 毎週土曜日の午後、私は歩いて十分ほどのところにある一軒の家に向かう。その家は古くて、入り口には大きなヤツデの鉢植えが置いてある。カラカラと戸を開けると、玄関のたたきには水が打ってあって、スーッと炭の匂いがする。庭の方からは、チョロチョロとかすかに水音が聞こえる。
 私は、庭に面した静かな部屋に入り、畳に座って、お湯をわかし、お茶を点て、それを飲む。ただそれだけを繰り返す。



今、こうして大人になって少しずつ気付き始めました。「和」を彩る文化はとても哲学的だと思います。大学生の頃は、知ったかぶりで「わびさび」とその世界をまとめていました。かび臭いと云うか陰気と云うか、とにかく昔昔した骨董感に価値を見出せていなかったんですね。同じアジア圏でありながら、私の住んでいる国には季節感を楽しむ習慣が多くはありません。だからこのエッセイは染みました。忘れかけていたことが、一気に飛び出してきました。私の中には、しっかりと和を慈しむ心があり、それを愛する血が流れている。外国で暮らしていて一番日本が恋しい時って、雨のにおいや風の音、花の香りのような小さなことの方が切なくなるほど懐かしくなります。まるで五感をぎゅっと掴まれ、もう逃げられなくなるような感じです。

何度目かの初釜の時、両親が着物をあつらえてくれました。背中に家紋の入った抹茶色の着物です。着物に袖を通す心地よい緊張感は、日本人だからこを喜べるものなんだと思います。

一見堅苦しさばかりの茶道ですが、実は自由であり、宇宙であることがわかる1冊です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・お茶と宇宙
お茶を習っている時、私も著者と同じく疑問がたくさんありました。でも、この本のおかげでいろいろな理由がわかりました。それは手順とかじゃなくて、禅問答のようなはっきりした答えのない問いへの答えです。例えば、どうしてお茶を「たてる」は「点てる」と点の字をつかうの?とか、ね。

・お茶はブレークスルーをもたらします
煮詰まった時、思ったように自分をコントロール出来ない時、私はよく一人お茶を点てて心を落ち着けます。すると不思議なことに必ずブレークスルーが起きるのです。突然すこーんと何かが抜けます。すると見えてくるんですね、答えが。たった5年のお茶人生でしたが、作法はなってないとは云え、今でも体が覚えています。道具も十分ではありませんが、一連の作業を終え、自分で点てたお茶を飲む。たったそれだけなんですが、その間は「無心」なんですよ。瞑想に近い何かがあるのかもしれません。

・文庫本のほうが表紙がいい!
単行本の表紙、なんだか味気ないですよね。これは文庫版に1票!デザイン変えて、大正解だと思います。

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ
(2002/01)
森下 典子

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2009

01/23

Fri.

11:00:42

エンジェル・エンジェル・エンジェル 

Category【日本文学

梨木香歩さんの本を読みました。

エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)
(2004/02)
梨木 香歩

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書き出しをご紹介します。

 インテリア雑誌で見た、壁に組み込まれた熱帯魚の水槽ほど、最近の私の目を釘付けにしたものはなかった。
 すべてを無機的な青紫に浮かび上がらせるその蛍光灯の明かりは、異次元の世界へ手招きしている道標のようだった。
 「ねえ、きちんと世話をするから」
 自分でも意外に思うくらいの熱心さで、私はママに頼んだ。
 「熱帯魚って大変なのよ。もう旅行にもでかけられなくなるわ」
 ママは当惑気味に応えた。新しい提案には何でも一応反対しといて間違いはない、というのがママのやり方だ。



おばあちゃんと暮らしていた叔父さん一家が、アメリカへ行くことになった。病で寝たきりのおばあちゃんは、もちろんアメリカには着いて行けず、コウコの家に暮らすことになります。コウコと熱帯魚とおばあちゃんの不思議な関係が過去と今をぐるぐるめぐりながらつながっていく、梨木さんらしい不思議さのある小説です。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・自分の歴史と過去
「先祖」という意識の中に、両親や祖父母を含めること、どうしても忘れがちになります。私の曾祖父は長命でした。幼い頃、よく昔の話を聞いたことがあります。今思うと曾祖父の幼い頃って、江戸時代なんですよね。大正とか明治でも大昔の感覚があるのに、江戸ですよ!ちょんまげ結ってた時代ですよ。この本を読んで、自分が存在しているのは、祖先の存在があってこそと改めて感じました。存命だから気づきませんが、祖父母も両親も、いずれは「先祖」になるでしょう。今のうちに、感謝を伝えたいと思いました。

・楽しい思い出を作ろう
自分が寝たきりになった時、そして意識が朦朧としたりボケてしまった時、思い出す昔の事柄がすべて楽しい事であって欲しいと思いました。ということは、今、人生を楽しまなくちゃ。自分の人生がこうであって欲しいと具体的に描くキッカケを頂きました。


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2009

01/19

Mon.

09:03:02

Findhorn Retreat 

Category【オーディオブック

2008年1月から始めたaudibleでの英語教材(?)のリスニング。
今は月1クレジットのゴールド会員です。でも、月1つでもなかなか聞けない時があります。

理由は、?聞く時間がない?買う時間がない?聞きたいものがない。

?と?は自分で工夫すればどうにかなるのですが(実際どうにかしてきました)、?ばかりはどうしようもありません。興味の分野を増やす努力をすべきか。

ということで、残りのクレジットを消化し次第、一旦audibleはお休みしたいと思っています。

3時間かけていろいろ探した結果、やっと1つ、おもしろそうな作品を見つけました。



Eckhart Tolleの作品は、いくつか和訳されています。
そういえば前作はオプラ・ブック・クラブに選ばれてましたね。


A New Earth: Awakening to Your Life's Purpose (Oprah's Book Club)A New Earth: Awakening to Your Life's Purpose (Oprah's Book Club)
(2008/01/30)
Eckhart Tolle

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ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-
(2008/10/17)
エックハルト・トール

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さて、この作品はイギリスにある「フィンドホーン」のお話のようです。
私がはじめて「フィンドホーン」の名前を知ったのは、井形慶子さんの『英国式スピリチュアルな暮らし方』でした。

英国式スピリチュアルな暮らし方 (集英社文庫)『英国式スピリチュアルな暮らし方』
(2007/04)
井形 慶子

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個人的には、 絵文字名を入力してください スピリチュアルという言葉に抵抗があります。なんだか神頼みでどうにかしよう!みたいな他人任せを感じるからです。このフィンドホーンは、英国のスコットランドにあります。ちょっと不思議な、特別な場所のようです。土地の力とでもいうのでしょうか。創始者のアイリーン・キャディが彼の地に居を移したときは、何もない荒地だったそうです。ところが開墾を進めて行くと、花は開花し、作物は実り、新しい世界が生まれました。それはアイリーンへの「啓示」から始まり、毎日の瞑想とともにできた過程です。

イギリス好きというのもありますが、この不思議な花の力を是非とも見てみたい。いつか必ず訪れたい土地として、フィンドホーンのことを気にしていました。ところが、フィンドホーン関連の本は、なんとなく「すぴりちゅある」(←敢えてひらがな。)のニオイがありそうなんですよね。私が求めるのは、そういうお願い叶える系や、不思議体験系ではありません。内容を読むと、このオーディオブックはそっち系ではないみたい。これを聞きながら、少し知識を深めたいと思います。

参考
jumee☆arrow5R 井形慶子の『庭という部屋』

jumee☆arrow5R The Findhorn Foundation Japan

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2009

01/15

Thu.

16:33:52

オバマ演説集 

Category【語学 

オバマ次期大統領の演説集、このところよく見かけますね。
英語学習教材がここまで人気というのは久しぶりのことのように思います。

生声CD付き [対訳] オバマ演説集生声CD付き [対訳] オバマ演説集
(2008/11/20)
CNN English Express編

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わが国の総理大臣、「KY」は今や「漢字読めない」へと変わりつつある中、귺긽깏긇 では、永久保存版とも言われる演説本が出て、外国でもかなり売れている・・・。

この本、実はまだ購入しておりません。でもオバマ氏の演説はWEBで何度も拝見しましたし、AUDIBLEで書籍も購入して聞いています。演説文も読みました。

過去参考記事 jumee걲arrow5R 2008.11.24 【audible】久々のダウンロード

オバマ氏の演説を見ていると、なぜか私もパワーが出てくる。これって「わかりやすさ」なんだろうなと思います。英語の苦手な私でも理解できる。というかフィーリングが伝わってくる。だから感動できる。
感動を分かち合いたい方、「英語学習サイトiknow」では、英文全文、和訳文、映像が見られますよ。
jumee걲signWebLljumee걲signWebLr http://www.iknow.co.jp/lists/11016


私が聞いたaudibleの中では、下の作品に2004年のビクトリースピーチが収められています。
オバマ氏自身の朗読による生い立ちを聞いた後にこのスピーチが。感動的です。オススメ。
(しかも朗読もとてもお上手です。グッときます。)




マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝
(2007/12/14)
バラク・オバマ

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Dreams from My Father: A Story of Race and InheritanceDreams from My Father: A Story of Race and Inheritance
(2004/08/31)
Barack Obama

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多くの方が仰っていることですが、 귺긽깏긇 はちょっと複雑な国です。それは移民の国という事情にあります。「自由の国アメリカ」の背景には、人種、宗教、経済格差などの問題がある。私たちは簡単に「普通」とか「スタンダード」という言葉を使いますが、自由の女神の国ではそれは通用しないようです。

おそらく 귺긽깏긇 で暮らしている人すべてが英語を使えるわけではないでしょう。文化背景も異なりますから、誤解の無い様、単語の選び方も慎重になるでしょう。誰にでもわかるように話すことで、話し手も感情が込めやすいはずです。原稿を読み上げたり暗記した決まり文句を言うのではない「語りかける」演説が生まれる。だから伝わる。高等教育を受けてない人にも、国民になったばかりの非英語話者にも、そして数年後に選挙権を得る中高生にもわかる言葉。結局「わかりやすさ」は、人の心を揺さぶるんですね。この「わかりやすさ」、最近ではつんくさんの『一番になる人』でも感じたことです。

  過去記事参照jumee걲arrow5R 【本】がんばる力が湧く本です

ところで、わが 볷?갎 。昨今の総理の読み間違い問題です。下っ端日本語教師としては、あれは「読み間違い」ではなく、日本語基礎力の問題だと思えてなりません。その単語だけをピックアップすると、それは「読み間違い」の問題になりますね。でも、前後の文脈を見てみると jumee걲whyR 。通訳さん、大変だろうなーと思いました。もし私の生徒さんがその言葉を選んだら、「なぜそれを使うの?意味、もう一度調べてみましょう。その文脈に適した言葉ですか?」と指導すると思います。

今回の「焦眉の急」もそう。この語を知らない人、いっぱいいると思います。私も漢検のテキストでうっすら見たという遠い記憶があるくらいで、今まで使ったこと一度もありません。これ、広く使われてる言葉じゃないと思うのですがいかがでしょう?難しい言葉に分類されませんか?思うに総理にとっても生きている身近な言葉じゃないんでしょうね。だから間違えちゃう。もっとみんなにわかる言葉を使えばよいのに・・・。そうりにせんせいをつけてあげてください。←とあえてオールかなで書いてみました。

あ、そうそう。これも云いたかったのですが、日本語を母語とする人にとって、漢字って文章理解の上でとっても大切なんですよ。「きかい」とひらがなで書かれていると、一瞬迷いますよね?でも漢字で「機械」だったらどうですか?「あ、マシーンのことね。」と即効理解につながります。頭の中にすぐイメージや意味が浮かんできませんか?

듰뜎 の場合、元は漢字語でも今はハングル表記が基準です。ですから「先生、全部ひらがなでも大丈夫じゃないですか?ハングルだってひらがな一つで文章を書くのに似てるでしょ?」と漢字学習を嫌々やっている生徒さんに質問されることがあります。でも、ハングルだって意味をストレートに伝えたい時は漢字+ハングルで表現しています。(でも漢字を学校で習っていない世代にはこの説明もピンと来ないのですが。)で、ハングルの漢字読みは多くて2つくらいしかないので、私たちは読み方1つ覚えておけば連想でいくらでも漢字のハングル読みが出来ちゃいます。ハングルを学習して感じたことですが、漢字って本当に便利です。絵と似てる。どんなに長い文でも、オールひらがな(またはハングル)よりも漢字入りの方がすぐにイメージできます。だから漢字を読み間違えられちゃうと、思考が一瞬止まります。

関係者の方は「漢字間違えたくらいで、わーわー言うな jumee걲mad1 」な気分かもしれませんが、支持率下がっているのも、こういう「伝える、伝わる」力を持たない総理の力量が反映しているんだと思って欲しいものです。総理の奥様が、何かのインタビューで「漫画も読みますが、難しい本も読んでいます。」というようなコメントしておられましたが、「頻繁」や「未曾有」を読めない(そしておそらく語の意味を理解していない)日本語力で“難しい本”を本当に読めているのか疑問が残ります。言葉はコミュニケーションの手段です。総理の国語力、私には相手に伝える文章力・会話力を身につける大切さ、日本語教育における語彙の指導について考える機会となりました。

ブッシュ大統領も、造語を連発してブーイング受けてましたよね。やはり国の上に立つ人には、全国民にしっかり伝わる言葉を使って欲しいものです。造語、読み違い、伝わりませんよ。


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2009

01/13

Tue.

16:32:28

春になったら苺を摘みに 

Category【日本文学

「ああ、やっぱり!」と思いました。

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)春になったら苺を摘みに (新潮文庫)
(2006/02)
梨木 香歩

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最近立て続けに読んでいる梨木香歩さんの本。こちらはエッセイです。
梨木さんについて紹介されている書籍が少ない中、この本からいくつかの情報を得ることができました。

まず、書き出しをご紹介しましょう。

 英国に半年間滞在するための家を探していたが、現地で二十日間ほどあれこれ迷ったあげく結局サリー州に住むことに落ち着いた。サリー州はロンドンの南、サウス・ダウンズと呼ばれる穏やかな丘陵地帯に位置する。南海岸の保養地、ブライトンへ続く幹線がほぼ中央を通っているので、今まで見知っていた北部イングランドの空気とは違う、どこか明るく開放的な南の空気が街道の彼方から漂ってくるようだった。自然の質も、また少し違った。他の州に比べてナショナルトラストの所有地が多いせいもあるのだろうか、家の庭に訪れる赤ギツネや小鳥の種類も多様だった。



まず、著者紹介などの公式発表(?)で、梨木さんがイギリス留学の経験があることは知られていると思います。今の梨木さんのご活躍を見れば、きっと児童文学の本場で学んでいらしたんだろうなと考えるでしょう。ところがこのエッセイによりますと、どうやらシュタイナー教育の勉強をするため、渡英なさったそうなのです。実際に通われた学校はベル・インターナショナル・サフロン・ワーデン校で、そこでこのエッセイの登場人物であるウェスト夫人のもとに下宿します。(ウェスト夫人については、『ぐるりのこと』でも記されています。)

そのウェスト夫人ですが、生まれはアメリカで、結婚のためにイギリスへやってきました。渡英後、3人のお子さんを育てますが、ウェスト氏とは離婚。それでもウェスト夫人はイギリスに残りました。大雑把に言うと、このエッセイは「ウェスト夫人とそのまわりの人々とのイギリス滞在記」なのですが、一般の「イギリス紀行」とは種類が異なります。そして梨木さん含め、登場人物みんな、個性が際立ちすぎです。たくさんの出会いの中で、梨木さんの心に残った人たちがここに記されているのでしょう。梨木さんの愛情や思いが深く深く込められているのでしょう。人の弱さや強さが見え隠れする繊細な人々が次々登場します。

ところで、「ああ、やっぱり!」の理由です。
ウェスト夫人くだりを読んでいて、「あの人のお話に似ている。」と思いました。
あの人のお話、それはこちらです。

イギリスは愉快だ (文春文庫)イギリスは愉快だ (文春文庫)
(1996/02)
林 望

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リンボウ先生がケンブリッジ留学時に滞在したのが、ルーシー・M・ボストン夫人のマナーハウス。女主人のボストン夫人は、児童文学「グリーン・ノウ」シリーズの作者としてあまりに有名です。

ウェスト夫人とボストン夫人の姿が重なりました。共に児童文学の作者であったこと、東洋人を受け入れる懐の深さ、自然を愛する姿、若い頃に心ならずも作ってしまったほろ苦い傷など、読めば読むほど通じ合うものを感じました。ウェスト夫人はクエーカー教徒だったそうで、その教えが彼女の人生の芯となっているような印象を受けますが、思えばボストン夫人もクエーカー系の学校に通っていたはず。私以外にも同じことを感じた方はたくさんいるのではないでしょうか。ボストン夫人は児童文学、マナーハウスのほか、パッチワーク作者としても有名です。

ボストン夫人のパッチワークボストン夫人のパッチワーク
(2000/10)
ダイアナ ボストンルーシー ボストン

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ところで最も似ている部分、それは「イギリスに住む親切なおばあさん」なのではないでしょうか。梨木さんは実際にボストン夫人のもとを訪れています。ぜひこの点について、尋ねてみたいです。

jumee☆point1dこの本を読んでjumee☆point1d

・ヨーロッパに関する書籍を良く読みます。ガイドブック、旅行記、歴史書、地理、文化本など、気に入った都市の本をよく読みます。この本は、文化や思想を知る意味でイギリス気分を感じられる本だと思いました。私がイギリス本を読むようになったキッカケは、上にご紹介したリンボウ先生のデビュー作『イギリスはおいしい』でした。私にとってラッキーだったのは、この本を読んだ直後にイギリス・アイルランド・フランスへ旅する機会に恵まれたことです。学生旅行でしたが、私の人生を変えるほどのインパクトがありました。もし今、だれかイギリスを旅する方がいらっしゃるのなら、「ぜひこの本を飛行機の中で読んで」と贈りたいです。

・前半はイギリスのお話ですが、後半は『赤毛のアン』の故郷カナダへ舞台が代わります。そこで人種差別や慰安婦についてのお話がありました。今、私が住んでいる国では、ご存知のように頻繁に反日運動が行われています。日本に居た頃は考えたこともありませんでしたが、こちらに来てから私なりに思うところが出来てきました。このエッセイのくだりを読み、相手の立場に立ってみるには、相手の心の傷が、その人の生き方にどんな変化を与えたかを想像することなんだと知りました。特に感情とお金の絡みが理解できなかった私には、大きな気付きでした。絡まった糸が解け始めたように思います。

・最後はNYのお話です。トロントからウェスト夫人とクリスマスを過ごすためにNYへ向かった梨木さん。私、アメリカ 本土に行ったことないんです。梨木さん同様、「都会より自然」派の私ですが、やっぱり一度は行くべき?と思いなおした次第です。2009年のクリスマス、今年はNYで過ごしてみたいです。

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2009

01/12

Mon.

17:40:43

audible 3本 

Category【オーディオブック

久々にaudibleでダウンロードしました。

今回は3作です。

jumee☆noA1 Rich Brother, Rich Sister: Two Different Paths to God, Money and Happiness

Part 1,2有。所要時間12時間8分。



2008年12月30日の新作。ロバート・キヨサキさんと、お姉さんのエミさんの新作です。まだ邦訳、出てないですね。気になる方、audibleでどうぞ。洋書もあります。

Rich Brother, Rich Sister: Two Remarkable Paths to Financial and Spiritual HappinessRich Brother, Rich Sister: Two Remarkable Paths to Financial and Spiritual Happiness
(2009/01/06)
Robert T. KiyosakiEmi Kiyosaki

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jumee☆noA2 Bill Bryson Collector's Edition

Part1,2,3有。所要時間17時間14分



これは、愛読ブログ『イギリスで暮らそうっと!』でおススメ評があったので購入しました。

jumee☆arrow5R がんばれイギリス!! レバレッジ実践英語勉強法

ビル・ブライソンさんはアメリカ人。その方の書いたイギリス紀行がイギリス人に人気があるというのですから、おもしろくないはずがありません。

こちらは邦訳もあります。邦・英セットです。

ビル・ブライソンのイギリス見て歩きビル・ブライソンのイギリス見て歩き
(1998/05)
ビル ブライソン

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Notes from a Small IslandNotes from a Small Island
(1997/05)
Bill Bryson

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これもおもしろそう。


ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー (朝日文庫)ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー (朝日文庫)
(2001/12)
ビル ブライソン

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I'm a Stranger Here Myself: Notes on Returning to America After 20 Years AwayI'm a Stranger Here Myself: Notes on Returning to America After 20 Years Away
(2000/06/06)
Bill Bryson

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紹介して下さったmistletoeさんに感謝いたします jumee걲thanks1

jumee☆noA3 Life Strategies: Doing What Works, Doing What Matters

所要時間4時間58分



勝間さん訳でおなじみですね。これはもう一度英語で読みたいと思っているので、思い切ってダウンロード。


史上最強の人生戦略マニュアル史上最強の人生戦略マニュアル
(2008/09/27)
フィリップ・マグロー

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Life Strategies: Doing What Works, Doing What MattersLife Strategies: Doing What Works, Doing What Matters
(2006/01/30)
Phillip C., Ph.D. McGraw

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audible、便利なんですけど、最近聞くペースが落ちています。
残りのクレジットを使い切ったら、少しお休みしようかなと思っていたのですが、結構楽しそうなのが出てますねー。もう少し、楽しんでみようかな。


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2009

01/11

Sun.

17:38:42

ハーブティー―おいしく飲んで美しく健康に 57種のハーブからつくる192のハーブティー 

Category【料理

我が家にこんな本があります。

ハーブティー―おいしく飲んで美しく健康に 57種のハーブからつくる192のハーブティーハーブティー―おいしく飲んで美しく健康に 57種のハーブからつくる192のハーブティー
(1998/11)
佐々木 薫

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佐々木薫さんのハーブティー本、新しいモノもでてますね。↑の改訂版でしょうか。

ハーブティー事典ハーブティー事典
(2007/04)
佐々木 薫

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ところで、最近は韓国 でもオーガニックもののハーブティーが輸入されるようになりました。(でも、為替や税金で本国の3倍、絵文字名を入力してください の2倍くらいの金額です。ムロン、手がでません泣

この本、あいうえお順でハーブティーが紹介されているというスグレモノです。とても便利。
ハーブ単体で購入しても、この本があればどうやって飲めばよいのか、何とあわせればよいのかがわかります。あとデザートレシピなんかもついてますよ。

で。いつもはストレートかミルクをいれて飲んでいるルイボスティー。何か新しい飲み方がないかな?と調べてみました。

この本によりますと、飲み方は「シングルまたはブレンド」とあります。ホットでもアイスでもOK。

説明、抜粋します。

 きれいな赤茶色のルイボスのお茶は、ドクダミのような独特の香りがあり、「伝説の健康茶」や「不老長寿のお茶」として知られています。カルシウムやビタミンCを豊富に含み、下痢や軽い胃の不調に効果があります。また、アレルギーの改善にも役立ち、とくに牛乳のアレルギーに有効です。ホットでもアイスでもおいしく、牛乳やレモンを好みで加えてもよろしいでしょう。焼酎やウイスキーにも合います。


 
なるほど。アルコールに合わせるという手があるんですね。これは夜に良いかも。

あと、おススメブレンドはこちら。

ルイボス2/3杯+ネトル1/3杯

これ、おいしそうですね。

ファーストフードからスローフードの時代になりつつあります。
体に優しいお食事には、スローフード=ハーブティーが一番でしょう。

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2009

01/09

Fri.

17:53:03

砂の妖精 

Category【児童文学

私が小学生の頃から愛読している本の1つであるE・ネズビットの『砂の妖精』。今でも年に数回読みたくなる時があります。ところが、探しても探してもみつからない。私が読んでいたのは、講談社の青い鳥文庫シリーズ(訳:八木田 宜子さん)のものでしたが、現在では手に入らないようです。そこで、福音館のもの(訳:石井桃子さん)を購入しました。

砂の妖精 (福音館文庫)砂の妖精 (福音館文庫)
(2002/06/14)
イーディス ネズビットH R ミラー

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暗記するほど読んだ本でしたので、ストーリーは一緒でも、微妙な言葉遣いの違いが気になりました。でも、福音館版もやっぱり素晴らしいです。(あの石井桃子先生の訳なんですから。)講談社版が手元にないので、はっきりしたことは云えませんが、福音館版の方が語り手が前に出てきているような気がしなくもないです。あと、アンシアがパンサーと呼ばれていた話なんかが出ていなかった気がしますし、赤ちゃんが「ひつじちゃん」ではなく「ぼうや」になっています。あ、肝心なことを忘れてました。講談社版はサミアッドですが、福音館版はサミアドです。

この本は、シリル、アンシア、ロバート、ジェーン、そして赤ちゃんの5人が、ロンドンから遠く離れた田舎の一軒家に移り住んだところから始まります。赤ちゃんを除く4人は、近所の砂場でサミアッドに出会います。サミアッドは砂の妖精で、日に1つの願いを叶えてくれるのです。4人は毎日、あれこれと願いを叶えてもらい、冒険の日々を送るというお話です。

では、書き出しをご紹介します。

 その家は、駅から五キロもあったのです。それなのに、きたならしい貸馬車が走りだして、まだ五分とたたないうちから、子どもたちは、もう、馬車の窓から顔を突き出して、
 「その家、もうすぐ?」といいだしていました。
 そして、あたりの家といっても、ごくまばらにしかありませんでしたが、そういう家のそばを通りかかるたびに、子どもたちはそろって、
 「ああ、この家が、そう?」ときくのでした。
 ところが、どの家もそうではなくて、やっと丘の頂上につくと、チョーク堀り場(イギリスには土のなかに、白亜=チョークが、たくさんうずまっていて、それを掘りだしている場所があちこちにある)と砂利堀り場のあいだに、その家はあったのです。家は白くて、緑の庭があって、うしろには、果樹園がありました。その家の前まで来たとき、とうとうお母さんが、
 「さあ、ついたわ。」といいました。
 「なんて白い家だ!」と、ロバートがいいました。
 「あのバラをごらんなさいよ。」と、アンシアがいいました。
 「それから、プラム(西洋すもも)も!」と、ジェインがいいました。
 「うん、なかなかいいや。」と、シリルも賛成しました。



J・Kローリングさんがお読みになったかどうかはわかりませんが、ハリー・ポッターのファンタジー要素の原点のような作品だと私は思います。

jumee걲point1dこの本を読んでjumee걲point1d

・この本は私の妄想力の原点です。もし、自分の前に砂の妖精が現れたら!なんてことを考えるだけでワクワクしたものでした。また、田舎育ちの私には、自然の中こそ遊び場の宝庫だと思っていましたので、4人が遊ぶ姿をとてもリアルに想像することができました。想像力を養わせたいなら、ぜひこの本をご覧になって見てください。

・兄弟愛
兄弟姉妹の絆や愛情の深さは、今読んでも感動します。この本のおかげで、私は弟を守ろう!と思ったものでした。

ところで、講談社版には続編もあったのですが、今は本作も続編も絶版になってしまったようですね。とても残念です。そして、残念と云えば、福音館版の翻訳者で児童文学の権威でもあった石井桃子先生が2008年の春にお亡くなりになったことです。福音館版は、石井先生らしい上品な翻訳でした。今の言葉としてはちょっと古い印象がありますが、それでも作品には安定した落ち着きがあります。今思うと、私は石井先生の翻訳本にたいへんお世話になりました。たくさんのこどもを育てて下さったこと、感謝いたします。

こちらは原文です。

Five Children and It (Puffin Classics - the Essential Collection)Five Children and It (Puffin Classics - the Essential Collection)
(1996/12)
Edith Nesbit

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2009

01/08

Thu.

17:51:49

裏庭 

Category【日本文学

児童文学ファンタジー大賞をご存知ですか?これは絵本・児童文学研究センターが主宰する文学賞で、2009年まで14回行われています。その第1回大賞を受賞した作品が梨木さんの『裏庭』です。

裏庭 (新潮文庫)裏庭 (新潮文庫)
(2000/12)
梨木 香歩

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現在まで2人しか受賞者がいない児童文学ファンタジー大賞。恐らく第一回大賞受賞作のインパクトが余りに強く、この『裏庭』を超える、もしくは並ぶ作品が現れてないということを表しているのではないでしょうか。

書き出しをご紹介しましょう。

 丘の麓のバーンズ屋敷に何か秘密があることは、当時その辺りの子どもなら誰でも知っていた。
 バーンズ屋敷は、戦前、外国人の別荘として使われていた。
 戦争が始まると、その一家は母国へ返り、戦後、いつのまにか独り者の外国人の男性がそこへ住みついていたが、その人もあるとき母国へ一時帰国したなり(はっきりとしたことは誰にもわからないのだが、突然姿が見えなくなったので、大方こんなことではないだろうか、と大人達は話合った)、未だに帰ってこない。
 だから、高い石垣で囲まれている内部の庭も、多分屋敷の中も、今は荒れ放題だ。
 石垣の内側には、けやきの大木が何本も立っていて、夏になると道に涼しい木陰と蝉時雨を降らせる。それはそれはうっそうと繁っているので、その道は昼なお暗くひんやりとした風が吹き、夕闇はその辺りのどこよりも早く訪れた。



梨木さんの本を読み始めてこれで3冊目です。

バーンズ屋敷をめぐる不思議なお話です。
その屋敷には立派な庭がありました。程よく配置された花々は、いつも庭を輝かせていました。そこには「裏庭」もありました。家の裏手にある庭のことではありません。(それは奥庭と呼ばれています。)「裏庭」の存在を知る人はほんの少し。秘密の庭なのです。誰もが行けるわけではありません。そこへ行くにはバーンズ家の大きな鏡を通らなくてはならないのです。バーンズ家が代々管理している「裏庭」は、その頃はレベッカという少女が庭番でした。時が流れ、バーンズ家は英国へ帰国し、今では管理者もおりません。子ども達の遊び場と化したバーンズ家の庭。そこへ、心に傷を持った少女照美がふらっと屋敷にやってきます。照美には双子の弟が居ました。純は産まれつき軽度の知恵遅れでしたが、6年前に風邪をこじらせて他界してしまいました。その頃を最後に屋敷へ足を運ぶことがなかった照美でしたが、仲良くしていたお友達のお爺さんの入院や両親からの愛情の欠如に、再びバーンズ屋敷を訪れたのでした。その時、再び「裏庭」が開かれたのです。

この本には、いろいろなテーマが絡められています。私は児童文学をよく読んで育ちましたが、専門家ではありません。でも、この作品には「家族」「世代」「歴史」「死」といったものから、「友情」「愛情」「真実」「勇気」といった児童文学らしい純粋さが織り込まれているのを感じ取れました。ただ楽しい、子供用の本というだけではなく、命について教えられる作品です。

jumee☆point1dこの本を読んでjumee☆point1d

・心の傷は、自分だけの問題ではないことがわかりました。その傷は、両親に由来するのかもしれないし、祖父母に由来する場合もあるのです。子どもの事、親の愛情を受けずに育ったことが原因で、いつも心に憂いを抱いている人がいるとします。その人の痛みは、もしかするとその人の母親の頃から続いているのかもしれない。その人の母親が、祖母から十分な愛情を受けていなかったから、子どもを愛する方法がわからなかったのかもしれない。そう辿っていくと、傷は世代を通り越します。

・子どもって、実は意外と大人。うちには子どもがいないので、小学生がどんなことを考えているかは自分の経験を通してしか想像できません。でも、この本を読んでいると、子どもには以外な強さがあることが感じ取れました。

・児童文学は、子どもだけのものではありません。ガツガツした大人の世界に長く浸かっていると、あの頃の純粋だった自分を忘れてしまいます。そんな時、児童文学をどうぞ。子ども心がよみがえってきますよ。


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2009

01/07

Wed.

17:50:50

ボクの音楽武者修行 

Category【随筆・エッセイ

現在、ウィーン国立歌劇場音楽監督 であられる小澤征爾さんが、ボストンで凱旋公演を行ったニュースを見ました。小澤さんが、どうやってヨーロッパからアメリカに渡り、世界に認められるようになったのか。それが知りたくて、この本を読みました。

ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)
(2000)
小澤 征爾

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書き出しをご紹介します。

 まったく知らなかったものを知る、見る、ということは、実に妙な感じがするもので、ぼくはそのたびにシリと背中の間の所がゾクゾクしちまう。日本を出てから帰ってくるまで、二年余り、いくつかのゾクゾクに出会った。
 神戸から貨物船に乗って出発、四日目に、ぼくにとって、物心ついてから最初の外国であるフィリピンのエスタンシヤという島が見えだした時 ―
 六十日余りの気の遠くなるほど長い長い船旅のあと、何日ものスクーター旅行でパリにだんだん近づき、やっとパリのセーヌ河のふちにたどり付いた時 ―
 少々空想的に考えていたチロルで、銀雪に輝く山頂にスキーで登って、ギョロリと山々を見まわした時 ―
 また、ヨーロッパから飛行機でボストンに飛び、機上から初めてアメリカ大陸を見た時 ―
 ニューヨーク・フィルの一行と、太平洋の上を飛んで来て日本の土が見えた時 ―
 これらは、いま思い出してもそのゾクゾクの代表的なものだ。
 しかし、まだある。



この本が書かれたのは昭和55年ですから、もう30年以上も前のことになります。
今考えると、非常にキテレツな方法で渡欧されたと感じることでしょう。でもそこには、本場でクラシックの息吹を感じながら音楽を聞きたい、学びたいという小澤青年の強い気持ちが溢れています。それはただ、「行きたい」ではなくて「行かねばならない」ほどの強い強い意志です。

小澤青年は、船で60日もかけてヨーロッパへ渡ります。それも、1台のスクーターと共に。
30年以上前ですから、スクーターといっても今のように快適なものではなかったはずです。(しかも、そのスクーターを手に入れるのに、とんでもないエピソードがあります。)フランスについた小澤青年は、スクーターにギター(ギターケースに大きな 絵文字名を入力してください 付き)で歌を歌いながらパリへと進みます。その様子は、ワクワクするほど楽しいです。小澤征爾さんは、若い頃から超1級のポジティブ思考者だったんですね。

この本が普通の旅行記や留学記と違うのは、小澤青年の音楽に対する尽きない情熱と、家族や友人への思いやりの深さが、読み手にも伝わる点かと思います。青年らしい奔放さの合間にのぞく人間らしさが、あの「世界の小澤」の裏側を見たようで嬉しくなりました。

jumee☆point1dこの本を読んでjumee☆point1d

・情熱は人を成功へ導くというのは、本当ですね。

・海外で生活するものとしての秘訣に溢れる本でした。自国を離れて生活するということは、想像以上に辛い場面がたくさんあります。言葉や食だけでなく、水や空気が合わないといったことさえあるのです。そしてこの辛さを全く感じずに海外生活を送ったという人はいないでしょう。(私は出会ったことがありません。)つい、滞在国での不満を口に出してしまいますが、その不満を口に出した途端、マイナス要素は倍に倍に膨らんでいくのです。小澤青年は、不満らしき不満は全く口に出していません。家族に会いたいとか、畳が恋しいとか、そんな程度。私もこれ以上不満を膨らませないように気をつけなくてはと思いました。

・好きなことを追求し、極める。これほど心を躍らせつつ、人を育てるものはないと思います。ワクワクの種は、老いも若きも育てることができるようです。1935年生まれの小澤青年は、今では小澤翁と呼ばれてもおかしくない年齢です。(73歳です)でも、テレビで見た小澤さんは、この本に出ている青年時代と変わらない情熱を持った方のように見えました。今でも毎日楽譜を勉強なさっているそうです。

若いのに自分の夢がわからない人に是非読んで頂きたいと思います。
夢の持ち方、育て方がわかりますよ。

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2009

01/06

Tue.

10:20:45

やがて哀しき外国語 

Category【日本文学

やっぱりこの人の文章には圧倒されます。

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)やがて哀しき外国語 (講談社文庫)
(1997/02)
村上 春樹

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『やがて哀しき外国語』は、村上春樹さんが1991年から2年半を過ごしたプリンストンで書かれたエッセイです。

書き出しをご紹介しましょう。

 最初にニュージャージー州プリンストンを訪れたのは一九八四年の夏のことである。アムトラック鉄道でワシントンDCからニューヨークに向かう途中に、プリンストン・ジャンクション駅で降りて、そこからタクシーで大学まで行った。一九八四年といえばレーガン対モンデールの大統領選挙戦の年だった。ブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・USA』がどこに行っても聞こえて、マイケル・ジャクソンが火傷をして銀色の手袋をはめている年だった(というとなんだかつい三、四年前のような気がするのは、トシのせいだろうか?)。



マイケル・ジャクソンのくだりで「ああ、あの頃か!」と思ってしまった私って・・・。

私は「すばらしい翻訳家のエッセイは絶対おもしろい」、という仮説を持っています。それをはじめに感じたのがこの作品でした。(その後、米原万里さんで確信を高める。)村上さんの本は、とてもリズム感があって読みやすく、ぐんぐんと引き込まれます。まるで自分が村上さんの横で「ふんふん」あいづち打ちながら、お話聞いてるような気分になるのです。やめられないんです。とにかく、面白い。

1991年のお話なんて、もう15年も前のことなんですけれど、実際に読んでみるとそれほど古さは感じませんでした。91年の記憶なんて・・・という若い方でも、きっと難なく読めると思います。

最後に村上さんが吉行淳之介の作品を英語から日本語に翻訳した部分が出てきます。
ああ。言葉にこだわるっていうのは、言葉を感じるっていうのは、こういうことなんですね。英語のmist、あなたならどう訳しますか?実際にプリンストンに留学している日本人学生(しかも優秀)に翻訳をお願いしてみたところ、ほとんどが村上さんとは違う訳し方をしたそうです。

この最後の1章だけでも、かなり読む価値があると思います。
外国語に携わっている方、文章を書いてる方、ぜひどうぞ。

jumee☆point1dこの本を読んでjumee☆point1d

・村上春樹さんほどの言葉の達人ともなると、日常(きのうの話で言う「ぐるり」のこと)へのアンテナ張りっぷりがなんとも鋭い。私ならきっと見落とすであろうことなのに、それがアイデアのきっかけになっていると「すごいわー」と感心感動するばかりでした。やはり小さなことをも見逃さない触覚が必要ですね。

・その鋭さが、言葉への愛着を産むのではないでしょうか。言葉に関する知識を増やすには、「この現象・物をピッタリの言葉へ表現するなら何っていうんだろう?」という疑問から始まる気がします。実感のある言葉を使えるようになるには、やはり体感が伴わなくてはなりません。村上さんの翻訳が愛されている理由はそこにあると思います。「原作者が日本人なら、きっとこう書いただろうな」と納得できる翻訳。言葉が生きてる。私もそうなりたい。今年こそ、そうなります。

・外国生活が長くなるにつれ、愛国心は増すものだ。
藤原正彦さんも仰っておりましたが、村上春樹さんにも同じような大和魂が見えました。確かに私も、離れたからこそ、よさが見えたのですが・・・。

・一流学者さんの生活
プリストンと云えば、超一流大学ですね。誰もが行けるところではありません。一流の研究者たちの暮らしぶりを覗くことで、学びのあり方が見えました。伝統の全てが良いとは思えませんが、長く守り続けている習慣から多くの天才学者が育っていることを思えば、やっぱりプリンストン流の学びの生活があるのだと思いました。

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2009

01/05

Mon.

11:11:40

ぐるりのこと 

Category【日本文学

先日読んだ『西の魔女が死んだ』
年末、梨木香歩さんの本をいくつか購入しました。

西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

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『西の魔女が死んだ』を楽しく読んだ後、次はこちらを読みました。

ぐるりのこと (新潮文庫)ぐるりのこと (新潮文庫)
(2007/06)
梨木 香歩

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このエッセイを読めば、西の魔女が考えていたことがわかる気がします。
まずは書き出しをご紹介しましょう。

 九州山地の外れの山に、小さい小屋を建ててから十数年になる。周囲には神話に出てくる山々もあり、深く切れ込んだ山襞に添うようにしていくつもの村や集落が点在している。そういう風景が好きで、当てもなくくねくねとした細い道に車を走らせていると、万葉集や古事記に出てくる古人の名を冠した神社に出くわしたりする。鄙びているが古代にはそれでも交通の要衝であり、重要な街道であったのだろう。たぶん、縄文の時代から。ろくろく舗装もされていない、ウサギやキジが側道の大きな羊歯の藪から飛びだしてくるような、しんとした古道であるけれど、新しく造成されたまっすぐな道にはない威厳と風格がある。



私はこの最初のくだりを読んで、猛烈に梨木香歩さんについて知りたくなりました。「神話に出てくる山々」とか「万葉集や古事記に出てくる古人の名を冠した神社」って、思いっきりtoh的ロマンのツボですうふ
残念ながら、梨木さんはあまりインタビューをお受けにならないようで、公開されている情報はほんの一握りでした。九州の小屋ですが、鹿児島出身の梨木さんにとって、地元の自然が心の安らぎなんでしょうね。私も羊蹄山や藻岩山をみると心が落ち着きますし、いつかは地元に別荘を持ちたいと思っています。

この本には8つのエッセイが収められていますが、1つ1つがとても長い。(20~30ページあります。)こんな長いエッセイ、須賀敦子さん以来です。エッセイというより、随筆?随筆だけど論文寄り?読了後はずっしり重い何かが私の頭の中に残りました。

そして、長いだけではありません。このエッセイの特徴は、いろいろなことが行ったり来たり。些細な事が螺旋のように繋がっている点にあると思います。例えば、『隠れたい場所』では、生垣の話がイスラムの女性の衣装へと繋がります。ちょっと独特な世界です。

読了後の「どっしり」感というか、「ずっしり」とした重みは、梨木さんの思考の深さに繋がると思います。私のようにほにゃららと日々を過ごしている人には、梨木さんのように1つの事物をしっかり見るとか、それをしっかり捉えて考えるということ自体が神業です。だからこそ、『西の魔女~』のような作品が生まれたんだと思いますが、何よりも深く深く掘り下げる、その小さな火をずっと燃やし続ける強さに圧倒されました。

タイトルの「ぐるりのこと」ですが、ぐるりとは、自分の周囲という意味です。
そうですよね。ぐるりのこと、最近放ってました。「考える」こととは何かを知ることのできる1冊でした。

jumee☆point1dこの本を読んでjumee☆point1d

・「考える」ことの大切さ
私には数え切れないほどの未熟なイロイロがありますが、自覚症状が“強”グループの中に「考え」に関する事柄がいくつかあります。「考えが浅い。」「しっかり考えずに口に出す。」「考える習慣がない。」などなど。そもそも「考える」ということが何か、わかってないような気がするんです。だからエッセイや随筆を好んで読んでいます。考えるとはどういうことか、そのロールモデルに出会えそうだから。この本もお手本となる1冊でした。

・「ぐるり」への関心を持とう!
最近熟年結婚が増えてますよね。私が小さな頃は離婚がとても珍しいものでした。(田舎だからか!?)でも、今は親族にも、友人にも、離婚経験者がいます。私が思うにですが、どんどんと「ぐるり」への関心が薄くなり、他を思いやる気持ちが縮小していること。そして、「ぐるり」の中での自分の立ち場が見えないから、他との共存方法がわからなくなっていること。つまり、「主体」が失われてきていることに問題があるように思えてならないのです。大人ですらこんな状態なのですから、子どもの世界にいじめや登校拒否があるのは当然のような気がします。2009年、「ぐるり」をよく見て、「ぐるり」を感じて暮らさなくてはと思います。それがイザコザの解決にもつながるだろうし、自己成長にも繋がるはずだから。

「ぐるり」という言葉、とても私の心に響きました。
「ぐるり」が見え出したら、自然と感謝の心も生まれてくるんだろうな。

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2009

01/04

Sun.

11:09:59

一番になる人 

Category【自己啓発

2009年、私が最初に読んだ本はこちら。

一番になる人一番になる人
(2008/08/05)
つんく♂

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年末に15冊ほど本を購入しました。箱を開けてすぐ、「この本は年始1冊目にしよう」と決めました。書評ブログで好評だったこともありますが、なんとなく jumee걲point1c とピンと来ました。紅白めでたい色でしたし、帯の「すべては妄想から始まる。」というのも気に入りました。

まず書き出しをご紹介しましょう。

 こうなればいいな、あの人みたいになりたいな。
 人は誰でも、なりたいもの、あこがれの存在があります。
 誰かにあこがれること、何かになりたいと願うことは、そこに近づく第一歩です。
 ところが、ある程度、大人になると、「あんなこと、自分にできるはずはない」「あんな人みたいになれるはずがない」と、あこがれをただの妄想にすぎないと否定してしまいがちです。
 妄想とは「根拠のないことあれこれ想像すること」と辞書にはあります。 
 「根拠のないことをあれこれ想像すること」にはたして意味があるのか。多くの人はそのように考えるかもしれません。
 でも、妄想を抱くことから、本当の人生は始まる。
いや、もっといえば、妄想を抱かないかぎり、大きな仕事は成し得ない。自分自身の経験を振り返ってみて、あらためてそうのように思うのです。



私は小さい頃から洋楽ばかりを聞いてきたので、あまりJ-POPには明るくありません。でも「シャ乱Q」の名前は聞いたことがありますし、「モーニング娘。」に至っては、会社の飲み会でずいぶん歌わされました。多くの書評ブログにありましたが、音楽家だけあって、リズム感があり心にすっと入る文章がとても強く印象に残りました。思いっきり深い内容を小学生でもわかるような文章で記されています。

ところで、今回初めて音楽家の書いた自己啓発書を読みました。今まで読んだ本は、大学教授だったりMBAホルダーやビジネスで大成した方のものでしたので、他の自己啓発書とは違った色を持つ本です。MBAホルダーのお話ですと、「ああ、自分はそこまでは無理・・・」と思ってしまうことが多々あります。もちろん、つんくさんも素晴らしい音楽家&大成功なさっている方なのに、遠い感じがしない点にがんばる力が湧きました。

jumee걲point1dこの本を読んでjumee걲point1d

・妄想は楽しいです。でも妄想だけで終わらせてはいけない。つんくさんはしっかりと妄想を形にするための行動をとったからこそ、今のお姿があるのです。

・自分が凡人であることを忘れるな!
天才はかわいそうなんだそうです。「努力の末に何かが見えてくる」とは、凡人だからこそわかること。(天才は数回でやってみるだけで簡単にクリアできちゃうので、“何か”が見えないそうです。)凡人だからこそ、才能が枯渇しちゃうなんていうこともないですし、失敗だって当たり前になる。それに凡人だからこそ、方法を研究したり努力したりと自ら道を作ることができます。

・石の上にも3年
こつこつ続けることが大切。あきらめないことが大切。2年10ヶ月の段階で「完璧だ!」と自画自賛したり、「もうダメだ」とあきらめるべきではありません。とにかく3年は続けること。

2009年、1冊目が良書でラッキーでした。

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2009

01/01

Thu.

17:10:18

謹賀新年 

Category【その他

新年、明けましておめでとうございます。

昨年は多くの方に閲覧いただき、心より感謝しております。
2009年はより価値ある内容をお届けできるよう精進致します。
どうぞご愛顧下さいませ。

本年もよろしくお願い申し上げます。

平成二十一年 元旦
toh



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