01«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.»03

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2009

02/27

Fri.

22:28:16

対岸の彼女 

Category【日本文学

直木賞受賞作のこちらを購入です。

対岸の彼女 (文春文庫)対岸の彼女 (文春文庫)
(2007/10)
角田 光代

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書き出しをご紹介します。

 私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。
 ぼんやりしながらくりかえしそう考えていたことに気づいて、小夜子は苦笑する。そんなことを考えること自体、子どものころから変わっていない。私がえつのだれかだったら、たとえば人気者のヨウコちゃんだったら、優等生のニッタさんだったらと、小夜子はよく考えている子どもだった。
 せり出した木々の枝が作る日陰の下、ベンチに座る小夜子は、砂場で遊ぶ娘のあかりに視線を移した。公園内には、ほかに何人も子どもがいて、みんなだらかしらと遊んでいるのに、あかりは今日もひとり、砂場の隅で掘りかえしている。あの子ももう少し大きくなったら思うのかしら、私がべつのだれかえだったら・・・・・・なんてことを。小夜子はため息をついて携帯電話を取り出した。着信履歴はない。自分の家に電話をかけて、留守番電話のメッセージを再生してみたが、そちらにも何も入っていない。待っている電話はまだきていないのだ。



この本、30代の私には重なるところがたくさんありました。そのせいか、読むのに時間がかかりました。主人公たちの心の傷が、自分の過去の出来事に似ていたからです。子どもを産み、仕事に戻った小夜子。会社を経営する葵。高校時代の友人、魚子。結局、女って高校時代から30代までずっと、同じような悩みを抱えているのかもしれません。大人になったつもりでいたけど、まだまだってことですね。

女性の結婚平均年齢がどんどん高くなりました。今は30歳くらいでしょうか。その頃を境に女性の環境も代わります。結婚しても、子供を産む人もいれば持たない人もいます。子どもの有無で、生活環境は全く変わるはず。それぞれの立場で、それぞれの悩みが問題があるでしょう。一方30歳を過ぎたあたりから、女性のキャリアも磨きがかかります。昇進する人もあれば、転職してキャリアアップを図る人もいるでしょう。一方、思ったように仕事が進まない人だっている。以前、既婚未婚を「勝ち組、負け組」と表現するブームがありましたよね。この言葉を聞いたとき、とても不自然だと思ったのですが、それは結婚=女の幸せという見えない価値観がどこかに潜んでいるからだと思います。

この小説は、そんなステレオタイプの女性像ではなく、悩みや過去を抱きながら日々それぞれの道を生きる女性の姿を表した長編小説です。30代の女性が感じるであろう数々の悩みや決断が見え隠れします。私もこの主人公と今の自分を重ね、随分考えさせれられる部分がありました。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・正直、圧倒されました。ここまで女性の気持ちを上手く表している小説に出会ったことがありません。女性の心を知りたい男性にも是非読んで欲しいです。

・過去と現在が行き来しつつ、小説は進んでいきます。そのオーバーラップぷりが見事でした。誰でも時々過去を振り返る瞬間があると思います。人間、過去をキレイさっぱり忘れて過ごすのは難しいものですよね。過去を「思い出」として温められたらな、と思います。そして過去を良い物にするため、今をがんばらなくちゃ。

・こんな小説、書いて見たいです。すごい文章力だと思いました。

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2009

02/26

Thu.

22:26:52

ヨモギ・アイス 

Category【日本文学

すごく昔に読んだ本です。タイトルだけが頭の中に残っていました。もう一度読みたいと探していたのですが、別タイトルで出版されたようです。気づけてよかった!

ヨモギ・アイス (集英社文庫)ヨモギ・アイス (集英社文庫)
(2007/04)
野中 柊

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私が読みたかったのは、野中柊さんの『アンダーソン家のヨメ』です。内容は、アメリカ 人と結婚した 絵文字名を入力してください 人の女の子の話だったかな?とうっすらと覚えていた程度。それが最近になってもう一度読みたくなりました。『アンダーソン家のヨメ』は今は単独では出版されておらず、「ヨモギ・アイス」というお話とともに1冊にまとめられた模様です。

さて、内容は、やっぱりアメリカ 人と結婚した 絵文字名を入力してください 人の女の子の話でした。 アメリカ 生活での葛藤とか、文化の違い、思想の差などが書かれています。それが難しい言葉ではなく、若い人が感じるであろうモヤモヤ感のまま、いかにもイマドキ風に仕上げられています。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・アメリカに限らず、国際結婚、国際恋愛、これから海外へ留学される女子にタメになるお話だと思います。私も海外で生活していると、正直 jumee☆mad1 なことが多発するわけですよ。そして、なかなか帰国するチャンスがない場合、「日本はもっとこうだった。」「日本ならこんなことはない。」という思いから、実際の「日本」とは異なる架空の「日本」妄想バージョンを作り上げてしまうんですね。この本を読んで、海外在住の人にはそんな妄想ワールドを持っている人が結構いるだろうなーと思いました。(逆に日本で暮らしながら、故国を思う外国人のかたもたくさんいるでしょう。)私は日本が大好きですが、日本が世界一と驕り高ぶることだけは気をつけたいと思っています。だって、勝ち負けを争うために国家が存在してるわけではないんですから。

・キムチの国でも、最近になってようやく30代のビジネス・ウーマンが活躍する世界となりました。昔は女は家にいるものだという考えが主流だったようです。今では社会で働く未婚女性を「ゴールド・ミス」と呼び、その数もどんどん増えてきています。私はこの呼び方に抵抗がありますが、こちらの女性はそれほど不満でもないみたい。女性の生き方にも人の数だけスタイルがあります。子どもの面倒をみながら暮らしたくても、働かなくちゃいけない人もいる。働きたいのに、仕事がなくて家に居る人もいる。きっとアメリカにも女性の数だけ、いろんな生き方があるはず。キムチの国より、いろんなスタイルが受け入れられているように思いますが、実際はどうなのかしら。

・私もアイス、大好きです。一番は、抹茶味。(余談でしたね。)

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2009

02/24

Tue.

22:25:38

鈴木敏文 商売の原点 

Category【ビジネス・経済

小宮一慶さんの本で推薦されていたこの本。しばらく前から読んでいたのですが、今朝やっと読了しました。

鈴木敏文 商売の原点 (講談社+α文庫)鈴木敏文 商売の原点 (講談社+α文庫)
(2006/04/21)
緒方 知行

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なかなか読み進まなかった理由は、コンビニエンス業界のお話を、ビジネスの一例として自分がうまく咀嚼できなかったからです。私は以前、食品関係メーカーでお仕事をしていたことがあり、セブン&アイ・ホールディングスさんもお得意先の一つでした。その時のことを思い出しながら、「ああ。あの時のアレは、こういう理由だったのか。」と要約わかった次第です。異業種から学ぶことはたくさんあります。私はあとがきまで読んで初めて、この本の素晴らしさに気づきました。きっとデキるビジネスパーソンなら、最初の数ページで「おお!」と内容の濃さに気がつくことでしょう。

では、書き出しをご紹介しましょう。

 基本四原則を徹底する

 品ぞろえ、鮮度管理、クリンリネス(清潔)、フレンドリーサービス - これが私どもの商売における基本四原則です。
 たとえばクリンリネスですが、セブンーイレブンの社員でこの意味を知らない人はいないはずなのに、それがきちんとできていないのが実情です。
 こうした基本的なことができていないのに、他のことをやろうとしても、お客様に店にきてもらえるわけがありません。フレンドリーサービス、鮮度管理、品ぞろえについても同じことがいえます。
 たとえば、フレンドリーなサービス、つまり感じのいい接客ができていないのに、お客様にきてほしいと思っても、それはナンセンスです。また、味や鮮度の悪い食べ物を並べておいて、うちの店にきてほしいと願っても、これまたナンセンス。お客様がほしいと思った商品を品切れさせておいて、「どうぞ買いにきてください」というのは傲慢というものです。


 
私のように、異業種と今の自分との共通点をうまく見つけられない方は、是非あとがきから読んでください。緒方知行さんの「編者解説」を読めば、どうしても読みたくなると思います。何がすごいって、緒方さんは、この本が世に出る4年以上前、不治の眼疾のため、視力が限りなくゼロに近い状態になったそうです。そこで、アシスタントさんに門外不出として保存されていたセブン&アイ・ホールディングスの会議速記録を読み上げてもらい、テープに録音して編集業にあたりました。120分のテープが80本近くあったそうですから、聞くだけでも大変な作業のはず。この本は鈴木会長と緒方編集者の熱意の記録です。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・私は「日本語を教える」というサービスを提供しています。セブンーイレブンの基本四原則は、日本語教師にも適応することに気づきました。ということは、どの業種にも共通するのではないでしょうか?私の場合、品ぞろえ=日本語の知識、鮮度管理=最新情報、クリンリネス=身だしなみ、フレンドリーサービス=信頼される人柄、と解釈しました。教師として、知識はもちろんのこと、身だしなみはサービス業の基本です。また外国で暮らしていると、私を通して日本人像を思い描く人だっているはず。信頼される関係を気づくには、フレンドリーさは外国社会で暮らす最低限のマナーです。

・加盟店の管理についてのくだりで、例えば掃除の大切さがわからない店長さんには、地域の管理担当者が実際に出向いて掃除をするという話があります。どんなに話して聞かせても改善しない場合は、百聞は一見にしかずです。どうやるのか、やってみせる。人にものを教える時、相手にどうわからせるかについて改めて考える機会となりました。

・お客様が何を必要としているのか。これから何が必要とされるのか。時代の流れを読むのは難しいですし、人の心を読むのも難しい。でも、コンビニって大抵の場合、行けば用が足せますよね。それってスゴいことだと思いました。私も生徒さんが何を必要とし、これからどんな学習が必要とされるのか、一人一人をよく把握しなくては。

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2009

02/23

Mon.

22:23:25

たのしいムーミン一家 

Category【児童文学

以前、フィンランドに留学なさった道産子(旭川のご出身です)高橋絵里香さんの『青い光が見えたから 16歳のフィンランド留学記』をご紹介しました。

過去記事参照 jumee☆arrow5R 2008.12.04 【本】サンタの国の教育事情を知りたいなら

高橋さんがフィンランドに留学したキッカケは、ムーミンでした。
ムーミン、ご存知ですよね?

 

「ムーミンとの出会い」という章で、高橋さんはこんな風に語っておられます。

 本を読むのは以前から好きだったが、とりわけ私は『たのしいムーミン一家』のとりこになってしまった。どうしてなのかすぐにはわからなかったが、どうやらその本は、それまで読んだ童話や絵本とは根本的に何かが違っているようだった。
 その独特の世界にはまず、他の本には見られないような「不気味さ」があった。子どもを守るために「危ないから」と言って、大人が隔離していしまいがちな「危険」や、わくわくするような「恐怖」がそのまま存在していて、どこか親近感の持てる性格のムーミントロールが仲間たちと織りなす数々の冒険のに、私は胸を躍らせた。
(P21より)



アニメでしかムーミンを見たことが無かった私は、ムーミンに不気味さなんてあったかな?としばし考えました。でも思いつくのは、「ミーの声が不気味といえば不気味だったかも。」とか、「バーバ・パパもムーミンも、なんか体形が似てる。ああいうキャラは人によっては不気味に見えるのかな?」と全く答えに結びつきそうにないことばかりが頭に浮かぶばかり。

だったら、実際読んでみよう!

たのしいムーミン一家 (講談社文庫 や 16-1)たのしいムーミン一家 (講談社文庫 や 16-1)
(1978/04)
トーベ・ヤンソン

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ありがたいことに、ムーミンシリーズは講談社文庫からも出版されています。1冊500円程度ですのでお買い得。

では、書き出しをご紹介しましょう。

 ある灰色にくもった日のことです。ムーミンたちの住む谷間に、その冬での初雪がふってきました。
 雪はしずかにつもって、みるみるうちに、なにもかも、まっ白にうずめてしまいました。
 ムーミントロールは、戸口に立って、谷間がまっ白い冬の毛布でおおわれていくのを、じっと見ていました。ムーミントロールは、心の中で思いました。
 「いよいよ今夜は、きっとぼくたち、長い冬のねむりにつくんだぞ」
 ムーミントロールたちは、だいたい十一月には、冬眠に入ります。冬の寒さと、暗い長い夜をすかない人たちには、これはうまいやりかたではないでしょうか。



読んでみて思ったこと。やっぱ、アニメと原作は違うわー。
違う点を少し揚げてみましょう。

・原作は冬眠に入るところからお話がスタートしますが、アニメはたしか冬眠から開けていたはず。
・ムーミンのガールフレンド、原作では「スノークのおじょうさん」と特定の名前はありません。アニメでは「ノンノン」ですね。
・アニメでは割と早い段階からミーが登場しますが、原作ではまだ登場してません。
・アニメではスニフとスナフキンはそれぞれの家がありますが、原作では一緒にムーミンの家で暮らしています。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・高橋さんの仰る「不気味さ」、なんとなくわかりました。なんとなく、の理由は、私が大人になってから読んだからです。これを子どものころに読んでいたら、もっと不気味に感じていたかも。飛行おになんて、ちょっと怖いかも。

・ムーミン、改めて読むと面白いですね。人情溢れたお話です。アニメの第1話でご確認ください。



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2009

02/20

Fri.

23:39:08

英文法をこわす―感覚による再構築 

Category【語学 

BBC聴きながらこの本を読みました。

英文法をこわす―感覚による再構築 (NHKブックス)英文法をこわす―感覚による再構築 (NHKブックス)
(2003/01)
大西 泰斗

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壊すも何も、壊せる程の知識がないんですけど・・・。

気を取り直して、書き出しをご紹介します。

 既存の英文法を壊してしまおう。そしてその後に全く新しい英文法を構築しよう。この本の主張は至って簡単なことだ。そしてその動機も至って単純である。

 現在、外資の流入が盛んになっているせいもあろう、英語力が以前にまして切実に求められている。毎年多くの本が出版され、多くの論者がデビューするが、1つの典型パターンは「英語教育がなっていない」であり、とくに頻繁に俎上に上るのは学校で学ぶ伝統的な文法(以降、「学校文法」)である。「学校文法には多くの欠陥がある」と言っても、多くの英語学習者にとってさして意外なことではないだろう。それほどまでに批判され、疲弊し尽しているのだ。



大西泰斗さんの本を読むのは、これが2冊目です。『ハートで感じる英文法』を読み、すっかり大西式のとりこになりました。『ハートで・・・』はまさに目からウロコの1冊だったのです。

大西先生の英語は、英文法を丸暗記する「学校文法」ではなく、外国語の感覚をキャッチしながら学ぶ方式です。私たちも日頃会話をするときに、「この動詞はサ変だから、語尾はこうで~」などと考えながら発話しているわけではありませんよね。経験や感覚で得た日本語の知識を使って、特に問題もなく日本語を操っています。その感覚の部分にもっと迫ってみよう!英語の感覚を知ることで、もっとナチュラルな英語を操ろう!というのが大西式であります。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

『ハートで感じる英文法』より文章量が多く、すこし固めな感じです。大西式に触れたいなら、まずは『ハートで・・・』をおススメします。

ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)
(2005/12)
大西 泰斗ポール・マクベイ

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・「動詞+前置詞」は熟語として教えられますね。でも、英語を母語とする人は、「熟語」などという観念もなく、動詞と前置詞がそれぞれ持つ本来の意味をドッキングさせているだけだそうです。前置詞の持つ感覚がわかれば、熟語を暗記する必要はなくなりますね。

・今までは辞書に出ている意味をただ暗記するだけでしたが、これからはもっとその感覚を掴むようにします。「見る」だって、その見方によってそれぞれの語が存在します。(見える、じっと見る、ちら見する、ガンを飛ばすくらい見る、見つめる、睨む・・・)これからはもっと丁寧に語に接したいと思うようになりました。

・「間違うのが恥ずかしい」と思わなくなりました。知らなくて当然。間違って当然。だって私、英語が母語ではないんですもの。その語の持つ感覚や文化を共有できてないんですもん。そのかわり、学べる。学べばいいんです。この本を読んでわかったことがあります。私の生徒さんにも上手に日本語を操る人が数人おられます。でも、「私だったら、こう云うなぁ。」と思う表現を使うことがあるんですね。それって気付くと、まさに「感覚」を味わえてるかどうかの差なんです!英語だけの事ではありません。外国語を学ぶには、「感覚」を掴むことが鍵なのだと思いました。

・私も感覚を伝えられる教師になりたいと思いました。それをどう授業に盛り込もうかな・・・。この本スタイルの他言語バージョン、出ないかなー!

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2009

02/17

Tue.

23:36:51

必ずものになる 話すための英文法 Step1[入門編I]  

Category【語学 

この本、やっと終わりましたよ。ああ。

必ずものになる 話すための英文法 Step1[入門編I] (CD1枚付)必ずものになる 話すための英文法 Step1[入門編I] (CD1枚付)
(2006/01/19)
市橋 敬三

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?あなたは高級なコートをお持ちなんですね。
?あなたは広々とした事務所をお持ちなんですね。
?あなたは湖が見渡せる分譲マンションをお持ちなんですね。
?あなたはドイツの小型車をお持ちなんですね。
?あなたはステキなマフラーをお持ちなんですね。

上の5つ、英語にできますか?

昔は2冊組の本だったそうですが、現在は6冊組みになっています。その1冊目。入門編1冊目といえども、結構英訳できない問題がありますよ。

絵文字名を入力してください 語で見ると入り組んだ文章だったりするのですが、英語にすると「あれ、こんなシンプルなの?」と思うものがたくさんありました。一番最初の「高級なコート」って英語でなんていうの!?レベルの私にとっては、語彙の助けにもなりました。

この本を使い始めた理由は、『英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法』でおススメされていたからです。

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法
(2005/10)
森沢 洋介

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森沢さんの瞬間英作文シリーズを終え、「話すための英文法」シリーズへの移行です。
6冊、がんばって終えたいと思います。夏までに・・・。

上の問題の答えは、折り込んでおきますね。
-- 続きを読む --

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2009

02/16

Mon.

23:35:13

りかさん 

Category【日本文学

ヌクヌクしながら、また梨木さんの作品を読んでいます。
今日読んだのは『からくりからくさ』に続く作品です。

りかさん (新潮文庫)りかさん (新潮文庫)
(2003/06)
梨木 香歩

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では、書き出しをご紹介しましょう。

 「ああ」
 ようこは一人になってしみじみ箱を覗くと、悲しくてため息が出た。
 母さんの前では、いっしょうけんめいがまんしていたけれど(不満そうな顔をしたら、せっかくのおばあちゃんからのプレゼントなのに何ですか、って言われるに決まってるから)、がっかりのあまり、涙が出そうだ。
 ようこは、リカちゃん人形が欲しかったのだ。
 でも、送られて来たのは真っ黒の髪の市松人形だった。ほっそりとした「リカちゃん」の倍近くある。
 なんでこんなことになったのだろう。



『からくりからくさ』の蓉子が「りかさん」に出会った経緯、そしてりかさんと心を通わせるに至った日々が心に染みます。とくにおばあさんのお人柄は、印象的です。

この作品には2つのお話が収められており、後半は『からくりからくさ』から1年後の未来の話です。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

『からくりからくさ』のインパクトが強く、もっともっと続きが読みたいと思ったので、後に収められた「ミゲルの庭」は嬉しかったです。続編、もっと読みたいなぁー。

・この作品でも、物に命が宿ることがテーマとなっています。世界観が変わってくる。生物ではないものに命を感じるのは日本人特有の感覚なのかもしれません。八百万の神に通じる森羅万象に命を感じる心は、日本人ならだれもが持っている感覚だと思います。イギリスの児童文学を読んでいると、妖精やゴーストとして「なにか、ある。なにか、いる。」のように、ある存在感として登場します。梨木さんの小説がイギリスの文学と繋がるのは、こういう「命」の部分なのかもしれません。

・ちょっと涙。心が痛むって、愛があるからこそですね。我が家のガンプラ6体が愛おしく見えてきました。

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2009

02/15

Sun.

12:06:03

時の旅人  

Category【児童文学

梨木香歩さんの作品には、多くの植物が登場します。こういう作品、前にも読んだよなーとずっと思っていたのですが、それをやっと思い出しました。

この本です。

時の旅人 (岩波少年文庫)時の旅人 (岩波少年文庫)
(2000/11)
アリソン アトリー

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原書はこちら。

A Traveller in Time (Puffin Books)A Traveller in Time (Puffin Books)
(1977/05/26)
Alison Uttley

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この本にも、たくさんのハーブが登場します。日常生活の至るところに植物が活かされているのが印象的です。では、書き出しをご紹介しましょう。

 1 サッカーズ農場

 私― ペネロピー・タバナー・キャメロンが、少女の頃のできごとをおはなしします。その不思議な経験は、今でもどんなこまかいこともみな、とてもはっきりとおぼえています。森やなだらかな丘がどこまでも緑につづき、小さな川が日の光とたわむれながらハシバミの木立の下を流れていく、美しい田園の風景が目にうかびます。ブナの林で鳴いているヤマバトの、眠そうな、たいくつしているような鳴き声、屋敷の横の果樹園で読んでいるカッコウの、したしげな、やわらかい声もきこえます。苔におおわれた地面から湧き出る氷のようにつめたい水。かがみこんで、両手をコップにしてすすったその味は、今もくちびるに残っています。たっぷりと日光をあびたハーブガーデンのつんとするにおいや、雨のあとのスイカズラの甘い香りもしてきます。でも、それよりも強いのは、薪の煙と干し草の山と、そして、古いふるい時代とが、分かちようもなくまじりあってかもしだされた、古い屋敷の豊かながぐわしいにおいです。こういうにおいと音のすべては、織りあわされた光と闇、影と悲劇とともに、これからおはなしする物語の一部になっています。



作者、アリソン・アトリー(Alison Uttley)はイングランドのダービーシャーで生まれ、自然の中で育ちました。ダービーシャーはマンチェスターとシェフィールドの間で、ピーク・ディストリクトというイングランド最初の国立公園がある地域です。アトリーの生まれたクロムフォードは、そのピーク・ディストリクトの南の方に位置する自然に溢れたところだそうです。

アトリーの生家の写真を発見しました。



この家の写真、まさに『時の旅人』のサッカーズを連想させます。
病気療養のために姉のアリソン、兄のイアンに連れられサッカーズにやってきたペネロピー。サッカーズは母の伯母さんと伯父さんが住む農場で、そこは古い歴史のある荘園でした。姉兄は「空想」と言いますが、ペネロピーには不思議な力がありました。しかし母はペネロピーには、祖母と同じ不思議な力があるかもしれないと考えます。母の祖母も皆が見えないものが見えたり、聞こえたりしたのです。サッカーズに来たペネロピーは、次第に健康を取り戻しますが、それと同時に新しい世界に足を踏み入れます。これはペネロピーの時を越えた旅を記すファンタジーです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・サッカーズでは、日常に植物が欠かせません。ペネロピーの時代では、タンスの芳香剤や料理に活用されていますが、時を遡ると教会や殿様の部屋の床に撒いたり、治療に使ったりとハーブの役割は幅を広げています。ハーブが登場すると、その場面が今、どんな状態なのかがより伝わる気がしました。緊張感、安定感、愛情などが感じられる。香りは経験値を引き出します。今ではアロマテラピーがブームとなり、多くの方がラベンダーやゼラニウムの香りを知っているでしょう。実際に庭での香りを経験していなくても、ゼラニウムの香りからいろいろな経験を想像できるのではないでしょうか。梨木さんの作品にも共通することですが、植物が小説により深い色をつけてくれます。その存在だけではなく、香りや季節感が引き出されます。私も庭で花を育てて暮らしたくなりました。

・アトリーは、生涯100冊以上の書籍を残しています。中でもグレイ・ラビットとこの作品が有名です。『時の旅人』、是非映画化して欲しいなぁ。BBCさん、是非お願いします。

・梨木さんのファンなら、きっとこの作品も楽しめるはず。おススメです。

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2009

02/13

Fri.

12:03:49

ハッピーハッピー ロンドン 

Category【旅行

今回購入したのはこちら。

ハッピーハッピー ロンドン〈2〉 (ガールズ・トラベラーズ・ファイル)ハッピーハッピー ロンドン〈2〉 (ガールズ・トラベラーズ・ファイル)
(2008/12)
ハッピーハッピーロンドン取材班

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귽긎깏긚、ロンドンです。
2001年に出た1冊目の『ハッピーロンドン』がとても面白かったので、2冊目も購入してみることにしました。

ハッピーロンドン (ガールズ・トラベラーズ・ファイル)ハッピーロンドン (ガールズ・トラベラーズ・ファイル)
(2001/04)
ハッピーロンドン取材班

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「ガールズ・トラベラーズ・ファイル」という名前の通り、女子が喜びそうな内容となっています。記事を書かれた方も在ロンドンの女性や、ロンドン好きの女性のようです。この本の特徴は、ガイドブックというより読み物に近いところでしょうか。多くのガイドブックが写真とちょっとしたインフォメーションを掲載しているのに対し、こちらは見開き1ページ程度の記者の体験記が記されています。

では、書き始めをご紹介しましょう。

 思い切りハメを外した王子に会えるかも?
 ハワイアン・スピリット満載のクラブでロイヤル・ファミリーに一歩お近づき!

 ダイアナ元皇太子妃の悲報が世界中を駆け巡ったときは、まだあんなにあどけなかたウィリアム王子とハリー王子。気がつけばふたりとも、やれパパ似になってしまっただの、恋人と離れただのくっついただのと、すっかり大人になっちゃった。ついでにふたりとも夜遊びが盛んなお年頃とあって、クラブやパーティーに出かけては、その豪遊っぷりや泥酔っぷりがデカデカと報じられ、「そんなんでいいのか、王子たちよ・・・・・・」って不安になっちゃうことも。でもそれって裏を返せば、「王子たちに会うなんて、夢のまた夢!」なんて思っていた一般女子たちも、王子たちに出会える可能性があるってわけじゃない!



私、あることに気付いてしまいました。
『ハッピーロンドン』が出た2001年の頃は、私もガールズ の一員だったということです。アジュンマ(キムチ語でおばさんの意)へ片足つっこんだ年齢となった今、ハッピーが2倍となった『ハッピーハッピー ロンドン〈2〉』では、その楽しみを半分くらいしか共有できない・・・뿇궭뜛귒

まず、第1章の『行くたびに新しい、ようこそロンドンへ!』の最初の記事(上参照)からすでに、「いや、私、お酒飲まないし、王子に会ってどうこうっていう野望もないし・・・」と心の中でつぶやきながら、世代の違いを感じ始めてたんですね。でも、よくよく考えると、ロンドンへ向かう人はきっとファッション、アート、音楽などの芸術分野に興味があったり、さらにはプロを目指す人が多いかと思います。(と、年齢のせいではなく興味のベクトルが違うだけさ!と強調しておきます)だから最初に大雑把な「流行」がテーマになっているのかもしれません。クラブ、ライブに興味のある方には貴重な情報かと思いますので、1章だけでも読んで見て下さい。

ガーデニング、ショッピング、食、旅のテクニック的なお話はとても楽しく読みました。
なんとこの本にもカツマー(勝間和代さんのファンのこと)が!『ロンドンで快適自転車生活』という記事があります。この記者さんは、なんとご自身の折りたたみ自転車をロンドンへ持参なさったそうです。ケースに入れて、タイヤの空気を抜けば大抵はOKだそう。記者さんはアシアナ航空を利用なさったそうですが、もし「私もmyチャリ持参するわっ!」という方がいらしたら、必ず利用予定の航空会社さんまでお確かめ下さいね。勝間さんにもロンドンで自転車に乗って欲しい!と思うのは私だけでしょうかw

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・個人的にはオーガニック・フードのお話がhitでした。この記事を読んだだけで、ロンドン熱が高まります。これ、絶対に行きたい!食べてみたい!が満載でした。この間買った紅茶もおいしかったし、やっぱりイギリスはおいしいんだ!

・この本には写真が一切ありません。全てがイラストです。それがまたいい感じでして、温かい柔らかな印象を与えています。

・一方、楽しい!ステキ!だけではなくて、危機感について喚起する必要もあるのでは?海外の大都市は安全と危険の両方が潜在しています。地下鉄駅1つ降り間違えただけで、1本道を間違えただけで、いきなり危険区域に入ってしまうこともあるんです。ソウルですらそうなんですから、ロンドンあたりだともっとその差は激しいのではないか、と。実際、ニューヨーク出身の方に聞いたのですが、ロンドンはニューヨークより、パリより怖いそうです。知り合いのビジネスマンも、ロンドンとデトロイトの出張の時はいつも以上に慎重になると云っていました。現地に滞在なさっている方なら、感が危険を知らせてくれると思いますが、旅行の場合は十分気をつけたいですね。


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2009

02/12

Thu.

12:02:17

蝉しぐれ 

Category【日本文学

はじめて時代小説を読みました。

蝉しぐれ (文春文庫)蝉しぐれ (文春文庫)
(1991/07)
藤沢 周平

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まずは書き出しをご紹介しましょう。

 海坂藩普請組の組屋敷には、ほかの組屋敷や足軽屋敷には見られない特色がひとつあった。組屋敷の裏を小川が流れていて、組の物がこの幅六尺に足りない流れを至極重宝にして使っていることである。
 城下からさほど遠くはない南西の方角に、起伏する丘がある。小川はその深い懐から流れてくだる幾本かの水系のひとつで、流れはひろい田圃を横切って組み屋敷がある城下北西の隅にぶつかったあとは、すぐにまた町からはなれて蛇行しながら北東にむかう。



以前どこかで読んだ斎藤一人さんのコメントに「時代小説を読みなさい。そして、その登場人物の死様を注意して読みなさい。」とあったのを思い出し、時代小説を読んで見ることにしました。まずはやっぱり 絵文字名を入力してください のもので、武士が登場する作品が良いなと思っていたら、タイムリーにもテレビで児玉清さんがこの本を紹介されておりました。

jumee☆signHPD NHK 私の1冊 日本の100冊

児玉さんのお話っぷりに引かれて、さっそく購入して読み始めました。

城下町に暮らす元服前の若者3人が、それぞれの人生を歩む話です。主人公の文四郎は、友人の与之助と逸平と共に、午前は私塾で経書を学び、午後は道場で剣道を学んでいます。ある日の事件を境に、文四郎の家は家禄を減ぜられることになります。周りが遠のいていく中、文四郎を支えたのは剣の道と友情でした。

人の情と、心の高潔さに溢れた小説です。文四郎が悲しみを堪えながら車を押すところは涙モノです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・武士の世界の凛々しさに心を打たれました。私たちの先人は、こんなにも真っ直ぐで情熱的な心を持っていたんですね。人情というと、ちょっと生ぬるいもののように感じますが、それは礼儀やわきまえがあってこそ生きるんだなぁと思いました。

・キムチの国でも、両親には敬語を使う人が多くいらっしゃいます。こちらの儒教は、今となっては歳上最強、男>女という図式になってしまいましたが、子どもであっても日常で敬語を使いこなせるという点では見習うべきものがあります。この本に出てくる会話の口調はとても美しく、相手を思いやる心が伝わってきます。よくある「最近の若いものは・・・」ではありませんが、TPOに合わせてしっかりと敬語を使う事、敬うべき相手には正しい言葉を使う事で、自分をもっと表現できるような気がしました。

・時代小説、これは涙なしには読めませんね。切なくて儚いけど、温かいお話でした。こういう作品に感動できるとは、私も大人になったんだなぁ。


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2009

02/10

Tue.

12:01:41

からくりからくさ  

Category【日本文学

今年に入り、梨木香歩さんの作品にのめりこんでいます。
今回読んだ作品は、タイトルにはありませんが上下のセットの上巻にあたるものです。

からくりからくさ (新潮文庫)からくりからくさ (新潮文庫)
(2001/12)
梨木 香歩

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この下巻にあたるのは、『りかさん』です。
まずは書き出しをご紹介しましょう。

 小さな木の門が人待ちをしているように少し開いていた。
 細い露地を入っていくと、玄関の右手に侘助椿が咲いている。改築した隣家の加減で、そこだけ晩冬の日が射している。
 蓉子は持ってきたねじ式の鍵をがらり戸の鍵穴に差し込み、まわし始めた。一回まわしたところで、二枚の戸の重なりを少し持ち上げるようにする。それがコツだ。
 祖母がいた頃は鍵など使う必要もなかった。戸はいつも開いていた。不用心だから家にいるときも内側から鍵を締めておくようにと、蓉子の両親もいつも口を酸っぱくして言っていたが、ついぞ守られたことはなかった。米寿近くまで生きて、それまでの生活習慣を変えるのは難しかったのだろう。今はそんなおっとりした時代ではないのだ、といわれても、祖母にはぴんとこなかったようだ。



先ほど上下セットだと云いましたが、お話が上巻から下巻に続くというのではなく、時代の流れにそって話しが行き来するという意味でのセットです。この本が今だとしましょう。下巻には2つのお話が収められているのですが、1作目が過去、2作目が未来にあたります。

蓉子の祖母が亡くなり、その家を女子学生の下宿として貸し出すことになります。祖母の家に愛着のあった蓉子は、自分もそこで暮らすことに決め、管理人として暮らします。下宿人は3人。アメリカ人で東洋に関心のあるマーガレット、美大生の紀久と与希子は、染色を専門とする蓉子とも相性がいい。じつは同居人にはもう一人ありました。それは、蓉子が大切にする人形、「りかさん」です。りかさんには不思議な力があり、蓉子とは心が通じている。りかさんを囲んでの不思議な縁のお話です。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・この本を読み、どうして私がこんなにも梨木さんの作品にのめりこんでいるのかがわかりました。今まで読んだ梨木さんの作品、静けさというか、穏やかさというか、ひっそりした深さがあるように思うんです。自然の風景が多く描写されているからでしょうか。ダイナミックではないけれど、確かに強い息吹を感じる世界。私が身近なことのなかから思い出す限りでは、雪のようだと思いました。雪が降っている日はとても静かです。音が閉ざされたようになります。こんこんと雪が降る様子は、まるで眠っているようだけど、降る雪は踊っているようで、空気も澄み、木々は葉も無いのに生き生きと見えます。ソウルの喧騒で暮らしていると、そういった安定した穏やかさが心にしみます。

・梨木さんの本には、「ああ、こんな風になりたい」と思わせる登場人物が必ずいます。この本では、蓉子にとても惹かれました。予断ですが、『家守綺譚』の綿貫にもあこがれてます。

・過去を辿ると、「今」という時点からは考えられない繋がりがあるのかもしれません。そういう糸を辿ってみたくなりました。

・きっと梨木さんは、この本を書き上げるにあたり、たくさんのお勉強をなさっただろうなと思いました。詳しい調査もなさったでしょうし、実際に体験してみられたのかもしれません。作家の観察する力をひしひしと感じました。

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2009

02/09

Mon.

14:35:45

長くつ下のピッピ 

Category【児童文学

手元にある児童文学本を再読しました。

長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 (014))長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 (014))
(2000/06)
アストリッド・リンドグレーン

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北欧の代表的な児童文学ですね。
では、書き出しをご紹介します。

 スウェーデンの、小さい、小さい街の町はずれに、草ぼうぼうの古い庭がありました。その庭には、一けんの古い家があって、この家に、ピッピ・ナガクツシタという女の子がすんでいました。この子は年は九つで、たったひとりでくらしていました。ピッピには、おかあさんも、おとうさんもありませんでしたが、ほんとのところ、それでもぐあいのいいことでした。というのは、ほらね、ピッピがあそんでるさいつうに、「もう寝るんですよ。」なんていう人は、だれもいないのです。それから、「お菓子がたべたいな。」とおもっているときに、「肝油をのみなさい。」という人もいないのです。



ピッピは小さい頃にお母さんを亡くし、船乗りのお父さんと航海しながら暮らしていました。ところが、ある嵐の日、お父さんの姿が見えなくなりました。どうやら海に飛ばされてしまったようなのです。ピッピは一人、家に戻ります。その家の名前は「ごたごた荘」と云い、サルのニルソン氏と二人で暮らしていました。「ごたごた荘」の隣には、トミーとアンニカの兄妹が住んでおり、突然隣に現れたピッピと親しくなります。ピッピはとても変わった子で、トミーとアンニカはすぐに好きになります。その3人で毎日楽しく遊んだ出来事が記された本です。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・上の書き出しにある「肝油」、ドイツの児童文学作品にもよく出てきます。幼稚園に通っていた頃、毎日園を出る時に肝油ドロップを食べさせられました。私、結構好きだったんですね。だから、読む本読む本「肝油を飲む」のが嫌なこととして書かれているのが不思議でした。ドロップ化に成功した河合さんに感謝です。

・このごろイギリスの児童文学作品を多く読んでいたので、リンドグレーンのピッピのキャラクターはとても奇抜に感じました。両親がいないのに、自分のスタイルを貫きながら生きる女の子。ヨーロッパの人は、その姿に妖精的な神秘さを感じるのでしょうか。

・サルのニルソン氏がたまらないかわいさです。

・家とは何かについて考えました。ピッピは一人で暮らしています。そこにはお父さんの思い出だったりがあるわけです。きっと北欧の人たちの考える「家」と、ソウルの人が考える「家」は違う気がします。それは機能としての家らしさの部分ではなく、見えない部分にある気がします。なんとなく感じたことは、家=個性かな?と思いました。

・なんでニルソン氏はサルなんでしょうね。小公女にもサルが出てくるけど、ヨーロッパの人にはサルはなにか神秘的な感覚があるのかも。

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2009

02/08

Sun.

14:34:30

もし僕らのことばがウィスキーであったなら 

Category【旅行

社会人時代に一生分のアルコールを飲んだと思っていますので、今はもうアルコールを口にしません。そもそも昔も一度もビールをおいしいと思ったことなかったかも。(でも日本酒は好きだった!)

なのに、ウイスキーの話を読みました。

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)
(2002/10)
村上 春樹

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読んだ理由は、村上春樹さんの旅行記を読みたかったから。そして、その行き先がスコットランドとアイルランドだったからです。学生時代、ダブリンに行ったことがあります。確かにみーんなギネス飲んでたわ。

ウイスキーどころかアルコールを一切口にしませんが、それでもウイスキーの香りは好きだったりします。むかーし昔、尊敬する会社の先輩に、この本に出てくるウイスキーをご馳走して頂いた事がありました。ブレンドされたウイスキーよりも、シングルモルトの方が香り高く、まろやかに喉を通り、かすかな甘みを感じました。飲んでからも体から芳香しているような気持ちが続いて、気分良く雪道を歩いて帰ったことを思い出します。思えば恵まれた社会人生活だったなー。しみじみ。

ところで、ウイスキー派なら読んで満足な1冊だと思います。なぜなら、アイラ島に行く機会のある人なんて、ほとんど居ないと思うからです。どんなところで、どんな人が、どんな思いで作っているのかがわかるだけで、味に深みが加わるような気がします。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・この本にもありますが、私もお酒もおいしい食事も、その産地で食するのが一番おいしい食べ方だと思います。ソウルで日頃食べているキムチも、飛行機で札幌に持って行って食べてみると、やっぱり味が違う。同じブランドなのに、昨日まで食べていたものなのになんでだろう。もし、今度アイルランドに行く機会があったら、一杯くらいシングル・モルトを飲んでもいいかな、と思いました。

・アルコールを嗜みませんが、それでもお料理には使うことがあります。ウイスキー・ボンボンも大好きですし、リキュールたっぷりのケーキも好んで食べます。札幌に住んでいたころは、夕張メロンにブランデーをたらして食べていました。(これは本当におススメです。甘みが増しますよ。そうじゃなくても、夕張メロンは最高ですけど!)だから、お酒の味を知っていると云えば、知ってます。この本を読んで再確認しましたが、お酒の愉しみは酔いではなくて「香り」なのかもしれませんね。日本酒以上にヨーロッパのお酒は香りを大切にしているのかも。それがフレッシュさへ繋がるのでしょうか。

・ウイスキーを飲むなら、やっぱり海が見える部屋で頂きたい。その部屋には暖炉があって、明るささしきものは、その暖炉の火だけ。ただ静かなところで、ウイスキー片手に読書を楽しむ。
・・・あ、ちょっとオヤジ入ってますか!?

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2009

02/04

Wed.

14:33:14

イギリスはおいしい 

Category【随筆・エッセイ

何か イギリス 的なものが読みたいなーと思い、久々にこの本を読みました。

イギリスはおいしい (文春文庫)イギリスはおいしい (文春文庫)
(1995/09)
林 望

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私の初めての海外旅行はイギリスでした。ちょうどその頃この本が刊行されて、俄かに英国ブームが広がり、Brit Popも人気を博しました。とても有名な本ですから、多くの方が手にしたことのある1冊かと思います。私も何度も何度も読みました。今では「イギリス」と「おいしい」という言葉のコンビネーションに疑問を抱くどころか、「お菓子、おいしいじゃん」と思う私ですが、この本が出た当時はとてもユニークで奇抜なタイトルに感じたものです。なぜなら、「イギリス」の枕詞は「まずい」だったから。

では、書き出しをご紹介しましょう。

 イギリスに行く、というと誰でも、少なくとも一度でも行ったことのある人は、決まって「そりゃあいいなあ、しかしイギリスは飯がまずいからなあ」と半分羨望の、そうして残りの半分は同情の表情で言うのである。
 イギリスの食事が、概してまずいことは世界の定評であって、さすがイギリスを愛すること人並以上の私も、このことは遺憾ながら「ある意味で」認めざるを得ない。フランス人の如きは、イギリスの食べ物というと、一から十まで、一つとして取柄のない「カス」であるかのように罵るのであるが、しかし、こうした評価は、ある意味では正しいとしても、常に妥当であるとは思えない。味覚というものは、周知の如く、本質的に、慣れによる相対的な評価でしかあり得ないからである。



もう昭和の話ですが、私の父のいとこが高校の交換留学かなにかで1~2年をイギリスで過ごしました。伯父が我が家に遊びに来る度、「○○(父のいとこ)から手紙が来たんだけど、相当食事がひどいらしいんだ。育ちざかりなのに、毎日同じ豆とパンばかり食べてて、それでも足りないからお小遣いでりんごを買って食べてるっていうんだよ。しかもさ、姉さん(私の祖母)、イギリスにはバナナがないっていうんだから、オドロキだよね。北海道も戦時中は食べ物無かったけどさ、○○の手紙読んでると、その頃を思い出しちゃうんだよなぁ。」と、イギリスの食について、娘の健康について嘆いていくのです。小学生の頃、テレビでダイアナ妃の結婚式を見た私は、あの豪華絢爛さを「英国」として理解していました。ですから伯父の言葉にそれはそれはビックリだったのです。

りんぼう先生はお料理が得意だそうで、「食」をテーマにおもしろおかしく英国料理を紹介しています。面白いのは、国文学の先生の書いたイギリス考というところでしょうか。多くのイギリス本は旅行好き著者か英文学の先生によって書かれています。この本が出る前までのイギリス本を見ると、大抵すごく重い内容です。歴史、地理はもちろんのこと、随所に有名な作家のお話が出てきます。リンボウ先生の登場で、こういう読み物として楽しいイギリス本がたくさん発行されるようになりました。ひょっとするとガイドブック業界にも影響を与えたかもしれませんね。

イギリスと言えば、やっぱりクリーム・ティーです。(スコーンなどの軽食とミルクティ)今までスコーンは外で買うものと思っていたのですが、この本に作り方が書いてあります。私も何度か試してみました。焼きたては最高においしいです。どうぞお試しあれ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・異文化を理解するには、りんぼう先生のように食べ物から入るのも良いかもしれませんね。「郷に入っては郷に従え」とはよく言ったもので、海外で何かを習得しようとする人は現地のものを食し、現地の人と同じように時間を有し、現地の方法で考え、現地の言葉を話す。つまり、その地域の人に成りきって生活すれば、オペラでも文学でも料理でもいつのまにかすっと体に入ってくるというのです。でも、個人的には「食」が一番難しいと思っています。(経験談。いまだにキムチの国の食事を取るとおなかを壊している私って・・・。)だからこそ、りんぼう先生式「お食事体験記」風に 絵文字名を入力してください と滞在地を比較してみるのも良いのではないでしょうか。

・味覚は人の感性ですから、必ずしも全ての人が一致した感想を持つわけではありません。また10年前は好きではなかったけど、今はむしろ好物になってしまったりと同じ人でも好みの傾向は変わります。その地域の人が感じる「おいしい」とはどんな物なのかを知ることは、その文化に近づく方法の一つです。最初は「!##&’&”#+!」でも、食べ続けているうちに「おいしい!」に変わるかもしれません。

・今年は絶対にヨーロッパ旅行をしたいと思っています。夫婦で行けたら最高ですが、場合によっては一人ででも強行したいと計画中です。おいしいクリーム・ティーにめぐり合いたいなー。

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2009

02/02

Mon.

14:31:53

雨にもまけず粗茶一服 

Category【随筆・エッセイ

何か軽いモノをとこれを読んでました。


雨にもまけず粗茶一服〈上〉 (ピュアフル文庫)雨にもまけず粗茶一服〈上〉 (ピュアフル文庫)
(2008/09/10)
松村 栄子

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雨にもまけず粗茶一服〈下〉 (ピュアフル文庫)雨にもまけず粗茶一服〈下〉 (ピュアフル文庫)
(2008/11/10)
松村 栄子

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下巻の帯に『ほろりとくるエンディングまで、一気読み!!!』とありますが、病気でうんうん云いながらの読書でしたので、私は2日で読みました。でも、確かに一気読みしたくなる楽しさ満点本です。

では、書き出しをご紹介します。

 降ろしたすだれの向こうで蝉が鳴いている。庭の松の木に止まっているらしい。
 建具は開け放たれ、畳にすだれ越しの柔らかな光が細い縞模様を描いている。同じ模様が、畳から這い上がるようにして、端近くに並んだ客たちへの背中へと続いている。客は男性ばかり十名ほど。麻や絽の和服姿が多い。
 釜は最前からしゅんしゅんと音を立てている。その前で柄杓を構えた女性は、薄藤の一つ紋に紺の絽袴、肩のあたりに生真面目な緊張をたたえ、かすかな気合とともに今、釜の蓋を開けた。やかましいほどの釜音は一瞬にして絶え、客たちはふと我に返る。頃合いと見て、亭主である家元が茶道口に姿を現す。
 「今日はお暑い中をご足労いただきまして」
 「ご足労と言われてもなぁ、まあ、十歩くらいのもんですわ」
 正客として上座にいるのはすぐ隣の寺の和尚なので、澄ました顔でそう答えると、席中に微笑の波紋が広がる。



以前にご紹介した『日日是好日』は、すこーしお茶の知識があった方が楽しめると思いますが、こちらはお茶の世界なんか知らなくても大丈夫。

jumee☆arrow5R 過去記事参照

この作品、京都新聞で「友衛家の茶杓ダンス」として連載されていたそうです。著者は芥川賞受賞者の松村栄子さん。ちょっとお茶のお話を読みたいなーと思っている時、なんとなく購入した本です。amazonの評価が高かったのも購入に繋がりました。

お茶と言えば、京都を連想しますよね。このお話の主人公は、東京にある<坂東巴流>を伝える友衛一家のお話です。坂東巴流は、武家のたしなみである弓道、剣道、茶道を伝えています。その三つは通ずるものとして教えてはいますが、今で茶道が流派の重きをなしている。(というのも、剣をふるったり、弓を放ったりの武士的生活、今はなかなかやりにくいですから)一方、京都にもうひとつ<巴家>という茶家があります。実はこれも友衛家から出ている。どうして<坂東巴流>が出来たかと言うと、江戸時代に赤穂浪士の噂を聞きつけた仙之介という人が、東京に出たからです。(まぁ、野次馬ということでしょうか。)その時「のれん分け」のような形で巴の名で流儀を教え始めたのが始まりです。二つの違いは、<坂東巴流>が武士三点セットを指導しているということ。

主人公は東京のご長男(友衛遊馬)。家業を継ぐのがいやで、放蕩するという話です。その放蕩先はなぜか遊馬が嫌がっていた京都です。私は京言葉というのがどういうものかよくわからないのですが、京都新聞で連載されていたくらいですから、その言葉もみごとなものなんだと思います。ただ面白いだけじゃなくて、ウンチクあり、笑いありです。京都弁って、リズミカルなんだなーと思いました。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・こういう小説を楽しめるのって、日本人の特権だと思います。小説から季節感を味わえるって最高だと思います。

・前にもチラ書きしましたが、ワタクシ、お茶を習っていた時代がございます。今でもおうちで一人抹茶立てたりはしますが、本格的なお稽古は遥か昔に遠ざかったままです。でも、続ければよかったと後悔してます。一番懐かしいのはお茶菓子です。あれはまさに芸術そのもの。札幌あたりでもそれなりのお菓子が手に入りますから、京都でならばそれは見事なものが手に入るのではないでしょうか。この本を読むと、お茶よりお菓子の印象が残ります。ああ、お菓子食べたい!

・各章のタイトルが面白いです。一ひねりあるものばかりで、これも楽しめました。

・人情たっぷりの本です。こういう世界っていいですね。私が家元の娘だったら、きっと遊馬のように脱出していたと思います。そうですねー。行き先はやっぱりヨーロッパあたりかなー。それで、茶道でお小遣いを稼いで、どうにか口に糊をする・・・。あ、なんか楽しそう!


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