04«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»06

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2010

05/25

Tue.

21:18:47

検屍官 

Category【海外文学


検屍官 (講談社文庫)検屍官 (講談社文庫)
(1992/01/08)
パトリシア・コーンウェル

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書き出しをご紹介します。

六月六日金曜日、リッチモンドは一日中雨だった。
 夜明けに始まったどしゃぶりが、百合の花を容赦なく叩いて茎を裸にし、シャドウのアスファルトや歩道には木の葉が散乱していた。道路のあちこちに小さな川が流れ、運動場や庭の芝生には即席の池ができていた。私はスレート屋根を打つ雨音を聞きながら眠りについたが、夜が霧のたちこめる土曜日の明け方に変わる頃、恐ろしい夢を見た。
 雨のしずくが縞模様を描いている窓ガラスの向こうに、白い顔が見えた。のっぺりとした人間とは思えない顔、ナイロンのストッキングで作ったできそこないの人間のような顔だ。寝室の窓は暗く、そこにだしぬけにそれが現われた。邪悪な霊とおぼしきその顔が、のぞきこんでいるのだ。私は目をさまして、ぼんやりと暗闇に目をこらした。なぜ目をさましたのかわからずにいると、電話がまた音をたてた。手探りするまでもなく、すぐに受話器を捜しあてた。



検屍官シリーズの第1作。この作品も『林真理子の名作読本』の中で紹介されていたものです。今までシャーロック・ホームズのようなクラシカルな推理小説しか読んだことはありませんでした。もろに今自分たちが生きている世代の推理小説って、やっぱりドキドキ度が違いますね。怖いのですが、先が知りたくて一気に読めてしまいます。

主人公は40代の女性検屍官で局長でもあります。イタリア系の金髪の美女という想像を持ちますが、本書にある著者の写真はまさに主人公そのもの。きっと主人公も著者のような賢そうな目を持つ美女なのでしょう。前歴が警察担当記者、検屍局のコンピュータープログラマーだったそうですから、ストーリーのリアルさにもうなずけます。まさに今もアメリカのどこかでこんな事が起きてるんじゃないか…とすら思えてしまいました。

あまりに面白かったので続きをすべてオーダーしてしまいました。これから暑くなりますので、推理小説でも読んで涼むことにしましょう。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・推理小説を楽しむ。今更ですが大人の世界に飛び込んだ気分です。

・翻訳小説を翻訳ってきっと面白いでしょうね。あまりの内容の面白さに、はらはらしながら訳すものなのでしょうか。この本もとても良い訳でした。


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2010

05/25

Tue.

10:54:14

ナショナル・ストーリー・プロジェクト〈1〉 

Category【海外文学


ナショナル・ストーリー・プロジェクト〈1〉 (新潮文庫)ナショナル・ストーリー・プロジェクト〈1〉 (新潮文庫)
(2008/12/20)
ポール オースター、

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書き出しをご紹介します。

 私としてはこんなことをするつもりはなかった。『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』は偶然から生まれたのだ。一年四か月ばかり前に私の妻が夕食の席で発した一言がなかったら、この本に収められた文章の大半は書かれることもなく終っていただろう。一九九九年五月だったか、あるいは六月だったかもしれない。その日の昼、私はNPR(全米公共ラジオ)に出演して、最新作についてインタビューを受けた。インタビューが済むと、『全てを俎上に 週末版』のホストを務めているダニエル・ズワードリングから、番組のレギュラーになる気はないかと訊かれた。そう訊かれたとき、私にはダニエルの顔すら見えていなかった。こちらはニューヨークの二番街にあるNPRのスタジオに、あちらはワシントンDCにいて、それまでの二十分か三十分、我々はマイクとヘッドフォンを通し、光ファイバーなるテクノロジーの驚異に助けられて喋っていたのである。どういうものを考えていらっしゃるんです、と訊くと、いやべつにこれというアイデアはないんですとダニエルは言った。たとえば月に一度くらい出ていただいて、物語を語っていただくというのはどうでしょうね。




現在新潮文庫から2冊目までが出ています。こちらは1冊目。「動物」「物」「家族」「スラップスティック」「見知らぬ隣人」の5つのテーマが収められています。4つ目の「スラップスティック」とはどたばた喜劇の意味です。

全てがラジオ番組に寄せられた小話で、長いものは数ページ。短いものはたった数行です。悲しい話、じーんとくる話し、笑える話、不思議な話が次々登場します。

全米各地から集まってきただけありそれぞれの土地の話も興味深いのですが、書き手があらゆる年代に広がっていますのでその時代背景が行ったり来りするのも話しに深みを与えているように思います。

翻訳はあの柴田元幸先生です。そういえば車のビートルを「かぶとむし」と訳されているのがちょっと違和感だったかな。いろいろな口調・文調が登場し、飽きずに読めます。原文も読んでみたくなる一冊。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・アメリカってやっぱり広いですね。砂漠あり、大雪あり、都会あり、田舎あり。広い国だからこその多様さがおもしろかった。

・ちょっとビックリするような告白なんかもあって、「アメリカって…」と思ったりもしました。映画やドラマには見られないアメリカの姿を感じられます。


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2010

05/24

Mon.

23:43:56

シモネッタのデカメロン―イタリア的恋愛のススメ 

Category【随筆・エッセイ


シモネッタのデカメロン―イタリア的恋愛のススメ (文春文庫)シモネッタのデカメロン―イタリア的恋愛のススメ (文春文庫)
(2008/02/08)
田丸 公美子

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書き出しをご紹介します。

はじめに

ボッカッチョの『デカメロン』。十四世紀のフィレンツェ、蔓延中のペストから逃れるために郊外の家に非難した男女十人が退屈しのぎに毎日一人一話、計十の話をして十日間を過ごす物語だ。総計百の物語が語られている。
 テレビもなく本も入手できない時代、物語は最大の娯楽であったに違いない。そのため子供だけでなく、権力者の王も千夜にわたって物語りを所望した。そして王様を退屈させることなく、千話を話し続けられる人は命拾いすることすらできたのだ。
 物語は他人の人生の疑似体験でもある。一度しか生きられない人生だからこそ、人々は今もテレビや映画など様々な媒体で他の人生を生きることに楽しみを見出す。
 私が世界屈指の人生の達人とみなされているイタリア人に関る仕事をし始めて早三十年以上が経った。一体何人のイタリア人と「袖振りあった」ことだろう。あけっぴろげで話し好き、しかも並外れて個性的な彼らと過ごすことで、私は数多くの楽しい人生を追体験できたような気がしている。



田丸公美子さんのエッセイ。田丸さんのエッセイを読むとき、どうしても米原万里さんの存在を期待してしまいます。田丸さんと米原さんは、それぞれイタリア語とロシア語の通訳という仕事を通して知り合い、公私友情を深めておられました。互いのエッセイにもそれぞれの名前が幾度となく登場し、お二人がいかに互いを大切にしていたかが伝わってきます。米原さんのエッセイファンなら、田丸さんの存在を「シモネッタ」として認識しているはず。その米原さんが他界されて早4年です。この文庫版のあとがき「万里と私の最後の一年」は田丸さんの米原さんへの思いが溢れるほどに詰められており、涙なしには読めませんでした。あとがきの前に納められているお二人の対談の後だからでしょう。友情は健在ですが、米原さんに会うことは叶わない。米原さんの新作を読むことも叶わない。幸福なことに、私はまだ友を見送った経験がありません。将来友を見送るようなことが起きる時、きっとこのエッセイを思い出すと思います。

イタリアについてのエッセイと言えば、須賀敦子さんのエッセイなどがありますね。田丸さんのエッセイは須賀さんのものとは大きくかけ離れています。もっと庶民的というか人間的というか、「びっくりカメラ」のテレビ番組を見ているような気分です。笑いが止まらないお話もあれば、ちょっと考えさせられてしまうような部分もあり。イタリアという土地・文化柄、万年明るい雰囲気を想像しますが以外とそうではないのかも。

イタリア旅行に行く飛行機の中で読むともっと楽しいかもしれませんね。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・人が明るく、楽しくいられるにはどうすれば良いのだろうとよく考えます。嫌なこと、耐えられないこと、逃げ出したくなるようなことも、笑ってやり過ごせたらどんなに良いだろうと。この本にはその答えとなる小さなヒントがあるように思います。イタリア男子、近くに居ないかなぁ。

・韓国の人はよく「半島文化」という言葉を使い、イタリアと韓国が似ているという表現をします。例えばにんにくを良く食べるし、オイル(伊オリーブ・韓ゴマ)を好み、感情的で声が大きくて…などなど、類似する部分が多いと聞きました。この本を読む限りでは、韓国よりもイタリアの方が開放的でカラッとしている印象を受けますが、実際はどうなのかな。行って確かめてみたいです。



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2010

05/11

Tue.

22:07:23

斎藤一人 絶好調 

Category【自己啓発

斎藤一人 絶好調 [CD2枚付]斎藤一人 絶好調 [CD2枚付]
(2010/03/25)
斎藤 一人

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書き出しをご紹介します。

はじめに

 この『絶好調』という本は、平成22年1月に、グランドプリンスホテル「飛天の間」で、パーティーを開いたとき、話したものです。
 当日は、「飛天」始まって以来の大盛況で、会場に入りきれない人が何百人と出たほどのにぎわいでした。
 公演の内容は、お弟子さんたちの「斉藤一人さんの教え」と、私の「幸せのなり方」「病気の治し方」「霊の落とし方」「仕事の話」「人生はドラマだ」と、盛りだくさんです。




CDが2枚ついたこの本、CDの内容を書籍化したものです。文字も大きく、本ならすぐにさーっと読めてしまいます。CDはまだ聞いておりませんが、1枚は7人のお弟子さん達のお話、もう1枚は一人さんのお話の模様。

一人さんの本は、いつ読んでも何か新しい発見がありますね。「前向きに生きろ」とか「ポジティブに!」と言われてもピンとこないのに、一人さんが語りだすとそれがすっと心に入る気がします。

でも今回の本は商品のアピールに繋がる部分が多かった気がするなぁ。しかしCD2枚がついて1500円とはお買い得です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・人に喜んでもらえるように生きるというのは、思ったよりも難しいことです。相手がどう感じているのかを常に意識していなくてはならない。仕事でも家庭でも、全て他人同士のやりとりです。もっと思いやりを持てる人にならなくちゃ。

・久々に一人さんの本を読み、他の本も読みたくなりました。ここ1年で随分出ているんですね。早速購入しよう。





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2010

05/10

Mon.

09:55:59

夢の守り人 

Category【日本文学

夢の守り人 (新潮文庫)夢の守り人 (新潮文庫)
(2007/12)
上橋 菜穂子

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書き出しをご紹介します。

 新ヨゴ皇国の西どなり、ロタ王国のある村の広場で、ひとりの年老いた歌い手が仰向けにたおれていた。この老人―人びとから深く愛されてきた琺瑯の歌い手ローセッタは、村の夜祭りに招かれてうたっている最中に、突然たおれたのだった。
 夜の闇の中にかがり火がパチパチとはぜ、人びとが不安げに騒ぐ声が広場に満ちている。だが、ローセッタには、もはやその物音は潮騒のように遠く聞こえ、ただ、満点の星空だけが、近く見えていた。
 ローセッタは、ふいに、自分の身体が軽くなるのを感じた。まるで水の中にいるように、身体が勝手に浮かびあがっていく。見おろすと、自分が横たわっているのが見えた。
 (魂が身体から離れていく……)
 それでもまだ、彼は完全に身体と離れてはいなかった。見おろしている身体の額あたりから、光る一筋の糸がのびて、自分とつながっているのだ。その光の糸をひきながら、ローセッタはぐんぐん身体から遠ざかっていった。
 彼の魂はこのまま<あの世>へと吸いこまれ、身体と魂をむすんでいる糸が切れ、師をむかえる時がきていたのだ。―彼が普通の人であったなら。



守り人シリーズ、これが3冊目。手元にあるもの、全部読んでしまいました。ああ、早く続きが読みたい。

今回はバルサの友人タンダが、花に囚われてしまうというお話です。新ヨゴ皇国で皇子を救ったバルサは、その後生まれ故郷のカンバル王国へと旅立ちました。王国を救ったバルサは、友人の待つ新ヨゴ皇国へと戻ります。その帰り道のこと、放浪の歌い手であるユグノが暴漢に襲われているところを偶然見かけたバルサは、ユグノを助けます。そのユグノが花とタンダを結びつけてしまうのでした。

タンダの師匠であるトロガイ師には、実はまだ語られていない秘密があります。その秘密がこの物語の鍵を握っているのですが、なんとも神話的なお話でこれまたワクワクのもとになっている。

五感の刺激される小説です。続編、早速オーダーしようと思います。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・前2作よりも伝説というか神話的な要素を強く感じました。この作品、マンガにしたら、きれいだろうなー。ジブリ的な不思議さがあって良いと思います。

・こういう作品を読むと、神話を読みたくなりますね。続編が到着するまで、ギリシャ神話でも読みながら待っていようと思います。



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2010

05/07

Fri.

16:11:46

闇の守り人 

Category【日本文学

闇の守り人 (新潮文庫)闇の守り人 (新潮文庫)
(2007/06)
上橋 菜穂子

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書き出しをご紹介します。

 バルサは、滝の上に立っていた。すぐ左脇に、洞窟が、ぽっかり口をあけている。その洞窟の中から水流が流れて、バルサの立っている岩棚から滝になり、はるか下の滝壷まで、轟音をあげて流れ落ちているのだ。
 バルサは、山の精気がたっぷりとしみこんだ水の匂いにつつまれて、もうずいぶんと長いこと立ちつくしていた。この高みからは、大地のしわのように幾重にもかさなった青桐山脈が見おろせる。暑く、雨の少なかった夏が過ぎ、山の緑は、すこし色褪せはじめていた。もうあと一月もすれば燃えるような紅葉がこの山々をおおうだろう。
 今、夕日がバルサの全身を淡い金色に染めて、右手の山陰に沈みはじめていた。
 眼下にひろがる青霧山脈から南は、新ヨゴ皇国。バルサが、人生の大半を過ごし、心から大切に思う人びとが暮らす国が広がっている。……そして、この岩山のむこうには、バルサの生まれ故郷―長いこと、思い出すことさえ苦痛だった、故郷のカンバル王国がある。



上橋菜穂子さんのシリーズ小説2冊目。このシリーズ、「守り人シリーズ」というんだそうです。今手元に残り1冊がありますが、全部で6冊の文庫本が出ているとのこと。

2冊目は、主人公のバルサが自らの生まれた国へと旅立つところから始まります。バルサの父親は王家の陰謀から逃れるために、親友にバルサを託しました。友人ジグロはバルサを連れて、南の新ヨゴ皇国に逃げ伸びます。今、ジグロの思いを理解するバルサは、一度自国を見ようと旅立つのですが、国へ入る前の洞窟の中で奇妙な出来事に出会います。

カンバル王国は、それぞれの氏族が王族を支えており、ジグロとバルサは別の氏族に属している。洞窟を抜けてすぐにジグロの氏族があり、その隣がバルサの祖国。ジグロの汚名を晴らそうとカンバルに入ったバルサですが、祖国はそんなバルサやジグロの思い出を歓迎するものばかりではありませんでした。

2冊目もやはりファンタジーとして楽しめる要素が沢山つまっています。とにかく壮大な小説です。ぜひ、どうぞ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・前作と微妙にお話が繋がっていますので、1冊目から読まれることをおススメします。

・ハリーポッターのように、大人も子供も楽しめる1冊です。




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2010

05/06

Thu.

19:26:00

マダムだもの 

Category【随筆・エッセイ

マダムだもの (幻冬舎文庫)マダムだもの (幻冬舎文庫)
(2005/06)
小林 聡美

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書き出しをご紹介します。

結婚記念日問題

 五年目の結婚記念日は、秋のニューヨークで迎えることにした。
 今年の夏はとても暑く、そんな中で頑張って働いた自分へのご褒美に、その仕事が終ったら、何処かへピュ―っと飛んで行こうと決めていたのである。そして、その時期がたまたま、ワタシら夫婦の結婚記念日と重なるというので、こらちょうどいい、というわけだった。
 ニューヨークに決めたのは、田舎嫌いのオットの希望。おまけに飛行機嫌いでもある彼は、今まで行ったことのない、新しい場所に行くとなると、一ヶ月くらい前からトラベル・ブルーに入り、
「今日、駅で偶然、高校の同級生に会っちゃった」
 と言っては不安な目をし、
「本棚の奥から、前から探してた本が見つかった」
 と言っては肩を落とす。とにかく、いつもと違うことが起きるのを異常に恐れるのだ。



先日読んだのは結婚3年目のエッセイ。こちらは5年目のお話。

何年経っても仲の良さそうなお二人の姿に心和みます。小林さんのエッセイを読んでいると、嫁たるものこーでなくちゃ!と思える部分が多々。軽快な文章を笑いながら読んでいる間はただ楽しいだけなのですが、読後には「もっと夫につくさねば・・・」と思わされます。

子供のいない家庭には、子供のいる夫婦とはまた別の世界があります。いつまでも新婚気分で楽しいといってられるのも最初のうちで、やはりいつかは他人と暮らすという不便さもどんどん目につき始めるはず。夫婦のバランス関係というのがとっても大切になってきます。このエッセイを読む限りでは、こんな奥さんがいたらお家に帰りたくなるよなー。やっぱり家で仕事したくなるよなー。と思わずにはいられません。家事に手を抜かず、夫をたて、自分も楽しみ、そしてなによりユーモア愛嬌たっぷりです。

ああ、見習わなくては・・・。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・小林さんといえば、『かもめ食堂』が強く印象に残っています。そのせいか、ついあの映画の姿が本当の小林さんに思えてしまって、読書中もおいしいパンを焼く姿が目に浮かんできました。きっとお料理、お上手なんでしょうね。

・三谷さんもおもしろい人というイメージがありますから、お二人が一緒にいる姿を遠くから眺めてみたい気持ちになりました。ニューヨーク、行きたい。

・昨日upしたつもりだったのですが、下書き保存になっておりました。なんでかな?とりあえず、今upします。

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2010

05/05

Wed.

14:08:35

魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分 

Category【料理

魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分魔法使いの台所―まとめづくりと手早い料理で夕食用意が30分
(1990/05)
婦人之友社編集部

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書き出しをご紹介します。


 なんとなく忙しく、なんとなく追われている……そう思っている人が多いのが今の世の中だとしたら、きっと毎日の食事も“なんとなく落ち着かずに”つくられていそうな気がします。ある日スーパーでかごをさげた50代と思われる主婦が「来る日も来る日も、1日も休めない夕食づくりって疲れるわ」といっている声を耳にしたとき、その人だけが特別とは思えませんでした。そんな気持ちが、もし一掃できるとしたら、これは魔法とも思われるほど嬉しいことでしょう。

 どんなときでも、家族の健康を支える食は人まかせにしたくありません。この本は、忙しいときでも楽しく台所に立ち、心豊かに食卓を囲みたい、という願いから生まれました。製作にあたっては、全国友の会(婦人之友の読者の集まり)のみなさまをはじめ、経験豊富な主婦の方々から、600に余るアンケートの回答をお寄せいただきました。その中には、実践を通して生み出された多くの知恵や工夫があり、それこそ、だれもができる魔法のタネの数々だと思います。




ローフードをはじめてみようと思いつつ、なかなか実践できずにはおりますが、それでも外食や手抜き料理の数が減ってきました。特に外食やインスタントなどで簡単に済ませてしまう夫のことを考えると、今の食生活を改善しなくてはならん!と心を入れ替えざるをえない。夫には長生きして欲しいもの。特に私たちの世代は、化学調味料にどっぷり漬かった食材が出回った時代です。すでに体内にそんな毒が蓄積されているといっても過言ではないでしょう。

口に入ったものが身体を作るといいますよね。今のままではマズいのはわかっています。しかし、料理に薄い興味しかない私には、まずは「億劫だ」という気持ちをどうにかせねばならんという課題がありました。そもそも味覚音痴なんで、何を食べてもおいしいと感じる私です。さらに美しく盛り付けるとか、食器に気を配るなんてことにも関心がありませんでした。食べられればOKという適当さで長く暮らしてきたわけであります。そんな私にこの本はまさに魔法でした。

まず、買い置きするのは結構ですが、ダメにしてしまう食材が多くありませんか?それ、解決する方法があったんですよ!これだけでも驚きですが、さらには健康のためにも必須知識とのこと。それは本当に簡単なことです。一日に摂取すべき栄養素の量を知っていれば、買い物する際に○日分の計算が簡単にできます。これはなるほど!と思いました。

また、買った食材をそのまま冷蔵庫や冷凍庫につっこむだけではなく、ちょっと手を加えるだけで料理がものすごく楽になりました。例えば、「野菜は洗っておく」とか、「切って冷凍しておく」などです。冷蔵や冷凍の方法って、そんなにアイデアが浮かばないですし、ぐちゃぐちゃになって何が入っているのかも忘れることもしばしば。しかし、この本1冊でレシピが増えたほか、節約にもつながりました。

購入してすぐ実践しはじめましたが、これは本当に使えます。とくに野菜を多く食べたい方にはおススメです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・ある程度夕食の準備を済ませたのに、「今日は外で食べて帰ります」と連絡が来る。今まではイチイチ怒っていたのですが、この本を読んでからは考えが変わりました。保存方法を知ったことから、あとでまた利用するための下準備完了!と意識が全く別になったからです。

・ただ、なんでも冷凍してしまうと、中に何があるのかを忘れたり、賞味期限の問題も頻発します。それらを解決するには、キッチンにいる時間が楽しいと思えるようになるまで料理が好きにならなくちゃいけないんだろうなぁ。でも、確かに料理が少しずつ苦ではなくなっている。むしろ楽しい!料理嫌いな方、ぜひ読んでみて下さい。




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2010

05/04

Tue.

12:30:27

マダム小林の優雅な生活 

Category【随筆・エッセイ

マダム小林の優雅な生活 (幻冬舎文庫)マダム小林の優雅な生活 (幻冬舎文庫)
(2001/06)
小林 聡美

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書き出しをご紹介します。

真実のお気楽ライフ

 結婚した当初、インタビューで
「友達が集まるような家庭にしたくない」
 と夫がウケを狙ってか本心か知らないけれど、とにかくそんなことを喋ったのが原因だと思うのだが、新居に越してきてからというもの、ホントに誰も遊びに来ない。
 今までうちに足を踏み入れた人間(とりあえずリビングまで)といえば、わたしの両親、姉夫婦と姪たち、弟夫婦、義理の両親、義祖母、義母の妹、タイル屋ケンちゃん、生命保険会社の人、以上十四人である。
 いいのだろうか、こんなにヒトが寄りつかなくて……。
 そもそも、夫が一日中家で仕事をしているというのが、大きな原因のひとつだと思う。夫の仕事は出勤時間も勤務時間も決まっていないので、区切りというものがつけにくい。別に夫のせいにしているわけじゃないけど。だから気やすく、
「○月○日、いいよ、遊びにおいでよ」
 と友人たちを誘えない。そういう約束をしてから、後日、やっぱり夫の仕事が結構デンジャラスモードになっていて、とても友人たちと時間など持てない状況になった時、土壇場でキャンセルするというのはなんとも忍びがたいことだからだ。別に夫のせいにしているわけじゃないけど。



小林聡美さんと三谷幸喜さんご夫婦、新婚3年目の日々を綴ったエッセイ。

新婚7年目に入った私。このエッセイを読み、とてもとても反省しました。ああ、夫を立てるってこういうことなのね。我が家は2匹のネコもなく、小さな住まいで細々と暮らしております。なのに、家事はいつもおろそか。小林さんが家事で一日があっという間に終ってしまうと語るたびに、「私、一日中何してたんだろう…」とこのぐうらた生活に終止符を打たねばと強く思った次第です。

女優というお仕事柄、きっとおうちの事はお手伝いさんにおまかせして、一日中お仕事で外を飛びまわっておられる印象でしたが、実際は「マダム」というより「主婦」な小林さんの生活に驚きました。掃除、洗濯、料理をこなし、ご主人のお仕事への配慮はもちろんのこと、楽しむことも忘れない。こういう方こそがスーパーウーマンなんだろうなと思います。

うちもそうですが、これで子供がいたりすると目の回る忙しさなんでしょうね。子育てしながら、家事をも仕事をもこなす女性の皆さん、本当に尊敬いたします。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・結婚生活3年目くらいって、まだまだ何でも新しくて楽しい時期だったと思います。それが数年たつと、どんよ~りしてくるんですよね…。そんな初々しい頃の自分たちを思い出し、初心に帰る思いでした。

・お互いへの思いやりが随所に感じられ、本当に羨ましく思ったのですが、振り帰って考えてみると、それは小林さんが奥様として努力しておられるからこその結果であり、そこそこにしか奥様業に徹していない私なんかは、羨ましがる前に「もっとしっかりやれ」ということなんですよね。妻として、これではいけない!と思ってる方、読んでみましょう。背筋の伸びる思いです。


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2010

05/03

Mon.

09:37:03

精霊の守り人 

Category【日本文学

精霊の守り人 (新潮文庫)精霊の守り人 (新潮文庫)
(2007/03)
上橋 菜穂子

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書き出しをご紹介します。

 バルサが鳥影橋を渡っていたとき、皇族の行列が、ちょうど一本上流の山影橋にさしかかっていたことが、バルサの運命を変えた。
 鳥影橋は平民用の粗末な吊り橋で、ところどころ板が腐り落ちて、隙間から青弓川の流れが見える。ふだんでもあまり気持ちのよい光景ではないが、今日は、ここのところ秋の長雨が続いたせいで川の水かさが増え、茶色く濁った水が、白く泡だちながら、さかまいていて流れていて、とくに恐ろしい光景だった。
 すりきれた旅衣をまとい、頭陀袋を短めの手槍(短槍)にひっかけてかついだバルサは、しかし、眉ひとる動かさずにゆらゆら揺れる鳥影橋を渡りはじめた。
 バルサは今年三十。さして大柄ではないが、筋肉のひきしまった柔軟な身体つきをしている。長い脂っけのない黒髪をたばね、化粧ひとつしていない顔は日に焼けて、すでに小じわが見える。
 しかし、バルサをひと目見た人は、まず、その目にひきつけられるだろう。その黒い瞳には驚くほど強い精気があった。がっしりとした顎とその目を見れば、バルサが容易には手玉にはとれぬ女であることがわかるはずだ。―そして、武術の心得のある者が見れば、その手強さにも気づくだろう。




以前にご紹介した『狐笛のかなた』が面白かったので、同じ著者の作品を読んでみることにしました。著者の上橋菜穂子氏は文化人類学者で、アボリジニーの研究を専門としておられる方。一作目も独特な世界がありましたが、この作品は独特さに加えて、ワクワクドキドキが加わります。まるで初めてハリーポッターを読んだ時のような衝撃です。それもそのはず。この作品もアニメ化されているようです。あの何とも言えない五感の世界がどのように描かれているのか、ぜひ見てみたいです。

内容ですが、書き出し部にもあるバルサという女用心棒が新ヨゴ皇国で皇子を守る仕事を引き受けるところから物語は始まります。新ヨゴ皇国には先住民がおり、彼らは多くの伝承を持って暮らしている。一方星を見て世を占うヨゴ人は、星読みという国を司る司祭と皇族により成り立っている。ヨゴ人ではないバルサは、古い友で先住民とヨゴ人との混血の友タンダとタンダの師トロガイとともに、不思議な縁で出会う新ヨゴ皇国の皇子を守るために奔放するというお話です。呪術師というのがまたいい!魔法とはちょっと違う印象が残りました。

内容だけさらっと書いてみると「ああ、冒険ものね」という感じですが、実際読んでみるとぐいぐいと引きつけられます。とくにちょっぴりアジア的だけど、やっぱりファンタジーという背景がよいのかも。GWにおススメです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・ずーっとバタバタしてまして、ようやくゆっくりと読書時間が取れるようになりました。この本、シリーズもので手元に前半の3冊があります。これから一気に読破する予定。



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