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2010

06/30

Wed.

12:14:15

まんまこと 

Category【日本文学


まんまこと (文春文庫)まんまこと (文春文庫)
(2010/03)
畠中 恵

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書き出しをご紹介します。


 江戸は神田の古名主、高橋宗右衛門の息子麻之助は、元々評判の良い若者だった。
 高橋家はハつの町を支配町としている名主で、大層古い家柄だ。既に嫁がせた娘はいるが、麻之助がただ一人の名主の息子であったから、両の親と周りからの期待も、それは大きかった。
 ところが。
 十六になったとき、麻之助は突然変わってしまった。それまでの生真面目で勤勉なところを、どこぞに落として無くしてしまったらしい。
 麻之助は大層、“お気楽な”若者に化けてしまったのだ。
 周りは驚いた。どうしたことかと本人に質したが、なに、これが元々の己だと言うばかりだ。
 それ以来、一人息子は、親から毎日溜息をつかれている。
 近所の者達は麻之助のことを、楽しい若者だと思ってはいた。だが先々支配町の名主になることを考えると、不安だという者もいる。
「どうしてああ、お気楽になっちまったのかね」
 その大元として、麻之助は十六の時、好いていた相手を失ったらしいという噂があった。
 だが誰もその相手のことを知らず、名も分からないまま噂は消えていった。



畠中恵さんの小説を読んで以来、時代物が大好きになりました。江戸、いいですねぇ~。

若だんなと妖の登場する『しゃばけ』シリーズも楽しかったですが、こちらも負けてはおりません。

今回の主人公は、江戸の名主の麻之助。体は丈夫で、同じく名主の息子である清十郎と武士の吉五郎という親友を持ち、日々楽しく暮らすだけのどら息子です。名主の仕事は、奉行所に持ち込むにはちょっと大げさかと思われるようないさかいごとを、奉行に変わって解決してやる仕事です。名主の息子ですから、麻之助もゆくゆくは名主として町の問題を解決していかなくてはならない身。

二十歳を過ぎた麻之助もあれこれと仕事を身につけなくてはならない年頃となりました。すると丁度よく事件というものは発生するようで、江戸の町になにやら難しい事件が起こる。麻之助が名主代理として町を治めていくという痛快江戸物語です。

麻之助シリーズ、続巻が楽しみ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・読んでいるだけで、江戸の町に飛び込んだような気持ちになります。江戸の下町文化、いいですね。

・こういう時代小説を楽しめるのは日本人の特権だと思います。こんな楽しい時代小説、もっともっと読みたいですね。

・時代物には人の優しさがたっぷり詰まっていて、人とのつながりについていつも反省させられます。こんな風に情緒を大切に暮らさなくては。


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2010

06/29

Tue.

23:37:48

天才ファミリー・カンパニー 

Category【マンガ


天才ファミリー・カンパニー 1 (幻冬舎コミックス漫画文庫 に 1-1)天才ファミリー・カンパニー 1 (幻冬舎コミックス漫画文庫 に 1-1)
(2008/06/24)
二ノ宮 知子

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幻冬舎から漫画文庫が出ていたんですね!この本に出会うまで知りませんでした。

さて、この本は今をときめく『のだめ~』の作者 二ノ宮知子氏によるものです。幻冬舎漫画文庫では6巻モノで出ています。ちょうど『のだめ~』の直前に書かれたもののようですね。

『のだめ~』も天才が登場するという点では共通しますが、この本に出てくる人々は突出された知力や能力の持ち主である他、強烈な魅力を持ち合わせています。

主人公は高校生の夏木勝幸。彼はとんでもなくお勉強ができる天才である上に、経済やお金が大好き。そのせいか高校生らしからぬ風貌と雰囲気を持っています。証券会社勤めだった父が幼い頃に亡くなったため、母良子一人で勝幸を育てます。良子は会社勤めをしていますが、勝幸のアドバイスに従って仕事をしているうちに、とんとん拍子で昇進。勝幸の夢はハーバード大に留学してMBAを取って、バリバリのビジネスマンになることで、今はその夢ももう直ぐ手に届きそうなところにあります。

そんな順風満帆の勝幸の前に、あつ日突然母の再婚相手が現れました。それも一人でではなく、自分と同い年の息子を連れて…。再婚相手の田中荘介と息子の春は、世界各地を旅して過ごしてきたという自然派そのものの性格です。勝幸とは全く逆タイプの二人ですが、荘介は自称小説家、春は自然大好き人間としてその才能を発揮しています。

最初はギクシャクな生活ですが、そのギクシャクさも天才ならではのもの。

6巻もありますのでかなり読み応えがあります。少女マンガというよりは、ビジネス書の雰囲気もありです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・札幌駅の弘栄堂で衝動買いです。しかし、買ってよかった!この本、すごく深いですよ。こんな時、自分ならどうするだろう?と思いながら、次々と湧き上がってくるトラブルにハラハラしながら読みました。読後、なんとも爽快です。

・『のだめ~』よりも大人向け+男子向けな気がします。

・読むたび「ああ、そうか。そうだよね!」と刺激受けてます。マンガがモチベーションアップになるなんて、素晴らしい。ビジネスマンの皆様、読んでみて下さい。オススメ。


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2010

06/28

Mon.

16:50:27

証拠死体  

Category【海外文学


証拠死体 (講談社文庫)証拠死体 (講談社文庫)
(1992/07/03)
パトリシア・コーンウェル

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書き出しをご紹介します。

プロローグ

八月十三日
キイ・ウエストにて

 親愛なるMへ

 太陽の下であるゆるものがゆっくりと色合いを変え、風にもうつろいが感じられるうちに、三十日がたちました。私は考えてばかりいますが、夢は見ません。
 午後はたいていルイの店のポーチで書きものをしたり、海をながめたりしてすごします。海の色は、砂州がモザイクのように入り組んだあたりではまだらなエメラルドグリーンですが、深くなるにしたがって紺碧に変わります。空はどこまでも果てしなく広がり、白いちぎれ雲がたえまなく、煙のようにふわふわと漂っていきます。珊瑚礁のすぐ向こうに怒りをおろしているヨットや、泳いでいる人たちのたてる物音や歓声は、一日中吹いているそよ風にかき消されて、ここまでは届きません。午後遅くなると、旧にはげしいにわか雨が降りだすすことがあります。でも@p-地にはおおいがついているので、私はテーブルについたまま雨のにおいをかぎ、雨が海を叩いて、毛皮を逆にこすったときのようにさか立てるのを眺めています。ときには雨がはげしく降っているのに、太陽が輝いていることもあります。



林真理子さんの「名作読本」で紹介されていたパトリシア・コーンウェル氏の『検屍官』を読んでからというもの、すっかり刑事者のミステリーに魅せられています。これは第2弾です。

今回も主人公は検屍官のケイ・スカーペッタ。アメリカはヴァージニア州を舞台に広げられる殺人事件の真相に迫ります。とにかく話の規模がデカいというか、アメリカサイズというか、なんとも恐ろしさにスパイスを加えた感じです。今回の事件は売れっ子作家の殺人です。実は作家は嫌がらせの電話を受けたり、後をつけられたりしたことから警察へ助けを求めていました。ところが、彼女の必死の願いも虚しく殺されてしまった。しかもかなり残酷なやりかたで…。

ケイは警官のマリーノやFBIのベントンとともに事件の真相に迫っていくのですが、逆にトラブルに巻き込まれ命の危険に追い込まれてしまいます。恐るべし!

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・本当は殺人とか、暴力とかの小説は好きじゃないんです。なのにこの人の本はついのめり込んで読んでしまいます。読まずにはいられないという感じ。

・今は手元に5弾目までがありますので、ゆっくりと味わいながら夏を涼しく過ごしたいと思っています。


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2010

06/25

Fri.

14:48:50

マイケル・ジャクソンの思い出 

Category【MJ


マイケル・ジャクソンの思い出マイケル・ジャクソンの思い出
(2010/05)
坂崎ニーナ 眞由美

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書き出しをご紹介します。

はじめに

2009年6月25日、「マイケル・ジャクソンが亡くなった」とのニュースが、世界中をかけめぐりました。
 ロンドン公演「THIS IS IT」をわずか2週間後に控えての思いがけない不法に、マイケルを知る人や数多くのファンたちは哀しみに沈みました。しかし皮肉なことに、彼の死後、空前のマイケル・ブームが起こったのです。

 映画「THIS IS IT」が、日本でも大ヒットしていた昨秋。出版関係に携わっている20年来の友人が、「マイケルについて本を書かないか」と私を訪ねてきました。

 私は、生まれは日本ですが、12歳からアメリカで育ち、日系アメリカ人の夫と結婚しました。その後、スポーツマーケティングを行う夫の会社を手伝うようになり、現在は海外のマスコットキャラクターなどのインターナショナルライセンス事業を行っています。

 音楽業界とはほとんど関りなく生きてきた私ですが、あるトラブルがきっかけで、1986年から10年間、マイケル・ジャクソンのいくつかのライセンスプログラムの日本での代理人を努めることになりました。さらに、マイケルが父親のように慕っていたビル・ブレイという男性から、マイケルが公演等で来日した際の、プライベートな時間のアレンジを頼まれたのです。
 そこで私は、世紀の大スターの素顔―純粋さや仕事への真剣さ、そして苦悩―を、間近で目撃することになったのでした。




日本時間2009年6月26日6時26分、マイケルは旅立ってしまいました。あれからもう一年が経とうとしています。

私は韓国で暮らしているので、日本のマイケルブームがどれほどのものなのかが想像つかないのですが、今はいろいろな方がマイケルの音楽を聴いているそうですね。昔からのファンには「今頃…」と思う方もいれば、私のように「マイケルが‘いた’時に聴けなかったなんて、残念だったね」という思いの人もいるようです。

さて、この一年の間に私は沢山の追悼本や雑誌を読みました。その多くはマイケルの業績や生い立ちを簡単にまとめたものに、追悼のコメントを含んだものだったように思います。海外の雑誌には未公開の写真なども盛り込み、ビジュアル的にマイケルを追えるようなものもありました。読んでいて知らず知らずのうちに涙が出たものです。

そしてこの本も、同じように涙が止まらなくなるような一冊でした。待っていました、こういう本を。

書き出し部にもあるように、坂崎氏はマイケル1986年頃からビジネスでマイケルとのつながりがあり、来日ツアー時などはマイケルのアテンドを勤めたお方です。BADツアーの頃、テレビで見たマイケルの姿が懐かしく思い出されます。

日本オリジナルで出版されているマイケル本ですと、以前ご紹介した『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』が今でも多く書店に並んでいるかと思います。この本の役割について、私はマイケルにまつわる情報を判断する際のガイドブックだと思っています。マイケルにまつわる情報は、良悪含め多くが出回っています。ネットなどのない頃は、大量の情報に翻弄されず、ガセと真実を見極めることがファンの大きな仕事だったように思います。でも、ここ一年でファンになった人にはネット検索で引っ掛かってくるガセに気づく術がありません。それを知るには、『~教科書』が便利だと思います。

ですが、10年、20年とマイケルを愛する人たちには、『~教科書』は知っていることばかりの本です。(しかし文章を書くことの大変さを考えると、西寺さんはスゴいと思います。)マイケルの仕事を過去の資料から追う本には、マイケルの素顔があまり反映されていないのです。しかし坂崎氏の『マイケル・ジャクソンの思い出』には、そんな普通のマイケルが、スターではないマイケルがそこにいる。私たちファンが知りえなかった、人間としてのマイケルの姿がこの本には隠されています。

私は、マイケルに出会ったことのある人からお話を聴くのが好きなので、この本にもたくさんの付箋を貼りながら読みました。マイケルの人柄が感じられ、今、マイケルの不在にまた涙を流しているところです。

マイケルに関心の有る方には、ぜひ読んで頂きたい一冊。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・日本ではいろんなイベントがあるそうですね。CDも再発されるものが沢山あると聞きました。そして今になって、いろいろな誤解が解けつつあることに嬉しく思っています。

・世界中のファンがこの本を読めたらいいのに!と思います。英訳してくださらないかな。

・大切なマイケルとの思い出をこうして文章として公開して下さった坂崎氏に心から感謝いたします。やっぱり温かい人だったんですね。

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2010

06/24

Thu.

07:54:11

格安エアラインで世界一周 

Category【旅行


格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)
(2009/06/27)
下川 裕治

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書き出しをご紹介します。

 八年の間、このときを待ち続けていた。
 いや、正確にいうと十数年か。
 関空(関西国際空港)発マニラ行きの、セブパシフィック航空の座席に腰をおろした。飛行機の小さな窓から、一月の寒風が吹き抜ける暗い滑走路が見渡せた。座席は、膝が前席のシートの背にぴたりとついてしまうほど狭かった。膝頭を押しつけるような感触が、これまでいやというほど乗り続けた辛いアジアのバスの旅を甦らせた。
「これだよ」
 僕はひとり悦に入っていた。
 LCC……。ローコストキャリア、日本では格安航空会社あるいは格安エアラインと呼ばれる。その名前通り、運賃の安さを売り物にする航空会社群である。LCCは運賃を下げるために、さまざまな節約策が講じられている。できるだけ多くの客を乗せるために、シートピッチといわれる座席と座席の間隔を狭めるのもそのひとつだった。これから四時間、上映される映画どころか、イヤホンで聴く音楽すらない機内で、本を読むこと以外にすることがない時間のことなど考えもせず、僕は満足げにシートベルトを締めた。



関空の丸善で衝動買い。

最近韓国にもLCCが数多く登場しています。メジャー航空会社にくらべ1万円程度安い料金で日韓を行き来できるのですが、時間の調節がつきにくいこともあって、まだ一度も利用したことはありません。

本書では、関空を出発してフィリピンへ。それからマレーシア、シンガポール、中東、ギリシャ、イギリス、アイルランドを経由して、最終地点のロングビーチへ向かいます。男三人、LCCの旅。

LCCを利用したことがないものにとっては、参考となる情報が満載です。LCCのよさを紹介している書籍はいくつかありますが、実際に乗り継ぎの技術や航空券の購入について書かれている本は以外と少ないのではないでしょうか。その上世界一周ですから、これは読んで損はないはず。

LCCで世界一周するなら、世界地理を頭に入れる必要がありそうです。いわゆる観光都市となるようなメジャー空港に飛んでいない可能性の方が高いみたい。北海道でいうなら、女満別みたいな感じでしょうか。

そういえばダブリンへ行ったとき、私もエアリンガスを利用しました。KLMでアムステルダムに入り(当時は新千歳→スキポール便っていうのがあったんですよ)、それからエアリンガスでダブリンへ向かいました。この本を読んで、今はLCCっぽい位置にあると知り、なんとなく納得。4X4の席で、ラフな制服のおにーちゃんがビニール袋からパンとジュースを取り出して、お客さんにぽいっとパスしていたのを思い出します。たしかにあれはLCC並かも。でも飛行自体は快適でしたよ。

旅好きの心がうずく1冊です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・韓国の場合、チェジュ航空というところが仁川→大阪、仁川→北九州便を出しています。ここ、格安でグアム便も飛ばす予定が有るそうです。ほかにはエア釜山、ジンエアー、イースターエアなどLCCの利用価値が高まってきているようです。そういえば金浦→名古屋っていうのもあったはず。あれはどこだったかな?

・安く海外に行きたい人なら、LCCを使わない手はないでしょう!日本の旅行会社さんもこれからは大変になりそうですね。


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2010

06/23

Wed.

09:49:38

凛々乙女 

Category【随筆・エッセイ


凛々乙女 (幻冬舎文庫)凛々乙女 (幻冬舎文庫)
(1998/06)
小林 聡美

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書き出しをご紹介します。

交通安全、火の用心

 私の今乗っている車は、カッチョイイ高級スポーツカーだ。おまけに電動で屋根まで開いてしまうというピッカピカの派手なやつ。
 私の体との比率からするとかなり車のほうがでかいので、信号待ちで止まったとき、店先のガラスに映った自分を見ると、車の中にしズンだゴキゲンな白木みのるみたいでマヌケだ。
 はっきり言って、私はあまり車に興味がない。車は動けばいい、というタイプだ。今の車も、以前乗っていた車が故障が多くなってきたので、新しいのに換えよう、と車好きのうちの事務所の社長が面白がって選んでしまったものだ。



続けて2冊のエッセイを読み、他にも読んでみたいと京都のジュンク堂で購入。移動中に手軽に読める上に、かなりの気分転換となりました。

小林さんのエッセイを読んでいると、本当に多彩な方だなーという印象を受けます。女優さんですから演技がお上手なのはもちろんですが、エッセイも素晴らしいです。

このエッセイは三谷監督とご結婚なさる前、かろうじて20代の頃に書かれたものです。大の女優さんがご自身を「白木みのる」と言い切ってしまうなんて!小林さんの笑いのセンスはこの頃から健在だったのですね。先に結婚後のものを読んでいたので、独身生活にも新鮮な驚きがたくさんありました。

映画『かもめ食堂』のような一人暮らし生活を想像しながら読ませて頂きました。あー、おもしろかった。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・才能ある人って、自分を表現する力がものすごいですね。おもしろく、あたたかく、やわらかいエッセイでした。

・この頃からすでに猫との同居だったようです。猫、いいな。


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2010

06/22

Tue.

09:35:02

Heaven? 

Category【マンガ


Heaven? 1 (小学館文庫 さF 6)Heaven? 1 (小学館文庫 さF 6)
(2010/02/13)
佐々木 倫子

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小学館のマンガ文庫です。シリーズもので4巻完結です。
札幌駅の弘栄堂をふらふらしていた時に見つけました。佐々木倫子さんといえば、『動物のお医者さん』。この本が登場し、日本中シベリアン・ハスキー人気となりましたね。基本的に北海道出身者を応援してますので、見つけてすぐに購入しました。

とってもとっても独特なスタイルのフレンチレストラン。食い気ゆえにフレンチレストランを開店させたオーナーが、自分の店で働くスタッフを集める所から始まるのですが、これがまた佐々木ワールドで笑えます。それぞれいわくつきといいますか、ちょっと変わっているといいますか、なにか通常ではない雰囲気を醸し出すスタッフによって支えられているLoin d'ici。サブタイトルの「ご苦楽レストラン」というフレーズがまさにピッタリです。

でもね、出てくる料理はおいしそうなんですよ。そして傍若無人なオーナーの食いっぷりも見事です。読み応えあり、笑いあり。気分転換におススメですよ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・佐々木さんのマンガはいつもキャラクターの強烈さについつい笑ってしまいます。今回もオーナーがいい味だしてますね。

・主婦のくせに料理が苦手な私。スイーツやカフェには興味深々のくせに、料理にはとんと心が動きません。「食べれればいいじゃん」的などーでもよさのせいで、きっと料理を作ることにも興味が持てないんだと思います。しかし、この本読んでると、おいしいものを食べるということに興味が出てきました。そうか。お菓子以外にも世の中にはたくさんおいしいものがあるんだね!ソウルでフレンチ、食えるかな?


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2010

06/21

Mon.

21:36:40

神の守り人 

Category【日本文学


神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)
(2009/07/28)
上橋 菜穂子

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神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)
(2009/07/28)
上橋 菜穂子

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書き出しをご紹介します。

 月が、大地に霜のような光を落としている。
 その淡い光の霜を踏み散らして、騎馬の武人たちが駆け抜けていく。彼らが左手に掲げている松明の火が、残光の尾を闇に残していた。
 小高い丘をのぼりきったとき、彼らは眼下に、ぼうっと輪になった明かりを見た。シンタダン牢城だ。牢城お周囲に張り巡らされた高い防壁のうえには、転々と篝り火が燃えていたが、防壁の上を巡回しているhざうの兵士が持つ松明の動きは、まったく見えなかった。
 防壁の内側には、三つの牢館が見える。それぞれの牢館の窓からも明かりがもれている。
「……まったく、動くものが見えませんね」
 はやるように足踏みをしている馬を、手綱をしぼって抑えながら、若い武人が、先頭にたっている武人に声をかけた。先頭の武人の馬は、ぴたっと静止したまま、彫像のように眼下の牢城を見おろしている。先頭の武人が口をひらいた。



守り人シリーズ初の長編。上下2巻になっています。

今回の舞台は、新ヨゴ皇国の隣のロタ王国。バルサはタンダの薬草の仕事に同行してロタ王国へとやってきます。偶然人買いが子供を襲っているところに出くわしたバルサは、彼らを助けようと戦います。ところが、この子たちには国を揺るがすほどの秘密があり、王室も彼らを追っていました。彼らはタルの民と呼ばれ、ロタ人とは離れて暮らす民族。一族の中には占術に長けたものが生まれることもあり、バルサが助けたアスラもそんな力を秘めています。子供を助けるたけに翻弄するバルサとタンダ、そしてロタ王国の王室の後にながれる暗い歴史が重なりあう長編です。

人を騙すこと、利用すること、裏切ること、それに打ち勝つバルサの力強さがかっこいいです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・2010年6月現在、守り人シリーズはこの作品までが文庫化されています。現在は単行本にて続編がいくつかでているようです。早く続きが読みたいなぁ。


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2010

06/18

Fri.

21:16:56

虚空の旅人 

Category【日本文学


虚空の旅人 (新潮文庫)虚空の旅人 (新潮文庫)
(2008/07/29)
上橋 菜穂子

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書き出しをご紹介します。

 風が強い。夜空には半月が浮かんでいたが、強い風にあおられて走る雲に、消されては現れ、現れては消されて、浜に影を走らせていた。
 その夜の浜辺を、老いた漁師が白髪を風になぶられながら歩いていた。
(サンタライが風を呼んだな)
 今日は大漁だった。とくに、このあたりでは<風呼び魚>と呼び習わしている、白銀に光る剣に似たサンタライが、大漁に網にかかってきた。
 年明けは、サンタライの産卵期にあたる。いつもは網など届かないほど深い海の底にいるサンタライが、この時期だけは岩場に産卵するために浜辺に近づいてくるのだ。
 卵を腹いっぱいに抱いたサンタライほど旨いものはない。めずらしい魚があがったときは、まず島守りさまに献上せねばならないが、サンタライだけは、むかしから<海の母>から漁師への贈り物といわれていて、漁師たちが先に食べていい習わしだった。



待ちに待っていた守り人シリーズ、帰国の際に真っ先にゲットしました。

今回は用心棒のバルサは登場せず、バルサが助けた新ヨゴ皇国の皇子、チャグムが大活躍します。

チャグムの国の南側にはサンガル王国という海に面した豊かな国があります。サンガルの新しい王が即位したことから、国を離れられない父王の代理で、チャグムと星読みのシュガがサンガル王国を訪れます。到着した日、サンガルには「ナユーグル・ライタの目」と呼ばれる少女が見つかります。サンガルの言い伝えでは、これは海の神の使いで、少女の目を通して神が人間を見ているとされています。少女の魂が戻ってこない限り、この子は殺されてしまう。かつて海底の民に魂を奪われそうになったチャグムは、どうにかその少女を助けたいと奮闘するのですが、サンガルの王室のしきたりや影に流れる陰謀に巻き込まれてしまいます。

チャグムがどんどん大きくなり、皇太子として育っていく様子がなんともたのもしく読めました。続編も早く読むぞ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・チャグムも好きですが、やはりバルサの登場が待ち望まれますね。

・2008年7月に発行された文庫版ももうすでに9刷までに達しているんですね。書店でも平置きされていて改めて人気を感じた次第です。


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2010

06/16

Wed.

10:32:02

「綺麗な人」と言われるようになったのは、四十歳を過ぎてからでした 

Category【随筆・エッセイ


「綺麗な人」と言われるようになったのは、四十歳を過ぎてからでした (光文社文庫)「綺麗な人」と言われるようになったのは、四十歳を過ぎてからでした (光文社文庫)
(2010/05/11)
林 真理子

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書き出しをご紹介します。


 劇場にはたくましく美しい人生がある

久しぶりで映画を見た。
 このところ映画館に行くことが本当に少なくなった。あらかじめチケットを買っておくオペラや歌舞伎と違い、映画はふらっと街に出かけた時に見るものである。けれどもこの二時間という時間が、どうも私の一日の中にうまく入ってこないのだ。
 対談の仕事があるため、毎週銀座へ出かける。仕事の終わり、ちょっと映画でも見ようかと思うのだが、タイミングがうまくいったことがない。結局は次にしよう、ということになってしまう。
 誰かがうまいことを言っていた。
「映画とセックスはよく似ている。見始めると、見ずにはいられなくなるのだが、見ない習慣をつけると、見なくてもどうということがなくなる」



林真理子さんのエッセイ。私も40代を目の前としている身。綺麗な人と言われるようにがんばらねばー!と関空の丸善で衝動買いした一冊です。

林さんと言えば、たしか今の私の年齢くらいで結婚なさり、44歳で初めてのお子さんをもうけておられたはず。すごいなーと思います。本当にすごい。でも、本書には子育て奮闘のお話はあまりなく、華やかにブランド商品を買いまくる姿が幾度と無く登場します。最後まで読んでいくと、そんなブランド買い生活にも、林さんに財力があるからだけではなく、それが必要だからという感覚がわかってくる。また、着物の常識のお話などはためになりました。歌舞伎に浴衣でいく勘違いのお話なんかは「そうだよね!」と同意したくなりました。それ以外にも、着くずしが効かなくなる年齢なのに無理にジーンズでがんばる話や、化粧のお話なんかも楽しいです。とにかく、「似合っていればいいのよ!」の幅が広くなりがちな40代に、冷静に「それ、ちがうわよ」と指導してくれるような本。

40代になってウツクシさを磨くには、やっぱりお金と冷静な自己判断が必要なのね、と思った次第。好き嫌いがはっきりわかれるエッセイだと思います。著者の私生活に「自慢か!」とキーッとなる方にはおススメしません。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・これからはアクセサリーや化粧にも気を使わなくてはならないな。いつまでも20代の気持ちでいるのは大切ですが、20代の姿形を維持できるわけではありません。冷静に引き算できる女性にならないと。

・やはり黒木瞳さんは特別中の特別な女性なんだと思います。彼女を目指すのは一般女性には無理というもの。ロールモデル探しをしなくては。



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2010

06/15

Tue.

12:21:24

笑う警官 

Category【日本文学


笑う警官 (ハルキ文庫)笑う警官 (ハルキ文庫)
(2007/05)
佐々木 譲

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書き出しをご紹介します。

 警官はボールペンを手に取ると、日報の日付の下に記した。
「私はうたっていない」
 前日までの日報の筆跡と同様の、几帳面な文字となった。乱れらしき乱れもない。最後のひと文字だけ、いくらか力が抜けたと見える程度か。
 ボールペンはいったん紙から離れて、中空で静止した。警官は、もう少し何か付け加えることがあるかどうかを考えたのだ。
 何もなかった。いいや、ありすぎた。でも、警官が、それを日報のきょうのページにすべて書き出すことは不可能だ。それにそもそも、それは日報に記すべき内容ではないだろう。かけられた疑惑を否定するのだ。上申書のかたちを取ったほうが、手続き上はすっきりする。



一時帰国した際、「札幌が舞台だからおもしろいよー」と弟夫妻に教えてもらいました。ソウルに戻ってから購入をと思っていたのですが、関空の丸善で発見。即購入です。

直木賞受賞作で、北海道警察を舞台としたシリーズものになっています。単行本では「うたう警官」というタイトルだったそうですが、文化化にあたり「笑う警官」とタイトルが変更になっています。著者も道産子なんですね。親近感わくなー。

北海道警察本部の女性巡査が札幌市内のアパートで遺体となって発見される。容疑者はその女性警官とつきあっていた巡査部長で、薬をやっている上に拳銃を持って闘争中ゆえ、発見次第発砲してもよいとの命令が下されます。ところがこの事件をめぐり、なんだかおかしな様子が見えてくる。かつて容疑者とおとり捜査で組んだことのある佐伯は、この事件の真相を追究すべく極秘裏に捜査を始めるというお話。

ハラハラどきどき度で言えば、この間の「検屍官」の方が上かな。

jumee☆point1dこの本を読んで jumee☆point1d
・北海道警察本部は、大通公園と道庁のちょうど中間くらいに位置しています。駅前通より少し西側。懐かしい地名にその地域を思い出しながら、ストーリーに重ねて読めました。

・映画化されてるそうですが、それも札幌で撮られてるのでしょうか。ちょっと見てみたい。


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