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2008

06/05

Thu.

18:19:06

悪女入門―ファム・ファタル恋愛論  

Category【随筆・エッセイ

今、『須賀敦子全集 第4巻』を読んでいます。4巻には「遠い朝の本たち」「本に読まれて」「書評・映画評ほか」が収録されています。これを読んでいたら、急にヨーロッパの小説が読みたくなりました。気分的にはフランスあたりの作品を読みたかったのですが、今、手元にあるフランス文学関連本はこの1冊のみ。

悪女入門―ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)悪女入門―ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)
(2003/06)
鹿島 茂

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あれ、デザイン、変わったんですね。
私の持っているものは、黄色のカバーでカルメンっぽい絵が描いてあります。

ところで、副題が見えますでしょうか。

「男を破滅させる運命の女!」 

私の持っている版では、帯に「男を惑わす<危険な女>の秘術」とあり、表紙の副題には「男を破滅させずにはおかない運命の女femme fatale― 魔性の魅力の秘密は何か。宿命の恋の条件とは。フランス文学から読み解く恋愛の本質、小説の快楽。」とあります。

さすがフランス文学!魔性です(笑)

実はこの本、文学論としてとても楽しい本なんです。
フランス文学を「恋愛論」の観点から読みこなす、そんな指標を示してくれている本であります。

では、書き出しをご紹介。

 

ファム・ファタル(femme fatale)。なんと怪しげで美しい響きをもった言葉でしょうか。カタカナで書いてさえ繰り返される「ファ」の頭韻が耳に快く響きます。
 ましてや、フランス語のfは下唇を上の歯で軽くかむ音ですので、femme fataleと、二度fの音が繰り返されると、まるで、女性が性的エクスタシーに達する直前、その快楽をこらえるかのように唇をかんでいるイメージが湧いてきます。そして最後にfataleの二度のaで大きく唇が全開になると、女性がエクスタシーに達して、歓喜の吐息をはきだした姿を連想せずにはいられません。
 つまり、フランス語で発音されるファム・ファタルは、その唇の動きからして、相当にエロティックな言葉なのです。
 ですから、フランスの男性は、このファム・ファタルの言葉を耳にすると、さながら空中に蠱惑的な女性の唇がポッカリと浮かんで、自分に誘いをかけているような気さえするようです。それは、ファム・ファタルそのもののように男を誘惑する言葉、一度耳にしたら最後、その魔力から逃れることはできない言葉なのです。



プロローグの1ページ目、まるまる抜書きしました。

フランス文学、どんだけエロいんだ!!!

私はフランス語がわからないので、femme fataleの音韻がどんだけエロいか伝わりませんが、上の文章ですと、すんごいモノのような気がしてなりません。

wikiによりますと、著者の鹿島茂先生は、19世紀フランスを専門とするフランス文学者だそうです。たしかにフランス映画なんかを見ていると、恋愛の表現が印象的で、それがまた巧みで美しく妖艶で、心に残ります。そういう意味では「悪女」をフランス文学に見るのは、フランス文学の遊び心なのかも。

さて、ファム・ファタルになるには、11のフランス文学からお手本を学ばなくてはなりません。

・アベ・プレヴォ 『マノン・レスコー』
・プロスペール・メリメ 『カルメン』
・A・ミュッセ 『フレデリックとベルヌレット』
・バルザック 『従妹ベット』
・デュマ・フィス 『椿姫』
・G・フロベール 『サランボー』
・J・K・ユイスマンス 『彼方』
・エミール・ゾラ 『ナナ』
・マルセル・プルースト 『スワンの恋』
・アンドレ・プルトン 『ナジャ』
・ジョルジュ・バタイユ 『マダム・エドワルダ』

恥ずかしながら、上の11の本ですが、まともに読んだことのないものが多数・・・。
内容の簡単な説明と共に、その主人公がどんな小技を使って男をモノにしていくかが説明されています。それは例えば目線であったり、言葉であったり、態度であったりと、女主人公のテクニックを展開していきます。そして、それによって男がどんな風に足を踏み入れ、手のひらで転がされ、破滅していくのか、そのテクニックの効能も示されているのが大変勉強になる(笑)

そして、フランス文学の味わい方も同時に学べる優れ本。
上の11冊の概略も理解でき、魅惑のフランス文学の世界へ踏み入れたくなる事でしょう。

ヨーロッパの文化の根底には、こういった精神が隠れているのかー!
この本のおかげで、小説や映画がより面白くなりました。
ありとあらゆる恋愛のパターンが盛り込まれておりますので、かなーり楽しめますよ。
片思い中の貴女!参考になったかな?

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