少し調子がよくなってきたので、今日は本を読みました。
須賀敦子さんの全集4冊目に、須賀さんによる解説や書評が収録されています。須賀さんの文章に引き込まれ、池澤夏樹さんの本を是非読んでみたくなりました。やっぱり1作目からということで、この本を手に取った次第です。
『スティル・ライフ』は、芥川賞と中央公論新人賞を受賞作です。
この中公文庫版には、『スティル・ライフ』と『ヤー・チャイカ』の2作が収められています。
では、書き出しをご紹介しましょう。
この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。
世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすつに立っている。
私の感想は、「ああ、男の世界だー」でした。
染め工場でバイトする主人公の前に現れた佐々井という男は、独特な世界を見る目を持っている。そんな佐々井にどんどん影響を受ける主人公は、ある日佐々井の世界に入り込むことになる。
主人公も、佐々井も、すっごく男っぽいと思いました。執着がない部分、これは女にはなかなか見られない性質のような気もします。女だったら、この話はこんな風には終わらないだろうなー。科学と文学が調和された作品ということですが、私はどっぷり文学かと思って読みました。
『ヤー・チャイカ』もとっても良かった。
鷹津父娘と来日10年のロシア人とのお話です。タイトルの『ヤー・チャイカ』は「私はかもめ」という意味だそうですが、それがどうしてタイトルになっているのかは、是非作品をお読み下さい。鷹津父の語りと、娘の語りと2部構成になっています。
ああ、やっぱり小説っていいですねぇ〜。
大満足です。
☆ 応援、ありがとうございます ☆
- 2008/07/05(土) 09:49:16|
- 文学・エッセイ
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