ちくま日本文学全30巻を揃えようと思っています。
谷崎潤一郎 (ちくま日本文学 14)に続いて2冊目。
寺山修司が天才であることは知っていました。テレビに出ている多くの人が「彼はスゴイ人だった。天才だ。」と言いますし、「毛皮のマリー」は美輪明宏さんにより今でも公演が続いています。「そうか、スゴい人なんだ。天才なんだ。」ということがわかり、私はそれで満足していました。どんなにスゴいのか、自分で判断しようとしなかったことに後悔。もっと早くに読んでおきたかったです。
このちくま日本文学には、その「毛皮のマリー」のほか、「誰か故郷を想はざる」「家出のすすめ」などからの抜粋と、短歌が収められています。
「誰か故郷を想はざる」から書き出しをご紹介。
汽笛
私は一九三五年十二月十日に青森県の北海岸の小駅で生まれた。しかし戸籍上では翌三六年の一月十日に生まれたことになっている。この三十日間のアリバイについて聞き糺すと、私の母は「おまえは走っている汽車のなかで生まれたから、出生があいまいなのだ」と冗談めかして言うのだった。
今更ですが・・・。想像以上でした。寺山修司、スゴすぎです。こんな文章、初めて読んだかも。おめかしした固い文学論とかではなくて、もっと自由奔放でとてつもない想像力に支えられてる感じ、とでも言うのでしょうか。下ネタも結構出てくるんですけど、それもなんだかしっかりと文章の要として、エロさが人間臭さに繋がっている。ああ、とても私のつたない日本語ではとても表現できません。特に短歌!「がーん」と打たれたような感動でした。短歌が小宇宙だという意味、わかった気がします。
きっとやんちゃだけど、繊細な人だったんでしょうね。
ちくまさん、やりますね。
こんなおいしいとこ取りで小説の一部を紹介されたら、全部読みたくなってしまうではないですか!
次、この当たりを読んでみたいです。
☆ 応援、ありがとうございます ☆
- 2008/09/05(金) 23:27:19|
- 文学・エッセイ
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