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2008

09/29

Mon.

09:16:16

花を運ぶ妹 

Category【日本文学

久々に小説読みました。

花を運ぶ妹 (文春文庫)花を運ぶ妹 (文春文庫)
(2003/04)
池澤 夏樹

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まずは書き出しのご紹介です。

 

 一九八〇年、わたしはパリで暮らしていました。
 ソルボンヌの学生という身分で、あるキリスト教系の団体が経営する寄宿舎に入っていました。寄宿舎はサンルイ島にありました。セーヌ川に二隻の船のように浮かぶ二つの島、シテ島とサンルイ島のうちの上流側の方、いつも兄のあとをついて歩く小さな弟のような島です。いつの日か兄さんは勇気を出して、川を下り、大西洋に出て、波を乗り越え、カリブ海やオリノコ河やジャワ島まで行く旅に出るだろう。そしたらぼくも一緒についていこう。冒険の旅に出よう。そう思って弟はその日をじっと待っているのに、兄はいつになっても決心しないのです。いつになったらぼくたちは世界一周に出発できるのだろう。わたしは、カルチエ・ラタンから川辺に出てシテ島とサンルイ島を左手に見ながらトゥルネル橋まで歩いていって川を渡る時、そういう気持ちで後ろから兄を見ている弟をよく想像しました。



パリの話から始まっておりますが、小説の舞台はアジア、バリです。そして主人公が二人、兄の哲郎(テッチと呼ばれています)と妹のカヲル。小説はカヲル、哲郎、カヲル、哲郎の順序で語られていきます。

小説を読んだ後、私はたいてい最後の解説までを読むのですが、この小説にいたってはそれをしませんでした。解説には、その小説の成り立ちやバックグラウンドの説明があって、一種の“正しい読み方”が紹介されています。でも、今回は自分の感じたものを解説で濁したくなかったのです。そのくらい後味の深い小説でした。すごく面白かった。

兄の哲郎は画家です。絵のアイデアを得るため、アジアを中心に旅を続けています。一方妹のカヲルは、書き出しにもありますが、パリに留学。その後は日仏間のコーディネーターの仕事をしています。アジアとヨーロッパという対象がおもしろかった。その精神的な違いといいますか、文化の差みたいなものを日本人がどう感じていくのか。同じアジアとは云え、東南アジアは日本とはまったく別の文化背景を持っています。お隣の듰뜎だって、東南アジアより近いとは云え、アジアの仲間意識は感じるけれど、決して볷궻듴とイコールでは結ばれない。「ああ、私たちが外国を遠く感じる瞬間って、こういう理由なのかも」と思えるところが多々ありました。

アジアを旅している間、哲郎はヘロインを覚えます。一度は絶った哲郎でしたが、バリ島でその誘惑に再び誘われる。ところがそこには罠が潜んでいました。バリで逮捕されてしまった哲郎を助けるため、パリから戻ったカヲルは、ひとりバリへと向かいます。バリでの日々。

この作品を読んで思ったこと。
後景が目に浮かぶようでした。アジアの国々の姿が想像できる文章です。私もこんな文章が書けるようになりたいわー。

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