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2008

10/23

Thu.

11:27:00

南の島のティオ 

Category【日本文学

『飛ぶ教室』という雑誌、ご存知ですか?
児童文学の季刊誌で、現在は『飛ぶ教室 15(2008秋)―児童文学の冒険 (15号)』まで出ています。そこで掲載されていた、連作短編集がコレ。

南の島のティオ (文春文庫)南の島のティオ (文春文庫)
(1996/08)
池澤 夏樹

商品詳細を見る


児童文学とか、童話に分類されるんでしょうか。でも、大人が読んでも楽しめる作品です。
書き出しをご紹介しましょう。

絵はがき屋さん

 飛行機は週に三度、月曜と水曜と日曜に島にやってくる。
 いつもならぼくたちはその日の便で出発するお客をマイクロ・バスに乗せて、飛行機の到着する三十分ほど前に空港にゆくのだが、その日はたまたまうちのホテルには島を出るお客はいなかった。父とぼくがいつもより遅く空港に着いて、車を置き、パンダナスの葉で屋根を葺いたターミナルに入ると、もうかすかな爆音がオレンジ色に染まった西の空から響いてきた。東風に逆らって飛行機は着陸し、滑走路の端まで走っていって、また轟々とあたりの空気を揺るがしながらターミナルの前へ戻ってきた。
 二、三十人の乗客が飛行機から降りた。それぞれ鞄を肩から下げ、荷物を手にして、ターミナルに向かって歩きはじめる。みんなの長い影が平らな広いアスファルトの上に揺れた。ぼくはいつものようにホテルの名前を書いたプラカードを手に、ターミナルの横でその人たちを見ていた。
 



10の短編は、南の島に住む少年ティオの語りで綴られています。この「絵はがき屋さん」は冒頭の小説です。スタートからティオの世界に引きこまれます。私、引き込まれるどころか、ドップリのめりこんでしまいまして、あまりのおもしろさに1日に何度も読み返しちゃいましたjumee걲shy1

これはこの本全体に云えることですが、なんとも透明感のある海が頭から離れなくなります。舞台が海に囲まれた南国の島国だからかもしれませんが、それ以上に物語の透明感がずば抜けているように思いました。クリアブルーだったり、エメラルドグリーンだったり、サファイアブルーだったり。暖かい地域の澄んだ海の色とでもいうのでしょうか。そんなキレイ色にどんどん満たされていきます。それが「ああ、洗われてく~。心が洗われてく~。」となるんです。

児童文学の世界には「夢」とか「魔法」など、いくつかのキーワードがあるように思います。やっぱりこのお話にも、「夢」や「魔法」が生き生きとちりばめられていて、ファンジー感をかもし出すのですが、子供子供していないところが素晴らしい。「絵はがき屋さん」は、とてもよいお話でしたよ。心に残りました。これはいいお話です、本当に。

予断ですが、冒頭にティオの住む島の地図があります。その地図も物語りもポリネシアとかミクロネシアを想像させるのですが、なんとなく北海道の地名に似てると思う部分がありました。北海道の地名はアイヌ語が起源になっているところが多くあります。音がなんとなく似てる。そのせいか、人の心の温かさを感じながら楽しむことができました。

サローヤンがお好きな方に激オススメ。


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