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2008

11/06

Thu.

12:50:10

ガセネッタ&(と)シモネッタ 

Category【随筆・エッセイ

 このあいだ字幕翻訳の戸田奈津子さんが、一番苦労するのがユーモアの翻訳だとおっしゃっていた。現代版ファウストといった趣の『ディアボロス』と言う映画で悪魔役のアル・パチーノが、主人公と初対面の際、「ジョン・ミルトンです」と名乗る場面で、アメリカの映画館ではワッと客席がわくのに、日本ではいたって静か。元祖『失楽園』の著者の名前が常識になっている文化圏とそうでない文化圏の差がモロに出る。それが笑いなのだ。「渡辺淳一です」とでも翻訳したら、かなり受けるのかもしれない。 



これは、米原万里さん『ガセネッタ&(と)シモネッタ』の書き出しの文章です。

ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)
(2003/06)
米原 万里

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「言葉」は元来「記号」です。この本は「言葉」についてのショートエッセイが収められています。とくにあの『ユリシーズ』や、あの『フィネガンズ・ウェイク』を訳された柳瀬尚紀さんとの対談は、外国語学習者は必読です。私は米原さんや柳瀬さんのように辞書を使い倒したことがありませんので想像すらできませんが、お二人によりますと、辞書には載っていない語の方が多いそうです。たった一つの日本語訳に、お二人は本当に繊細で精密な作業を続けておられる。言葉をいかに尊重しておられるかが伝わりました。

語学のプロである通訳・翻訳家ですら、上のようなコメントを残していらっしゃるのです。文法や単語帳とは無縁の「サバイバル“耳”学習法」でどうにか日常を送っている私には、ユーモアは高いハードルそのもの。体を張ったギャグなら、なんとかわかります。でも漫談のように言葉だけで笑わせるジャンルは理解不能。脳も完全停止状態に陥ります。ユーモアは外国語およびその文化の理解度のバロメーターともいえるのではないでしょうか。落語や漫才を私たちと同じタイミングで笑える外国人がいるとしたら、その方はきっと上級レベルの日本語を操るに違いありません。

教える立場になり、いかに自分の日本語が乏しいものであるか痛感しています。授業前の準備、それはもう辞書や参考書を引きまくります。すると、「ああ、私、母国語ですら上手く使えてないんだな。言語に弱いんだな。」と痛感せざるを得ないのです。明治や昭和初期の古い文章が理解できなかったり、俳句や短歌もわからない。この本を読み、かなり反省しました。言葉にできないことが多すぎるのです。

感性、好奇心が薄れているのかもしれません。もっと言葉に貪欲になろう。言葉に貪欲である人は、母国語もそして外国語も上手に操れるのだと思います。その証拠に米原さんは、ロシア語のみならず数ヶ国語を操り、さらに素晴らしい文章家でもありました。伝えようとする内容が母国ですら乏しいものならば、外国語だって乏しくなる。感動的な外国語の演説も、母国語が乏しければ、その魅力は十分に伝わらないでしょう。結局、母国語できないと外国語だってムリって事ですね。そして、言葉に貪欲な人は話が面白い。言葉遊びが上手で、ユーモアに長けています。

先月はなかなか読書がはかどりませんでしたが、今月はインプットを重ねることにします。まずは日本語の蓄積量を増やすことから、ですね。


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