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2009

01/06

Tue.

10:20:45

やがて哀しき外国語 

Category【日本文学

やっぱりこの人の文章には圧倒されます。

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)やがて哀しき外国語 (講談社文庫)
(1997/02)
村上 春樹

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『やがて哀しき外国語』は、村上春樹さんが1991年から2年半を過ごしたプリンストンで書かれたエッセイです。

書き出しをご紹介しましょう。

 最初にニュージャージー州プリンストンを訪れたのは一九八四年の夏のことである。アムトラック鉄道でワシントンDCからニューヨークに向かう途中に、プリンストン・ジャンクション駅で降りて、そこからタクシーで大学まで行った。一九八四年といえばレーガン対モンデールの大統領選挙戦の年だった。ブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・USA』がどこに行っても聞こえて、マイケル・ジャクソンが火傷をして銀色の手袋をはめている年だった(というとなんだかつい三、四年前のような気がするのは、トシのせいだろうか?)。



マイケル・ジャクソンのくだりで「ああ、あの頃か!」と思ってしまった私って・・・。

私は「すばらしい翻訳家のエッセイは絶対おもしろい」、という仮説を持っています。それをはじめに感じたのがこの作品でした。(その後、米原万里さんで確信を高める。)村上さんの本は、とてもリズム感があって読みやすく、ぐんぐんと引き込まれます。まるで自分が村上さんの横で「ふんふん」あいづち打ちながら、お話聞いてるような気分になるのです。やめられないんです。とにかく、面白い。

1991年のお話なんて、もう15年も前のことなんですけれど、実際に読んでみるとそれほど古さは感じませんでした。91年の記憶なんて・・・という若い方でも、きっと難なく読めると思います。

最後に村上さんが吉行淳之介の作品を英語から日本語に翻訳した部分が出てきます。
ああ。言葉にこだわるっていうのは、言葉を感じるっていうのは、こういうことなんですね。英語のmist、あなたならどう訳しますか?実際にプリンストンに留学している日本人学生(しかも優秀)に翻訳をお願いしてみたところ、ほとんどが村上さんとは違う訳し方をしたそうです。

この最後の1章だけでも、かなり読む価値があると思います。
外国語に携わっている方、文章を書いてる方、ぜひどうぞ。

jumee☆point1dこの本を読んでjumee☆point1d

・村上春樹さんほどの言葉の達人ともなると、日常(きのうの話で言う「ぐるり」のこと)へのアンテナ張りっぷりがなんとも鋭い。私ならきっと見落とすであろうことなのに、それがアイデアのきっかけになっていると「すごいわー」と感心感動するばかりでした。やはり小さなことをも見逃さない触覚が必要ですね。

・その鋭さが、言葉への愛着を産むのではないでしょうか。言葉に関する知識を増やすには、「この現象・物をピッタリの言葉へ表現するなら何っていうんだろう?」という疑問から始まる気がします。実感のある言葉を使えるようになるには、やはり体感が伴わなくてはなりません。村上さんの翻訳が愛されている理由はそこにあると思います。「原作者が日本人なら、きっとこう書いただろうな」と納得できる翻訳。言葉が生きてる。私もそうなりたい。今年こそ、そうなります。

・外国生活が長くなるにつれ、愛国心は増すものだ。
藤原正彦さんも仰っておりましたが、村上春樹さんにも同じような大和魂が見えました。確かに私も、離れたからこそ、よさが見えたのですが・・・。

・一流学者さんの生活
プリストンと云えば、超一流大学ですね。誰もが行けるところではありません。一流の研究者たちの暮らしぶりを覗くことで、学びのあり方が見えました。伝統の全てが良いとは思えませんが、長く守り続けている習慣から多くの天才学者が育っていることを思えば、やっぱりプリンストン流の学びの生活があるのだと思いました。

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