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2009

01/08

Thu.

17:51:49

裏庭 

Category【日本文学

児童文学ファンタジー大賞をご存知ですか?これは絵本・児童文学研究センターが主宰する文学賞で、2009年まで14回行われています。その第1回大賞を受賞した作品が梨木さんの『裏庭』です。

裏庭 (新潮文庫)裏庭 (新潮文庫)
(2000/12)
梨木 香歩

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現在まで2人しか受賞者がいない児童文学ファンタジー大賞。恐らく第一回大賞受賞作のインパクトが余りに強く、この『裏庭』を超える、もしくは並ぶ作品が現れてないということを表しているのではないでしょうか。

書き出しをご紹介しましょう。

 丘の麓のバーンズ屋敷に何か秘密があることは、当時その辺りの子どもなら誰でも知っていた。
 バーンズ屋敷は、戦前、外国人の別荘として使われていた。
 戦争が始まると、その一家は母国へ返り、戦後、いつのまにか独り者の外国人の男性がそこへ住みついていたが、その人もあるとき母国へ一時帰国したなり(はっきりとしたことは誰にもわからないのだが、突然姿が見えなくなったので、大方こんなことではないだろうか、と大人達は話合った)、未だに帰ってこない。
 だから、高い石垣で囲まれている内部の庭も、多分屋敷の中も、今は荒れ放題だ。
 石垣の内側には、けやきの大木が何本も立っていて、夏になると道に涼しい木陰と蝉時雨を降らせる。それはそれはうっそうと繁っているので、その道は昼なお暗くひんやりとした風が吹き、夕闇はその辺りのどこよりも早く訪れた。



梨木さんの本を読み始めてこれで3冊目です。

バーンズ屋敷をめぐる不思議なお話です。
その屋敷には立派な庭がありました。程よく配置された花々は、いつも庭を輝かせていました。そこには「裏庭」もありました。家の裏手にある庭のことではありません。(それは奥庭と呼ばれています。)「裏庭」の存在を知る人はほんの少し。秘密の庭なのです。誰もが行けるわけではありません。そこへ行くにはバーンズ家の大きな鏡を通らなくてはならないのです。バーンズ家が代々管理している「裏庭」は、その頃はレベッカという少女が庭番でした。時が流れ、バーンズ家は英国へ帰国し、今では管理者もおりません。子ども達の遊び場と化したバーンズ家の庭。そこへ、心に傷を持った少女照美がふらっと屋敷にやってきます。照美には双子の弟が居ました。純は産まれつき軽度の知恵遅れでしたが、6年前に風邪をこじらせて他界してしまいました。その頃を最後に屋敷へ足を運ぶことがなかった照美でしたが、仲良くしていたお友達のお爺さんの入院や両親からの愛情の欠如に、再びバーンズ屋敷を訪れたのでした。その時、再び「裏庭」が開かれたのです。

この本には、いろいろなテーマが絡められています。私は児童文学をよく読んで育ちましたが、専門家ではありません。でも、この作品には「家族」「世代」「歴史」「死」といったものから、「友情」「愛情」「真実」「勇気」といった児童文学らしい純粋さが織り込まれているのを感じ取れました。ただ楽しい、子供用の本というだけではなく、命について教えられる作品です。

jumee☆point1dこの本を読んでjumee☆point1d

・心の傷は、自分だけの問題ではないことがわかりました。その傷は、両親に由来するのかもしれないし、祖父母に由来する場合もあるのです。子どもの事、親の愛情を受けずに育ったことが原因で、いつも心に憂いを抱いている人がいるとします。その人の痛みは、もしかするとその人の母親の頃から続いているのかもしれない。その人の母親が、祖母から十分な愛情を受けていなかったから、子どもを愛する方法がわからなかったのかもしれない。そう辿っていくと、傷は世代を通り越します。

・子どもって、実は意外と大人。うちには子どもがいないので、小学生がどんなことを考えているかは自分の経験を通してしか想像できません。でも、この本を読んでいると、子どもには以外な強さがあることが感じ取れました。

・児童文学は、子どもだけのものではありません。ガツガツした大人の世界に長く浸かっていると、あの頃の純粋だった自分を忘れてしまいます。そんな時、児童文学をどうぞ。子ども心がよみがえってきますよ。


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