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2009

02/10

Tue.

12:01:41

からくりからくさ  

Category【日本文学

今年に入り、梨木香歩さんの作品にのめりこんでいます。
今回読んだ作品は、タイトルにはありませんが上下のセットの上巻にあたるものです。

からくりからくさ (新潮文庫)からくりからくさ (新潮文庫)
(2001/12)
梨木 香歩

商品詳細を見る


この下巻にあたるのは、『りかさん』です。
まずは書き出しをご紹介しましょう。

 小さな木の門が人待ちをしているように少し開いていた。
 細い露地を入っていくと、玄関の右手に侘助椿が咲いている。改築した隣家の加減で、そこだけ晩冬の日が射している。
 蓉子は持ってきたねじ式の鍵をがらり戸の鍵穴に差し込み、まわし始めた。一回まわしたところで、二枚の戸の重なりを少し持ち上げるようにする。それがコツだ。
 祖母がいた頃は鍵など使う必要もなかった。戸はいつも開いていた。不用心だから家にいるときも内側から鍵を締めておくようにと、蓉子の両親もいつも口を酸っぱくして言っていたが、ついぞ守られたことはなかった。米寿近くまで生きて、それまでの生活習慣を変えるのは難しかったのだろう。今はそんなおっとりした時代ではないのだ、といわれても、祖母にはぴんとこなかったようだ。



先ほど上下セットだと云いましたが、お話が上巻から下巻に続くというのではなく、時代の流れにそって話しが行き来するという意味でのセットです。この本が今だとしましょう。下巻には2つのお話が収められているのですが、1作目が過去、2作目が未来にあたります。

蓉子の祖母が亡くなり、その家を女子学生の下宿として貸し出すことになります。祖母の家に愛着のあった蓉子は、自分もそこで暮らすことに決め、管理人として暮らします。下宿人は3人。アメリカ人で東洋に関心のあるマーガレット、美大生の紀久と与希子は、染色を専門とする蓉子とも相性がいい。じつは同居人にはもう一人ありました。それは、蓉子が大切にする人形、「りかさん」です。りかさんには不思議な力があり、蓉子とは心が通じている。りかさんを囲んでの不思議な縁のお話です。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・この本を読み、どうして私がこんなにも梨木さんの作品にのめりこんでいるのかがわかりました。今まで読んだ梨木さんの作品、静けさというか、穏やかさというか、ひっそりした深さがあるように思うんです。自然の風景が多く描写されているからでしょうか。ダイナミックではないけれど、確かに強い息吹を感じる世界。私が身近なことのなかから思い出す限りでは、雪のようだと思いました。雪が降っている日はとても静かです。音が閉ざされたようになります。こんこんと雪が降る様子は、まるで眠っているようだけど、降る雪は踊っているようで、空気も澄み、木々は葉も無いのに生き生きと見えます。ソウルの喧騒で暮らしていると、そういった安定した穏やかさが心にしみます。

・梨木さんの本には、「ああ、こんな風になりたい」と思わせる登場人物が必ずいます。この本では、蓉子にとても惹かれました。予断ですが、『家守綺譚』の綿貫にもあこがれてます。

・過去を辿ると、「今」という時点からは考えられない繋がりがあるのかもしれません。そういう糸を辿ってみたくなりました。

・きっと梨木さんは、この本を書き上げるにあたり、たくさんのお勉強をなさっただろうなと思いました。詳しい調査もなさったでしょうし、実際に体験してみられたのかもしれません。作家の観察する力をひしひしと感じました。

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