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2009

05/26

Tue.

09:51:15

言語学フォーエバー 

Category【語学 

言葉に関連する「ひらめき」や「感動」があると、私はいつも千野先生の本を読みたくなります。昨日の『ウケる技術』を読んで、この本を再読。

尊敬する千野栄一先生の遺作です。

言語学フォーエバー言語学フォーエバー
(2002/06)
千野 栄一

商品詳細を見る


私が始めて千野先生の作品を読んだのは、『外国語上達法』という岩波の新書でした。今手元にあるのは2代目です。もう何度も何度も読んでいる愛読書。

過去記事参照 jumee☆arrow5R 言語学者の勉強法-外国語上達法

外国語を話すことに憧れていた私にとって、ポリグロットの言語学者は憧れの存在でした。しかも日本語を母国語とし、海外生活もさほど長くもないのに何ヶ国語もこなしてしまう。北海道で育ったせいか、ロシア語はよく耳にする外国語でした。発音も複雑ですし、スピードも速い。千野先生はロシア語だけではなく、スラブ圏の数ヶ国語を理解するとのこと。「スゴイ!」と素直に感動したものです。

書き出しをご紹介します。

 言語というか、言葉というか、その詳しい分析やら、定義についてはいずれ後に述べることにして、この人類の貴重な財産がいかに複雑で、いかに巧妙なメカニズムから成り立っているかは、古代から今日まで絶えず人類の関心の的となり、研究の対象として取り上げられてきたことからも明白だが、言語を対象とする言語学は長い歴史と栄光に満ちた過去を持ち、そして将来には輝かしい業績とともに、無限の難問が予測される。一方において言語学は数多くの難問を解決しながら、他方においては基本的な事実する明らかでなく、われわれが日常よく出会うような簡単な事柄でさえ、充分な説明をなし得ないことが多い。



この本は、千野先生の3つのエッセイ、『言語学の散歩』『言語学のたのしみ』『注文の多い言語学』から、寄り抜きの章を集めたものです。最後に遺稿となった「私の考える言語学」という短いエッセイが載せられています。

千野先生の本を読むたび、今のブームとしての外国語学習の姿勢を反省させられます。まず、私たちの言語である日本語をもっと磨かずにして、どうして他の外国語が扱えるでしょうか。仮に何か自分の意見を語ろうとする際、そのネタとなるべき日本語の草稿が情けないものだったら、それを翻訳した外国語だってクソになるでしょう。言語学専攻の学者さんからすると、いまどきのビジネスのための英語なんてコミュニケーションに役立つものと見なせないのかもしれません。もしかすると、未熟な点を言語学的に追求してみよう、なんて考える方もいらっしゃるかも。

私は駆け出し・新米の未熟日本語教師です。実は今まで、生意気にも「ハングルの勉強はもう、いらない」とたった2年のほにゃらら生活の挙句、成長を放棄しました。決して自慢ではないのですが、2年あれば、特に専門の語学学校に通わなくても、ハングルの読み・書きは可能になります。私が勉強を放棄した理由は、自分なりに文法の仕組みや、語彙を想像の範囲で広げられるようになったからです。でも、ハングルと日本語は文法体系が似ています。似ているからこそ、その違いを指摘し指導しなければいけないのが日本語教師の仕事です。今後はもっと真剣にハングルの学習にも取り組まなくてはと反省した次第です。

本の後半は言語学の歴史がまとめられています。こうしてみると、スラブ系って言語の天才が多いですね。言語学をさっと学んでみたい人にピッタリのエッセイです。

jumee걲point1d この本を読んで jumee걲point1d

・学問は、いろいろなところで繋がっていますね。以前に和辻哲郎の『風土―人間学的考察』を読んだ時にも感じましたが、地域にはそれぞれ「味」があると思います。それを学ぼうとすれば、言葉なら言語学やコミュニケーション学、風習なら社会学や人類学もあるでしょう。由来を知りたければ歴史学。その地域の人の身体を研究したければ、それぞれ医学系の勉強が役に立ちます。結局、多くの学問は「人と人」、「人と地域」がどのように繋がっているかを解明するものなんでしょうね。

・言葉は生きています。すでにたった200年前の江戸末期の文章が、ごく普通の日本語を母語とする多くの人にとって読みにくいものであるように、どんどんと変わってきています。もし古典を学ぶなら、言語学の本をちら読みしておくと便利かも。言葉の歴史を知ることで、勘が生まれますよ。

・やっぱり千野先生のエッセイはいつ読んでも心が表れますね。いつも「学ぼう」と思わされます。私にとって「学び」のモチベーションは、勉強本より本当に尊敬できる方の本を読むことかもしれません。

・残念ながら、この本はすでに入手が難しい本となりました。もし千野先生の本をお読みになりたいなら、まずはこちらをオススメします。

外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)
(1986/01)
千野 栄一

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もし、この本を読んで「古臭い」「やり方とか、具体的じゃないし使えない」と思うなら、あなたにもっとも欠けているのは「どうして今、その外国語を学ばなくてはならないのか」という目的と、「学習の末、その言語をどう使うのか」という具体性が大いに不足しているんだと思います。外国語学習を始めるにあたり、外国語とどうつきあうべきかを知る大切な一冊です。



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