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2009

06/22

Mon.

11:41:38

太陽の塔 

Category【日本文学

この間届いたこの本で大笑いです。

太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
(2006/05)
森見 登美彦

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

          ○
何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。
なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。

          ○

 この手記を始めるにあたって、私はどこで生まれたとか、どんな愛すべき幼稚園児だったとか、高校時代の初恋はいかにして始まりいかにして終ったかとか、いわゆるデビッド・カッパーフィールド式のくだんないことから始めねばならないのかもしれないが、あまり長くなると読者も退屈されると思うので手短にすませよう。
 私は奈良で生まれ、一時期大阪に住み、思春期はふたたび奈良で過ごし、大学入学と同時に京都に住むようになった。今年の冬でほぼ五年、京都で過ごしていることになる。四回生の春には農学部の研究室にいたが、わけあって長い逃亡生活に入った。あのときは色々と思い悩んでいたのだが、今となっては思い出せないし思い出したくないし思い出す必要もない。そのあたりの事情は書かないですますつもりである。若者の苦悩なんぞに興味はない。
 現在の私は、「休学中の五回生」という、大学生の中でもかなりタチの悪い部類に属している。



ちょっと長めに引用です。
本当にケチなことだと思うんですけど、ソウルに越してきてから前にも増して、小説やエッセイの類を文庫本で購入したいと思うようになりました。理由は金とスペース。2005年以降、年に1回ずつ引越の回数を重ねているので、スペースの問題は本当に切実。加えてこのところのウォン安が財政を圧迫するようになってきたので「1冊の単行本より3冊の文庫を!」という気分になってます。(そう考えると800円くらいで買える新書って魅力的ですよね。)

なので、森見登美彦さんのこともアマゾンの文庫本のランキングを見るまで知りませんでした。5月に福岡天神のTSUTAYAで購入した『夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)』を帰りの飛行機で読み始め、「ああ!何でもっと他の作品も買ってこなかったんだー!」と後悔したことしきりです。

過去記事参照 jumee☆arrow5R 【本】オモチロイです

森見登美彦さんの作品は、どこか明治や大正を思い起こさせる漢字やカタカナ使いと平成を生きる京都の大学生の絶妙なバランスがとても心に残ります。一瞬夏目漱石の時代の作品を読んでいる気になりますが、携帯だのメールだのが出て来て「本当に明治を生きた人の文章ではないんだな。」と気がつきます。森見さんは夏目漱石を愛読なさっているそうで、その古さを身につけ新しきを産んだんでしょうね。新鮮です。きっとご本人も相当ユニークでステキな人なんだろうなー。

この作品も京都大学の男子学生が主人公。最高学府の京大生だというのに華麗さは微塵もなく、ただただモサくて、イケてなくて、奇妙な独自ワールドに篭るちょっと変わった男子学生の日常がのぞけます。主人公の私には好きな女の子がいたのですが、そんな間違っているはずが無い私のことを彼女が振るわけです。時は冬。そろそろクリスマスという古都京都で、愛自転車「まなみ号」を失いながらも果敢にクリスマスの幸せムードに対抗するお話。超笑えます。

日本ファンタジーノベル大賞受賞作だけあり、ファンタジー要素も満ちてます。でも私は古めかしい言葉でやりとりしている主人公たちが可笑しくてしょうがなかったです。またよい本に出会いました。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・本書とはあまり関連性のない話なのですが、私は大抵黙読で読書を楽しんでいます。でも頭の中では音読していることが多いです。特に小説やエッセイなんかは。字面だけをさらっと読めればかっこいいですし何より速読にもつながるんですけど、なかなか上手くいきません。
で、ふと思いました。このお話の舞台は京都です。森見さんご自身も関西のご出身です。とすると、この主人公たちの会話は関西弁の可能性が高い。でも私は関西弁が話せませんから、ふつうに自分の言葉で読んでるだけです。それぞれの読者のバックグラウンドで本はいくようにも解釈されますが、書き手と読み手の方言の違いも解釈の多様化に繋がってるのかなーと思いました。京都をよく知り、京都の言葉を知る方が読めば、もっともっと共感して感動するんだろうなと羨ましく思います。

・森見さんの作品を読むと、無性に漢字の勉強がしたくなります。あと大和言葉とかも調べたくなります。古典も読みたくなるし、俳句や短歌も好きになる。国文学が苦手な学生さんにもおススメかも。

・何より京大男子ってどんな人なの!?という妄想が膨らみます。男汁に溢れ、ジョニーの対処に戸惑い、勉強の傍ら不思議な世界と現実を行き来しているイメージ、とでも言うのでしょうか。きっとそんなことはないと思うんですけど、この小説のような人たちであって欲しいというわけのわからない願望で頭がいっぱいです。



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