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2009

07/28

Tue.

08:13:53

打ちのめされるようなすごい本 

Category【随筆・エッセイ

打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)
(2009/05/08)
米原 万里

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米原万里さんの書評集です。

書き出しをご紹介します。

新居の猫と待望の和露辞典

×月×日
 某テレビ番組の世紀末特別企画『ゴルバチョフ』に出演するため、五年ほど前に原書で飛ばし読みした工藤精一郎/鈴木康雄訳『ゴルバチョフ回想録』(新潮社 上下巻)にサラリと眼を通すつもりで頁を開いたら、結局、引きずり込まれてしまった。
 翻訳者の功績か、メリハリが利いていて読み進ませる弾み車の滑りがよくなっている。それでも二段組各八〇〇頁という重さと厚さ。口述筆記したタイピストは腱鞘炎になったんじゃないかしら。こちらは読んでるだけで腱鞘炎になりそうだ。日本の平均的サラリーマンの住居面積や、出勤時のラッシュアワーを知りながら刊行に踏み切った出版社の蛮勇は見上げたものである。



この本に納められているのは、米原さんが大切になさっていたという読書日記と、読売・文春に掲載された書評です。後半の書評は1995年から2005年までですが、前半部の読書日記は2001年頃からのようです。

読了後、「猛烈!」という言葉が頭に浮かびました。
読んでいる本の数も猛烈に多いですし、守備範囲も猛烈に広い。専門のロシア・東欧のものだけではなく、政治、経済、文学と好奇心の赴くまま突き進んでいきます。その好奇心が全く磨耗しないんですね。読めば読むほど、旺盛になっていくようにさえ感じました。

とにかく、余りに量が多いので驚かれることと思います。上の書き抜きでは800ページで読んでるほうも腱鞘炎になると仰っておられますが、この本だって570ページ!文庫にしては厚すぎる!私は表紙から開けて順に目次どおりに読みましたが、急いで読みたい方は巻末の書名索引や著者名索引から、お好きな部分を選んで読む方法もありますよ。

今まで米原さんの書いたエッセイをむさぼるように楽しんできましたが、あのエッセイの影には読者が打ちのめされるようなすごい読書量があったことを知りました。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・前半の読書日記を読み続けると、米原さんのガンの進行状況が所々出てきます。強い人という印象があっただけに、米原さんならガンをも克服すると思っておりましたが、突然の訃報を聞いた時は本当にショックでした。でも、やはり強い人だったんだと思います。辛さなんかおくびにも出さず、ガン治療の本を飄々と評価しておられるのです。そんな米原さんの生き方に打ちのめされました。

・一番印象に残ったのは、あとがきで丸谷才一さんも語っておられますが、あのスターリンが毎日500ページほどを読破する読書家であったという話です。500ページというと、この本を1日で読破するということですよね?これはすごい。私は1週間以上かかりました。

・やはり優れた文章を作るのは、優れた読書だということがわかりました。米原さんの文章は非常にカラフルで、生き生きとしていて、まさに「やめられない止まらない」文章です。ただ速く読めばいいのではなく、きっとするめを噛むかのように、本の内容もじっくりと五感をフル回転させながら読んでおられたように思います。だからこそ、その本とご自分の意見や思いが溶け合ったり、反発しあったりしたんでしょうね。とてつもなく能動的な読書だったんだと思います。これは見習いたい。


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