03«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»05

--

--/--

--.

--:--:--

スポンサーサイト 

Category【スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

trackback -- |comment --

page top

 

2009

07/30

Thu.

09:34:13

きつねのはなし 

Category【日本文学

きつねのはなし (新潮文庫)きつねのはなし (新潮文庫)
(2009/06/27)
森見 登見彦

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 天城さんは鷺森神社の近くに住んでいた。
 長い坂の上にある古い屋敷で、裏手には常暗い竹林があり、葉のすれる音が絶えず聞こえていた。芳蓮堂の使いで始めて天城さんの屋敷を訪ねたのは初秋の風が強い日で、夕闇に沈み始めた竹林が生き物のように蠢いていたのを思い出す。薄暗い中に立つ竹が巨大な骨のように見えた。
 私はナツメさんに渡された風呂敷包みを脇に抱えて、冠木門をくぐった。前もって言われていた通り庭にまわり、沓脱ぎの前に立って声をかけると、座敷の隅の暗がりから天城さんが出てきた。群青色の着流し姿で、眠そうな顔をしていた。細長い顔には生気がなく、青い無精髭がうっすらと顎を覆っていた。



森見さんの作品を読むのは、これで4冊目。文庫化されたものから順に読んでいます。この作品は今までの3作とは一風変わった現代味のある作品で、大学生キャラも全く目だってきません。今のような蒸し暑い夏に読むには最適な一冊かと思います。

帯の「闇の中でケモノが笑った。」でお分かりの通り、ケモノが出てきます。タイトルに「きつね」ともありますし、なんとなく化け物的なおどろおどろしい雰囲気を想像しながら読み始めました。表紙デザインも今までの「若さ溢れてます!」みたいな気配も感じません。それがまた期待を高めます。

この作品は、関連する4つのお話が交互に絡み合いながら不思議さを増していく小説です。最後の4つ目にたどり着く頃には、森見さんの今までの作品との違いに驚かれることと思います。

ヒント。黒髪の乙女、今回は登場しません。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・ものすごく誤解してました。森見さんの作品は『吾輩は猫である』のように、明るさの中にに人の心が織り成されたちょっとコミカルな小説と考えていました。でも、この作品を読みガツンと打たれたような気分に。共通しているのは「不思議」なことが多いこと。それをどうアレンジするかでコメディにもなれば、純文学にもなりうる。衝撃的な1冊でした。

・梨木香歩さんの『家守綺譚』をこよなく愛する私は、この作品にもそれと似た香りを感じました。京都の陰の面ってこういう部分なのかもしれません。

・色使いがはっきりと感じられ、返ってそれが生き生きとし過ぎていてドキドキしました。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

コメント

page top

 

コメントの投稿

Secret

page top

 

トラックバック

トラックバックURL
→http://siawasetuikyu2.blog10.fc2.com/tb.php/334-f00403b9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。