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2009

09/23

Wed.

12:14:08

 

Category【日本文学

門 (岩波文庫)門 (岩波文庫)
(1990/04)
夏目 漱石

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書き出しをご紹介します。

 宗助は先刻から縁側へ坐蒲団を持ち出して日当たりの好さそうな所へ気楽に胡坐をかいて見たが、やがて手に持っている雑誌を放り出すと共に、ごろりと横になった。秋日和と名のつくほどの上天気なので、往来を行く人の下駄の響きが、静かな町だけに、朗らかに聞こえて来る。肘枕をして軒から上を見上げると、奇麗な空が一面に蒼く澄んでいる。その空が自分の寐ている縁側の窮屈な寸法に較べて見ると、非常に広大である。たまの日曜にこうして緩くり空を見るだけでも大分違うなと思いながら、眉を寄せて、ぎらぎらとする日を少時見詰めていたが、眩しくなったので、今度はぐるりと寐返りをして障子の方を向いた。障子の中では細君が裁縫をしている。



先週、旅行に行った際にこの本を持参しました。

『三四郎』『それから』につづく三部作の終篇です。ひっそりと暮らす宗助と御米夫婦。道の突き当たりは静かでよかろうと引越した家ではありますが、そこは崖の下にあり、静かどころか暗い面持ちの住居に下働きの清とともに3人でくらしています。崖上には大家が住み、大家宅に泥棒が入ったことをキッカケに両家は行き来をするようになります。

宗助夫婦には子がありません。御米が妊娠するたびに、災いが起きて子が流れてしまう。夫婦の生活には潤いや明るさはありません。ある日御米は道端の占い師に子ができるかどうかを見てもらうのですが、一度犯した罪のために子は授からないと言われます。この「罪」がいつまでも宗助夫婦を苦しめるのです。偶然の運命が次々と展開する様子が非常に心動かされます。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・やっぱりこれも重いです。罪の意識が二人をいつまでも縛り付ける。昔の人は本当に純粋だったんだと思います。現世なら、同じことに罪とも思わない人多いと思うのに・・・。

・季節感や周りの様子がよくわかる小説です。本を読んでいるだけで、目の前にその情景が浮かんでくる。静かに静かに流れるような小説です。

・『それから』と似たような境遇ではあるけど、この本では一緒になった後の世界が書かれています。愛を貫く姿が『それから』と重なりますが、派手さのない、しんとした結婚生活の様子が切ないです。


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