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2009

10/28

Wed.

08:28:17

ツ、イ、ラ、ク 

Category【日本文学

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)
(2007/02)
姫野 カオルコ

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 体育館の裏で女子の粛清がおこなわれようとしていた。
 椅子が七脚。
 一脚のまわりに六脚。
「かごめかごめ」のかたちに、六人がひとりを取り囲んですわっている。
 籠のなかの鳥はうつむいている。
 うつむいた頭の髪はピンク色のゴムでポニーテールに束ねられている。
「頼子ちゃん、あんた、自分の罪がなにかわかったる?」
 頼子の真正面にいる統子が訊く。うつむいた頼子の頭が左右にゆれる。
 罪。おおげさに統子は言うが、頼子はなにも悪いことなどしていないと、みなわかっている。
<ちょっと、みんな。これから体育館の裏に集まって。頼子ちゃんのことで話があるさかい>
 五時間目の終ったあと統子が教室の戸口に立って命令したから、ここに来たのである。



米原万里さんがおススメしたいたことで読んでみた1冊。
今の年齢になって読めて本当に良かったと思います。この本は、あとがきで斉藤美奈子氏もおっしゃっておりますが、10代や20代ではわからない。30代に入ってやっと、この本にある不思議にたどり着けるのではないでしょうか。

ストーリーはとても複雑です。理由は、登場人物が多いから。入れ代わり立ち代り、クラスメートが登場してきます。お話は小学2年生の頃から始まり、成長した登場人物たちは中学校へ上がります。読んでいるうちに、まるで自分も同じ長命市で暮らしたかのような錯覚に陥る。そして、読了後には中学時代を思い出しなんともセンチメンタルな気分になりました。最後には、あの小2だった子ども達が34歳となり、就職をし、家庭を営んでいます。年齢的に近いこともあり、思えば子供の頃と今ではこんなにも違う生活をしていることに改めて気がついたかも。

私はこれは恋愛小説だと思います。成長型の恋愛小説。そして自分の頭の中から思い出を引き出してくれるタイプの恋愛小説です。恋愛小説を読むと擬似恋愛的な気分になれますが、この小説に限っては自分の過去とオーバーラップしてきて、まるで親しい友達が書いた本のような気になるので不思議です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・個人的にツボだったのが、イアン・マッケンジーという歌手の存在。この小説の中では、主人公が大好きな歌手として、そして中学時代の思い出を引き出すキーとして登場します。このイアン、最後は恋人に銃で撃たれて死んじゃうんですね。私も小中学生の頃は、毎日マイケル・ジャクソンばかり聴いていました。そして、彼もとても悲しい形で旅立ってしまいました。私の10代も、音楽が日常に大きく染み入っていた時代だったなぁと懐かしくなりました。

・関西弁(正確には京都弁)の穏やかさが刺激的でした。私は関西弁話者ではないので、子どもが関西弁を話すというのが不思議でなりませんでした。特に2年生なのに、私にはとても大人っぽいどころか色っぽい会話に読めてしまい、それがまた不思議だったかも。

・姫野さんの作品を読むのは2つ目です。読んでみたいという気持ちが膨らみつつあります。今度帰国のチャンスがあったら、少し調達するつもりです。


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