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2009

12/01

Tue.

08:42:37

硝子戸の中 

Category【日本文学

硝子戸の中(うち) (岩波文庫)硝子戸の中(うち) (岩波文庫)
(1990/04/16)
夏目 漱石

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。



 硝子戸の中から外を見渡すと、霜除けした芭蕉だの、赤い実の結った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼に着くが、その他にこれといって数え立てるほどのものは殆ど視線に入って来ない。書斎にいる私の眼界は極めて単調でそうしてまた極めて狭いのである。
 その上私は去年の暮れから風邪を引いて殆ど表へ出ずに、毎日この硝子戸の中にばかり坐っているので、世間の様子はちっとも分らない。心持が悪いから読書もあまりしない。私はただ坐ったり寐たりしてその日その日を送っているだけである。



夏目漱石のエッセイ集です。

各章にタイトルがついているわけではなく、まさに徒然と思いつくままに綴ったような形になっていますが、実際には構想を練ってこうなったもののようです。上のように、話が変わるたびに数字で「一」とか「二」とか番号が振られていて、「ああ、流れが変わったのか」とわかるシステムにはなっていますが、それでも話の大筋は大きな流れのまま変わらない。

私は昭和のエッセイや随筆が好きでよく読むのですが、この作品もとても気に入りました。なんとも言えない言葉の美しさや上品さが漂っている。今、どんどんと言葉がテキトウなものというか、思い入れの薄い単なる伝達手段化してしまっていると感じることが多々あります。外国で暮らしていて、流行語の経緯なんかが見えないせいかもしれません。時々すごく上っ面だけを舐めたような表現に出会うことがあります。

逆に言うと、私が話す日本語はもうすでにカビの生えた古いものになりかかっているのでしょう。言葉は生き物だと思ってますから、そんな変化はあって当然。それに良し悪しつけるわけではありませんが、私好みの日本語は、漱石の時代ように語彙に豊富で丁寧に選んだ言葉で綴られた作品です。

私自身、できるだけ「かわいい」や「すごい」という言葉を使わないように気をつけています。これを使ってしまうと、どんどんと言葉が貧弱になってしまって、全てをこの2語で片付けてしまおうとするからです。今は最低2つの言い回しで表現しようと思っています。

エッセイとしての楽しみ方もありますが、当時の東京の様子を伺える作品として読んでみるのも良いのではないでしょうか。過去の様子を見る事は叶いませんが、それでも想像するにはとてもよい材料となるでしょう。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・日本文学って、いいですね。ふるさとを感じさせてくれる要素に溢れていました。いつの時代でも感じることは同じです。

・今まで、夏目漱石と言う人はものすごく賢くて、大人しくて、ちょっぴり頑固な人だと思っていました。エッセイを読み、お茶目な人、を加えることにします。




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