04«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»06

--

--/--

--.

--:--:--

スポンサーサイト 

Category【スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

trackback -- |comment --

page top

 

2010

02/15

Mon.

22:21:55

コーヒー・ハウス 

Category【歴史

コーヒー・ハウス―18世紀ロンドン、都市の生活史 (講談社学術文庫)コーヒー・ハウス―18世紀ロンドン、都市の生活史 (講談社学術文庫)
(2000/10)
小林 章夫

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 今を去ること三〇年前、私がまだ大学生だった頃は、あちこちに喫茶店があって、そこで本を読んだり友だちとしゃべったりすることが、日課のようなものだった。当時は大学紛争の嵐が吹き荒れていて、そのためにしばしば授業が休講になったから、それをいいことに喫茶店で時間を過ごす割合のほうが、教室で講義を聴くより多かった。あるいは、妙に熱の入った議論が、紫煙漂う中で交わされることもしばしばだった。
 ところで当時の喫茶店は、今ではかなり珍しいものとなっている。いわゆる「純喫茶」がまず多くあり(何が「純」なのかは知らないが)、それに毎日日替わりのコーヒーがあるかなりこだわった店が、いくるかあるのが普通だった。あとは「歌声喫茶」だの、「美人喫茶」などがあって、後者はつい先ごろまでわたしの今勤めている大学の近くにあった(しかし行くたびにどれが美人であるのかを問いただしたため、この頃は表示を替えてしまった)。いずれにしても、割合に薄暗い店内にゆったりと椅子が置かれ、音楽が流れる中で新聞などを読んでいる人がいたりして、都会のオアシスといった雰囲気だったのである。



『ぼくらの頭脳の鍛え方』で紹介されていた一冊。著者の小林先生は、たしかNHKでイギリス英語の講座を持っておられたはず。英文学の教授先生です。

タイトルや表紙を見るとコーヒー専門書のように見えますが、読んでみるとやっぱり英文学の本です。でもコーヒーがヨーロッパへ渡ったお話などは、コーヒーの歴史ともいえますね。最初は薬のように体に良いということで飲まれていたようですが、最初にコーヒーを飲んだイギリス人はあまりよい香りとも、おいしいとも思わなかったそうです。

当たり前ですが、17世紀には電話もネットもありません。新聞がやっと出来て、週に数回配布されるという日々でした。今では情報を伝え、収集する手段はいくつもありますが、当時はこのコーヒーハウスがその役目を担っていました。イギリスはご存知のように、階級社会です。コーヒーハウスのあるエリアによって、それぞれ客層も違いますし、話される内容も異なります。政治論議、株、ゴシップなどなど、コーヒーハウスをめぐることで、その時のトレンドを知る事ができました。

イギリスと言えば「紅茶」のイメージがありますが、もとはコーヒーが一般的な飲み物でした。二日酔いに効くとか、気がひきしまるとかいう効能が知られていた事もあり、当時は貴族から一般人まで飲んでいたようです。紅茶に変わった理由は、大航海時代に焙煎のみ、生豆の輸出が禁止されていたコーヒーをこっそり持ち出したオランダ人がジャワでコーヒーを栽培に成功しました。これにより、アラビア産のモカよりもジャワ産が多く出回ることになり、どんどんと価格下落。輸入量が減って、政府はアジアの茶葉への投資をはじめます。それからコーヒーよりも紅茶が出回るようになりました。

それからとても面白いと思ったのは、コーヒーハウスがイギリスの文学やジャーナリズムを育てたという背景です。字が読めなくても、コーヒーハウスに行けば、誰かが新聞を読んでくれる。面白い新聞には人気が集まりますし、そうでないものには誰も目を向けません。ある意味、各階級に網羅した読者層をコーヒーハウスが提供していたことになります。また、知識人がコーヒーハウスに集ったというのも、注目すべきですね。イギリスには、こんなにも昔から、新聞や本に目を向ける習慣が作られていたのかと思うと、コーヒーハウスの役割は今のイギリスの文学界を作り上げたとも言えます。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・イギリス文学の文化背景を知りたい方にもおススメです。コーヒー以上に文学色の強い本です。

・ジャーナリズムとコーヒーという組み合わせ、なんだかしっくりいきますよね。本を読んでいるとコーヒーが飲みたくなるし、何か文章に行き詰るとコーヒーが欲しくなる。これは400年前から続いている伝統なのかもしれません。

・コーヒーハウスの経営者の一人が、後にトワイニング社の顧客リストに名を連ねていたそうです。時代の移り変わりなども感じられます。


☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

コメント

page top

 

コメントの投稿

Secret

page top

 

トラックバック

トラックバックURL
→http://siawasetuikyu2.blog10.fc2.com/tb.php/456-c00fca9a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。