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2010

02/19

Fri.

22:52:45

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 

Category【歴史

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)
(2005/10)
岡田 暁生

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書き出しをご紹介します。

まえがき

 俗にいう「クラシック音楽」は、この本で扱う「西洋芸術音楽」と、必ずしも同じものではない。西洋芸術音楽は一〇〇〇年以上の歴史をもつが、私たちが普段慣れ親しんでいるクラシックは、一八世紀(バロック後期)から二〇世紀初頭までのたかだか二〇〇年間の音楽にすぎない。西洋音楽の歴史を川の流れに喩えるなら、クラシック音楽はせいぜいその河口付近にすぎない。確かにクラシックの二〇〇年は、西洋音楽史という川が最も美しく壮大な風景を繰り広げてくれた次代、川幅が最も大きくなり、最も威容に満ちた時代ではある。だが、この川はいったいどこからやってきたのか。そしてどこへ流れて行くのか。



「のだめ」もとうとう最終回となってしまいました。私は1にコミック、2にアニメの順で「のだめ」を応援していたのですが(ドラマはちょっと苦手です)、よく見ていたのはアニメかもしれません。コミックはストーリーを追う目的でワクワクしながら読んでましたが、アニメはコミックではどうしてもできない「その曲を背景に流す」という特典が大きかった。なんとなく覚えている曲名でも、実際にその音を聞きながらストーリーを負っていると、「うおぉぉぉ」と力が湧いくるんですよね。だから、アニメ好きです♪

そもそもマイケル一筋!モータウン大好き!という小学校時代を過ごしてましたので、あんまりクラシックには詳しくないんです。でも、大好きなマイケルの音楽も、元を辿ればクラシックに結びつくはず。たまたま「のだめ」の最終章があったこともあり、クラシックの歴史を追ってみようとこの本を手に取りました。

先ほど申し上げたように、私のクラシックの知識は、学校の音楽のテキストに出てきた有名な曲と有名な作曲家の名前を微かに知っているという程度。よって、この本も最初はレベル高すぎで、理解に時間がかかりました。でも、17世紀に入りモーツァルトが出てきたあたりからは、徐々に面白くなりはじめました。「のだめ」に出てきた作曲家やオペラの話なんかは、「これ、知ってるわ~」と嬉しくなり、最後のジャズのあたりなんて「そうそう!」とツッコミいれながら読んでたほどです。

一通り読んで思ったこと。ヨーロッパの文化を見るとき、音楽、哲学、文学は切っても切り離せないもんだなーと痛感しました。歴史だけではわからない、その時代のトレンドってありますよね?それが密接に繋がってる印象をうけました。例えば、絵画なんかもそうだと思うのですが、「どうして、この画家はこの絵を描いたのかしら?」と謎を感じた時、同時代の流行だった小説を読んで、「なるほど!」と思ったことがあります。音楽も、そういう影響を受けているんだろうし、音楽が影響を与えていたこともあったはずです。そんなことを考えていたら、なんて壮大!とワクワクしてきました。

すごく印象に残ったのは、オルガンの話です。私の通った高校には、講堂にパイプオルガンがありました。週に1度、講堂で全体礼拝があるのですが、初めてパイプオルガンを見た時、体に響くような音にとても驚いたのを覚えています。パイプオルガンの存在は、今でも「あの学校に入ってよかった!」と思えることの一つになっています。以下を読んでいて、ふとそんなことを思い出しながらワーグナーを聞きたくなりました。

日本にいるとなかなか想像しにくいが、「神の楽器」たるオルガンは教会と分かち難く結びついている。今でこそコンサートホールにもたいがいオルガンは備え付けてあるが、本来それは教会でしか体験できないはずの楽器だった。そして西欧人にとって、ミサでオルガンが鳴り渡る時の、石造りの教会の建物全体が音をたてて振動するあの感覚こそ、音による宇宙のメタファーそのものであるに違いない。本来は教会でしか体験できなないはずのこの法悦の響きを、ワーグナーはオーケストラで再現しようとする。ロマン派的な旋律/和声が表現する個人の内面感情が、宇宙と一体になるような擬似宗教体験へと膨れ上がるのである。



私たちにはなかなか分かり難い欧米文化。音楽も文化の中核をなしています。これからは単体ではなく、もっと大きな視野で文化を捉えたいと思います。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・この本で大まかな流れを追うことはできますが、各作曲家の代表曲や年表のようなものはありません。深く音楽を勉強なさっている方にはものたりないかもしれませんが、私のような初心者にはよい本だと思います。

・ただ、クラシックを聞いてみたいけど、どこから手をつけてよいのかわからない!という気持ちは、この本を読んでも解決しませんでした。もっと具体的に「だれだれ指揮の、だれだれ演奏の、アレを聴け!」というような本があったらと思うのですが…。


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