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2010

02/24

Wed.

22:26:16

狐笛のかなた 

Category【日本文学

狐笛のかなた (新潮文庫)狐笛のかなた (新潮文庫)
(2006/11)
上橋 菜穂子

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書き出しをご紹介します。

序章 一、野火駆ける

 りょうりょうと風邪が吹き渡る夕暮れの野を、まるで火が走るように、赤い毛なみを光らせて、一匹の子狐が駆けていた。
 背後から、狂ったように吠える犬の声が、いくつも乱れて、追ってくる。
 腹に鋭い痛みが走って、子狐は一瞬腹をふるわせた。
 その子狐―<野火>は、おのれの命が、煙のように細くたなびき、消えていくのを感じていた。
 鼻には、まだ生暖かい血の匂いが、むっとこもっている。標的の喉笛を食いちぎったときに浴びた返り血の匂いだ。



去年の年末、新潮文庫の折込広告に「私がおすすめしたい作家 ベスト10」というのがありました。10位にランクインしていたこの作品、広告のおかげで楽しい一冊を読むことができました。一応分類は「文学・エッセイ」にしていますが、ファンタジーの児童小説的な要素もあります。

舞台は日本ですが、時代背景などのくわしい説明はありません。上にご紹介した書き出し部分を読み始めてすぐに、私は小さい時、日曜日の夜に見ていた「まんが日本昔ばなし」を思い出しました。山があって、狐が出てきて、主人公は着物を着ているような時代です。

主人公の小夜は、母親を小さい頃に亡くしたため、祖母と二人で人里離れた山奥で暮らしています。祖母は産婆としてして村の人を助けていますが、村人は誰一人として小夜たちの住む小屋の方へは近づこうとはしません。小夜には人の心が聞こえてしまう「聞き耳」の能力があります。亡き母から受け継いだもののようですが、小夜は祖母以外の人には秘密にしている。

ある日、小夜が森にいた時、犬に襲われる狐を助けます。その狐、野火は、実は普通の動物ではありません。神の住む世界と人の住む世界の間にある「あわい」に生息する霊狐というものでした。野火は、今は霊狐として人に使えています。それは、小夜の住む国と隣国に深く関係する、そして争いを生む存在だったのです。

日本のファンタジーと言えば、梨木香歩さんの作品を好んで読んでおりましたが、上橋さんの作品も是非読んでみたい。他に「守り人シリーズ」というのがあるそうですので、徐々に読んでいこうと思います。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・あとがきで金原瑞人さんがおっしゃってますが、ハリーポッターの登場で再びファンタジーに人気が高まっているのは事実だと思います。ファンタジーといえばイギリス・アイルランドのイメージがありましたが、日本のファンタジーも素晴らしいですね。自然と一体化する作品には、なにか心を振るわせる要素があるんだと思います。

・呪いと守りという2つの術が繰り返し出てきますが、陰陽師のようなおどろおどろしい雰囲気ではありません。ファンタジーですので、心に温かさが点されるようなお話です。


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