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2010

03/18

Thu.

22:41:40

海底二万海里 

Category【児童文学

海底二万海里〈上〉 (福音館文庫)海底二万海里〈上〉 (福音館文庫)
(2005/05/01)
ジュール ベルヌ

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海底二万海里〈下〉 (福音館文庫)海底二万海里〈下〉 (福音館文庫)
(2005/05/01)
ジュール ベルヌ

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書き出しをご紹介します。

消え去る暗礁

 一八六六年は、ある奇怪な事件のおこった年だった。なんとも説明しようがなく、ついに解き明かされなかった出来事だったので、だれでもおぼえているにちがいない。さまざまのうわさがとんでは、港々に住む人たちをさわがせ、大陸内部の人たちまでもひどく興奮したのであったが、とくにおどろきの大きかったのは、海に関係している人だちであった。ヨーロッパやアメリカの貿易業者たち、船主、大小さまざまの船の船長、あらゆる国の海軍士官、それに、これら両大陸の各国政府は、この事件をひじょうに重大視したのであった。
 じつは、しばらく前から、いくつかの船が海上で《なにかばかでかい物》に出会っていたのだ。それは、長い紡錘形の物質で、ときおり燐光を発し、クジラよりもはるかに大きく、またずっと速かったのである。
 この怪物があらわれたことについては、多くの船の航海日誌に書きとめられているが、それらによると、問題の物、あるいは生き物かもしれないが、その構造や、きいたこともないような速力、おどろくべき移動力、生まれつきもっているらしい特殊な生命力などの点で、かなり正確にいっちしているのであった。



福音館文庫の版で、上下2巻にわかれています。上の書き出しからもわかると思いますが、小学校上級以上レベルですので漢字も多く、大人でも読みやすいです。

たしか森見登美彦さんの『四畳半神話大系』にもこの作品が出て来たと記憶しています。主人公がこの本を先輩に貸すのですが、なかなか返って来ない。その先輩は地図を見比べながら感動に涙してこの本を読んでいたというような筋だったと思います。

さて、これはフランスのSF小説で、19世紀の作品です。まだ海でヨーロッパとアメリカ大陸を行き来していた時代の話です。海に巨大なクジラのようなものが出て、次々と船が海難事故で海の藻屑となっていきます。フランス人でパリ博物館教授のアロナックス氏は、従者でフランドル人のコンセーユを連れてアメリカに滞在しています。海洋学に関する書籍を出していたアナロックす教授は、新聞からこのところ表れている海の事件について意見を求められ、怪物の存在について触れた記事を掲載しました。すると、それを読んだアメリカのエイブラハム・リンカーン号の艦長より遠征参加の誘いを受けました。

さっそく乗船した二人は、カナダ人でくじら取りの名人であるネッド・ランドに出会います。ケベック人のネッドはフランス語ができたので、3人はすぐに親しくなります。ある日ネッドが海に怪物の姿を発見。発見した場所は日本に程近い太平洋上でした。早速捕獲に取り掛かりますが、なかなか上手く捕まりません。それどころか船が打撃を受け、教授とコンセーユは海へ投げ出されてしまいます。小船に拾ってもらえるようにと泳ぎ進めた二人は、どうにかネッドに助けられます。ところがネッドがいた場所は小船の上ではなく、何か硬い物の上でした。ここから3人の2万海里の旅が始まります。

今から150年も前の話ですが、すでに海洋汚染や絶滅の危機にある動物を保護する話が出てきます。結局私たちの持つ技術は150年前よりも格段に進みましたが、その技術で汚染を食い止めるまでには至っていません。どうにかしなくてはと思いつつも、氷河は溶け続け、海の水は増えています。150年も前にすでに忠告をされていたにもかかわらず、しかも児童文学という形で子供の心にも海を守る意識を植え付けているにもかかわらず、です。海の美しさや多種の自然の話を読むたびに、これ以上環境汚染を進めてはならないという気持ちが高まります。

またアジアの地域では日本が最も多く登場するのが印象深いです。そういえば魚クンという人がいましたね?彼のように魚に詳しい人が読めば、もう楽しくてしょうがない小説だと思います。(そして翻訳者泣かせの一冊でもあるなーと思います。)とにかく海の生物に関する専門用語が多い上に、地理学に関する用語や地名も沢山出てきます。語り手がアロナックス教授ですので、どうしても難しい話が多く登場するのですが、それでも読んでいるうちにどんどん知識がついて、一緒に旅を続けているような気持ちになるのが不思議です。

夏休みに海辺でゆっくり読みたい1冊。海を冒険するお話の中ではピカイチのおもしろさです。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・専門家でもない著者が、どのようにこれほどまでの海洋知識を得たのか、とても不思議に思いました。従者のコンセーユは生物の分類を得意としています。「OO科XX目」まで細かく細かくチェックしている。この正確さが、現実とSFの世界を繋いで、リアルさを出しているんですね。

・私は全く泳げないのですが、この本を読んでいるうちにスキューバ・ダイビングにチャレンジしたくなりました。海の世界は宇宙に通じる神秘が隠れているような気がします。究極の自然を見てみたいです。


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