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2010

07/22

Thu.

17:39:47

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 

Category【日本文学


かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
(2010/01/27)
万城目 学

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 四角い空き地に生い茂る背の低い草たちが、風もないのにさわさわと靡いている。
 まるで海に描かれた航跡のように、一本の淡い線が緑のじゅうたんを走る。草の葉がかさこそ揺れ、驚いた羽虫がぷうんと飛び立つ。朝の光を浴びようと、薄紅色の小さな花がせいいっぱい穂先を差し出すその根元を、丸い影が軽快な動きとともに通り過ぎた。
 空き地の隅には、ずいぶん前から古タイヤが三本、放置されている。草むらからすっと現れた、薄い茶色の毛に覆われた生き物は、縦に三段積まれたタイヤを見上げ、いったん腰を落とし後ろ脚に力を溜めたのち、音もなく跳躍した。
 タイヤに飛び乗るなり、
「ごきげんよう、マドレーヌ夫人」
と頭上から声がかかった。
「ごきげんよう、和三盆」
「今日もいい天気でありますように」
「そうありますように」
「ひとつ話を聞いておくれ、マドレーヌ夫人。私、また嗚呼らしい言葉を覚えたんだ。知っているかい?猫舌って言葉」



新書から出された万城目さんの小説。
いつもの高校生や大学生の青春満喫中の学生さんではなく、小学校に上がったばかりの女の子が今回の主人公です。そして猫も主人公の一人。

かのこちゃんは小学校にあがったばかり。ピカピカの一年生です。かのこちゃんのおうちには、お母さんがお嫁にくるより前から玄三郎という犬がいました。おじいさん犬の玄三郎、ある雨の日に外を見ると、小屋へ入らず外に立っている。かのこちゃんがよくよく注意してみると、玄三郎のおうちにはなにか別な動物が雨宿りしていました。それがマドレーヌ夫人。マドレーヌ夫人はかのこちゃんのお母さんが焼いてくれるマドレーヌとソックリな色の猫です。猫と犬はお互い言葉が通じないのですが、マドレーヌ夫人は外国語を話す猫です。玄三郎とも仲良くなり、お嫁さんとして玄三郎のそばで暮らしています。

かのこちゃんは学校生活がはじまり、お友達もでき初めて楽しい日々を送るようになりました。学校にはすずちゃんという仲よしができますが、すずちゃんはちょっと変わった女の子。かのこちゃんは大いにすずちゃんの影響をうけつつ、親交を深めていく。そして二人は刎頚の友となるのでした。

猫のマドレーヌとかのこちゃんの起きた一風変わった日常がほんのり温かい小説です。すっかり忘れていた1年生の頃の甘酸っぱさを思い出させてくれる作品です。久々に夏休みの自由研究を作りたくなるかも。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・この間は鹿が喋りましたが、今回は猫も犬も喋ります。しかも猫に至っては外国語(犬語)も話すわけですから、賑やかですね。

・かのこちゃんがとってもかわいい。こんな娘がいたらなぁと思わずにはいられませんでした。

・1年生って大人の真似事をしてみたりするけど、やっぱりまだまだ子供なわけです。かのこちゃんの様子が簡単に想像できて、近所の子供を見ているような気分になりました。かわいいね、子供って!著者も小学生を観察しながら微笑ましい気持ちでこの作品を書き上げたような気がします。




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