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2010

08/24

Tue.

09:12:58

菜の花の沖 

Category【日本文学


菜の花の沖〈1〉 (文春文庫)菜の花の沖〈1〉 (文春文庫)
(2000/09)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る



菜の花の沖〈2〉 (文春文庫)菜の花の沖〈2〉 (文春文庫)
(2000/09)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

都志の浦

 淡路の島山は、ちぬの海(大阪湾)をゆったりと塞ぐようにして横たわっている。
 北にむかうほど長く細く、逆に南へむかえば地がひろく、野がひろがり、水田が空の色を映している。
 北端の岩山は感覚として触覚のように鋭い。わずか一里のむこうに本土の車馬の往来するのが見え、そのあいだを明石海峡の急流がながれており、本土に変化があればすぐさま響いてしまう。
 たとえばこの話の主人公がうまれるすこし前、対岸の斜め東に起伏する六甲山系から海にそそぐあたり(いまの芦屋から神戸灘地方)の小さな河川群ぞいに劃期的な工業があらわれた。
 水車式の搾油業であった。
 それまでの(あるいは遠い地方の)油搾りは菜種の種子をあつめ、搾木を人力でうごかしてしぼるという原始的なもので、生産量もたかが知れていた。
 これを水車仕掛にして大いに生産力をあげるという方法を考えついたのはたれだったのであろう。



司馬遼太郎先生の本を読みたいと思っていたのですが、文庫本でもシリーズものだと短くても4冊と比較的長いものばかり。しかもソウルのリアル書店では、600円程度の文庫本は2万ウォン(約1700円)と高額です。この間帰省した際、まず最初に購入したのがこの本でした。北海道のお話があるものをと一先ずこの2冊を購入。

書き出し部にもありますが、主人公は淡路出身の青年で時代設定は江戸の後期から始まっています。

主人公の高田嘉兵衛は、淡路の農家の息子として生まれます。もともと高田家は、地域ではそれなりの身分のある家でしたが、嘉兵衛の祖父が本家から分家をして医者を開業するも子供に恵まれず、本家から婿養子として嘉兵衛の父を貰います。ところが父は身体が弱く、寝付くことが多かった。そしてわずかな土地を耕して百姓として暮らしますが、その日を越すのがやっとという状態でした。

長男の嘉兵衛は、本家の当主律蔵を尊敬しており、何かと本家との行き来はある。ある日、律蔵に頼みこみ、仕事の口をもらった嘉兵衛は、母方の親戚のいる隣町の和田屋へ奉公にでます。ここからがこの小説のおもしろいところで、江戸時代の農村にあった習慣などが一つ一つ詳細にわたって説明されていて、ちょっとした歴史書のようです。嘉兵衛の時代には、若者の集団である若衆組という制度がありました。地域地域を若者たちが集団となって管理するようなシステムです。ところが嘉兵衛は自分が奉公に出ている地域ではなく、両親の家がある本町の若衆組に所属します。

奉公先では、もともとの頭のよさから徐々に頭角を現し、次第に船にのって大阪までの品物の買い付けなどをまかされたりもするのですが、若衆組とのいざこざのせいで嘉兵衛はなかなか溶け込むことができません。しかも美貌で知られる網本の娘との間にあらぬ疑惑がかけられ、嘉兵衛は村八分となり村を抜けることになります。

2巻では、淡路を出て神戸へ行った嘉兵衛が、奉公先の和田屋の親戚のもとへ行き、船の仕事を始めるところからスタートします。すでに嘉兵衛の弟が神戸に出ており、嘉兵衛もそこを頼って身を寄せます。

そこで嘉兵衛が見たもの。それは蝦夷地へ向かう北前船でした。神戸の港は北風家の匠な商業法により大きく栄えており、全国各地から船があつまってきます。当時北へ上る船は非常に少なく、日本海側を行くのが通例でした。太平洋側は暗礁が多く、なかなか船を着けることができないと言われていた。ところが嘉兵衛は東京まで、秋田までとどんどんとその航海距離を伸ばしていく。いつか北前船を持ち、高田屋の名で弟たちと海へ乗り出す夢を持つ嘉兵衛の物語です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・松前には何度か訪れたことがあります。今でも当時の城が残されており、4月には桜が咲き乱れる土地です。2巻ではまた北海道へはたどり着いておりませんが、北へ向かうという嘉兵衛の夢に共にわくわくしてしまいます。

・男がまだ褌で暮らしていた時代の話。芯の太さが感じられます。


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