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2010

08/26

Thu.

06:58:56

黒蠅 

Category【海外文学


黒蠅 (上) (講談社文庫)黒蠅 (上) (講談社文庫)
(2003/12/26)
パトリシア コーンウェル

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黒蠅 (下) (講談社文庫)黒蠅 (下) (講談社文庫)
(2003/12/26)
パトリシア コーンウェル

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書き出しをご紹介します。

 ドクター・スカーペッタはガラスの小びんをろうそくの明かりにかざし、エタノールの溶液に浮かんでいるうじ虫を照らした。
 一目見ただけで、黒いねじぶたつきの標本びんに保存されているこのクリーム色の死骸が、変態のどの段階にあるかがわかった。生きていれば、この幼虫は胴が青く光る学名Calliphora vicina、つまりクロバエになったはずだ。死体の口や目のなか、あるいは生きている人間の膿んだ傷口などに卵をうみつける。
「どうもありがとう」スカーペッタはテーブルを囲んでいる十四名の警官や鑑識課員をながめた。国立法医学アカデミーの二〇〇三年卒業クラスの生徒たちだ。彼女はニック・ロビヤードの無邪気そうな顔に視線をとめた。「食卓で口にするのがはばかられるような場所でこれをとって、私のために保存しておいてくれたのがだれかは知らないけれど……」
 みなぽかんとした顔をして、肩をすくめる。
「ともかくプレゼントとしてうじ虫をもらうのははじめてよ」


さて、シリーズ第12弾目でございます。本国では2003年に『Blow Fly』というタイトルで出版されている模様。

場面が2000年代に入ってから、随分今風になってきました。携帯電話も当たり前のように登場するし、ドラマのCSIで見かけるようなお話がちょこちょこ出てきます。

今回は『黒蝿』となんともおどろおどろしいタイトル。蝿がなに!?という感じになりますが、そんなことより今作品ではありえない展開がどーん!と登場です。

このシリーズは90年代に始まっていますので、今頃読んでいる私には別の意味で新鮮だったりするのですが、90年代から次々と作品が出るたびに読んでおられる方にはこの作品あたりから「ネタ切れか?」という感想が上がっているようです。確かにオチの部分は、シリーズの始まりの頃よりも奇想天外というわけではないかもしれない。でも、ハラハラする気分はそれほど変わらないです。

今回の作品から、ケイはもうリッチモンドの検屍局長ではなく、個人的に検屍官の仕事を請けている独立した立場になっています。相棒のマリーノも、リッチモンド警察から出、ケイの姪ルーシーの設立した会社で働いています。ルーシーはといいますと、コンピューターのプログラムを開発して稼いだお金で、個人の捜査会社を作り一財産どころか莫大なお金を稼いでいる。

場所が検屍局から変わったせいか、ちょっと気が抜けた感じがしないでもない。今回の事件の舞台はルイジアナです。この作品から、ケイの第二の人生が始まるという感じでしょうか。

内容とは関係ありませんが、文章の形態が変わってきてるのがちょっと気になる。今まではケイの言動には、特別な主語がないか「私」が使われていました。ルーシー、マリーノ、ベントンの場合は「○○が」「○○は」のように言動の主をあえてハッキリさせるような書き方がありましたが、今回からはなぜか書き出し部の冒頭のように「スカーペッタは」とか「スカーペッタが」のような文章が多発。今までは、ケイに感情移入しながら読むことが出来ましたが、今回はなんだかケイの行動を眺めているような印象です。これも検屍局を辞めてしまって、頻繁に検屍をしなくなることに関係あるのかな?

【シリーズ記事】

・第一弾 検屍官
・第二弾 証拠死体
・第三弾 遺留品
・第四弾 真犯人
・第五弾 死体農場
・第六弾 私刑
・第七弾 死因
・第八弾 接触
・第九弾 業火
・第十弾 警告
・第11弾 審問


jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・アメリカが州ごとに異なる法律を持っていることは知っていますが、歴史の上でもまったく異なる背景を持っているんですね。勉強になりました。



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