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2010

11/16

Tue.

09:51:08

火車 

Category【日本文学


火車 (新潮文庫)火車 (新潮文庫)
(1998/01)
宮部 みゆき

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書き出しをご紹介します。

 電車が綾瀬の駅を離れたところで、雨が降り始めた。なかば凍った雨だった。どうりで朝から左膝が痛むはずだった。
 本間俊介は、先頭車両の中央のドアの脇に、右手で手すりをつかみ、左手に閉じた傘を持って立っていた。尖った傘の先端を床につき、杖の代わりにしている。そして、窓の外を眺めていた。
 平日の午後三時、常磐線の車内はすいている。座ろうと思えば、空席はたくさんあった。制服姿の女子高生の二人連れと、大きなハンドバックを抱えて居眠りをしている中年の女性、運転席に近い先頭のドアのそばで、両耳に突っ込んだイヤーフォンから流れ出る音楽に合わせ、リズミカルに体をゆすっている若者― 一人一人、仔細に顔を見ることができる程度の人数しか乗り合わせていない。別に無理をして立っている必要はなかった。
 実際、座ったほうがよほど楽なのだ。午前中のうちに家を出て、理学療法をみっちり受け、そのあと捜査課に寄ってきた。その間、タクシーも使わず、徒歩と電車だけでこなした。ひどく疲れている。背中はパンパンに張って、鉄板が押し込まれたような感じだ。



『林真理子の名作読本』に掲載されていた作品です。紹介文の最初の一言が「宮部みゆきは松本清張の長女である。」でした。続いてすぐに、それが真実ではないことが書かれていますが、あまりのインパクトの強さに読んでみたいと購入した書籍です。

主人公の本間俊介は刑事ですが、現在休職中です。書き出し部にあるように左膝を痛めたことが休職の理由で、怪我は強盗犯の逮捕現場で犯人に膝を打ちぬかれたからでした。現在は理学療法の治療を受けながら、療養中の身。本間の妻は交通事故で他界し、養子ではあるが一人息子の智は昼間は近所の井坂という主夫に面倒を見てもらっているような生活をしています。

ある日、亡くなった妻の遠縁の和也が本間を尋ねてきました。この男は妻の葬儀にも出席しなかったような人なのに、なぜ今頃になって?と思っていると、本間に行方不明になった女を捜して欲しいと依頼する。詳しく事情を聞いてみると、婚約者が行方不明になってしまい、方々手を尽くしたが見つからない。そこでぜひ、捜査のプロである本間にお願いしたいのだが、如何なものか?休職中だと聞いているので、是非頼みたいと言ってきます。

事は数やが婚約者の関根彰子にカードを作ることを勧めたことから始まりました。結婚の準備で何かと出て行くお金の多い時期、カードを持たない彰子に何かと不便だろうと勧めたといいます。通常カードが出来上がるには1ヶ月ほどの審査期間がかかりますが、銀行員の和也にはなるべく早くカードを作ってもらえるよう友人に頼みました。ところが数日後、友人から彰子の名前がブラックリストに載っていてカードが作れないということが判明。理由を調べた和也は、彰子がかつて自己破産を申し出ていたことを知ります。それを彼女に尋ねたところ、忽然と姿を消してしまったと言う。

タイトルである「火車」とは何か。内表紙の裏に、「火車【かしゃ】火が燃えている車。生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶという。ひのくるま。」とあります。彰子の姿を追い続けるうちに、この火車の意味がどんどんわかってくる。和也に聞いたあまりに少なすぎる彰子の過去を手がかりに、本間は一歩一歩距離をつめていきます。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・智と井坂さん夫妻の存在が、不思議な話の箸休め的存在になっています。智くん、いい子だー。

・本間の行動力が並大抵ではないせいか、話は早いペースで進んでいきます。次々とヒントとなる情報が現れ、読み手も推理を休めることができません。

・キーワードは「カード」です。単なる推理小説以上に、お金とカードの仕組みや後ろにある人の心理についても学べます。



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