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2010

11/18

Thu.

07:51:44

ガダラの豚 

Category【日本文学


ガダラの豚 1 (集英社文庫)ガダラの豚 1 (集英社文庫)
(1996/05/17)
中島 らも

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

プロローグ

 それから、向こう岸、ガダラ人の地に着かれると、悪霊につかれたふたりの者が、墓場から出てきてイエスに出会った。彼らは手に負えない乱暴者で、だれもその辺の道を通ることができないほどであった。
 すると突然、彼らは叫んで言った、「神の子よ、あなたはわたしどもとなんの関わりがあるのです。まだその時ではないのに、ここにきて、わたしどもを苦しめるのですか」。
 さて、そこからはるか離れた所に、おびただしい豚の群れが飼ってあった。
 悪霊どもはイエスに願って言った、「もしわたしどもを追い出されるのなら、あの豚の群れの中につかわして下さい」。
 そこでイエスが「行け」と言われると、彼らは出て行って、豚の中へはいり込んだ。すると、その群れ全体が、がけから海へなだれを打って駆け下り、水の中で死んでしまった。
(マタイによる福音書第八章二十八~三十二)


「今日は闇が重たいな」
 本堂へ細く廊下が延びている。隆心老師は曇った夜空を眺めて言った。
 それが独り言なのか、弟子の自分に向けられた言葉なのか、恵心にははかりかねた。
 たしかに濃い闇だった。
 早春の深夜一時。思わず襟を寄せ合わせるほどの肌寒さである。にもかかわらず、闇そのものにねっとりとした密度のようなものが感ぜられた。その思い空気の中を、この大阿闍梨は板軋みひとつ立てず軽やかに進んでいく。



集英社文庫より、全3巻の作品。

今まで、中島らもさんの作品はエッセイしか読んだことがありませんでした。ある日はてぶの人気エントリーで「小説まったく読まないんだが初心者におすすめの小説教えろ 東野圭吾とかいうの読んどけばいいのか?」とうのが目に留まり、さーっと目を通してみたところ、この作品が出ていました。絶賛する方が多かったことから早速購入です。

民族学学者の大生部多一郎はアフリカの呪術を研究しています。かつて東アフリカでのフィールドワークの際には、学者として素晴らしい業績を残しています。その時の論文『識閾下共感覚と呪術』を一般人でも読みやすいようにと書き下ろした単行本に、なんと『呪術パワー・念で殺す!』というあんまりなタイトルがつきますが、それが大ヒット。それ以来マスコミに引っ張りだことなります。露出回数が増えるほど、大学からは干されていく教授。大生部の学内での地位はどんどん落ち、研究予算さえままならないほどになってしまいます。そこで逆にマスコミに出るお金で、もう一度アフリカで長期のフィールドワークを行おうと夢見る教授ですが、そう簡単にお金はたまらないものです。

先回のアフリカ滞在中には悲しい出来事もありました。娘と妻を連れてのアフリカ入りでしたが、教授は研究に熱中するあまり、家族を放って村に行ってしまいます。暇をもてあました妻と娘は、ガイドの勧めで熱気球に乗ることにしました。妻が陸で気球を見守る中、娘とガイドと運転手の3人を乗せた気球は出発します。ところが、気球の様子がおかしい。いつもと違うところに流されていく。結局、この気球の事故で大生部夫妻は娘を失います。

娘を失ったショックから立ち直れず、大生部は酒に救いを求めアル中に、妻は精神が安定せぬまま暮らしている。第1巻では、妻がその失意のそこから新興宗教に救いを求めてしまいます。怪しい宗教から身を救うため、教授はテレビで知り合ったマジシャンとともに翻弄します。

第2巻では、ついに教授、アフリカ入りです。とはいっても、そこは教授のマスコミ露出の収入から得た資金によるものではなく、テレビ局の番組の一環としてでした。クルーをつれての呪術村の旅には意外な結末が待っていました。第3巻では、第2巻でのアフリカ滞在時に起きた出来事が原因で、東京へ戻った大生部一向に呪いが!

2chの力はすごいですね。みなさんが絶賛するだけあります。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・アフリカの呪術というと、『動物のお医者さん』の漆原教授を思い出します。そのせいか、大生部教授の姿が漆原教授に被ってしまった。

・読後の満足感、読み終わっちゃったーという脱力感、スゴいです。全身に力入れて映画を見たあとみたいな気分。

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