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2010

11/17

Wed.

14:24:50

つむじ風食堂の夜 

Category【日本文学


つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
(2005/11)
吉田 篤弘

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

 

その食堂の皿は本当に美しかった。
 何の面白味もない、いたって平凡な白い丸皿なのだが、ひと皿を平らげたあとに現れるその白さが、じつに清々しくてよかった。
 よく見ると、皿の白さには無数の傷が刻まれてあり、ずいぶん長いことナイフやフォークやらを相手にしてきたことが窺い知れる。
皿だけではない。
 古めかしい飴色のテーブルにも、水の注がれたコップにも、あるいは、漆喰の、もう何色とも言えない不思議な色をした四方の壁にも、大小長短さまざまな傷が重なり合うようにして見つけられた。
「傷は、そこに人が生きていた証しですから」
 近所の古道具屋の親父が、そんなことを言っていた。そんなことを言っては、傷ものを売りつけてくるのだが、そうは言っても、傷によっては「得体が知れない」と目を逸らしたくなることもある。



『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の雰囲気が好きだったので、同じ著者の作品を読んでみました。

静かにゆっくり時が流れているかのような月舟町。主人公は雨について研究している「先生」です。先生はアパートの屋根裏部屋に住んでいます。屋根裏部屋は7階にあり、それなら7階と言い切っちゃえばよいのですが、法にひっかかるのか大家さんは屋根裏部屋と呼んでいる。

月舟町にはいつもつむじ風が起こる十字路があります。その角には懐かしい感じの食堂がある。パリの裏通りにあるビストロのような雰囲気です。メニュー一つにしてもここでは「コロッケ」ではなく「クロケット」になっちゃって、いつもの定食メニューが一風変わった名前になってます。

この食堂に集まってくるのは、帽子屋さん、くだもの屋さん、女優のたまごの常連さんがいます。食堂にはオセロというネコが待っている。オセロは片面は白、片面は黒だからオセロ。

先生は雨の研究のかたわら、文章を書いています。それは食べていかなくてはならないからで、雨に関することから雨にまったく関係ないことまでを書いている。先生の亡くなったお父さんは手品師で、その面影が今となって先生の心を捉えています。

この作品、映画にもなってるんですね。


つむじ風食堂の夜 [DVD]つむじ風食堂の夜 [DVD]
(2010/10/20)
八嶋智人月船さらら

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たしかに読んでいるだけでも、町の姿が目に浮かんでくる。ああ、こんな感じなんだろうなーと実感できる。

あったかい気持ちになれる小説です。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・寒い日のシチューみたいな本でした。やんわり、ゆったり、ほっこりな本です。

・映画もよいけど、マンガとかピングーみたいなクレイ作品もいいかな、と思います。私の頭の中では、どこかヨーロッパの下町風な印象なんですよね。きっと1作目を読んでケストナーを連想したからだと思います。ケストナーの本にある下絵のような印象です。


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