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2011

01/04

Tue.

15:22:00

いっちばん 

Category【日本文学


いっちばん (新潮文庫)いっちばん (新潮文庫)
(2010/11)
畠中 恵

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書き出しをご紹介します。

 お江戸の空は朝から一面の青で、暖かな日とあんっていた。振り売りの声がゆったりと、風に乗り通りを渡ってゆく。
 だが廻船問屋兼薬種問屋、長崎屋の離れでは、通町界隈を縄張りとする岡っ引き、日限の親分と若だんなが、難しい顔をして首を傾げていた。縁側の外に脱いである下駄の脇では、親分と共に入ってきた茶色の犬が、やはり首を傾げている。
 茶と菓子を運んできた手代の仁吉は、そんな二人と一匹の様子を見て、さっと眉を顰めた。
「どうしました若だんな。もしかして、また熱が出たんですか。それどころか、心の臓が苦しいとか?直ぐに布団を敷きましょう」
 若だんなの兄やである仁吉は、それは涼やかな目元の若者であった。だが、付け文もおなごからの誘いも放ったまま、ひたすら体の弱い若だんなのことを心配すること、尋常ではない。
 今日も、目の前でのんびり考え事をしていた若だんなが、ちょいと眉を顰めた途端、死にはしないかと真剣に案じ、顔を覗き込んできた。そんな仁吉を心配させたままでいると、じきに恐ろしい味の薬湯が、目の前に現れたりする。よって若だんなは、急いで首を振った。



年末届いた荷物の中から、真っ先に手に取った一冊。

しゃばけシリーズもこれで文庫化7冊目です。若だんなは相変わらず弱りっぱなしで弱りっぷりにも磨きがかかってますが、妖とともに日々どうにか生き延びている。特に本作は今までに比べ大きな事件の解決に若だんなが一肌脱いだと言うよりは、病弱ぶりのほうが表に出ている感じです。

今回のお話の中では、親友であんこを上手に作れない菓子処長男の栄吉が、ついに本格的に菓子を作れるようにと修行に出た先で起きるトラブルが痛快です。相変わらず栄吉の作るあんこは人気がありませんが、菓子を作るという情熱だけはがっしり伝わってきます。

他に若だんなが天狗に誘拐されたり、大阪から来た商売がたきに長崎屋が勝負を持ち込まれたり、白壁なみに顔を塗りたくっていたお雛ちゃんの家業を助けたりと布団の内外で若だんな大活躍です。

それにしても若だんな。そろそろ縁談があってもおかしくない年齢ですね。単行本は他2冊先行してますので、これからが益々楽しみです。

以前に出てきた登場人物がふと現れます。またそうじゃなくても面白いシリーズですので、『しゃばけ』から読み始めることをおススメ。

jumee☆point1d この本を読んで jumee☆point1d

・屏風のぞきが好きな私。妖たちの様子には江戸を想像させる人情が滲み溢れているように思います。

・巻末に高橋留美子さんとの対談が掲載されています。

・海外のまったく日本と縁のないような環境でこの本を読んでいると、あっという間に妄想の世界に入ってしまいます。着物に下駄で町を行きかう町人たちが目に浮かぶようです。



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