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2011

07/18

Mon.

21:29:54

わたしを離さないで  

Category【海外文学


わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
(2008/08/22)
カズオ・イシグロ

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書き出しをご紹介します。

 

わたしの名前はキャシー・H。いま三十一歳で、介護人をもう十一年以上やっています。ずいぶん長く、と思われるでしょう。確かに。でも、あと八ヶ月、今年の終わりまではつづけてほしいと言われていて、そうすると、ほぼ十二年きっかり働くことになります。ほんとうに長く勤めさせてもらったものです。わたしの仕事ぶりが優秀だったから?さあ、それはどうでしょうか。仕事がとてもよくてきるのに二、三年でやめさせられる人がいますし、まるで役立たずなのに十四年まるまる働きとおした人も、少なくとも一人知っています。ですから、長いからといって自慢にはなりません。ただ、わたしの仕事ぶりが気に入られていたのは確かで、わたし自身、自負めいたものがないわけではありません。わたしが介護した提供者の回復ぶりは、みな期待以上でした。回復にかかる時間は驚くほど短く、「動揺」に分類される提供者など、四度目の提供以前でさえほとんどいませんでした。あら、これはやはり自慢でしょうか。でも、仕事をちゃんとやって、提供者を「平静」に保てたというのは、わたしにはとても大きな意味のあることです。ある種の勘が備わったのだと思います。いつ付ききりで落ち着かせるか。いつ見守っているだけにするか。いつ言いたいことをとことん聞いてやるか。いつ突き放し、いいかげんになさいと言うか。



カズオ・イシグロ氏の小説。すでに映画でご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。


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不明

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なんとも奇妙なお話。読み始めてすぐによくわからない単語がぱらぱらと出てくる。単語単体での意味はわかるのですが、作品中で明らかにキーワードであろうというのはわかるけれど、その意味時代が全く見えて来ない。上の書き出し部を読んだだけでも「これはどういう意味?」と思える語があるかと思います。

それがどんどんと読み進めるに当たって見えてくる。一つ一つ意味が見えてくるたびに、背筋にすーっと冷たいものが走るような気持ちになりました。

語り手はヘールシャムという学校で育ったキャシー・H。今は31歳となった彼女が非常に特殊な環境で過ごした学生時代を振り返っています。特殊という言葉では片付けられないほどの疑問と不思議が交互に出てくる。

学生の苗字はすべてアルファベット一文字で表されています。没個性の中に強烈な個性の主張がありました。

イシグロ氏のお話はどれも心がぎゅっとつぶされるような気分になります。
この小説もおススメ。

 この本を読んで 

・これを映像で表現するって、どんな風になるんだろう。色が見えて来ないなぁ。映画、見てみたいです。

・読了後はとにかく「うおーっ」と一人唸ってました。頭に浮かんだのは「異」という文字かな。


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