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2011

07/26

Tue.

05:48:32

今夜、すベてのバーで 

Category【日本文学


今夜、すベてのバーで (講談社文庫)今夜、すベてのバーで (講談社文庫)
(1994/03/04)
中島 らも

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。

「普段からこんな色なんですか、あんたの目」
 医者がおれの上下のまぶたを裏返してのぞき込む。
「はあ。ま、どっちかっていうと濁ってるほうですが。でも、すこし黄色っぽいかな」
「“すこし”じゃないでしょう。顔の色だったほら、まっ黄色だ」
「黄色人種だからね」
 おれは口をきくのもだるかったのだが、癖で軽口を叩いてしまった。
「冗談言ってる場合じゃない。黄疸だよ、これは」
 年配の看護婦が、さっき取ったばかりのおれの血液検査の結果を持ってきて医者に渡した。医者は鼻眼鏡の置くの、糸のような目で検査用紙を見ている。おれもその紙をのぞこうとしたら、ついっと紙を立てて隠した。
 そして、その用紙越しに医者はおれの顔を二、三秒、黙ってながめた。
「あなた。この病院まで独りで来たの?」



中島らもさんの作品を読みたくなり、ずっとずっと読まずにいた作品を引っ張り出してきました。

書き出し部、病院のシーン始まっていますが、この作品の舞台は病院です。主人公はアルコールで体を壊した35の男が、独り病院へやってくる。なにか黄色い顔に黄色い目。明らかに肝臓を患っている姿です。

男は小島と言い、5人部屋で治療を始めます。同室には体が弱く高校生の年齢に達しながらも中学を卒業していないという男の子、老人二人、そして小島と同じアルコール中毒の男。それぞれ、病気とともにそれぞれの背景があります。

このお話、らもさんご自身のお話に重なる部分が多いですね。残念ながら私は小島のように、そしてらもさんのようにお酒を欲し、飲まずには居られないといった経験がありません。ですので、これをお菓子や珈琲なんかに置き換えて考えてみたのですが、結局人の意志なんですよね。嗜好品は摂取しなくてはならないものではありません。まったく関心のない人には体を滅ぼし、お金の無駄になると思えるんだと思います。でもやめようと思っても、なかなかすっぱりやめるのは難しい。

人間模様の見える小説です。

 この本を読んで 

・すごくすごく前に一度読んだきり、長い間手にしておりませんでした。そうそう、この医師もまた印象的なんですよね。

・読むにつれて、読者もお酒を飲んで酩酊しているかのような気分になるのですが、その霧のようなイメージもだんだんと晴れていくような流れが圧巻です。


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