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2008

03/05

Wed.

09:16:09

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス  

Category【旅行

今日も久々に読んだ本をご紹介です。

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)
(1994/06)
藤原 正彦

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藤原正彦先生の本です。藤原先生は『国家の品格』『祖国とは国語』が有名になり文学部の先生かとお思いの方がいらっしゃるようですが、理系しかも数学の先生です。藤原先生についてはこちらをどうぞ。

藤原正彦先生について by wikipedia


 山高帽が天井につかえぬよう設計されたという、黒塗りの箱型タクシーは、車体のほとんどあらゆる部分を不気味にきしませながら、環状道路M25を疾走した。空中分解を心配した私が、レーガン大統領に似た赤ら顔の運転手に、
 「そんなにがんばらなくてもいいんだけど」
 と遠慮がちに言ったら、やや勘違いしたらしく、
 「この道路は慣れてますから大丈夫です」
 と答えた。ヒースロー国際空港から目的のケンブリッジまでは、車で一時間の距離である。鉄道の便もバスの便もよくなさそうだし、飛行機による長旅の後でもあったから、タクシーを拾った。案の定、乗って十分もしないうちに、女房と三人の子供達は眠りにおちた。



1987年の8月から約1年間、文部省の長期在外研究員として渡英なさった時のお話です。行き先は世界の名門大学、ケンブリッジ。単なるイギリス文化や生活の紹介というより、イギリスでも特別な学問の世界を覗き見している気分になります。ケンブリッジの天才数学者や秀才学生とのやりとりなんて、なかなか知る事が出来ません。この本は初版が1994年に出ておりますが、ちっとも古さを感じさせません。流行ではなく、イギリスの「根」の部分に触れている事がその理由かと思います。
英国エッセイは沢山あります。多くは食べ物の話や伝統の話ですが、旅行記的な部分が多く「○○だった。よかった。」「△△はきれいだった。」というのがエッセイの結論だったりするものが多くを占めているように感じます。この本はイギリスと日本の比較だけではなく、その違いを日本はどう活かすか。そして日本はイギリスにどんな知識を与え、活かす事ができるか。更には世界における日本のあり方とはなど、社会的な面にも触れています。

藤原先生は私のイメージする“お堅い数学者”とは全く違います。特に頼もしく感じたのは、日本男児としての藤原先生のお姿です。つい笑ってしまいます。


 毎度のことだが、私は外国に出ると、途端に熱烈な愛国者になる。日本にいる時は、日本や日本人の悪口ばかり言っているのに、国外に出るや、一切の批判を許せなくなる。


あぁ、藤原先生!そのお気持ち、分かります!私も日の丸を見ると、ぐっと力が湧いてくるのです。その気持ちがどんどん膨らんだ藤原先生、5歳のお子さんが学校でイジメに会った時に仰った言葉がコレです。

 「イギリス人は、お前がパパに似た醜い日本人だから、明日も襲ってくるからな。向こうは醜い人間をなぐる権利がある。お前は奴らをなぐり返す権利がある。おじいちゃんもパパもそうして闘ってきたんだ。お前も明日からは勇敢に闘え。日本人の恐さを思い知らせてやるのだ。武士として、命を捨てるつもりで闘え。分かったな。万が一、命を落としたら、ママに頼んでまた産んでやるから心配しなくていい」

武士としてって・・・。また産んでやるからって・・・(笑)
イギリスの学問社会に負けじと必死に闘う先生が、息子さんの「いじめ」の現状に自分を重ねての言葉です。結局武士の精神ではいじめは解決されず、奥様の適切な処置と周りの助けて事態は改善します。

【まとめ】
ケンブリッジに限らず、世界各地の大学に留学する予定がある方には是非読んで頂きたい1冊です。イギリスへ駐在する方は必読かと思います。海外での研究者生活のモデルになるのではないかと思いました。特にその滞在国をどんな風に観察すべきかは知っておくべき知識だと思います。深く深く掘り下げて考えてみる。相手を知る事で自分(=日本)がはっきり見えてくることもあるでしょう。異文化の中で生活するというのは、人の成長に通じるのかもしれませんね。『遥かなるケンブリッジ』というタイトル、本当に深いなぁ~と思います。


遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)
(1994/06)
藤原 正彦

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若き数学者のアメリカ (新潮文庫)若き数学者のアメリカ (新潮文庫)
(1981/06)
藤原 正彦

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国家の品格 (新潮新書)国家の品格 (新潮新書)
(2005/11)
藤原 正彦

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