09«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»11

--

--/--

--.

--:--:--

スポンサーサイト 

Category【スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

trackback -- |comment --

page top

 

2011

10/30

Sun.

15:29:49

楡家の人びと(上下) 

Category【日本文学



楡家の人びと (上巻) (新潮文庫)楡家の人びと (上巻) (新潮文庫)
(1996/02)
北 杜夫

商品詳細を見る


書き出しをご紹介します。


 楡病院の裏手にある賄場は昼餉の支度に大童であった。二斗炊きの大釜が四つ並んでいたが、百人に近い家族職員、三百三十人に余る患者たちの食事を用意しなければならなかったからである。
 竈の火はとうにかきだされ、水をかけられて黒い焼木杭になった薪が、コンクリートの床の上でまだぶすぶすと煙をあげていた。しかし忙しく食器を並べている従業員んの誰も、そこへ行って燻っている薪を始末しようとはしなかった。そんなことにかまっている閑もなかったし、なによりもそこは伊助爺さんの領分だったからだ。彼はもう十五年この病院で飯を炊いていて、おまけに御多聞にもれぬ一刻者、ちょっとしたことでも他人に嘴を入れられることは容赦できない臍曲がりだったのである。



しばらく読書をする時間が取れず、反省することしきりの今日この頃です。先日日本のニュースで北杜夫先生の訃報を知りました。丁度上の本を読んだばかりで、マンボウ先生シリーズも読んでみたいと思っていた矢先のこと。ご冥福をお祈り申し上げます。


さて、この本は新潮文庫から上下2冊で出ております。長編小説ですので、上下各450ページくらいありますので、まとめてどっぷり読書できる日におススメです。

時代は明治。主人公は「楡」と言う変わった苗字を持つ一族です。当主は精神科医でドイツにも留学経験のある楡基一郎ドクトル。基一郎先生が築いた楡脳病院は青山にありました。七つの塔と円柱が並ぶ立派な病院で、その界隈に住む人なら誰もが知っていた大病院です。

今は楡姓を名乗っている基一郎先生ですが、実はドクトルは東北の田舎の出で、楡という苗字は後から自分でつけたもの。地方のお金持ちの娘さんと結婚し、医者として洋行し、子供にも恵まれたドクトル。彼には回りを圧倒させる優雅さがありました。どんと構えて動じない。なのにどこかエレガントなドクトル。

彼には3人の娘と2人の息子(そして外で生ませた子も何人かいたらしい)がおります。長男はどうにも頼りにならず、東北の大学でうだうだと医者になる月日を延ばしている。長女は楡病院の誇りだけを胸に生きる気高い女性に。2女は美しく、3女はおてんば、末息子はなんとも弱弱しいなりをしている。

この物語は、基一郎ドクトルから3代目まで続く楡家の人々の波乱万丈の人生を描いたものです。明治から昭和まで。もちろんその間には関東大震災があり、戦争がある。当時の人々の生活から見られる人の心というのが溢れている作品です。

 この本を読んで 


・すーっと入ってくる文章が快く、上巻はすぐに読めました。下巻に入り戦争の表現が多くなり、楡家の様子がどんどんと変わってくるにつれ、読み手にもどんどん重いものが積まれていくような気持ちになります。

・時にユーモアが見えます。意外なところに現れるコミカルさにまたまた内容に引き込まれたかも。



☆ 応援、ありがとうございます ☆ banner_03.gif

[edit]

page top

 

コメント

page top

 

コメントの投稿

Secret

page top

 

トラックバック

トラックバックURL
→http://siawasetuikyu2.blog10.fc2.com/tb.php/673-437786ba
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。