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2008

03/15

Sat.

22:46:33

キッチン 

Category【日本文学

 私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。
 どこのでも、どんなのでも、それが台所であれば食事を作る場所であれば私はつらくない。できれば機能的でよく使い込んであるといいと思う。乾いた清潔なふきんが何枚もあって白いタイルがぴかぴか輝く。
 ものすごく汚い台所だって、たまらなく好きだ。
 床に野菜くずが散らかっていて、スリッパの裏が真っ黒になるくらい汚いそこは、異様に広いといい。ひと冬軽く越せるような食料が並ぶ巨大な冷蔵庫がそびえ立ち、その銀の扉に私はもたれかかる。油が飛び散ったガス台や、さびのついた包丁からふと目を上げると、窓の外には淋しく干しが光る。



今日は冒頭から書き出して見ました。あまりにも有名なこの小説。みなさん、ご存知ですよね?そうです。よしもとばななさんの『キッチン』です。

キッチン (角川文庫)キッチン (角川文庫)
(1998/06)
吉本 ばなな

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よしもとばななさんがこの作品でデビューなさった時、高校生だった私は「やられた!」と思いました。なぜなら、私はバナナが大好物で、いろいろな物にバナナをくっつけては喜んでいたのです。バナナが自分の目印、キーワード、お気に入りだったので、わけもなくショックだったのを覚えています。ちなみに今でも毎朝バナナ食べてますふるーつ☆Cultivation・バナナ

私の持っているものは、新潮文庫の400円のものですが、画像がなかったので角川文庫のを貼り付けてみました。1988年の本ですから、もう20年も前のものになるんですね。

今回久しぶりに読み返したのですが、やっぱり、良い小説です。
文庫本には3つのお話が載せられています。

1.キッチン
2.満月 - キッチン2
3.ムーンライト・シャドウ

この3つ、共通しているのは「別れ」です。愛する人の死によって、主人公たちは痛みを抱えながらも、どこか優しい世界で繋がっている。

今回は文章を意識して読み、とても新鮮な感動がありました。とにかくばななさんの文章はとても視覚的だなーと思いました。この作品が映画化された理由もそこにあると思うのですが、色とか、形とかがすごくリアルに目に浮かびます。特に『キッチン』はそれが顕著です。

もし愛する人を失ったなら、是非これを読んで頂きたいと思います。そして沢山泣いて下さい。また、愛する人がいるならば、今の幸せを噛み締める為にも読んで頂きたいと思います。私は心がぎゅうっと握られるような気がしました。

そっと誰かの生活の辛い部分を覗いてしまったような気持ちです。キッチンの主人公みかげが語るこの小説は、生きることや愛する事に新たな気づきを与えてくれました。

【まとめ】
ばななさん、22歳の作品です。才能のかたまりだと思います。そして信じられないくらいキレイな文章だと思いました。タイトルの「キッチン」もそうです。語、一つ一つが光っています。近代日本文学の中では、はずせない作品です。

キッチン (角川文庫)キッチン (角川文庫)
(1998/06)
吉本 ばなな

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キッチンキッチン
(2002/06/25)
川原亜矢子、松田ケイジ 他

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